La visiteU



音楽とロブジェ・キ・ペピ

April 01, 2010

優しい雨の朝、
昨日の収穫物の布袋に楽譜を詰める。


阪急岡本にオープンしたばかりのアンティークショップ、ロブジェ・キ・ペピさんへお寄りしてきましたヨ・・・♪ 一軒家を改装した静かな雰囲気のお店。お値段はとても良心的。楽しい時間を過ごしました。

コンサートが重なると、書棚にしまわず出し放しておく楽譜が増える。フルート伴奏用、ファゴット伴奏用、など仕分けして置いておく布袋を求めたかったの。

楽譜も手に入れた。ロンドンaugener's出版がラフマニノフのピースを独自にまとめたアルバム譜。プレリュードOp.3-2 やエレジーなどが入ってコンサートに載せ易い小さな曲集を掘り出すことができましたヨ。


お店の古いマーマレード容器には

次回演奏ゴリウォッグの曲を思い出した。


1895年ゴリウォッグ絵本シリーズが人気になって以降、様々なゴリーグッズが作られました。イギリス・ロバートソン社はマーマレードにゴリーの陶器フィギュアをつける企画に乗り出して・・・

マーマレードを食べてゴリーシールを集め、ゴリーフィギュアを手に入れたのですよ。楽しいわネ。

シューベルトのピース、モーツアルトの色付け譜、ネルソン社出版デュマ3部作の中巻などなど お品たちに目移りがしてしまいました。

また行こうっと・・・♪



ブキニストで紙もの(6)ジュール・ルージュロン

March 27, 2010

クリスマスローズとお揃いの色。

長く裾引くドレス・・・


大学卒業の年でした。デュオ仲間LICAちゃまが日本で通われてたカトリック教会の聖堂でチェンバロを弾かせていただいたの。

エマニュエル・バッハを演奏したのだったワ・・・。記念にLICAちゃまが下さった複製カードに目を奪われたの。

フランスの画家ジュール・ルージュロン1877作 "鏡の前の装い" です。


キャラフ、香水瓶、夜会手袋、

大きな花瓶、腰のおリボン、

絨毯模様、お化粧台の脚・・・


なんて綺麗な絵なんでしょう。

有名な絵だのに其の時ルージュロンのお名前を知らなかったのヨ。
大好きだったジャン・シメオン・シャルダンなどロココ美術にも共通する細やかさに夢中になった。

今もこうして飾ってる。ベージュピンクのお花がうんと似合う。
見るたびエマニュエル・バッハの音楽を思い出すのよ。

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀
*             (5)モンヴェル=フィス



エッフェル塔が好き

March 23, 2010


今日のお医者様は午後。少しだけ痛みが退いてきた。


熱々コーンスープを飲みながらIsabel SARAIVA嬢の画集を捲った。油絵の薄い画集はエッフェル塔のいくつもの表情が描かれてる。

高い塔から眩暈うようなイメージや、塔の骨組みの脚元でパリが生きてるイメージや・・・

エッフェル塔が好き。切手もキッチュなオミヤ物もエッフェル塔マークが入ってると手にとってしまう癖。


一等好きなエッフェル塔切手は

アンティークの革箱に・・・♪


エッフェル塔が誕生した万博は1889年、フランス革命100周年を記念してパリで開催されたのでした。フォーレ作品がどっさりできてゆく年代ネ!

大好きな時代の始まりのシンボルだわ・・・。



ブキニストで紙もの(5)モンヴェル=フィス

March 21, 2010

"骨全体が刺激されますから 相当強い痛みが出ると思います。"


お医者様は予めにちゃんと仰ってくだすった。私も了解していたワ。
ただね、"相当強い痛み" って教わってたのが此れほどと思ってなかったのよ(涙)

おさまるの、待つしかないみたい。こんな時はワンパターンに好きなもののお話と致しましょうね。

ず〜っと騒いでたモーリス・ブーテ・ド・モンヴェルにご子息がいらっしゃるの。

ベルナール・ブーテ・ド・モンヴェル・・・愛着込めてモンヴェル=フィスなんて呼ばせていただいてます。(一般に通じていない呼びかたネ)

額入りの複製は "La cape noir" ってタイトルで、La Gazette du Bon Ton (ラ・ガゼット・デュ・ボン・トン) に寄稿された絵。同誌はジョルジュ・バルビエがお名を馳せた誌面として有名ですね。

カフェ文化華やかな頃、1913年の作品です。軽妙なタッチ・・・ベルエポック画って呼んでしまいたい。タイトルにありますCape (袖がないマント) をキザに着こなす男性がモード誌を飾ったのね・・・♪


パパ=モンヴェル画だって

ほら此処にも・・・


親子で壁を飾ってる。パパ=モンヴェルとモンヴェル=フィス。

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀



玩具博物館(10)ダサ可愛いテーブルランナー

March 17, 2010

やだワ・・・とっても嫌な夢を見たのよ。身体にたくさん注射器が刺されて、早く抜いて頂戴とお願いしてる夢。夜中に痛んでいたから酷い夢になっちゃった。


此んなときは気分がポカポカするダサ可愛い物のお話ネ。

さらさらした手触り、ぶ厚い織り。色も厚みもダサ過ぎるテーブルランナー。熱いシチューや甘いクレームブリュレがとっても似合う。

太すぎるキャンドル、インドネシアのジンジャーボンボン・・・ダサ可愛くて懐かしいものをどんどん乗せて、カジュアルで元気なお茶時間。

右っ側のはね、びっくりな大きさのお花模様です。大きいサイズのモンブランやボウルに比べても 可笑しなくらいに大きなお花。色の組み合わせがみな違ってて 垢抜けなくてダサ可愛いの。

