Vaguement [



言動

October 26, 2015

何が嫌いって、誰がどう言ったとか何があったとかってお話ほど苦手なものって他に少ないかもしれない。


別々の人物、別々の状況で口にされた同じ言葉が、同じ意味を持つとは断ぜられないものだ。個人のどんな感性に因る発言かは除かれたまま上滑りする話題の無益さに深い倦怠を憶えた。

'どうだっていいわよ' を 'あ・そう' に変換して精一杯つまらなそうに発してみたが、不幸なことにその相槌が何を変換したものかには気付かれない。

  何故って語り主は[ 'あ・そう' は相槌である]としか考えない。
  本件の問題に倣う通りである。


与謝野顕子氏のお作でご不浄に活けた梅が出てきたように思う。


詩歌か評論か書簡か・・・ジャンルも思い出せない。軽くきしむ木床の肌寒い廊下の先のご不浄が脳裏にあるのは読んだ時のイメージだろうか。目に浮かぶ花瓶の口が狭く胴体が豊かに膨らんだ土焼きの大壺なのも、もしかしたら梅枝を投げ入れても安定感たっぷりで見好い土器を想い描いただけかもしれない。

でも確かめられない。ある年に音楽と短歌が持つリズムとのミスマッチが苦しくて耐え切れず、和のリズムをもった因子が強い書籍を全部棄ててしまったからだ。

もしも記憶が合っていれば壺型の花瓶に梅の枝が飾られてたと思うのだ。


ところでご不浄のお花だがステファヌ・マラルメでは "芳香草(においぐさ)売る女商人" で此のように描かれる。


  それを私が、厠の壁に
  飾り立てれば、夢想(あお)い気持ちに
  甦るのを嘲弄るようで 
  腹にとっては絶対境

             (加藤美雄様訳)

私の腹を考えてくれるのかもしれないが通じのよくなりそうな青い花(タイトルの香花はラヴェンダー)など売るなと喚く。


風刺もききマラルメ独特の複雑な感性を楽しみ味わえる詩だが前出の苦手事項に戻れば、此うした場合に [顕子はお花を飾りステファヌは飾りたがらない] と結論づけるとしたら実にお粗末ではないか。



両親のお年賀状

October 19, 2015

こっくり深い色のガーデンマム。
丈がまだ低いチェッカーベリーは実が土についちゃいそうになって困ってる。


  物が少ない屋根裏で、紙類を更に減らそうと整理した。
  両親が書いた古いお年賀状を見つけた。

葉書が7円の時代。
昭和46年の印があった。


皆さまのお健やかなることを祈りつつ
新年のお慶びを申し上げます


  新しき朝に想います。

感覚の楽しみに縛られ、霊の事柄に鈍く、
肉体を喜ばせる事にさとく、魂を養うことに遅く、

目前の喜びに夢中になり、永遠の祝福に気付かず、
怠惰を愛し、労働をいとい、
遊ぶに速やかであって、祈ることに遅く、

自分に仕える時は活発に、他人に仕える時は手ぬるく、
得ることに熱心であり、与えることをしぶり、
高尚な身振りをし乍ら、実際には低劣であり、

よい企てにみちてい乍ら、実行に移すことを控え、
隣人には厳しく、自分には寛大であり、
過ちをみつけるのに熱心であり、自分の過ちをみつけられた時は憤り、

大きな務めを果たす力はなく小さな務めには不満を抱き、
災わいにあえば弱く、栄える時には増長して自己満足に陥り、
神から離れては全く無力であるのに、神に縛られることを喜ばないのです。

  今尚罪に傾き悔い改めることができない己を嘆き悲しみ、
  良き隣人のあなたにお詫び申し上げる事から初めとします。


私たち夫婦も聖句を引用したお年賀にはしていても
とても此んな風に用いることはできてない。


グレー・モノトーンの、喪中葉書かと見まごう紙面が内省を感じさせた。

いつまでも成長できない自分が恥ずかしくなった。



ペンキ塗り日和

October 03, 2015

爆弾低気圧で嵐になった夜から一変、快晴の昨日でした。


9月から決まってて楽しみにしてた夫のお休み。
したかったことが一杯。

塗装が古びてきてたアトリエのベランダ手摺にペンキを塗って
大きな株になった薔薇の堀り上げをして
ユーカリを伐採して・・・


ルイーズ草 (拙ブログの中だけの呼び方です。ホトトギスです。) がたくさん開きはじめたお庭で2人で働いた。


独身時代の希望はお別れ時刻を気にせずに夫と一緒に過ごせることくらいだったから、此んな1日を過ごすたび夢を叶えた気分になる。

  夫の髪についちゃったペンキに笑って
    一緒にお庭に出て塗り具合をチェックして
      階段を駆け上がってまた塗って
        養生に敷いた新聞紙がはためいてて


太陽の直射を受けながら過ごしてると眩しさに目がくらんで
現実じゃない風な不思議な感覚になった。


視界が狭まって1点にだけ集中して陽が射すようで、周囲の音が遠い世界のものに思えて・・・映画館からお外に出たときみたいに。

夢みたいだなあって思った。

おんぼろのジーンズとよれよれのパーカーとペンキつきの髪の、大好きだった人が大好きなまま目の前に居てくれて嬉しいなあ・・・って夫を見てた。


籠いっぱいのスズメ瓜も収獲した。
どれが1等可愛いスズメ瓜か指さし合った。


土を運んで小さい岩を並べて、秋のお庭づくりも少し進んだ。
2人で買い出しに行って、お稽古をして、1日が過ぎた。

今日1番楽しかったのは何? って問われた。
全部、って答えた。

夫と一緒に居られるのが1番楽しいことなのだ。
一日中一緒だったから、一日中楽しかったな。



ハーヴェスト・ムーン

September 29, 2015

朝のお掃除中ふと手を止めた。


此の時はマドモワゼルだったナって、宛名を見て思った。

カリグラフィーが上手なお友達がパリの住所に宛ててくれた古いお手紙。


別のお人の筆跡みたいに見えるけれど差出人は同じ女の子。


色んな字体を知っててフランス花文字もさらさら書けちゃうっていいなあ。一頻り眺めて、拭き掃除を終えたシェルフに戻した。


9月も終わりに近づいて、付近の葉色も変化した。


ヘルマン・ヘッセ "九月" の詩に

  金色のしずくとなって、
  木の葉が一枚一枚、
  高いアカシアの木から落ちる。
  夏は驚き疲れて
  死に行く庭の夢の中にほほえむ。

             (高橋健二様訳)

