Il m'est cher,Amour,le bandeau



《アムール、私には愛しいのです》

             レルベルグ詩
              落合訳

アムール、瞼を塞ぐ目隠しが
私には愛しいのです。
か弱き薔薇に注ぐ陽の
柔らかな錘のような重みなのです。

歩み出そうとすると、なんて不思議なこと!
水上を歩くかのようで・・・
どこへ置こうと足は重さを増して
輪に潜りこんでしまうのです。

闇の中、どなたが
此の長い金色の髪をほどいたのでしょう?
暗がりの抱擁を身に帯びて
私は炎の波間に沈みます。

恍惚と口づけに溢れて
唇は私の魂を奏でだす。
燃え上がる大河の上
灼熱の花の如く開きます。




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