うんと元気になれそうな色。

白は大好き。でもね病院の冷たい白は景色が良くないワ・・・。反動で思い切りハッピーな色を使いたくなった。


六花亭マルセイバターサンドも

とっても可愛い赤い色。


レトロなダサ可愛さも 好きになるツボなんです・・・♪

*玩具博物館(1)訪問
*        (2)回る玩具
*        (3)トランプカードTコートカード
*        (4)トランプカードUダルタニャン
*        (5)お人形のお洋服
*        (6)ダサ可愛いがま口
*        (7)ダサ可愛い赤とお花
*        (8)ダサ可愛い女の子柄
*        (9)ダサ可愛い黄色



ブキニスト(4)兎と亀

March 13, 2010

可愛さに胸キュン・・・♪

兎と亀の英国ベイクドビスケット。


パッケージがあんまりかわゆくて買っちゃった。開けてみたらば大きなビスケットが兎と亀の形をしてる・・・♪

顰めっ面の兎さん、まったり顔の亀さん・・・兎と亀の表情って描き手さんで実に様々ですよね。


左はモンヴェルの兎と亀ヨ。

おとぼけな様子がキュートです。


右はね、ファンシー好きシリーズでご紹介しましたClaudine Sabatier & Roland Sabatierの兎と亀。

お間抜け兎さんと、あくどそうな亀さん・・・いかにもフランス的なコンビは、イギリスの兎と亀とはキャラクター表情が正反対なんですネ!

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿



スペインへの恋(7)ギターの音

March 10, 2010

今日はね、お医者様でいやな感じのお話をしなきゃあならない。

だからね、出発まえは ときめきのことを・・・


わけもなく胸がときめく物がある。レースや刺繍や古いお花カード。
フランスの女の子柄に お人形のお帽子・・・
無条件に大好きで、ドキドキして、目の前にあると飛びついちゃう物・・・

貴女はいつから此のような物がお好きでしょうか。きっと遠い昔から。生まれたときから好きになるようにできていたガーリーな物たち。

私の場合はね、使い込まれた鉄のお道具にドキドキするの。
シャビーな表情が大好き・・・♪


放送局のオンエア・ランプにも

ときめくの。


心の底が沸き立つ想いがする・・・
美しい刺繍を好まれる女性と同じふうに・・・私の場合に生まれたときから決まってた物は此れ。

昔にはよちよち歩きで見学に連れてきてもらって・・・点灯したらば、おとなしく座っておくと教わった緑のランプに赤い文字。

熱い気持ちと一緒に、大切なものへ抱く緊張感。繊細なレースが大好きなお方も、きっと此んな思いで扱われるのですよネ。


クラシックギターの音もまた・・・

無条件に胸を熱くさせてくれるもの。


ピアノの音は、ホームのように安心でいつでも鳴らしていたくって・・・
ギターの音は、はっと心揺さぶる相手。

憧れて、エコール・ノルマルのギター科伴奏などしていましたよ・・・♪
ソリスト・ディプロマの方々、とってもお上手で楽しかった。

スペインギター音楽への憧れの気持ち、これからもずっと続くのです。

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲



ブキニストで紙もの(3)雌鹿

March 08, 2010

とてつもなく可愛いの・・・

見入ってしまうワ・・・


《マリー、きみの雌鹿たちは恋人たちの足元で気を失った処女のような悩ましい風情をしている・・・》
                    
                                 (小佐井伸二様訳)


マリー・ローランサンが構想下絵とした紙のうえへ、詩人フランシス・カルコが筆を執った文です。

雌鹿・・・、無論のことプーランク作曲のバレエ "雌鹿" ネ!

美術・衣装・舞台背景、マリー・ローランサン
作曲、フランシス・プーランク
台本、ジャン・コクトー
振り付けはニジンスキーのお妹ぎみブロニスラヴァ・ニジンスカ。

言葉も出ぬほど豪華絢爛な・・・夢のようですね。

現在もパリ・オペラ座バレエ団がレパートリーに持っている雌鹿。1924年1月6日にモナコはモンテカルロ劇場で初演されました。

ローランサン舞台の幻想夢幻と、プーランクのコンビネーション・・・


うんと小さなのはね、

同1924年発刊の書。


バレエ・リュス発行 "Les Biches (雌鹿)" 2巻本の表紙絵なの。
ローランサンはね、緞帳デザインをも手がけているのヨ。

こんにち日本でファンシー画家さんの扱いを受けてるふうだけれど、
総合芸術理解の面でもとても優れた女性だって思うのです。
大好きだわ、ローランサンの雌鹿・・・♪

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス



ブキニストで紙もの(2)ローランサンとリュス

March 04, 2010

《Sacraによく似てるから送ります。

視線の流しかた、

柔らかそうでいて強力な空気も。


とても似てるでしょう?
早く貴女のニュースを知らせて》

メッセージとともにパリから届いた四旬節。似てないったら!! そんなこと・・・叱られちゃうわ。
1916年作マリー・ローランサン "Nu au miroir (鏡を持つ裸婦) " です。ちっとも似てない綺麗な複写画、嬉しくて飾る。


