Dans la foret de septembre



《九月の森の中で》

              カチュール・マンデス
             落合訳

柔らかにざわめく梢
古び、中が虚ろになった幹
老いた嘆きの森が
我らの憂愁に寄り添う

落ち込んだ窪みにしがみつく樅の木よ
折られた小枝でできた棲む鳥のない巣
日焼けた叢、露なき花、
お前達には苦しみというものがわかる!

蒼褪めた顔をして
涙しながら寂しい森を通る者に
影と神秘のうめきは 
共に泣いて、彼を迎える

やさしき森よ、人里離れて生きたいという哀願に
扉を開いてくれる約束の地!
お前の奥深く更なる緑の中へと
私はいそいそとやって来る

だが、小径のほっそりした白樺の樹から
仄かに赤みが差した葉のひとひらが
私の頭をかすめ、肩の上で震えた。
それは年老いた森が

すべてが去りゆく冬がもう
自分にも私にも近いと知って
最初の枯葉を
友情のしるしに贈ってくれたのだ




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