Quotidien T



糸巻き

March 05, 2008

お裁縫箱の中のお気に入り。母に貰った古い糸巻き。良き昭和の香りがするでしょう?


ひまわり」の挿絵の人達が使っていそうな雰囲気が楽しくって。
中原淳一さんの世界を 真似事しているつもりになって愛用しています。
一本を多色に染め分けた こんな糸も大好きだわ。

先日の校了から印刷に回していたリサイタルチラシが刷り上ってきましたヨ。
文字の多い複雑な校正を、印刷工房さんもとっても頑張って下さいました。
明日にでもUP致しましょうね。



チェリーブロッサム・ディライト

March 01, 2008

香水の中にラメが入ったクリアボトル、ゲラン・チェリーブロッサム・ディライト。
瓶の中でキラキラとラメが踊る 優しい香り。
同社ラブリー・チェリーブロッサムと並んで大好きな香り。


香水を求めるためデパートに寄って初めて耳にした 悲しいお知らせ・・・
チェリーブロッサムのシリーズが廃盤になるのですって。

ずっとずっと愛用していたのに・・・
貴女のせいじゃないのに ごめんなさいね。でもね、それじゃあ私はこれから何をつければいいの?と 店員さんに詰め寄るの図。涙が出ちゃった・・・
「お客様のショックなお気持ち、よ〜く伝わってきます。本当にありがとうございます」と 店員さんもとても悲しそうでした。

天然に拘ったゲラン。この香りの桜を採ることが難しくなったことも 廃盤理由の一つなのですって。
まとめ買いされる方も多くって、今は商品もお品薄に。

シルクのスカーフのコフレが付いたボトルを求めました。
スカーフには これまでのチェリーシリーズの愛らしいプリントがされていて、見ているだけで泣けちゃうわ。

もうこの香りを身に纏えなくなるなんて・・・
皆まで使い切らないで 少し残しておきましょう。
何年も経って蓋を開けると きっと今の時代のことを懐かしく思い出せるワ。



反省とともに

February 15, 2008

日本間をお掃除中、壁に掛けた額をパチリ。


左は、陶芸ばかりでなく書でもご著名な田中穂積先生が 一昨年お贈り下さったものです。
裏側に 落合桜さんのためにと書かれているお歌の額・・・。

さくらばな いのちいっぱい さくからに
        いのちをかけて わがながめたり

改めてお歌を拝見して 今朝はとっても反省をしました。
この頃ちょっとしたご縁から素敵な女性を目にしています。凝り性な方なのに余裕のあるたっぷりとした魅力に溢れたお方。行動的だけれど大きな器の余白の楽しいお方。
素敵ねえ・・・ってぼんやり眺めていないで 見習えるよう努めなくっちゃと反省しきり。

このような際立って厳しい雰囲気のお歌を頂くようでは 女の情も可愛らしさもあったものではないですもの。
自分を省みて苦笑した朝でした。

右は、哲学者で中世思想、人間学を多く研究された谷口隆之助博士がご生前にお書き下さったもの。



ルームシューズ

February 10, 2008

今年何度目の雪景色でしょう。
ブルゴーニュ君と一緒にお庭に出て、うっすら積もった雪を踏み歩いてみました。
雪の上のブルゴーニュ君の足跡が可愛くてパチリ。


こちらは冷える日に足元を暖めてくれるルームシューズです。スリッパはペダルが踏み難いから おうちの中ではこんなシューズで過ごします。


見えない裏側の滑り止めが お花の形になっていてお気に入り・・・。



巾着袋

February 09, 2008

お手作りの巾着を頂きました。着物地を細かく組み合わせた お手の掛かったお品です。下さったのは うんとお年上のお友達。


お出会いのエピソードは私の生まれていない昭和中期へ遡ります。

母には娘時代 幾人かのボーイフレンドが居ました。中でも仲良しだったお方とは お互いの結婚後も家族間の行き来がありました。
今はもう亡くなってしまった古い母のお友達。コンサートをとても楽しみに聞いて下さっては 涙をお拭きになっていた優しい方でした。

亡くなられてからは、ご主人様の代わりにと仰って、奥方様がコンサートにいらして下さるようになりました。聞いて下さった後はご主人様のお写真に沢山ご報告なさるんだとか。