**


痛みと炎症は、菌を殺すお薬で一時的に緩和された。横になる時間はしばらく長くとってなきゃならない。


動かぬままお部屋の中、

手元にある小さな絵はマリー・ローランサンつながりヨ。


1917年パリ初演、ディアギレフ率いる当時のバレエ・リュス。ラヴェルやプロコフィエフ、ユトリロにローランサンが活躍したバレエですね。

小さな額は1924年5月と6月、パリ・シャンゼリゼ劇場で上演された演目プログラムの絵なの。アートと芸術家さん方の組織力が見事に終結した良き時代のバレエ・・・

ブキニストで知った紙ものが彼ち此ちに・・・♪

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画 



ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画

February 09, 2010

セーヌに沿って並ぶブキニスト。

大好きな光景を此ちらでご紹介しました。


欄干にかかる年期はいったモスグリーンのお店。お店仕舞いにはロッカーのように折りたたんで錠前をかける。

読書に目がなくて通いつめれば、本以外にもたくさんの紙ものにも出あったワ。

小さな紙ものは、ぎゅっと凝縮された世界を持ってて大好きになった。
写真額の小さいイコン画を求めたのも同じころ。

切手の魅力を知ったのもブキニストでしたよ。


ジャン・シメオン・シャルダンの絵画切手・・・。

なんて可愛いの。


"葡萄と柘榴" ってタイトルの絵です。柘榴の形、とっても惹かれるの。
ドビュッシーのプレートにも柘榴がありましたね。

シャルダンは18世紀ロココ美術の代表と言えます。フランスでは広い階層に高い人気を誇ってて・・・。ルーヴル美術館、カルナヴァレ美術館ほか、各国の主要国立美術館でも作品が見られます。

静物画では大好きな画家さんヨ。小さな小さな切手の中、キャラフの模様までがうんとかわゆくて。

ルイ15世やフランス諸侯、エカテリーナ女帝からも依頼を受けた輝かしい経歴・・・。だのに、ひっそりした静物に暖かい可愛らしさが溢れてる・・・♪



玩具博物館(9)ダサ可愛い黄色

January 23, 2010

痛みは退いたり戻ったり。万全とは言えないかもしれないけれど、2ヶ月前を思えば断然に快復しています!


風邪菌で抵抗力が落ちたりしなければ徐々に快方に向かいそう。

そしてね快方に向かえばちょっとした大治療が待ってるの。骨髄を刺激できない状態を脱すれば、もっと積極的な治療ができるのヨ。


**


日用雑貨のお話ネ。

スタイリッシュな黄色は持ってないのヨ。うんとダサ可愛い黄色やオレンジがちょっぴりあるのが好き。

キッチンの計量機。ダサダサの黄色と 目盛りの小さいお花。信じられないような田舎かわいさは、大阪の積水樹脂株式会社さんの過去作です。創業の昭和中期には此んなのが作られてたのね。

ポットは70年代アメリカ・サーモス社製。ソルフェージュを習ってた親戚のおうちが駅から遠く、道々お水を飲むのに水筒代わりに買ってもらったの。生涯3つしか水筒を持ってないうちの一つですよ。未だ現役。


古椅子のクッションは・・・

びっくりするほど大きなお花。


お花模様って小さいとかわゆくて、大きいとダサい印象なのね。大きすぎるお花のたまらないダサさが好き・・・♪ 直径60cm以上のお花なんて、お花模様とも言えないダサさ全開。小学生から座ってる 70年代アメリカ製。


古椅子とルームウエアの足元は・・・

この世のものとも思えないダサさの屑箱。


お初にお部屋を貰った日から居る子。綺麗に華やかに作ろうとして失敗してる感じ・・・はずしちゃった雰囲気にキュンとなるの。70年代独特のダサ可愛さも大好きよ・・・♪



スペインへの恋(6)幻想曲

January 20, 2010

ガウディ初体験の感動は特別だった。

力の源に踏み入ったような・・・。


存在が際立っているものが大好きで・・・ただ大好きで。良性の際立ちばかりじゃなくっても良いって思いもあるみたい。例えばファリャ。楽曲的にバランスが非常に良いと言えない作品があるワ。

整わないことが魅力的に映るのは、お作が持つパワーだと思う。

アンバランスねと見向きをされずに終わるものと、アンバランスだから悪いと評されるものがある。一握りの作品だけが、アンバランスだけど魅力的・アンバランスだから魅力的と讃えられ・・・。

悪い要素も魅力にするパワーの有無なのかしら。
此処が悪い要素ですよと突付いて取り出せないほどに お作に混在するもの。

混在し一体化した要素はもはや要素でなくなって、トータルに作り手の生命を感じさせる魅力的な語り口に変わる。

人を魅了するものには、そんな性質もあるのじゃないかしらね・・・

此処が良くて此処が悪いと言えなくさせてしまう物。言ってはみても修正は意味を持たなくなる物。善し悪し取り混ぜた存在そのものが ただ魅力を発散するような・・・。


魅力的なお作を眺めるだけじゃなく

中に入ることができたらば素敵ね。


ファリャ "アンダルシア幻想曲" が大好きだった。第7回パリの風、ロワールの回に演奏しました。音の森に迷い込みそうな大曲。只中に吸い込まれる。スペインの音世界が支配するボリュームと世界観に魅せられていたのよ。

