Une Sainte en son aureole



《背光に包まれし聖女》

             ポール・ヴェルレーヌ
     落合訳


背光に包まれし聖女よ
塔に居わす妃よ
床しさと愛の限りを
言の葉にのせる

森深く 角笛の
こがね色の音(ね) 響かせて
いにしえ人たる貴婦人の
やさし誇りに和す旋べ

清(すが)し微笑み 誇らかに
白鳥の如 穢れなく
幼女さながら頬くれないの華やぎに
妙なる心地

白き真珠と 薔薇の色
貴き公女の なよやかさ。
その万端を僕は見る 僕は聞く。
カロリングの 王朝の名に




訳詩メニューへ