そんなおばあちゃまが一針一針お縫い下さった巾着です。
連なった布が、お人とのご縁を紡いでいるようでしょう?
大切に使いたいナ・・・


今日の植物はエア・プランツのプッツィー



クローゼット

February 07, 2008

仕立て屋さんの看板のようなティンプレート。
ウオーク・イン・クローゼットのドアに掛けているプレートです。


お友達が先週のオフィシャルモードの日の小物にご質問をなさったから、お目にかけましょうね。

本当は、お洒落はあんまり得意じゃありません。お洒落をしたいお年頃は昔々に過ぎ去って、すっかり楽な方へ流れるおばさんと化していますから・・・


ターコイズカラーのワンピースも、どこも締めないで うんと楽だから選んだのだったりして。
裾の形がとっても気に入っています。


アクセサリーは パリのサンルイ島のお店で求めました。


瑪瑙の指輪は祖母の形見です。
ピアノを弾くから普段の日は指輪をつけていないの。お出掛けの日だけ 取って付けたように登場しちゃいます。



茶色のカーディガン

February 03, 2008

いつもお心にかけて下さる恩師の関晴子先生に 小さなお礼がしたくって、こんなカーディガンを編んでみましたよ。


就寝前やピアノの休憩にちょっとずつちょっとずつ・・・。
抑えた色味がご趣味の先生。茶系のワンピースが多いから、薄茶色のカーディガンなら使い勝手が良いかも・・・って。


目を詰めず うんと柔らかめに編んで、胴と袖、肩と裾、お袖口と合わせ目を 3つの模様で切り替えました。


ボタンもよく合ったお品が見つかりましたよ。内側に少しだけ金色が入って 貝のような模様がついているの。

先生気に入って下さるカナ?



木箱

February 01, 2008

今日のトップ写真はお大根。
お菓子のお裾分けをお持ちしたご近所さんが家庭菜園を見て行かない?って仰って、お邪魔しました。


お庭のアーチをくぐると 綺麗に畦が作ってありました。

お大根を抜いて下さって、土がついたままぶら下げて帰りましたヨ。


別の菜園からの差し入れは、立派なセロリと 今年二度目の黄色いカリフラワー。
お夕食はシチューに決まりです。


冷蔵庫に入りきらない分を入れているのは こんな木箱。オイルステンで仕上げてあって つるんとした手触りです。田舎風がお気に入りでキッチン棚に置いているの。


今朝もお医者様へお出掛けです。
一日置きのお医者様通いは ちょっとハードね・・・
ナンテぼやいてないで頑張って行って参りましょう!
昨夜出たプレスの見積もりを 電車の中でまとめて、お医者様の後は重なる打ち合わせに参りますヨ。



花びらのスカーフ

January 26, 2008

寒い日が続きますね。
これはね、関晴子先生から一月前に頂いたクリスマスプレゼント・・・花びらみたいなスカーフです。オーガンジーの透けるような布が重なって 華やかで上品なスカーフ。


2枚目の写真のように、布の間にビーズのチャームがついています。
毎年の心の籠もった贈り物・・・嬉しいナ。



時計

January 11, 2008

大好きなアンティークの腕時計。これはね、昔サックスコンクールの伴奏でベルギーに行った時、市街地で一目惚れをしたんです。それからずっと使っています。


伴奏ギャラもみんな注ぎ込んじゃった。コンクール週の最後にみんなでブリュッセルに遊びに行った時も チョコレート一つ買えなくなっちゃったくらい。

見るからに扱い難そうでしょう?アンティークの銀は 銀磨きを使ってももう変色してしまっていて、メレダイヤは 零れ落ちそうに不安定なバランスで散りばめられています。
そして文字盤は貝細工。修理屋さんが嫌がっちゃうようなこの腕時計が大好きで、いつも側にあります。


もう一つ毎日使う時計は スライド型の小さな目覚まし時計。こちらは何でもない安価なお品。ライターの4分の3くらいのサイズで 旅行にも持って行けちゃいます。茶色と赤のコンビがとっても好き。



古い硝子瓶

December 17, 2007

長丁場になった合わせで 少々バテ気味の朝。コロンとした形が若々しい薔薇、メイワンダーを摘んで元気を出しましょう。


アンティークが好き。古い瓶が好き。でも私には本当に良いアンティークを手に入れる財力はないから、昔々の思い出の品をマイ・アンティークになるまで使っていくの。


このガラス瓶は、小学校低学年から仲良しだった男の子がプレゼントしてくれた物です。とっても可愛くてお勉強のよくできる、少し内気な男の子でした。
8歳頃だったかな、クリスマスの夜にチャイムが鳴って、チョコレートと一緒にこの瓶を届けてくれたのでした。小さなサンタさんですね。
男の子のお母様が看護士さんでいらしたから、こんな薬瓶を持っていたのかもしれません。


