Le papillon et la fleur



■ブログ解説記事
*象徴(6) "蝶と花" 落合訳



《蝶と花》

             ヴィクトル・ユゴー
       落合訳

行かないで!
  哀れな花が空飛ぶ蝶に言いました。

私達の運命はなんて違ってるの?
私は留まり、貴方は飛び去る・・・

それでも私達は愛し合ってる筈。
人々が居ない処で生きてるわ。
彼らから遠く離れて。

私達はよく似てて
2人ともが花と呼ばれるの。


でも、ああ残酷な天命よ!
貴方は風に運ばれて、私は大地に縛られる。
貴方が飛ぶ大空を 私の吐息で満たしたいのに!
でも駄目。貴方は遠くへ行き過ぎる。
花々の間をするりと逃げる。

私は・・・
たった一人取り残されて
足許に自分の影が巡るのを見てるだけ。


貴方は逃げ、戻ってきては・・・
再び外の世界へ輝きに行ってしまう。

朝焼けの度、貴方が私を見るとき
いつも私は泣いてばかり!

ああお願い、
愛の忠誠が欲しいから、

私に貴方のような羽を頂戴。
でなければ、

貴方が私のような根っこ授かって!




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