という一節がある。

過ぎ去るものを引き止める力を持たない私たちは、季節の輝きを記憶に刻むことでしか留められないのだ。

秋が少し寂しかった。


夜、窓の外へ目をやった夫に呼ばれた。


月が明るいよ。一緒にお庭に出てみる? って促された。

ハーヴェストムーンと知らずに、眩しいほどの月の光に2人で歓声をあげた。


2人で見た月を、いつかはどちらかが1人で見る日が来るのだ。
それまで、できればたくさんの季節をずっと仲良く。



ご近所とゆるゆるな休日

September 24, 2015

シルバーウイークの渋滞で遠方の生徒ちゃんが遅れた朝。


とっても遠いところから月に1度だけ通う子が高速道路事情で40分遅れて到着した。

月1しかレッスンに来られない代わりに1回で2コマ受講してゆく。間の5分休憩はお茶を飲んで曲のおしゃべり。そのまま2コマ目へ・・・

2時間続きのレッスンと休憩中の音楽のお話で午前を過ごせるのは私にとっても凄く楽しい。


ピレア・アルミニウムプランツがよく育ってきた。


午前のレッスンと少しのお稽古だけにして休むことにしてた日。
気温変化が激しいせいか幾日か微熱が続いて疲れてた。

家事だけをして遊んでる午後の計画だった。
早帰りの夫と26日のコンサートの合わせをするくらいの弛〜い1日を満喫。


倉庫扉の頭上に提がるエイジング加工のサインプレートを拭き
涼しくなって元気を失ってきた蔓日々草に肥料をあげた。


スズメ瓜を伐採し、思い立ってLineでレモンカナリアちゃんとポニーテールちゃんに "スズメ瓜いっぱいあるヨ。種撒きする? " ってグループトークを送った。

Lineは、夫とスタンプを送り合って遊んだり、近しいお友達と主にグループトークでのんびりやり取りするほんわかしたツールにしたかったから数人だけアドレスを入れた。

  *僕が見たLineブロック


欲し〜♪ ってお返事くれた2人に持って帰ってもらえるように、サインプレートを掛けるための壁付けフックに提げておいた。


スズメ瓜パックはなくなってて、代わりにたねやさんのお菓子がポストに入ってた。楽し〜


結婚1年目に夫が買ってくれたビバーナムティヌスが葉を広げてる。


カピバラパパが脚立に乗って枝を刈ってらしたから "気をつけて〜" って声をかけて食材のお買い物へ。

お野菜の高騰ぶりが酷い。
すごく小さくて、ちっとも巻きが良くないレタスが1つ359円。
お葱もひょろひょろしてるのに321円がついてる。

困るわねえ・・・って思ってると夫からのFaceTimeが着信した。


農家さんが出してらっしゃる市でお野菜が立派でお安いという。
大きなお茄子を嬉しそうに画面に映してきた。


いずみホール本番の前日、夫はメンバーと郊外の練習場に居て農家さんが近かったみたい。

幾つかお野菜をお願いして、お肉と日用品だけ買って戻った。


ワイヤープランツが先週の写真と比べても葉が密集してきてるのが判る。よく繁ってるナって思いながら門を開こうとすると背中に桜ちゃんってお声がかかった。


カピバラパパだった。先日教えてくれたお花の名前が間違ってたって言いに来てくれたのだ。


見て〜、って先日求めたペポカボチャをグリル越しに指した。


左から陶器・陶器・本物。面白いでしょ? とか意味のない説明をして少しおしゃべり。

  *ペポカボチャ

お水撒きしにお庭へ入ると、お隣さんが夫の好きな辛そうなシシトウを家庭菜園から枝ごと差し入れてくれた。


ゆるゆるな休日。
夜だけ真面目に夫と合わせをしました。



再・工事後のご近所

September 15, 2015

サンルーム壁の手前で宿根スイトピーがどんどん開きます。


今春から植えた新しい株は、肉感的な花びらでびっくりした。
他のスイトピーみたいにひらひらしてないから病気になったのかと思ったけれど違うそう。

有機的なお花は大好き。生きた貝みたい。面白〜い


工事後にカピバラ家から帰ってしばらくして、施工中ご不自由をおかけしたお宅の美人さんの奥様にお声をかけられた。


  *工事後のご近所
  *ご飯とメンテ

足場が上空で敷地まではみ出しそうになってる10日を過ごさせてしまったおうち。拙宅屋根は高い位置まで伸びていて、足場組みも大掛かりになってた。

メッシュシートを張り巡らせて万一塗料などが飛んでも隣家へは落ちないように、はやぶさ君は細心の注意を払ってくれた。それでも埃は立つし細かい屑は舞うし音はうるさいし申し訳なくてたまらず、早く終わって〜って願いも虚しく雨で遅延して(涙)


工期終了後にもし汚れたり壊れたりがあったら弁償しますから確認してくださいねってお伝えしてあった。


はやぶさ君は足場を外した後、お隣さんのカーポート屋根の埃も洗ってくれた。其れからもう気の毒なくらいナーバスに万が一の弁償事項を確認してくれと私たちをせっついたのだ。

聞けば工務店さんは近頃、近隣への工程表提出と説明が遅かったと隣家からクレームを受けて工事が止まってしまったり、殆ど言いがかりのような苦情を受けたり、果ては元々あったご近所トラブルに巻込まれたりもあるそうで神経過敏なのだった。


美人さんの奥様はケーキの詰め合わせをお持ちくださったのでした。


お気遣いくださってありがとうございました、何にも問題なかったですよってお優しいお言葉とともに・・・

きっとお洗濯物に埃がついたり車に粉が飛んだり色々あったでしょうに。私たちのほうが差し入れしなきゃならないのに、なんというお心遣いでしょう。

感激でした。私たちも見習って真似しなきゃ。
はやぶさ君は感激のあまりもう涙目。



花火の語らい

September 12, 2015

夜のお庭でロウソクを灯した。


今夜花火をしようねって決めてた日。
線香花火を買ってあった。

ポストを見ると遠くの男友達から郵便が届いてた。
"2人で夏の終わりを楽しんでください" って短いメモとともに、古くからの日本の製法で丁寧に作られた線香花火が・・・

  なんて心憎いはからいでしょう。
  それも信じられないくらいタイムリーに。


去年と同じ場所に夫と並んで座っておしゃべりしながら小さく爆ぜる玉を楽しんだ。ゆっくりお話できる線香花火が私たちは好きだ。


夫は近くで見たいのか花火を短く持つ。
恐がりの私はうんとはじっこを手にする。


先に爆ぜはじめた夫の花火が、なかなか上手く点かない私の花火を見守ってるみたいに見えた。


私はやっぱり恐がりで、お水バケツの側で構えてしまう。


ほら此うやって燃すんだよって夫の花火が私の花火に教えてくれてるみたい。


私の花火は相変らずバケツの上から出られない。


近づけて・・・


火花も仲良しに。


2人一緒に終わり落ちた。


同じときに死ぬことができたらいいのにねって、夫が時々言う言葉を思った。



工事後のご近所

September 11, 2015

雨上がりの夜のお庭で夫とおしゃべり。


1日中立ちっぱなしだったメンテナンスの工事の最終日、疲れと発熱で腰をかけたくなった。

キッチンに洗い物があるまま温かいカフェオレをいれた。
今日ね、ご近所さんに呼ばれたのよって夫に話した。


足場を外す金属音は朝から響いたし、最終日は地面のコンクリートを削ったために騒音になった。


夕方ようやく片がついて掃き掃除しながら、ガレージに居らしたカピバラパパにうるさくしてごめんなさいねって門の中から声をかけた。

  そんなの全然いいんだけどね、
  ちょっと来てごらんって手招きされた。

初雪葛がいっぱいのカピバラ家の花壇を写させてもらいながら歓声をあげた。40年前は幼なじみのカピバラ君とよく遊んでて、しょっちゅう此のお庭に入らせてもらったナってキョロキョロ。