硝子の蓋の形も 色もとっても気に入っていました。今もうちのキッチンで、ローリエの葉を入れて使っています。男の子は立派に成長し、瓶の元の持ち主であるお母様と リサイタルにも来てくれました。

こんなマイ・アンティークなら 沢山沢山持っているの・・・。また時々ご紹介しましょう。



クレオパトラ

November 30, 2007

クリスマスの気配が近づいてくる季節。ガーデンテーブルに木製のサンタクロースとトナカイさんを飾りました。暖かい室内ではグリーンネックレスが艶々と育っています。


左の写真はお誕生日プレゼントの エジプトのフラスコ。中はクレオパトラという名の華やかな香りのオイル香水です。
ドビュッシー前奏曲「エジプトの壺」を思い出しながら、美しい金彩を指で辿りました。


紅色に金彩のガラスでは、右写真フラスコを持っています。10年も前にパリの古いアンティーク・ブティックで求めたもの。
ガラスの瓶って大好きだわ。特に古いガラスフラスコは どんな女性の思い出が中に詰まっているのかしらと想像をかき立てられます。

植物の新芽、薔薇の新作品種、新しいお友達、初めてお披露目する新しい曲・・・
新しいから素敵に広がりそうなものは大好きだけど、身のまわりの物達には歴史を持っていてほしいの。私達は 限られた狭い世界で短い人生を展開するだけだから、側に置くオブジェからは 色んな場所を旅して沢山の人生を見てきた気配をもらいたいのかも。


他、今年のお誕生日に頂いたお気に入りのお品は スペインから手運びでうちにやって来てくれた、サンチャゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブのおメダイ。ロザリオに付けようかな・・・♪



ポッポちゃんの天使模様

November 23, 2007

田邊さんとの二度目の合わせへ行く前に更新です。一昨日合わせた曲に 今日はもう一台のマリンバが加わって合同練習。


今朝のお水まわりの壁際の様子です。天使の置物はおうちの中にちらほら・・・。
今も好きな天使モチーフを初めて買ったのは 「私の部屋」社のバケツでした。10代前半の幼い趣味。長年使ってすっかり古びたバケツには、ブルゴーニュ君のご不浄に使うビニール袋を入れています。

テーブルクロスをくれたお友達のお話を憶えていらっしゃるでしょうか?小中学校の同級生で ポッポちゃんといいます。お名前、出してもいいって言ってくれたから。
この天使模様はね、ポッポちゃんと私のお気に入りだったんです。


ポッポちゃんは、おなじ天使の付いたノートを中学卒業のお別れの日にプレゼントしてくれました。中表紙に「親愛なるちゅらへ」と書いてあります。私のこと、二人のことを、日記のように書き溜めてくれていた大切なノートです。


本当に仲良しで ずっと一緒でした。あんなにベッタリくっついていたお友達って居ないんじゃないかしら・・・朝から晩まで厭きもせずにおしゃべりしたものです。
よくあれだけ色んなことに付き合ってくれたものだわ・・・と改めて感謝です。

激しくて喧嘩っぱやくてどうしようもなかった私と、ちょっとポヤ〜ンとしたところのあるポッポちゃんは 不思議な組み合わせだったと思います。そして不思議なほど仲が良かったの。

とても褒められないようなことを提案するのはいつも私。ポッポちゃんは何故だかいつもいつも楽しく付き合ってくれたのでした。

放課後はレッスンで忙しく遊ぶ時間がないから 5時前に起きて一緒に登校前の朝遊びをしましょうと引っ張り出したり、
夜におしゃべりする口実のために星座の観測をしましょうと思い付いて 星の角度計を持って走ったり、
学校をさぼってポッポの部屋を掃除するわよと言い出して 登校時間を過ぎてからドキドキしながら一緒にポッポちゃんのおうちに忍び込んだり、・・・もう・・・本当に・・・ご迷惑様でした(笑)

留まるところを知らないヤンチャ者の私に、ポッポちゃんはゲラゲラ笑いながら付いてきてくれてた・・・
どうしてこんな奴に あれほど楽しく付き合ってくれたのか分からないけれど、何もかも本当に楽しかったわね。


今日の植物はエア・プランツのT.ジュンセアとT.オアクサカーナ



ツッカケ

November 12, 2007


東の窓辺で風に揺れるシュガーバイン。ひらひらした星のような形の葉っぱです。
お隣で朝日を受けているのはペペロミア・セルペンス。こちらの葉は肉厚でコロンとしています。