ガウディ建築の中の感覚は それと似てた。
強力に世界観を提示してくるパワー。
エネルギーに八方を取り囲まれる。

ガウディの幻想曲。



スペインへの恋(5)ラ・ペドレラ

January 19, 2010

また腫れが酷いこと。

朝一番に痛み止め。


効いてくるまでの間、西暦と共にナダル/バルセローヌと記した大きな封筒を開いた。

そう、最初のスペインはナダル・・・ノエルに参ったのです。旅はカサ・ミラから始まった。アントニオ・ガウディの絶頂期の建設、ずっと見たいと思っていたの。

ほら、昔にサントリーのコマーシャルで使われていたの、憶えておいでのお方もいらっしゃいますよね。民間のアパルトマンと店舗として建てられました。

(以降、旅行時に手に入れたカイシャ・ダ・カタルンヤ財団の資料を参考にしています)

ペドレラ = カサ・ミラは1906から1910年にかけて建築されたのだそう・・・。此のブログで たがわず同じ時代のことばかり書いているとおりに、これらの時代に恋しているんだワ。

ラヴェルの "ソナティヌ" や "鏡" が初演された年に着工ね! 完成はドビュッシー "レントより遅く" の作曲年。

間では森鴎外のヰタ・セクスアリスが発禁になったり、HPやMP3コーナーに著作権切れ作品を使わせて頂いてるアーサー・ラッカムが次々に新作を発表したり・・・

ラッカムはねドビュッシーのお嬢様シュシュちゃんが大好きな挿絵作家さんだったんです。ガウディ建築着工年にラッカムのピーターパンがロンドンで初版されました。


素敵なものがどんどん生まれた時代に絶頂期を迎えたガウディ。


時代に憧れ、スペインに憧れれば自然のようにガウディに吸い寄せられてしまったのよ。

初めて入ったガウディ建築の中・・・波打つ石の壁、生き物の口のようにぽっかり開いた吹き抜け、不思議なモニュメント。

アールヌーヴォー期の、って言葉も見合わない。他の誰でもないガウディの濃厚な存在感・・・。建造物の中に包まれることで動的な興奮を覚えた初体験。

"ペドレラ" の意味のとおり石切の建造。鉄細工に始まる多くの装飾。それら取り合わせた総合芸術の意図、と上記解説書にありました。

国宝・ユネスコ世界文化遺産・バルセロナ市芸術遺産にそれぞれ指定されています。



玩具博物館(8)ダサ可愛い女の子柄

January 14, 2010

つい最近に求めた ブロカントの小さなイヤリングは・・・


両の耳に女の子をつけるだなんて、信じられないダサ可愛さ・・・。飛びついてしまいました。

ジャック・イベール "おてんば娘"、エリック・サティ "とってもすてきな女の子"、アルベール・ルーセル "人形にするお話" などなど女の子が出てくるピアノ曲を思い浮かべてしまう姿なんだもの・・・♪


ほら此れだって・・・女の子が持つお品を女の子柄にしちゃうなんて・・・

もう発想がダサダサでたまらないワ。


せんにご紹介しました幼稚園のお道具バッグね。斜め掛けの制鞄と別に 此のコットンリネン手提げをつかってた・・・。


おばあちゃまと女の子の絵はね、

ずっとせんに食べたデンマークのココナッツクッキー缶。


錆が浮いても捨てられなくて、ベッドルームでお手紙入れになってるの。いつまでも手元に置いておきたくなる女の子柄・・・キュンとなります。


パリのテレホンカードやレストランカードにも 女の子柄がありますよ。


一等左のまんまるは、ブタさんのお尻を真後ろから見た絵なの。
どこまでもダサ可愛い小さなカード3枚、差し上げるお友達は気に入ってくれるカナ・・・。



スペインへの恋(4)風

January 05, 2010

ST.AMANDのボウルを此んな組み合わせで使ってみた日。

習慣どおり、お師匠様より郵便物到着。


お師匠様のカードは青年ドビュッシー・・・。スペインへの恋、続きです。

直射日光と影が作る眩暈いを誘う風景。スペインの印象は苛烈な光によって、脳裏と身体に刻みこまれるよう・・・

鮮やかな印象と同時に纏わるような濃い気配に包まれる・・・。フランスの哲学者ウラジミール・ジャンケレヴィッチは、ドビュッシーのスペイン風ハバネラのこと、viscosite (粘性) と示してる。

呼吸が阻まれる熱と粘り。蒸した風に乗って 一種の虚脱感が音に響くリンダラハ・・・アルハンブラの中庭。

フランソワ・ルシュール著 "Debussy et le syndrome de Grenade (ドビュッシーとグラナダ症候群) " 本文中。ルシュールはリンダラハを描くドビュッシーを指して "アルハンブラ状態" っていうの・・・


そう、ドビュッシーも間違いなくスペインに恋してた。


纏いつく夜の風は湿り気を帯びて、夏の花枝の薫香が足元にまで沈み流れる。真昼の風は、強い光の筋の間を縫ってゆく。

風が見える地ね。

訪問以前に私が知っていたスペインは たった此れだけ。
パソコンで簡単に写真や地図を見ることもできなかった時代。
楽曲に導かれて、ただ風を見にゆくんだわって・・・。