カピバラ家の美しいトネリコ。
此の木の側から拙宅屋根が見える。


そもそも防水工事は、カピバラパパがおうちから屋根の摩耗が見えると心配して教えてくれたことから調査になったんだった。道や拙宅からは見えない所がカピバラ家からはよく見渡せる。

トネリコの横に立ってカピバラパパが "彼処はしなくていいの? " って教えてくれたのは、お財布事情で今回工事範囲に入れなかった所。色付きともクラックとも判別できないラインが見てとれた。わ〜次回工事に入れなきゃならないかしら〜・・・


グレーブラックの格好いいプランターを見せてもらったり、木の名前を教えてもらったり、しばしお庭談義。


トネリコを鳥猫だと思ってた、って馬鹿なネタを披露して数歩で帰宅。

メンテナンスが一先ず終わって雨の心配少なく住まえることより
何より平和なご近所の存在あってこそと改めて感謝した日。


明日12h〜14hはオトナの遊び、クラブ・プーランクです。


当日の飛び入り参加も歓迎ですから、ご興味ある方どなた様でもご参加なさってくださいね。9月12日、土曜日のピアジュリアンにてプーランク同好会です。


*クラブPのコンセプト



レッスンこぼれ話:ピンクのうさぎ

August 22, 2015

1時間目の生徒ちゃんがやって来た。


前半はピアノ合わせと音楽史を受け持った。ピアノ室を退けたら彼女はファゴットルームへ行って、後半は夫の室内楽レッスン。

その間にピアノ室では2人目の生徒ちゃんを受け入れる。
詰め詰めで忙しかったけれど此んな朝が好き。


大人の生徒ちゃんはどんな事を学んでゆきたいか聞きながら
一緒にカリキュラムを選びます。


小さい生徒ちゃんの場合は特徴をよくよく見ながら寄り添ったり、新しい音楽の魅力を提示したり。

幼稚園の子がアウフタクトを習った日のことを思い出す。

  *レッスン記録:アウフタクト実践例

3拍子3音アウフタクトは、3文字ならグレーうさぎでも茶色うさぎでも良いから、うさぎ見たことある? 何色のうさぎを見たコトある? って聞いてみました。


幼稚園で飼ってるといううさぎの色を問うと、迷わず


"ぴんく! " って答えたのでした。
可愛すぎ・・・

後ろで聞いてる生徒ちゃんママが噴き出したけど
3音アウフタクトはピンクのうさぎを採用しました。

  この子は
  うさぎ可愛いな、柔らかそうだなって気持ちで見てるうちに
  彼女が思う1等可愛くて柔らかい色に見えてきたのでしょう。

とっても音楽的な素晴らしい感覚じゃないかな。


大人にだってある。


モノクロ映画を見たのに印象深さのあまり鮮やかな色がついてたように思い出す場面があったり、

太陽が降り注いでたのに悲しい体験だったから曇っていたように記憶してたり、

感情が作り出す色彩は、現実よりもほんとうのことだって気がする。

彼女のピンクのうさぎを音楽の中で育てられたらと思う。





August 13, 2015

夫がプレゼントしてくれた紫陽花 "コンペイトウ" がアップルグリーンに染まった。


秋色紫陽花も白からピンクを経てグリーンへ・・・
真夏の陽に疲れた目に少し涼しさをくれる紫陽花たちの小径を抜けて夫が帰ってきた。


アイビーを窓辺に活けたお風呂に入って、冷製パスタを食べて、
自家製おやつに目がない夫が大好きな手作りゼリーを楽しんで

  穏やかな夜になる筈だった。

ベッドルームのテーブルクロスはアイロンを掛けたてで、シーツはパリリと乾いてた。


就寝前、夫がiPhoneを変な風に持ってた。
懐中電灯で手を照らして何かいじってるみたいだった。


どうしたの? って問いに手を見せられて絶句。
棘というにはあまりに大きな木片が刺さってたのだ。

さ、触っちゃ駄目! な、何してるの・・・って声が震えた。

  どこの病院も閉まってる時刻。
  どうしよう?!

な、なにこれ・・・いつ刺したの? お外で怪我したの? 知らなくてご免ね。どうして言ってくれなかったの? お風呂でも気がつかなかったよ。病院が開いてる時間にすぐ教えてくれたら・・・

  夫の怪我をしてない方の手を握り矢継ぎ早に訴えた。


夫はのんびり応えた。


  "外で此んなの刺さったけど忘れてて。今思い出した。"

忘れてた?
びっくり・・・

夫の計り知れないくらい悠揚として物凄く気が大きいところが大好き。夫に比べると私はなんて小さくて馬鹿なんだろうって毎日思う。夫の器はよく知ってるつもりでいても、予想外の大らかさにはまだまだ驚かされることが多い。

突き刺さって深く入り込んだ木片を見て恐怖で泣きそうだった。泣いて状態が酷いと伝わって怯えさせるといけないと、一生懸命堪えた。

  大丈夫だからね。私が取ってあげるからね。大丈夫よ。
  必ず取れるからね。

殆ど自分に言い聞かせてた。
近くの病院が開いてない夜、私がやるしかないのだ。


色んな大きさの棘抜きを消毒して始めた。
怖過ぎた。


ちょっとだけ我慢しようね。なるべく血を出さないように取るから。少しずつ皮を捲って痛くない風にできるからね。

  夫はまたのんびり応えた。
  痛いのは全然いいよ〜、ザックリいっていいよ〜。

無理です!

1片ずつ取り除きながら恐怖のあまりお祈りの文句を声に出した。
一番大切な夫に自分の手で傷をつけなければならないなんて、何か呟いてないと怖さで貧血を起こしそうだった。