葉の微妙な配色に合わせて配置を整えていくのは、一音ずつ音色を試しながらパッセージを作る作業に似ています。


グリーンを楽しんだり音楽に没頭したりする室内での静かな時間が大切で、街にお出掛けすることは少ない方です。
雑踏に触れずに音楽だけに集中したい時 本当に立て篭もってしまいます。このところ また靴を履いていないワ。乗り物に乗らないで ツッカケのまま静かな住宅街の中だけで用事を済ませられる日は、音楽の雰囲気を一日保っていられるから幸せ・・・


ツッカケるのは大抵フランスのCharles Kammerのもの。何故ってここのSサイズは 今は少なくなっている22.5cmでぴったりなのです。小さいサイズの履物が少なくて困っているので 救い手のメーカーさんです。



もう一つのお気に入りは 革のチューリップ。時計なんですよ。
合わせやリハーサルに時計は欠かせません。でも演奏中腕時計は外しますし、ピアノの上に直接金属を置くのは躊躇するから。カバー付きなら安心でしょう?
それに、譜面や備品が散乱する慌しい合わせの場でも 無くなりそうにないでしょう。ナスカンが付いていて 楽譜鞄にぶら下げられるのも便利です。


12月9日のプログラムは最終の曲目連絡が入り次第UPします。もう少しだけお待ちくださいね。



膝掛け

November 01, 2007

11月になりましたね。朝が冷え込むようになりました。左の写真は関晴子先生が 身体を冷やさないでねと東京から送って下さった膝掛けです。先生方って本当に有り難いナ。卒業して何年経っても 心を許せる大切な存在です。


関先生の一昨年の贈り物もドレッサーの椅子に置いて毎日使っています。桜のお花模様の着物地で作られた小さいお座布団。呉服屋さんで見つけて下さったと仰っていました。
裾の長いビロードのお洋服やレースの敷き布も頂戴したりして、いつも可愛らしい物をありがとうございますってお電話したらば「貴女は見た目だけは女性だから、お似合いになるわ。」って・・・
先生・・・「だけ」ですか・・・?(笑)
何だか二人で大笑いしてしまいました。


下は、マダムビスコッティの二作目。先月 夏帯のポーチをお手作り下さったのがとっても使い易くて気に入ってるってお話したら、大きめをもう一つ縫って下さいました。今度のは同じ夏帯の生地に帯模様を入れてくださったの。

気持ちの籠もった暖かい物達です。


今日の植物は折鶴蘭



ワイン染め

October 16, 2007

昨日の続きです。染め物といってもちゃんとした方法を知らなくて、お友達に教わった通り 布をワインの入ったお鍋で煮るだけです。


染めたかったのは 写真にある木綿のテーブルクロス。これはね、中学生の時お友達との間の物々交換で得た品なんです。中学生では文房具を買うくらいのお小遣いしか持っていなかったから、目新しいものが欲しい時は 自分の持ち物の中から使わないものを仲良しのお友達と交換していました。相談しながら色んな物を換えっこして楽しかったナ。着なくなったスカートを換えっこしたりもしました。テーブルクロスは確かコーヒーカップと交換だったナ。
その時から長い間使っていましたから、染みが浮き出してしまった部分があって ワインレッドに染めたくなったのです。

他に染めたのは おうち着。この2枚もとっても古いのです。高校生の時に買ってもらったものだと思います。新しい物は欲しいと思わなくて、こんな古いワンピースに愛着をもってます。木綿の洗い晒しで ちょっとだぶだぶのサイズが着易くて、この夏も何度も袖を通しました。でも少し少女趣味が過ぎて 年齢的に苦しいから(笑)。深い色になれば 後また何年も着られます。
愛着のある大切な物、ずっと使い続けたいな。


今日の植物はリボンカクタス



お化粧水

October 12, 2007

今日はドレッサー周りの愛用品をご紹介します。毎日使うお化粧水はエヴィアンを使っています。これ、とっても安価なんです。一瓶がギャラリー・ラファイエットで5.65ユーロ。900円くらいです。ポンプ式で使いやすくて ほんのり優しい微香性。しっとりタイプなので、これ一本で済ませちゃいます。


右の写真はロクシタンのハンドクリーム。さらっとしていてラヴェンダーやレモンの香りが爽やかです。まだ日本進出をしていなかった頃、パリでボーイフレンドがロクシタンのセットを使っていて ナチュラルなパッケージに一目惚れしてからずっと使っています。今は神戸にもお店ができましたネ! 