スペインの風、今も追いかけたくなるのよ。

 明日は写真を沢山upしましょうネ・・・



スペインへの恋(3)コルドバ

January 02, 2010

ドビュッシーは、アルベニス作曲 "コルドバ" を特別に好きだったのですって。


1914年 "ザ・エチュード" 誌掲載対談(英文)に寄る証言です。

コルドバは曲集 "スペインの歌" op.232 に収録される4曲目。
メランコリーと男っぽさと、ギターの調べを思わせる音の運び。

此の陰影に触れていたくて、おさらいが終わっても繰り返し弾きかさねたワ・・・。夕暮れの湿り気と 通う風の乾きを同時に感じる。
憂愁と、憂いを振り払うかの粗暴さもまた諧調となる。

ファリャの苛烈さと異なる緩やかな対比。

最後には小さくピアノ音量でテーマが戻る。
小さな音・・・けれど線太くエコーする。ツィガーヌの雰囲気。
それからピアニッシモに消えてゆく。

目の前を通り過ぎた者の背中が小さくなってゆくようで、追いたくなってまた繰り返し弾いた。

スペインの強い地方色のうち、アルベニスが持つカタルーニャの翳が濃い。



スペインへの恋(2)グラナダの実

December 31, 2009

水色のプレート写真。

アルハンブラ宮殿のプレートなのよ。


青で描かれたグラナダ、柘榴の実。スペイン語でこうと記されています。
《A Claude Debussy por La Pueta del Vino》
葡萄酒の門を作曲したクロード・ドビュッシーへの頌辞です。

此れね、お師匠様がお送りくださった・・・。ドビュッシーが心底に憧れたアンダルシア、グラナダの地に刻まれた軌跡。


**


先回にお話した la musique naturelle って言葉、実はファリャが使っているのよ。

ファリャは自身の著書 "L'Espagne dans l'oeuvre de Debussy (ドビュッシー作品におけるスペイン) " で 《ドビュッシーがここで示しているのは、真のアンダルシアなのだ。》 と語ります。

フランス人ドビュッシーがスペインを真似たふうじゃなくて、自分たちスペイン人の la musique naturelle と同じスペインを持ってたとファリャは言うのね・・・。

お国を隔てても la musique naturelle のように備わった音楽があるんじゃないかしら。


血のように肉のように、持って生まれてきた音楽が。 


私もまたスペインの強烈な熱と太陽に揺さぶられ、闇の濃さに惹きつけられる。

お師匠様、金子篤夫先生のお書き物の一文です。
《光と翳、その強烈な対比。それはまた喧騒と静寂との対比でもある。》

両のものを取り入れて、新しい年を迎えたいワ。
2009年最後の今夜はピアジュリで楽しみましょうネ!



スペインへの恋(1)火祭りの踊り

December 29, 2009

スペインに恋してた。

フランスを好む気持ちとまるで別個のものだったワ・・・。


ううん、別個と思ってた。その時はフランスとスペインを繋げるものが自分の中になかったから。

フランスへの思いはね、豊かさに触れる喜びだった。着実に近しくなってゆくふうに感じてた。何もかもがしっくりと・・・。楽曲も絵画も大好きになるのは決まってフランスのもので・・・

ジャン・ド・ブリュノフ作 "ぞうのババール" の積み木を持ってたわ。曲だって主には子供用を聞いてた。積み木とお揃いのプーランク "小象ババールのお話" はじめ、可愛くてちょっと不思議で楽しくなる曲たちよ。

小学生に届かないときって 大きなLPレコード手に余って上手に持てないでしょう? だから せがんでかけてもらうの。

幼稚園を半分以上の日数お休みしてしまったから、おうちで沢山レコードを聞いたのよ。時々は父のお部屋のを持ち出してかけてもらった。


知らずに手にしたの、ファリャだった・・・


かの有名なLP "ルービンシュタイン 火祭りの踊り"。

衝撃だったワ。
黒くてまぁるい円盤が次に乗るのを楽しみに待ったらば、予期せず音楽が掴みかかってきたのだもの。

熱くエネルギッシュで だのに哀感があって。曲だけじゃあないワ、円熟し こなれて更に力強い帝王ルービンシュタインの名演・・・

心を抜かれてしまうのは 此んなときじゃあないかしら。

まだ沢山の刺激を体験してない真っ白なころ。熱と有機物の混沌が湧き上がるファリャが、臓器をむしられるショックだった。

la musique naturelle って言葉がある。"持って生まれた音楽" と訳される。旋法、和音連結、リズムや節まわしなど 予め体内に宿っているようなって風に使うのね。スペイン音楽をそのように感じたの。

世界地図の何処がお国かも知らないままに、スペインスペインと言い出して・・・。ルービンシュタインがカリフォルニアから移り住んだパリを好きな気持ちと、ファリャのふるさとの底知れぬ陰影への憧れ。

ずっとずっと後、フランス留学の際にお師匠様にと選んだお方がフランス・スペインのハーフだったのは偶然でも何でもないの。スペインへの恋は今も持続し続ける・・・

スペイン訪問記の続き、またすぐ書きましょうネ。


**


痛みが少し戻ってしまった。今日はピアジュリ・カウントダウンのソリストさんがお見え。

お初で1回合わせネ。うまく曲が通ると良いナ、うふふ。



玩具博物館(7)ダサ可愛い赤とお花

December 26, 2009

神戸はとっても暖かで お天気良いクリスマスでしたネ。


ぽってりしたお花はダサ可愛いシリーズネ。玩具博物館の影響は尽きないの・・・

赤いお花柄のワンピースを持ってたワ。うんと昔、2つか3つの頃。
分厚い織りの、滑らかな生地。父が外国の・・・多分北欧の田舎で見つけ出してきた布地。

母が手縫いでミニワンピースに仕立ててくれた。
4才、身長が伸びて着られなくなった・・・
するとね身頃の上だけを使って ほら、ボレロに変身したの。

子供のとき、新しいお洋服ってたくさんは買ってもらっていないのよ。
1枚のお洋服をこんな風に仕立て直して何年も着てた。だからね、今も同じ風に1つを長く着るのが好き・・・