  夫は場違いにも穏やかな笑みを浮かべてお祈りを聞いてた。

時間がかかった。
時刻は午前1時半をまわった。


翌日の夫は出勤が早くって、このままでは睡眠時間がなくなってしまう。


枕元でしてあげるからベッドに横になって、って夫に言った。痛くて眠れないだろうけど楽な姿勢で目を閉じれば少しは身体が休まると思った。

棘抜きをもう一度消毒して、布と懐中電灯とお湯とお薬をベッドに置いてまた少しずつ除き始めた。

  すぐに夫は軽い寝息を立てはじめた。驚きで脱力した。
  此の状態で眠れちゃうってどれだけ大様なのかしら・・・
  

眠って多少痛感が鈍くなってる間に思い切って処置して大方が取れた。だいぶ痛いのか途中いくらか身じろぎすると弱めたりしながら・・・

  午前3時半を過ぎて完了。

ぐったり。僅かな流血もなく取出しました。
木片の絡まり様はラヴェルの連符みたいだった。

スースー寝入る夫の顔を覗き込んだ。此んな人が大好きです。



ある一日

July 11, 2015

午後出勤だった夫と朝の合わせをした。
来月のデュオ仕事の準備だった。


起き抜けのコーヒーの残りをピアノ室へ持ち込んで
音を出しては話し合って、お稽古してタイムを取ると、
曲の長さが時間枠に合わないとわかって破棄にして、

また選曲相談をして譜面を取り出して
同じ作業を繰り返す。

いつもの風景。ずっと続いてほしい時間。


夜は2人でベランダへ出た。


朝顔が夫のお部屋付きのベランダ手すりまで這い上がってるのを見に行ったのだ。

ベランダには朝顔と一緒に、お庭の香りも昇ってきてた。
元気な蕾が並んだ茎に代わる代わる触れてみた。夏の訪れを楽しみながらおしゃべりした。


其れからしばらく別行動になった。


夫はパート譜作り、私はレッスン予習をそれぞれのお部屋でした。途中キッチンへアイスを取りに行くと夫が居た。

  アイス食べるねってフリーザーを開けようとすると
  "冷蔵庫は開けないのかな? " って言われた。

フリーザーにかけた手を止めて冷蔵庫を開くと
大好物のアメリカンチェリーを入れてくれてた。

別行動のちょっとの隙間に重い瓶物の買出しに行ってくれて、チェリーを見つけてくれたのだ。


小さいシードルボウルに入れてちょっぴりずつケチケチ食べた。

'ほらチェリーの写真。' って此の画像を見せると、
'ほらチェリー撮ってる桜ちゃんの写真' って見せてきた。


訪れる季節が輝いていて、過ぎ去る季節が切なくて
どうしていいかわからなくなる。


もっともっとゆっくり時が過ぎればいいのに。



薄紫色のお花と図書

July 07, 2015

夫の洗面ボールをお掃除中。


水垢がつき易い水栓把手の根元に泡タイプのブリーチをしたところ。ムクムク泡が写っちゃってる。

把手の形がいかにも何十年前って感じですね。
此の洗面ボールもおうちが建ってから1度も取替えてないのです。なかなかに長もちしてる。


クレマチスはキッチンサンサイドにも。


脇芽を出してくれて嬉しかったのにカサッと乾いたようなお花と葉がついちゃって・・・ 思い切って1度大きくカットしてみた。もったいないからグラスに挿して楽しんでます。


夜のアトリエではルリタマアザミが徐々にドライになってきた。

葉を1枚1枚はずして吊った姿もなにか心楽しい。

ヴィブラート君が遊びに来てくれたあと、無性にバルザック著 "知られざる傑作" を読み返したくなった。夫と2人でヴィブラート君を送った夜にすぐ本棚に手を伸ばした。


バルザックの代表的短編と謳われる本書がたまらなく好き。だけれど何を求めて惹きつけられているかわからなかった。理由は改めて読んだ訳者様のあとがきで判明した。

バルザックが "知られざる傑作" を書くに至って触発されたと推測される人物にディドロが挙ってた。

なるほどディドロの絵画批評を彷彿とさせるのねって納得した。


ミサの後に立寄った古本屋さんでエミル・ベルナール "回想のセザンヌ" の背表紙を見つけて手に取った。


パリに滞在していた島崎藤村氏が原著を寄贈したのだそう。翻訳は "白樺" に連載されて大正9年刊行になったが後に絶版になっていた。2000年になり岩波から限定数で復刻版が出たときの書物が古本屋さんで見つかった。

読んでみたいな・・・ってパラパラめくると "フレンホーフェル" の文字が目に飛び込んできたのだ!

《一夕バルザックの "知られざる傑作" とその主人公フレンホーフェルの話が出た時、突然翁は立上がり前に進んで、黙ったまま人さし指で己れの胸を叩いて見せた。その容子は小説中の人物そのままを見せられる心地がした。翁は烈しく感動して、眼に一杯泪をためて居られた。》

此のセザンヌ関連書を買わずにはいられなくなった。


本との出会いは味わいに満ちていて
文学者さんたちの視点は音楽を広げてくれる。


今日のファゴットルームはカメリアの枝。
水栓根元をブリーチしてる間にお庭でさっと切った枝。



幸福 -- 時

June 20, 2015

夫とお付き合いしてた頃、並んで眺めた風景が特別に思えてシャッターを押したことがある。


お隣に座ってるだけで嬉しくて、幸福な眼が見たものを残したくなった。側で話す夫の声が写真に写るみたいな気持ちになる。

よく撮ってるおうち風景も、夫と同じものを並んで見るかけがえのない時間を1枚の写真に留めたくなるのだ。


まだ蕾がたくさん付いてる紫陽花畑。
お花の前でおしゃべりする穏やかな時間。


植物の営みと同じ時を側で共にする記念のように
またシャッターを押した。


ダブルインパチェンス "カンタービレ"。
一晩続いた雨風に打たれてしまったところ。


お花たちはクタッとなったり、また元気になったり、咲いたり散ったり虫に食べられたり。みな、時の美しさだ。


ファンになっちゃったブルターニュのサーディンシリーズ、
先回は夫が東京で買ってきてくれたけど・・・


  *東京土産その後

神戸じゃ買えないのかなってガッカリしてたらば富澤商店さんで発見! パスタで食べ終えて、キッチン続きのサンサイドに飾った。

食品缶やお茶のエティケットが掛かってるおかしな壁は
食卓の楽しかった時間のアルバムになってる。


昨年ポニーテールちゃんがプレゼントしてくれた色変わりの紫陽花は、純白からうっすらピンクへ移ろうとしてる。


  愛しいものたちを今のまま留めたいと願って、
    留められないと識って、
      胸が痛くなることを幸福と呼びたくなる。


*幸福 -- お花
*幸福 -- 交感



幸福 -- 交感

June 17, 2015

南の紫陽花。


たっぷりした様子が大好きなのに、左側にチランって見えるホースとリールが興ざめですよね。

可愛いホースリール欲し〜。でも高い〜。


アンジェラもまだ頑張ってくれてる。


6月の気候に花びらはお疲れ気味だけど蕾の房がまだ幾つも。大切に見守ってるところ。

出勤前に夫がお庭へ降りてお花たちを覗き込む。掃出し窓から眺めてる私にお庭から大きな声で話しかけてくる。

楽しい朝。

西の紫陽花畑はレッドビューティーが目を引く鮮やかさ。


  幸福の定義に頭が一杯のお友達の訪問を受けて
  普段考えないことに頭を捻ることになった。

    *幸福 -- お花

面白い作業だけれど難しい。
幸福を定義したことも幸福になりたいって漠然と望んだこともなかったかもしれないし、幸福論にそれほど興味があるかさえ定かじゃないのだ。

しかしお友達宛に思いつきを書付けてみる。思春期の考えがキーワードだったから含めて思い起こしてみる。今朝は1人へのお手紙だから今時点のごく個人的な所見で綴ります。

**


行為の先に幸福を計る考えは今もって持たないことにしてるけど
結婚するまでは幸福について考えようとも思わなかった。
結婚だってそもそも幸福になれるかなれないかは正直どうだって良かったのだ。

  *結婚の条件


与えられた範囲の事柄にはただ感謝して、しかし幸福になるか否かだけは導かれるままに居たいと思ってきたんだと思う。

人間の手が介入する範疇じゃないって気がしたのだ。


幸福はきっと '状態' じゃない。段階がある一種の 'エリア' でもない、って風に考えてると思う。


もし上のどれかなら、定められた幸福コンディションなり幸福エリアなりを得たい場合もあったかもしれないけれど、仮に其等が揃えられても一時的に新鮮さ故の満足を得るだけで、慣れれば間もなく欠乏する事柄のほうに目がいってしまうだろう。