今日の植物はエア・プランツ、ブルボーサとT.アルゲンティア



パラソル

October 06, 2007

会館が来年の予定を組む秋。今日はお仕事のお話で布引ハーブ園へ行ってきました。来年5月3日は、いつもの通りリサイタル開催の運びとなりました。今度で第12回を迎えます。どうぞ皆さんいらして下さいね。


そろそろパラソルを仕舞う季節。片付ける前にお気に入りのパラソルをご紹介します。左の写真は祖母から譲られた 昭和中期のものです。
奥は厚手の焦げ茶色に透かし模様が入っています。
手前はお花の手刺繍。右の写真で刺繍を拡大しました。地味な色合いながら華やぎのある細かな刺繍が大好き。


こちらはグリーンパラソルという植物です。写真では分かり難いですが巨大なの。
お花屋さんで一目惚れでした。今すぐに持って帰ると言うと、お店の方達に止められて・・・。だって私より縦も横も大きかったんです。幹なんて私の腕の3倍くらい。
無理ですよ!だとか辞めて下さい!だとか、口々に皆さんがとても心配なさったの。無視して 担いで帰ってきちゃいました。
帰り道、とっても沢山の方がびっくりなさってジロジロご覧になってた・・・。



和布のポーチ

September 05, 2007

一月ほど前にビスコッティの写真を載せました。あのお菓子を焼いて下さったマダム・ビスコッティがお見えになりました。
楽しいお茶の時間に、お手作りのポーチを頂いて嬉しいのでお見せ致します。


和服の夏帯の生地を使って作って下さったのだそう。向こう側が少し透ける夏帯を生かした涼しい感触です。中に入れたものがほんのり透けて見えるので とても使い易そうなのです。
和服地がこんな小物になるのって素敵ですね。薄い紅の帯はどんなお着物に合わせてあったのでしょう・・・。
和の布は なんだかしっとりした雰囲気を持っていて、機能的な現代生活に一つ添えるだけで時間の流れが静かになるような錯覚を覚えます。

今日のお花はマンデリラ・ジャイアントローズ。透明感のあるふんわりした色合いが 咲いて時間が経つと濃いピンクに染まっていくのです。門扉に蔓を絡ませて咲き始めました。



ガラス瓶

September 03, 2007

まあ・・・昨日ピンチだなんて書いてしまったものですから、思いがけないお友達がお読み下さった上に重く受け止められて 食料の差し入れが沢山・・・どうしましょう。ご心配をおかけしてしまったわ。うかつなことを書くのは止しましょう。


写真が何かお分かりの方はいらっしゃるでしょうか。これはね、とても古いお化粧水の瓶の蓋なんです。ハリウッドとパリとロンドンだけにあったマックスファクター社が 1953年に日本に進出して間もない時代のお化粧水。擦り硝子の瓶に入っていました。
とっくに空になってしまった当時のお化粧の瓶を 母がドレッサーの上に飾っていました。子供の頃この瓶が羨ましくてたまらなかったのです。

ギリシャ風の衣装を着けた二人の女性が向き合って座っている瓶の蓋が、子供心には宝石よりも美しいものに感じました。本体の半透明の擦り硝子もとても不思議で・・・
海に流れ着く瓶の破片を拾ったりしませんでしたか?波に洗われて丸くなったガラスは擦りガラス状になっていて、濡れると透明に 乾くと白っぽく変化するのが面白かったわ。
お化粧水の瓶は 浜辺の拾い物よりもずっと綺麗な擦り硝子で、長いドレスの女性像も夢のようだと思っていました。

アールヌーヴォーの硝子細工の大ファンになった原点が、この瓶の蓋。



マッチ

August 27, 2007

昨日は朝のミサに出席。神父様のお元気なお姿を拝見し、お友達にもお目にかかれてとっても嬉しかった・・・♪その後ご招待頂いて神戸文化ホールへマリンバコンサートを聞きに行って参りました。12月に発表会伴奏をさせて頂く御出演様のコンサートを拝聴してお勉強。
12月は、毎年田邊裕香子さんがなさっているクリスマス・マリンバコンサートの伴奏もありますから マリンバ尽くしです。
今日もちょっとだけレトロものをご紹介致しますね。母の娘時代のセルロイドのお化粧箱を譲ってもらって大事にしています。セルロイドって感触が暖かくて大好きだわ。これは宝物箱。中に入っているお宝の一つはマッチです。八家化学工業さんが懐かしのメロディーをシリーズで出したもので、持っているのは「リンゴの歌」「長崎の鐘」「高原列車は行く」です。
今日のレトログッズ2つ目。先日お目に掛けたサイン帳の内容に影響を受けて昔購入した小説です。大正四年に雑誌刊行された「花物語」。吉屋信子さん著・中原淳一さん挿画の少女小説の代表的名作です。時代の息吹と清廉な印象の主人公達の世界に浸ると共に、胸を高鳴らせながらこの本を読んだであろう少女達の可憐なお垂髪が浮かんできそうになるのです。