留め金代わりに編み入れた手作りの引っ掛けボタン。変テコに大き過ぎるお花柄。あんまり好きでずっと置いてる。

ソーイングルームへ登る階段壁に沿って並んでる小さなボレロたち。


赤とお花のダサ可愛さったら、永遠に好きなんですもの・・・。


此の冬縫ったティーマットも変テコお花柄ですよ・・・♪

トランプスートも入ったヴィンテージ布。赤いパイピングをして、古ボタンを留めましたヨ。


もう1枚はね、パパノハシ氏用のティーマット。


メルスリーヒゲ様のお店でフランス・アンティークの錨ボタンを手に入れて作ってみた・・・。
カモノハシちゃん取りに来てネ。



玩具博物館(6)ダサ可愛いがま口

December 11, 2009

ダサ可愛いものが好き。

ちょっと変テコなところが暖かくって。


よくお話してるパリの玩具博物館に影響を受けて、ダサ可愛いものの虜になった。

古い古いがま口バッグ。線が太くて洗練されてない・・・どうしてこんなに分厚い止め具が要るの? って問いたくなるほど不恰好。そこが可愛いのです♪

ぽっこり太ってて 革がくたくたしてる。もこもこ毛糸の長いカーディガンに合わせたらどうかしら・・・。おじいちゃまとデートの日のような・・・


バッグの中もがま口ですよ。

お花ビーズの小銭入れ。


どこまでも垢抜けない感じが たまらなく好き(笑)

一緒に写ってるのはフランスのダサ可愛い楽譜ネ! ケークウォークの表紙・・・象さんと風船? びっくりなダサ可愛さに夢中になっちゃう。



玩具博物館(5)お人形のお洋服

December 09, 2009

たった1日旅行をしただけなのに後々まで影響を受けた国や場所ってありますね。


玩具博物館はそんな場所・・・。訪問以来、側に置く物たちにより愛着を感じるようになりました。

お人形の髪を梳かしたり、着替えさせたりが大好きだったの。
玩具博物館にもたくさん置かれてた。お人形の表情は様々で・・・

北原白秋の詩 "人形つくり" の場合はね、悲しそうなお人形の様子・・・少し怖いのよ。


酷(むご)や、可哀(かはい)や、二百の人形、
泣くにや泣かれず、裸の人形、


おうちで可愛がってきたお人形と違う様子が描かれてるのよ・・・


人形、人形、口なし人形、
みんな寒かろ、母御も無けりや、
賭博(ばくち)うつよな父者(ててじゃ)もないか、


白秋のお人形たち怖く感じられるのはね、お口を開けない不運より 不運に負けてしまいそうな力なさ故に思える・・・

私はお人形を幸せにしたいナ。
そして幸せなお人形を持ってたいナ。

母がたくさん縫ってくれたお人形のお洋服。私のワンピースの余り布で、私のとお揃い型のミニチュア。お座りしてる子には水色ガラスのお花型ボタンがついてる・・・

右は小さなお人形の着替え用ワンピース。別のを着てるときにはクリップで壁に留めて飾っています・・・♪


**


腹筋が筋肉痛。痛さを我慢するのにお腹に力を入れてたらば うんと筋肉使ったみたい。1月の伴奏依頼がまた来てるけれど・・・お断りのご返事しなきゃならないカナ。



サント・ジャンヌ・ド・シャンタル教会

November 24, 2009

メルスリーヒゲ様より聖人手帳を頂いた。

薔薇の表紙がとっても可愛い1938年のお品。


お気に入りになって大好きな手袋と一緒に飾っているのデス。

カレンダーのような形で、聖人の記念日が載ってるの。子供さんがご誕生されると その日ゆかりの聖人のお名前をつけるなどにも活用されます。お誕生日のほか、守護聖人の日をお祝いしてもらったりもしますよ。

私の場合はお名を頂いた聖ジャンヌ・ダルクの日ネ。


もうお一人の聖ジャンヌはね、

17世紀初頭にシスターの道を歩んだ聖ジャンヌ・ド・シャンタルです。


ジャン・ジャック・ルソーを読んでて思い出したの。
パリ16区に、彼女のお名をとった教会があるのよ。
ルソー "告白録" で慈愛に満ちた女性像にかぶせて聖ジャンヌ・ド・シャンタルが引かれてた。

お師匠様のお家の区内に建つ教会。レッスン日にちょっぴりだけ覗きましたよ。何度も前を通るんだのに御ミサには出席をしなかった。

今までね、女子修道会に近しくする機会ってなかったんです。女子会独特の静かに包み込んでくれる雰囲気、素敵だのに身を置きたい場所は違ってたの。

堅苦しい風な男子会が柱の教会が好きだったの、ずうっと。厳しい緊張の中でしか得られないものがあるって感じさせてくれる教会・・・。甘さを封じる厳律の教会に居たくって。