  つまり此れは満足と欠乏のベクトルで
  幸福の其れじゃあないって考えてきたと思う。

寄せ集めのコンディションと実態を伴わないエリアを駆り集めても、ベクトルが異なる幸福には繋がらないと、若い頃漠然と思ったんだろう。

幸福はそんな風に変動するほど弱々しいものじゃないと思えた。
だから自分が下す範疇じゃないとして、天に任せてしまった。
思春期ごろの判断だった。


以来なんにも成長ないままの考えでいて・・・


さもない日常に、それはそれは沢山の小さな幸福は感じる。
夫のお洗濯物を畳んでる時はうきうきして、靴下が綺麗なグラデーションに並べられるとヨシッ! って思う。

夫の眉をカットして整えてあげるのも好きだし、洗いたてのシーツの2角ずつを持って2人で広げるのは楽しい。

でも此んな小さな喜びより、心の底から幸福に満たされるのは


自分たちには到底届かないような第3者の智と愛が2人の間に関与する時。作曲家や画家や、もっと大きなもの。


お稽古中に美しい曲に心を動かされながら夫を見ると目があって、同じ曲を同じように愛しんでるってわかる時。

美術館で同じ絵に惹かれて、絵のバックグラウンドを憧れを込めて分かち合う時。

ミサで一緒に列を作って、前に立つ夫が御聖体を受ける時。
教会音楽に一緒に触れながら神父様のお言葉を話し合う時。


ひとことで顕せば、手の届かないものが繋げてくれる交感に幸福を実感するのだろうかと思う。



幸福 -- お花

June 15, 2015

満開の紫陽花。
お客様のあと、夜のお庭で夫と手を繋いで一緒に眺めた。


紫陽花が咲く姿に幸福を感じるのは、今までのたくさんの事柄と '繋がって' るからだと思った。

恋人時代の夫が紫陽花の植え替えをしてくれた秋のこと
初めて一緒のおうちで迎えた紫陽花の季節のこと
ドライ制作にお部屋中が紫陽花で埋まった日のこと
夫が紫陽花をプレゼントしてくれた明るいお昼間のこと


それから


つぼみ率高し! な様子に夫が大喜びしてた今春のこと

  *今年のつぼみ率


もしも '今' が、ある時の未来として存在してなくて
'今' がいつの何処にも続いてないなら、
刹那でしかない時を彩るお花にこれほど心動かされるだろうか?

**


昨日訪ねてくれたお友達とおしゃべりして、改めて幸福について考えさせられ此んな呟きに至った。本の話題ばかり延々と話してスゴク楽しかった。

ソシュール、スピノザ、カント、ドゥールーズ、フーコー、ディドロ、ハイデッガー、カミュ、モンテーニュ、ルソー、キルケゴール、モーリヤック、プラトーン・・・話題は尽きず良い時間を過ごさせてもらった。

満足と幸福は同じ線上にはないものじゃないかな? って話してみた。


また、満足と欠乏は同線の極に当たるかもしれないけれど、幸福と不幸は対義にならない気がする・・・って要旨を言及したり。気の置けないお友達とのざっくばらんな会話。

正しいか間違ってるかはわからない。あくまで自分自身の感覚に過ぎないけれど・・・ お友達が帰った後に何か身近な例はなかったカナって思い浮かべてみたのだ。

其うしてお花っていう例が該当するかもしれないと思った。


カントが "美は概念なくして満足を与えるものである" と説いてる。


("美と芸術の理論" でシラーがカントの言葉を引いている箇所の引用です)


何にも繋がらず点で切取られた一瞬の紫陽花も、カントが言う通り美によって充分に満足させてくれるだろう。けれども満足ではあっても私はきっとそれだけでは幸福と感じないかもしれない。

過去の思い出と未来の期待が交差する '今' に顕現するお花を
'時' への愛しさに重ねて慈しみたくなった時に
幸福だと思うのだ。



レッスン記録:楽譜の道筋

May 15, 2015

雨上がり、一斉に薔薇が開いた。
此の日もしばし小さい生徒ちゃんとお花を眺めてからレッスン開始。


目にしたものを絵に描くように
見たお花やお天気や風景を音にするレッスン導入を長く続けてるから、咲いたばかりの瑞々しいお花は大切な音楽素材になるんです。


はじめて暗譜する曲は先回の復習から
形を変えて始めました。


大きな音符に書き直した楽譜を床に並べて
どんな順番のお話だったかな? って頭を整理するところから。

小さい手が "これっ! " "次これっ! " って
得意満面で少しも間違えずに楽譜を取ってゆく様子が伝わるでしょうか。


はじめに書いた楽譜は、


  *7ヶ月でカバレフスキー

1ページ8小節ずつの時空間区切りの楽譜でした。

4小節なり8小節なりの広さ枠=時間枠に添った楽譜を用いて
全体を掴んでもらいます。

詳細地図の前に全体地図で、およその場所を把握する感じに似た方法。


全体位置が掴めてから使う楽譜は此方。


路線地図みたいなもので、フレーズ頭をページ頭にもってきています。

このスタイルの楽譜に作り変えることで '路線の終点' = フレーズの終わりと '乗り継ぎ駅' = 次フレーズのきっかけを目で見て実感してもらえるみたい。


新しい五線紙に新たに書かないで、使ってた全体楽譜を一緒に切ったり貼ったりするほうが '小節のお引っ越し' の様子が頭の整理にも結びついて効果的に思えました。


ピアノで音を出して一緒に考えてゆきながら作ります。

8小節枠の楽譜をフレーズ基準の楽譜に切り貼りすると自然に 'ユ' 型みたいに紙の形が変形した楽譜ができますね。

色んな形の紙ができるのは楽しいし、視覚の記憶が暗譜の助けにもなりそう。


変形楽譜ができたらば、カーブした道やぶどうのお花が咲いてる場所を書き込んで楽譜地図が完成です。


小さな手で初めて自分で楽譜を作ってみた曲は
見慣れた地図の、親しみある道となってくれました。


■お教室関連リンク
*レッスン記録:音符イチゴ
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レッスン記録:はじめての暗譜

May 10, 2015

長らくレッスン記録が滞ってました。
小さい生徒ちゃんは秋の発表会の曲を暗譜し終わりましたヨ。


はじめての暗譜の様子をカバレフスキー曲をモデルに、遡っておしゃべりしますね。


ムスカリが元気に咲いてた頃だから・・・4月はじめくらいだったカナ。
ムスカリは花期が長いから何週かに渡ってレッスンで使いました。


幼稚園の生徒ちゃんママにはときどき宿題があります。公園やお庭を教材に子供さんと遊ぶ宿題。この子もママとムスカリを見たり球根を植えたりしてきました。

'ぶどうのお花' って呼んでるムスカリを楽譜に書くためです。


青い小さいのが 'ぶどうのお花' ですよ。


"ボール遊び" の16分音符を省いた形に書き換えた楽譜で暗譜を始めました。

  *7ヶ月でカバレフスキー

    暗譜はじめは、お話はじめなのでした。
    曲を地図のようにして
    弾き手になる生徒ちゃんが色々な所を通るんです。

ムスカリが咲いてる公園の4小節は、ムスカリのお花粒のように小さく弱音で弾きます。

次の4小節はムスカリの球根のようにふっくらしたメッツォフォルテで弾きます。球根つきムスカリも描けましたね。


曲冒頭は生徒ちゃんのおうちです。
おうちを出て、曲がった道を歩いたりジグザグ道を通ったりするんです。


だから2ヶ所の 'おうちのメロディー' には同じおうちの絵を描いてもらいました。

おうちから開始する理由は、再現部で再びおうちに帰ってくるから。

再現部は同一テーマ (おうちの音) を経たのち、コーダ (別の道を通るメロディー) へ行きます。


この時、一度おうちに帰ってからもう1度お友達と遊びに行くお話に結びました。

**


暗譜で演奏する時の脳内は千差万別だけれど、長い曲全体が把握しづらい小さな子の場合は、前のメロディーのお尻尾を弾いた時に次が頭に浮かび出てくる形が多いように見受けます。