和の気分になった今日の植物は、日本間のテーブル椰子とクッカバラ。クッカバラのお隣はホウズキの実



オブラート

August 25, 2007

最も好きな時代は短いのです。フランス近代音楽の世界はどんどん細分化する性質があるように思いますが そこに触れている私もまた大きな時代の流れの中の微細な部分を取り出すことが好きなようだわと気付きました。


大好きな時代・・・お部屋ならば 畳の上に肘掛け椅子が置いてあって ぼんぼり型のスタンドがあるような・・・。それは単なる和洋折衷でなく、海の向こうに憧れる明治人の夢まで物語る図であってほしいの。例えばぼんぼりは、乳白色の擦り硝子電傘に黒褐色の重たい栗の木のポールでなければならない気がするし、肘掛け椅子は、港が改良されて間もない長崎港に着いた天鵞絨縫い取りがなくちゃ・・・
などと夢に引き込んでくれる魅力が明治期にはあります。

小物なら古い石鹸ラベル等にもとっても味があるように思います。明治期に初めて日本製の石鹸を作った堤石鹸が神奈川県立歴史博物館に展示されています。上の写真はそのラベルを集めたカードです。

ラベルと言えばオブラートの紙ケースなども好きだったり。現在のオブラートはすっかり現代風で使い勝手も良くなっているようですが 昔はこんなケースでした。箱に100ピースが40円と表示されています。
手芸用の水溶糊でコーティングし、ヘアピン入れとしてドレッサーの引き出しで活躍中。


今日の植物はお部屋のクラッスラとココ椰子



サイン帳

August 24, 2007

昨日は手袋の話題でお客様とこんなお話を致しました・・・♪
レトロなものとの出会いのきっかけは、10代の頃 母が卒業時のサイン帳を見せてくれたことでした。「retro」(復古・懐古)じゃあなくて「古」ですね。何冊ものサイン帳の中に 母の青春時代が詰まっていました。


大学のサイン帳はこんなの。どなた様も達筆で墨絵なども入れておられ、ノートの中で母にお姉様なんて呼びかけをなさっていました。


高校のサイン帳は特別に楽しかったわ。サインペンや色鉛筆で丁寧に書かれていました。生徒会長様という呼びかけには私の知らない母の姿が見えました。そして昭和の女学生の可愛らしさたっぷりの文章とイラスト。こんなに沢山のお友達や下級生に愛されていたのね、と嬉しくページを捲りました。
とても不思議な気持ちでした。今は老齢になっていらっしゃる方々が女学生だった時代を確かに留めていて、時間を経て私の手の中にあることが貴重なことだと思いました。


数冊の古いノートから 時代そのものを愛しむ感覚を知りました。
特に好きな明治末期はパリの芸術家達がどんどん頭角を現した愛すべき良き時代。10代で覚えたレトロ趣味は 後にフランス近代音楽を選ぶベースになっていったようです。
続きは次回に。今日は評論のI先生にCD曲を通しで聞いて頂く日。



ラブリー・チェリー・ブロッサム

August 01, 2007

大写しにすべき写真ではないので縮小してみたりして。
モデルに出掛ける時は髪が濡れたこんな状態です。道々乾くわ、といつも洗いっ放しで飛び出しているのです。早々にクビになるんじゃないかしら。どんな日も櫛一つ入れず洗ったまま。
彫刻家さんは、髪が難しいと仰っておいででした・・・。シャンプーした時の形次第、道々吹く風次第で髪型が毎回違うから作り難いのかもしれません。


・・・と、女性失格の様相ながら唯一欠かさないのが香水です。愛用品はゲランのラブリー・チェリー・ブロッサム。

ゲランを愛する理由は、香りの向こうにある調香師さんの詩的な心を感じるからです。
「アプレロンデ」森の雨上がりをイメージして、「ジャルダン・バガテル」はブローニュの森の西北の庭園を散策していた時のインスピレーションで、「ルール・ブルー」は黄昏の蒼の時間というコンセプトで作られています。
何かに似ているでしょう?そうドビュッシーのイマジネーションに似ている気がするのです。イメージに沿って一つ一つ組み合わせて配し、詩情のあるタイトルで結ぶことで 私達に一層多くのイマジネーションを与えてくれる香りと音楽を心から愛します。