場所や物と出会って共感すること、しないこと・・・心の形の一つ一つがその人自身なのかもしれないワ。



エミール・ゾラの家

November 15, 2009

フランスアンティークのコンポティエ。

辺りに連ねてた古い本、20冊ばかり処分した。


代わって新しくゾラを置いた。
ボリュームある書物が好き。何故かな・・・大きなものが好き。存在が迫るように示されるものが好き。

坊やもそうだった。細っこい小さな坊やが 取り巻く世界に挑むように生きてるのが好きだったの。とっても強い子。不運はみな糧にした。荒地に咲くお花のように美しかった。

何の分野にも一等惹かれるもの・・・生きる力の大きさ強さと、其のゆえ現れる鮮やかな存在感。

ミケランジェロの大作もプルーストの長編も、限りない大きさを指してる。彼らがかけた時間の重さ、労の重さの虜になる。

エミール・ゾラ "ルーゴン=マッカール叢書" もまた執筆に25年を費やした大長編。登場人物は1200人にのぼり、第二帝政期フランス全ての社会層に渡って密に描き出されます。


社会層的宿命を描きながら、人であることの宿命に切り込む作品・・・
とても心に残る。


まるでテンション高い和音が連なる楽曲のよう。ゾラ独特の鋭角的なきつさは、お話の展開の緊張より 人間の欲望の只中をえぐるせい?

宿命と野望に塵と翻弄される人間の矮小さ。大きな波の中 人々は縮こまり恐怖と野心だけが肥大する・・・。

ゾラのお書き物はね、人の弱さを問い詰めてくる迫力が大好きなの。


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それからね、気がついた・・・
問い詰めてくる文学は、問い詰められて答を差し出す受け皿を要望してる風だわって・・・。
読者にも強さを求めるみたいに。

強行に問うてくる。受け皿を見せろ、強くあれ、お前ならばどうする、と。
ゾラの大好きなところカナ。

  記念館になっているゾラの別荘
  Maison d'Émile ZOLA
  26 rue Pasteur 78670 MEDAN



玩具博物館(4)トランプカードUダルタニャン

October 23, 2009

よく考えて入院治療を辞退した。

積極的な骨髄治療なら受けたけど、そうじゃなかったから・・・


再び強度炎症を起こす刺激の高い治療は、お医者様がまだ反対を続けなさってる。もう少し状態が安定しなければって。代わりに症状を軽減する治療入院のお勧めだったわ・・・。
症状軽減は大切なこと。痛みのストレス少なく楽に過ごせれば・・・って。

でもね、考えたの。体感症状と身体の状態は必ずしも一致してない。症状を緩和するより一刻も早く原発部位を取り去れる状態に近づくことを望んでいるの。だから症状軽減の入院って私にとってはあまり意味がないワ。

気休めより根本解決に焦点を絞りましょって思ってる。


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世界中で有名なアレクサンドル・デュマ作 "三銃士"。活力ある大衆文学の代表ですね。

本当いうとね、デュマはあまり得意じゃあないのです。息子さんのお書き物が何倍も好きで・・・けれどね、三銃士はせんにご紹介したフランスのトランプカード絵柄の舞台。コートカードの方々が次々に登場するから楽しいの。

第1部は陰謀渦巻く17世紀フランス。ルイ13世統治の時代です。
権力を振るう宰相リシュリューは、お話のなか三銃士と敵対します。

大后アンヌ・ドートリッシュが摂政になった第2部は、リシュリュー没後にジュール・マザランが摂政相談役の名の実質は宰相役になっている時代。アンヌ・ドートリッシュとの秘密婚が噂されましたね。

三銃士たちは彼女の命でバッキンガム公爵にも挑みに行きます。

史上によればリシュリューがマザランに出会ったのは、マザランがイタリアより教皇特使でパリへ来たときでした。後にリシュリューの後席へ着くことになるマザランはフランスへ帰化しました。


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実在の人物を登場させながら架空のお話としてある "三銃士"。読むほどに、歴史はなによりも壮大なドラマだわって思うのでした。

国家を巡る座の争い合いに恋愛劇、国内政治の駆け引きと政略結婚を挟んだ国盗りの物語・・・歴史のドラマからやっぱり離れられないのヨ。



エトワール凱旋門(2)フランソワ・リュード

October 14, 2009

マリア様のレリーフ額・・・

ご覧になれるかしら・・・内がわ側面にも天使のお顔がいくつも彫り込まれているの。


たくさんご心配頂いているので病気のことは明日に書いてみますネ。今朝はね、凱旋門の続きで彫刻のこと、少しお話しましょうね。

1833年 時の国務大臣ルイ・アドルフ・ティエール氏が凱旋門に帝政期を讃える彫刻をと発注します。

ティエール氏が強く批判していたシャルル10世のブルボン朝が 7月革命によって崩壊し、自身が財務次官としてオルレアン朝のルイ・フィリップ王を立てた頃のでき事ですよ。

選ばれた彫刻家さんのお一人は有名なフランソワ・リュード氏。ナポレオンを大変に崇拝していたの。ナポレオン勅命で建設された凱旋門に彫刻を施すなんて、彼にとってはどんなに大きな喜びだったことでしょうね。