すると、似た部分や同じメロディーをきっかけに、続く部分が間違って頭に浮かんできたりするみたい。そして迷子になってしまうことがあるんですね・・・


この道を通って、次は角を曲がって、ジグザグ路地になって (左手の音型例)、ムスカリが咲いてて、初めと同じおうちに帰って、別の道から坂を降りる・・・ナンテ地図の絵を頭に入れてあげたらば、喜んでお話を考えながら、また頭の中の地図を確認しながら演奏できるようになってます。


地図のための最初の 'お話' は後に加える曲想や強弱に相応しいものを当て嵌めることが重要だから、毎回頭を捻って予習です。

後々まで影響する楽曲の捉え方を身に付けはじめる大切な時期。
2度とない年齢のかけがえのない時に可能な限り豊かな音楽をと願いながら。


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短い贅沢な時間

May 01, 2015

夕方、好きな時間がある。


お水撒きと毎日ちょこっとのお庭のお手入れを終えた6時ごろ。


お水を遣ったばかりのお花たちは活き活き楽しげで


ハンギングポールからはポチャンって残り水が零れる音が聞こえてて、陽が傾いてきて木の影が長くなって・・・

其んな時刻に

お夕食準備までの10分か15分、お庭で本を読む。


ひとり楽しんでる後ろめたさをおぼえながら
後ろめたさが尚贅沢な時間にしてもいる。

アイスカフェオレをお供に
昨日は、前の日に求めた "リルケ論集" を読み始めた。

  *リハーサルへお出掛け


その前に読んでたリルケの "ロダン" がとっても素敵だったから
リルケをもっと知りたくなった。


十数分の栄養補給が嬉しい。

コンサートが済んだら他にも色んなコトしたいなって思い浮かべながら、今はお稽古に費やす日々です。



家事とロダン

April 24, 2015

(撮影者:パンダの里ちゃん)


昨日の日記です。

あんまり緊張した翌日は全身が筋肉痛になる。
午前のレッスンを終えてイタタ・・・って言いながら家事タイム。

お洗濯機を回して、夫のクローゼット内を拭き掃除して・・・
無心になれる家事がやっぱり大好き。


それからお掃除用具のお掃除も♪


成分によってスプレー容器の噴射口周りがペトってするものってありますよね。お掃除用具入れを開いて色んな容器の外側を綺麗にして気持ち良くなったら

幾つかの窓桟を拭いて、拭き終えたダスターを漂白して・・・たった此れだけでも疲れが取れる気分になりました。


お夕食の下ごしらえに擦ったニンニクをお肉に塗り込んでおいて
次はお庭タイムです。


苺のお花が咲いてました。

ルイーズ草が増えて植込みがキュウキュウになったから
間引いてプチコリドーへ移植する計画を実行して


枝を一部カットしてからテラスで少し本を読んだ。


リルケの著書 "ロダン"。

《ロダンの彫刻に多く認められた姿態の動きといふものは、いわば内部的な循環として、物の内側で起こるのであって、けっして物の持つしずかさや、構造の安定感をみだすものではありません。

造形美術に動きを導入するということは、またけっして新しいことではなかったでしょう。
新しいのはその動きのありかたです。》

ケクランがフォーレの作曲を

【フォーレは新しい和音を創造したのではなく、
新しい連結法や調関係の新しい解釈を編み出した】

って書いてたのを思い出した。



  *お茄子とレッスンと和音


続く文もとっても興味深かった。


《或るところでは光がゆるやかに流れているかと思うと、或るところでは滝のように落ちており、あるいは浅く、あるいは深く、あるいは鏡のように輝くかと思えば、またにぶく淀んでいる、-----きわめて変化に富んだ傾斜を持つ一種独特なこの表面によって、そういうふうに光が動きを余儀なくさせられるのです。こういう作品の一つにふれる光は、もはやただの光ではいることができません。もはや偶然の方向を持つことはできないのです。

  物が光を所有することになり、
  自分のもののように使うことになるのです。

明確に決定された表面を持つことから、こういうふうに光を獲得し、わがものとすることを、彫刻的事物の本質的な性質の一つとしてロダンは再認したのです。》

             (高安国世様訳)


