Dans les ruines d'une abbaye



《古寂びた修道院にて》

                         ヴィクトル・ユゴー詩
                 落合訳


  ふたりきりで、歓喜溢れ、歌ってる!
  愛し合って
  神が蒔かれた 春の季節
  摘んでる!


  笑い顔が きらめく
  暗い影の 中にも
  昔ここは 蒼い顔と
  憂う想い 満ちてた


  結ばれた ばかりの
  ふたり愉悦に ひたって
  愛らしく 互いに
  ささめき声 交わして


  そよそよと そよぐ風に
  清しい木霊 溶けてく。
  修道院の 暗みに
  喜びは 高まる


  ふたりきりで、歓喜溢れ、歌ってる!
  愛し合って
  神が蒔かれた 春の季節
  摘んでる!


  笑い顔が きらめく
  暗い影の 中にも
  昔ここは 蒼い顔と
  憂う想い 満ちてた


  シスター達の マザー様が
  手を合わせて 祈った
  石の上で ふたりは
  ジャスミンの 花摘む


  求め合って 追いかけ合って
  愛よ、あなたの暁が
  夜の古い 回廊に 
  広がるのを 感じて


  くちづけし合って 
  愛し合って 
  幾度でも 繰り返し
  絶え間なく 抱き合って


  柱の下で、アーチの下で、
  大理石の 像の下で。
  でもこれは 木々の中の
  小鳥たちの おはなし




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