チェリー・ブロッサムとそれより少し甘めのラブリー・チェリー・ブロッサムは、日本を訪れた四代目調香師ジャン・ポール・ゲランが日本の桜に魅せられて調香した香りです。仄かなグラデーションの掛かった桜色の擦り硝子瓶も大好き。

今日の植物はシンゴニウム。夏場、華やかな色のお花が少なくなってしまうのですが、サーモンピンクの葉のシンゴニウムがテラスを明るく彩ってくれています。




導かれる視界

July 04, 2007

フォンテーヌブローは暮れかけた色の空が似合うと書いた後、何故かしらとふと考えて・・・。暮れかけた(空の)色じゃなくて 暮れかけた(色の)空って断定的な表現をどうしてしたのかしらと。


雨の町を鑑賞する時は町並みや道、濡れた植物を楽しんでいるでしょう。雪の日も 空を見上げていることは少ないように思います。
でもフォンテーヌブローは夕暮れと共に 空を見せる町だったのだと思いました。

高く伸びた白樺。曲がらず天を目指して真っ直ぐに伸びる木が 私達の目線を高い所へ導くのじゃないかしら。そして落葉した秋には 枝の間に空が開いた様子を見せてくれるからじゃないかしら。


白樺が高い目線に誘ってくれたように、お花も視線を導き動かしてくれるものが好き。
ベルフラワーが終わる頃、一番上の写真の桔梗科アルペンブルーが咲き始めます。
その後には二番目の写真の昼顔科アメリカンブルー。
どちらも直立しないで横に流れるように伸びるんです。上に伸びる草木と組み合わせると 視界が広がる感じが楽しいの。


その間中ずっと頑張って咲いてくれるのは最後の写真のフェリシア・ブルーデイジー。斑入りの葉の色が爽やかです。
daisyは光が射すと花を開き 日が沈むと閉じるday's eyeからきた呼称なんですってね。
日本語の呼び方も良いわ。フランス語ではただ「小さなマーガレット(la petite marguerite)」の表現だけれど、雛菊とは何とも可愛らしい呼称。ブルーデイジーは瑠璃雛菊ですって。素敵な詩心ですね。



薔薇

June 27, 2007


雨が降っています。もう春は過ぎましたけれど正岡子規のこんな歌を思い出しました。

《くれなゐの 二尺のびたる薔薇の芽の 針やはらかに 春雨のふる》


針やはらかに春雨のふる、の部分は 柔らかい針と柔らかい春雨がかかり、また針のように細くしっとりとした雨の模様が見えてくるようでもありますね。
先日ご紹介したロセッティも薔薇の絵がとても多い画家ですが、彼の薔薇と正岡子規の薔薇とは別の花のようにさえ感じます。

弱い身を守るために棘を持つ子規の薔薇に対して、ラファエル前派の薔薇は 奪おうとする者を刺すために美しい姿をしているのではないかしらと思わせるような花。
多分両の側面とも薔薇の顔。

写真はお部屋の薔薇



ロセッティ

June 23, 2007

生徒ちゃんが多かった日。レッスンをするのは本当に好き。伝えたいことが山盛りでピアノの前で高揚してしまいます。一日中レッスンで自分の練習が僅か2時間ほどしかできなかった・・・。


レッスンの後郵便受けに金子篤夫先生からお便りが届いていました。金子先生はいつも話題に合わせたご趣味の良いカードを下さいます。先日はレイトンの「プシュケの水浴」、その前はフェルメール。
そして今日はロセッティのVenus Verticordia(ヴェヌス・ヴェルティコルディア)。「心変わりを誘うヴィーナス」の意味のタイトルです。
1864年に着手した絵だそうですから、ドビュッシーが2歳の頃のものですね。

ロセッティはじめラファエル前派の大ファンです。近代音楽の好きな方はイギリス・ラファエル前派やフランス工芸も同時に好む傾向にあるようです。私も例外ではなく、あの時代そのものが好き。日本に於いても明治から大正期への変容の中で生まれた 独特のバランスと熱を持った作品が心から好き。