造形の世界もロダンもわかってないけれど、フランス音楽の音の素晴らしいヒントだと思った。


リルケかっこい〜。高安様の落ち着いた翻訳も素敵。



爽やかな朝

April 23, 2015

昨夜はPJライブにたくさんのお客様にお越し頂きましてどうもありがとうございました。


ホスタがむくむく渦巻きながら伸びてる爽やかな朝。
今朝はゆったり・・・とはゆかず午前のレッスン準備です。


今日は楽しみなおやつが・・・♪


サメビタキ先輩から差し入れのチョコ。


赤嘴クイナちゃんからの可愛いバスオイルは、夫の洗礼記念にGod bless youの文字が。


夫婦でお風呂グッズ好きなのです。
とっても嬉しい。


大好きなマカロン付き。


レッスンが済んだらお菓子を頂きながら、昨夜の楽曲たちをもっと磨けるよう練ってゆこう。

  一緒に演奏した夫と一緒に帰って
  一緒に目覚める幸福を噛みしめた朝。



ダウン

April 02, 2015

みんなにお世話になったプレコンサートの昨日
悪寒がするな〜って思いながら帰り着くと9度2分の熱。


熱が高かったって信じられないくらい、よく食べてよく飲んだ夕でした。

今日は完全ダウン。
熱の中、夫の遅出が幸せな午前。
2人でお庭の雪柳を眺めました。



風邪と多肉さん

March 31, 2015

修道院からの帰り途はゾクゾク寒かった。
翌日から酷い風邪で寝込んでしまった。


風邪を引くと割合熱が高く出がちだけど此の度は酷かった。
無理矢理に僅かばかりのお稽古をしても熱でふわふわして上手く進まず辛かった。

プレーリドッグちゃんの前で演奏したプレコンサートの修正点もじっくり触れてない。

  本番の開演前に夫がお電話くれた。
  具合どう? って心配するお電話だった。
  いつも優しいなあ・・・
  生クリームプリンとアイスを買って帰ってくれた。
  
お陰で今朝はやっと風邪が落ち着いてきました。


"白はなタイトコメ" って多肉さんはお花タグの説明文に目が留って連れ帰った子。


《這性タイプ。もりっと広がります。
多肉らしく葉っぱはぷりっとした玉のよう。
個性的ですね。》


もりっ、ぷりっ、って言われると欲しくなってしまう。
植物タグの文には珍しいかもしれないけれど多肉さん愛が伝わってきて面白かった。

咳・・・早く止まらないかなあ・・・



怖かった

March 26, 2015

怖かった。


24日夜、グループでカテキズムのお勉強会の日だった。
たった今神父様が救急車で運ばれたって連絡があった。

早めに教会へ向かってた夫のゴッドファーザーが報せてくれたんだった。


パニックして、夫にお電話しようとiPhoneを握っても
どう操作すれば良いかわからなくなってしまった。
日に幾度となくタッチする画面なのに混乱に陥った。

頭がガンガンして、先週の神父様のお言葉がぐるぐる回った。

  "僕に何かあっても
    僕が居なくても聖土曜日は式を受けるんだ。"
      って夫に仰ったのだ。

夫も私もポカンとした。

何ヶ月も大事な時間と大きな労力を割いて夫のために無償の働きで個人授業を続けて下さったのだ。大きな力で導いて下さった神父様が直前になって此んな風に仰る意味がわからなかった。
普段通りの笑顔が不可解だった。

体調がお悪くて何か感じてらっしゃったとしか思えない緊急入院がショックで、怖くて怖くて次の報せが来るまで夫と戦慄きながらお祈りしてた。

**


翌朝の連絡は、初聖体前の夫の最後のお勉強を明後日予定通りに施して下さると仰ってるって・・・

なんて無茶な・・・と茫然としながら何だかヨハネ12章24節、一粒の麦の犠牲が多くの麦の実を結ぶお話を思った。

初聖体へ実を結ぶために神父様が下さろうとしてる麦を
受け取らなければならない。



レッスン記録:下地(2)味

March 23, 2015

暖かい午後のカーポート。
お花たちも春の陽を浴びて生き生きしてきました。


だいぶ前、生徒ちゃんママにお願いをした日のこと・・・
先日の続きのお話です。

  *レッスン記録:下地(1)色

いつも通りにメモを執りながら聞いてたママが色んな質問をされて、レッスン後に15分ほどおしゃべりしたと思う。

お味のこと等も話したっけ・・・


幼児のうちは甘いのは美味しくて、苦いのは美味しくないって感じる子供さんが多いかも。


でも少年期がきたら少し広がった味覚へ招くことも可能になる。

  実際の味覚はまだまだ甘くなきゃ苦手だとしても
    苦みがあるけれど香ばしいお茶とか
      苦さの中に甘みもある山菜とか
        狭間の感覚を知ることもできるようになる。

自分ではまだ好まなくても、ほろ苦さを美味しいって感じる感覚があるって知ったりもする。


普通にしてたって青年になれば自然にコーヒーのお味がわかるようになったり、幼年時期に嫌いだったものが中年期に好きになったりする。


年を経てから、此んなに美味しいものが昔はどうして嫌だったんだろう? って体験もする。

けれども音楽は、表現できるまでの下地づくりを中年になるまで待ってくれないことが多いのだ。

  日々の暮らしで得るものがピアノの血と肉にもなるなら
  少年期に感性の栄養をいっぱい摂れたらいいね、
  っておしゃべりだった。


お話しながらイクラ学級の絵の時間を思い出してた。
時々此処に書いてる小学校のクラスのこと・・・


7才の私たちは物の姿と色のお話を大人に聞かせるように話してもらった。

私たちのクラスでは絵の具チューブから出したままの色を用いないことになってた。対象を自分の眼でよくよく見て何色なのかって考えなきゃならなかった。

クレパス箱に並んでる色で 'バナナは黄色' と記号化して塗ってた時期を終え、'本当は何色? ' って1つ1つ考える体験は凄く新鮮で大きな喜びだった。

  蜜柑はオレンジ色じゃなかったし
  林檎だって赤じゃあなかった。

児童にとっては世界が変わる大発見だった。


生徒ちゃんも生活の中で色やお味から大きく広がる感覚を得て
音楽をデッサンする下地になってゆくといいなって夢見ます。


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レッスン記録:下地(1)色

March 21, 2015

ヒヤシンスが艶めいた香りを放ってる。


ずっと香りを立てて放出してるのに、どうしてなくなっちゃわないの? って不思議な気がする。咲いてるお花が放つ香りが減りゆかないのを強くて美しいと思う。

一昨日の雨で花びらが傷み気味なビオラも陽を浴びてまた新しい蕾をつけてる。


小学生の生徒ちゃんのレッスンが始まった頃


  《家庭生活で形容をたくさん教えてあげてください》

って生徒ちゃんママへお願いをしたことがあった。

  普段の生活の中に出てくる対象で充分なんです。
  児童なりの言葉でいいし正しい形容じゃなくていいから、
  '味わい' へ導いてあげられる形を心掛けてみてほしいって。


公園にも身の回りにもちょっと見ると綺麗って感じられない色はある。でも汚い色で厭ねってはじめから刷り込んで排斥するのはもったいない気がする。

悲しくて投げ出したい日の色・蒸し蒸しした夜みたいな色・怒ってるみたいな色など自由でいいから、'厭なモノ' って決めずに味わえたら素敵。

  '汚い色' って排除設定だと表現対象になり辛いけれど
  '悲しくて投げ出したい日の色' は充分素材になる。


クラシック音楽は 'パッと見て判り易い綺麗' とは違ったあらゆる魅力が詰まってて、其処に排斥するべき色ってないんだと思う。


味わうことができる下地さえ備えれば
幼くても音楽から受け取るものが増えてゆく。
もちろん音楽以外の沢山の作品からも、無数の被造物からも。

'受けて・噛みしめて・味わう' っていう素晴らしい経験の下地が
日々の暮らしに少し備えられてるのは豊かなことだと思った。


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モルタル壁と贈り物と

March 17, 2015

バスルームそば、お水まわりのカーテンを洗った。
古い手縫いのコットンカーテンが掛かってる小さい窓。


バスルームとお揃いのペールグリーンの壁は半世紀近く前のモルタル施工。小さい頃は、外壁に用いるようなモルタルをお水場とはいえ家内に使うなんてお洒落じゃないワって思ってた。

