La rancon



■ブログ解説記事
*"罪の償い" 落合訳
*身代金
*罪と長調



《罪の償い》
                            シャルル・ボードレール
                  落合訳

人は償いのため
深く溶々たる心の内奥 ふたつの耕地を
条理の元に 土運び 鍬持て開墾せなばならぬ

小さく劣った薔薇ひとつのために
僅かな麦穂を得るために
灰の額で塩辛い涙注ぎつつ
止むことなく水を撒く

芸術の耕地、愛の耕地、
来るべき厳正なる最後の裁きの
その恐ろしき日に、
深き御恵を請い願わんがために

大修道会の穀物倉を収穫物と花々で満たし、
色形までも天の御使い(みつかい)がさし赦す薔薇を
謹呈すべし




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