ロセッティのこの絵は林檎と矢が男性を破滅へ導くことを表す危険な女性の象徴と言われます。美しさと禍々しさの共存する作品・・・大層惹かれます。

さあ、週末会員制のミニ本番です。また来週お話しましょうね。



ピエール・ドゥ・ロンサール

June 07, 2007


ピエール・ドゥ・ロンサールは長い間欲しかった薔薇でした。
プーランクの歌曲をきっかけにロンサールの詩を読み始めて数年、詩人の名を頂いた薔薇が1987年に作出されたと知りました。
ルネサンス期のフランス詩で最初に触れた詩人、そして同時期で一番好きな詩人の名前の薔薇・・・。


花弁の詰んだ花の重さで俯きがちになる花は、白い外弁に中はピンクのグラデーション。
品種の作者はどんな方でしょう。季節の姿を恋愛叙情詩に詠んだロンサールをイメージされたのか、それとも「カッサンドルのオード」で 
《きみに似し頬のいろ》
と歌われる少女の頬を思い描かれたのか。
私達を優美な世界へいざなって下さった薔薇の作出者さんに感謝です。

(詩の全文を書きたかったですが、手持ちは原書だけ・・・。ネットで拾える訳詩に関しての著作権保有期間が不明でしたから著作に触れないワンセンテンスだけをご紹介しました。)


写真は庭のカリフォルニア・ローズ・フィエスタ アップル・ブロッサム。ピエール・ドゥ・ロンサールは残念ながらお花の季節が終わってしまったので来年までのお楽しみですね・・・。

コンサートと移動で数日の間更新はお休みです。また来週お越しくださいね。ご覧くださっている方に もうすぐお楽しみページが加わる予定です。ちょっとだけ期待して待っていてください。



和紙てまり

May 26, 2007


絹川ツネノ様作の和紙てまり・・・♪
紫陽花のカードを添えてプレゼントして下さったのは、可愛らしくて美しい女性の方。贈り主さんのイメージそのままのお品です。


説明書によると、和紙てまりは木綿を硬く球形にしたものを芯にして糸で巻き、和紙を貼って刺繍糸や藍染糸でかがるのだそうです。この作品は出雲の和紙を使ってあるのだそう。牡丹に椿に桔梗に水仙・・・手の込んだ夢のあるお品でとっても嬉しい。アンティークドールの手に この鞠を持たせてあげることにしました。

鞠と言えば先日の作品展で、田中先生のお弟子さんの書が展示されている中に 八木重吉の詩がありました。

《ぽくぽくひとりでついていた わたしのまりを
ひょいと あなたになげたくなるように
ひょいと あなたがかえしてくれるように
そんなふうになんでもいったらなあ》

鞠をつく様子を ぽくぽく と表現していることが印象に残りました。
鞠が地面に跳ねる音なら ぽんぽん、とんとんなど 地に跳ねる音が鞠の中に響いた音になるのじゃないかしら。ぽくぽくという音は、手と鞠が合わさる音のように感じました。

詩は心でつく鞠のお話。一人で鞠をつく ぽくぽく は、主人公が地面より自分の手を見ている構図を思わせて、自らに問いかける心情表現にマッチしますね。
ぽくぽく・・・ なんだか良いワ・・・ ぽくぽく。



ル・クルーゼのお鍋

May 26, 2007


フランスのココット鍋を頂きました。手の出なかった憧れのメーカー、ル・クルーゼのお鍋です。深い赤の色合いも良いワ。
鋳物って楽しい。エクトール・ギマールのアイアン細工が大好きで、ギマールの建築装飾を何軒か見に行きました。
ギマールによるアベス駅の入り口や ポールロワイヤル駅の柵の前では、その完成の1900年、フォーレ、サティ、ドビュッシー、アーンらが新作を出していった時代を追体験するような気持ちになりました。
私の知らない時代を、そこにある空間は知っているのですもの。


立体的な音世界を伝えるために、音楽は平面の譜面の中に記号化して大事に閉じ込められています。その形でしか残すことができない音楽の元を知るために、立体空間が教えてくれるものの助けを借りられることができる幸せ。

そんな理由で大ファンのギマール作品の写真集をオルセー美術館で買ってから興味が広がって、鋳型の種類の解説やアイアン・パーツの本も楽しんで以来鋳物が好き。

直径20cmのココット・ロンド、鉄鋳物にホーローコーティングで2.8kgもあります。鉄と製鉄用コークスの重さに加えて二層のエナメル。
これを作るためには内外用二種類の鋳型が必要なのだそう。鋳型のための砂型用原料砂にも様々な種類があって、お料理よりお鍋の鉄工程への興味で一杯・・・



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