昭和ど真ん中の子供には 'シャビーシック' なんて概念はなかったのだ。


自分の中の感覚が欠けてるせいでわからないくせに対象が良くないって思い込むことは、大人になっても知らないうちに沢山犯してるんだろうな。


今では大好きになってる小スペースは更衣所の端にある。
タオルやシャワー用品のストックを置くくらい。
ピース同士の継ぎ目みたいなゆるい場所。

**


頑張ってるクイニーアマンちゃんへ絵本を送った。

JUNKU堂さんでたまたま見かけた "ビロードのうさぎ"。うさぎ大好きだから手に取ってみた。

イギリスの作家さんの原作だそう。訳者様が描かれてる絵もキュンとなる可愛さだった。


妖精が出てくるシーンが、聖霊の働きと復活の場面みたいな気がして原文も読んでみたけれど、原語も Holy Spirit じゃあなくて the Fairy だった。


復活祭前のプレゼントって目論みからはズレたけど素敵な絵本。

**


身内へお見舞い、お師匠様へお祝い、クイニーアマンちゃんへ励ましと続いて先週は宅急便ばかり出してた。

最終の郵送物はコンサート・リーフレットだった。着日指定があって未発送だった1箱を芸文へ。この便を最後に5月のリーフレットは捌けた。


ホワイトデーにはお隣さんからお菓子を頂いた。


お互いに気が向いた時、相手の顔がふと浮かんでプレゼントしたくなる時の贈り物は楽しい。

毎年決まった日の、って格好は双方とも義務化されてゆく感じが好かないから避けるけど、今病気の人へ、今励ましたい人へって形はもっとできるといいな。



春の準備

March 15, 2015

日射しが柔らかになった。


身体中痛くてとうとうイヤな気分を押して治療へ。骨髄炎後の骨はそれはそれは脆くなり、肋骨がぐらんぐらんとか。

気味が悪くて嫌だけど帰り道のポカポカ陽気で気持ちも晴れた。

タピオカちゃんからの結婚祝いだったル・ジャカール・フランセの大きなテーブルクロスを広げた。純白で春待ち気分を上げてみる。

セットで頂いてたセルヴィエットも洗い込んでいい手触りになってきた。

サンルームのテーブルも春夏用ファブリックに取り替えた。


古い古いサッカー生地はカラフルだけどストライプが細いから周りの色にも馴染みがいい。


除いた冬用ナップをお洗濯して明るい陽光の下で干した。


季節毎に少ない枚数を使い回すばかりのファブリックたち。
それでも夫は、始終取り替えられるナップやテーブルマットが大好き。

  また此れの季節がきたんだネって
  広げられた明るい色の布たちを見て笑顔。

洗いたてのテーブルクロスや毎日取り替えられるトルションを夫が喜ぶのが嬉しくて、お洗濯が楽しくなる。

結婚前は此んなにお洗濯が好きだったかしら? って、もう思い出せなくなってる。



心が萎れた日

February 14, 2015

1日で心が萎れた。


遅くまで眠れなかったのに早くに起きちゃった。
眠りも浅かった。

写真を写す気もしないから数日前のカーポート写真。


せんにブログに出してたクラシカル・コントラファゴットは
日本におそらく1台しかないのを使わせて頂いてる。


  *クラシカル・コントラと

バロック・コントラより使用頻度は低いクラシカル。
寄って日本のオケも幾台も所持する必要がない。

数がないってことはクラシカル・コントラ使用の公演では、他の土地にも借り出されるって寸法なんです。

  此の楽器を吹くことができる奏者と共に・・・

そう昨日は東京公演のため夫がお留守だった・・・

もう少し近い地方なら始発で出て最終で戻ってでも日帰りで通う夫。

今回のスケジュールは日帰り叶わず泊まりに・・・


出張の多いご主人様もたくさんいらっしゃるんだから1日2日でへこたれてちゃ駄目なのに・・・寂しくて寂しくて何も手につかなかった。

朝は2回、午後はリハーサル間の降り番に手が空くごとにお電話くれて、夜は寝るまで繋ぎっぱなしだったけれど寂しさは少しも埋まらなかった。


夫も独りで過ごした日はへこんでたナ・・・って思い出しながら


  *東京訪問

溜息ついて過ごした。

  午後に公演が終わったら新幹線に飛び乗って帰ってくる。
  美味しいご飯をたくさん作ろう。


私たちはあと十数時間で会えるけど
今離れ離れの人達みんなが会いたい人に早く会えますように。



給湯が壊れた家から

January 18, 2015

突然の雪。雪をかぶりながらお玄関アプローチのお掃除でした。


タイトに時間を割振りしてるから雪が止んでからお外のお掃除ってわけにゆかず・・・毛糸のお帽子で無理矢理に限られた時間内におもての作業。


手足感覚がなくなる寒い日。
雪にも濡れたけれど好ましくない気候の作業は嫌いじゃないな。


寒さで乾きが悪い土を、骨粉や肥料を漉き込んだふっくらした土に取り替える間に軍手が3組濡れた。暖かな日に気持ち良く済む作業より達成感が高くて嬉しくなった。


給湯器の1つが働かなくなった週だった。


お風呂の自動給湯中、エラー番号点滅に気づいてお風呂蓋を開けると、僅か10cm程給湯したところでお終いになってた。

翌朝大阪ガスさんに修理依頼。すぐ来てくれて熱交換器部分の損傷を親切に説明して下さったけれど、メーカーさんに部品交換を頼まないとって結論。

慌ててメーカーさんへ連絡。此方も当日来てくれて応急処置に給湯だけできるようにしてくれた。蛇口から給湯できるようになっただけで追炊き他の機能は週明けに部品を揃えて再訪問の運びになった。

  阪神淡路大震災から20年目の前日だった。

今年この日に僅かな不自由を体験できた感謝を祈った。


メーカー部品が届くまでほんの2日間、自動給湯ができないってだけでどうしようナンテ思ってしまう現代病を深く反省した。


単純に便良いものが使えないだけじゃない、原状回復ない間は様々なストレスと抱き合わせになってるものだってことに想い馳せることができた。追炊きが効かずすぐに冷めてきてどうしようもないお湯の中で、故障は考えるのに必要なことだったねって夫と話した。



明日何の日?

January 12, 2015

今朝のお掃除は階段から。
ブルー階段とローズ階段を・・・


下の写真で判るかな・・・押し型のような模様が入ってて、滑らないのは良いけれど細かな埃が入り込み易いから拭き掃除が欠かせないのです。


90度曲がる大好きな踊り場の段の角っこも、お掃除中ダスター繊維が型押し凸凹にくっついたりするから拭き布も選びます。


お掃除事情は色々だわ。


"明日何の日だった?" って夫に尋ねた。


本番が詰んでいて、バッハ&ヘンデルの本番だったか木管室内楽の本番だったか、夫のスケジュールを忘れてしまったのだ。

タキシードの場合やら燕尾の場合やらで、選ぶシャツの襟の形も違う。コンサート用の着回し準備が把握し切れなくて、何の日? って問うたんだった。


-- 主の洗礼の日。

は?


昨日曜日は御公現後の主の洗礼と教会暦で定められてる。
でも洗い物を拭きながら明日は? って聞かれて教会暦を答えるって珍しいかも・・・

プロポーズと同時に求道が始まって

  *プロポーズとゴッドファーザー

今や私のほうが追いつけてないくらい。


予想だにしなかった現在の展開は、もしかしたら多くのクリスチャンの望みの1つかもしれない。


だけれど一目惚れのあの日、私は何も知らなかった。
夫が求めてた世界も、夫にとっての神様も、何も。

  *階段の恋、顛末
  *不思議な駅(1)想い出
  *不思議な駅(2)階段の恋

クリスチャン友からは同じ信仰持つ人と一緒になりたいって希望をよく聞いた。それは願ってもない事かもしれないけれど、そんな夢を見るほど自分の中では具体化されてもなかった。'好きな人と' って以外の条件は持ってなかった。

  *結婚の条件


'1等好き' って感じる心は、頭がまだ知らないたくさんの事を
頭よりずっと早く識ってるものなのかも。




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