リュードはロマン主義の大家として高い評価を得ました。彼の作品が頻繁に "率直な主題" って評されるのは・・・当然を申すようで可笑しいけれど、彼自身が率直な主題を持っていたってことですね。

当たり前にあえて触れるのは、とっても大事な部分だと思うから。自らに入っていない主題では何も示し現せないってこと、作品に関わる一人一人が心しておかなければと思うのです。

リュード作品は一種大衆的な表現かもしれません。とってもわかり易いのね。イデオロギーを廃絶した大らかで潔い作品、男の子君っぽいの。
プロイセン軍の侵略を攻防したフランス義勇軍が描かれる彫刻は、人々に愛されて "ラ・マルセイエーズ" の愛称で呼ばれるようになりました。

1855年没。主要作品はオルセー美術館 "永久に目覚めるナポレオン"、リュクサンブール宮殿前 "ネイ元帥"、ディジョン・リュード広場 "バッカス" など。

いずれも古典主義的な抑圧を外した 力強い作品です。見ているとエネルギーが涌いてきそうな・・・ネ!



エトワール凱旋門(1)ナポレオン

October 09, 2009

痛み治療の入院を勧められてる・・・

まだ決めていないワ。


骨の吸収を抑えるお薬の点滴。通常は骨髄腫に使うことがあるのですって。私がかかっている骨髄炎に必ずしも適合しないかもしれないけれど、痛みが緩和できるかどうか使ってはみませんかってお医者様からご提案。

半月ほどの間に決めなくちゃ。まだ考えていないのよ。多分受けないことにするかしらって気がしてる。痛さはまだ我慢できるつもりだし何とかして通院で済ませたいもの。

わかんないことを考えても意味がないから、タイムリミットの半日前に決めることにしましょっと。

今日考えるのはナポレオンのことネ。


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ナポレオンは古代ギリシャ・ローマ風のものに傾倒していたと書きました。ナポレオンが命を出した凱旋門もやはり古代ローマ風建築・・・

パリ凱旋門の建築家ジャン・フランソワ・シャルグランは、ローマ皇帝ティトゥスの凱旋門をイメージしました。イタリア、フォロ・ロマーノの凱旋門もいつか訪問記に記しましょうね。

世界一大きな凱旋門ですが、広い広いエトワール広場ではなんだか大きさの感覚が狂って小ぶりに見えますね。実際には高さ50m 幅45m アーチ曲面29m シャトー・ランドン産の石組み重量10万トンです。

ナポレオン自身の遺骸が帰還した場所。その後も様々な大儀式の場所になりました。第一次大戦勝利パレードも此処を通りましたよ。ガブリエル・ペリのお話の舞台になったドイツ軍占領の後、パリ開放パレードも凱旋門で。

今の形にエトワール広場を整備したのは先日登場のジョルジュ・オースマンですネ! 後々エトワール凱旋門2を追記致しましょう。



玩具博物館(3)トランプカードTコートカード

October 06, 2009

痛み止めを変えていただこう・・・。さっぱり効かない鎮痛のお薬、痛みの種類が違ってきているのかもってご判断でした。え〜ん。


その上に昨日わかったこと・・・。歩くと響いて痛いからと不自然な姿勢をとっていたの。それで背中の靭帯を痛めてしまいました。痛くて仕方がなかったけれど、あんまりあちこち痛んでて、何の痛みかわかんなくなってたのよ(笑) え? 靭帯?? ってびっくりでした。がっかりだわ。


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玩具博物館の訪問以来 お部屋に飾るようになった古い玩具
トランプカードも大好きなの。

2つの写真はフランスのトランプカード。トランプには各国に渡るうちに影響を与え合った面白い歴史があります。現在のスートはフランス式が基準ですね。

それぞれのコートカードはね、左のはイラスト 右のは17,18世紀エコールフランセーズの肖像絵画写真が使ってあるの。

ジャックカードはわくわくします。リシュリュー公爵、リシュリューの信任を得たジュール・マザラン枢機卿、フルーリー宰相、革命の陰の活動家ネッケル財務長官がそれぞれのコートカードなの・・・♪

クイーンは摂政時代にマザランを相談役に置いたアンヌ・ドートリッシュ、フルーリーが宮廷司祭として送り込まれた先のマリーテレーズ・ドートリッシュ、そしてネッケルを解任したマリーアントワネット、ルイ15世妃マリー・レクザンスカ。

繋がる繋がる人間と政界の模様。さあ頭脳戦がはじまりますよ! って語りかけてくるようなカードに興奮しちゃうのです。
こうと来ればジョーカーは勿論のことフーケ財務卿と、彼を失脚させた財務総監ジャン・バティスト・コルベール。

粋ですネ!

トランプ遊びをすることはもうないけれど、ばらせばメッセージカードに使えないかしら・・・なんて思ってるの。


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3つ目の写真はね、実際に遊んでたトランプですよ。

電気ゲームメーカーの代名詞になった任天堂さん、一昔前はトランプカードを一手に扱ってらしたのね。 



オペラ・ガルニエ(1)

October 05, 2009

急に出た熱は急に下がった。

身体が楽になってパンケーキを焼いた・・・。


強力粉を少し混ぜて、バターとマーガリンを半々に。コンポートをかけたいから、ふやけてしまわぬように腰のあるパンケーキね。

オーブンを暖める間に梅を取り出す。梅はおへそを一つずつ取ったらば一度冷凍室に入れるの。すると繊維が崩れて食べやすいコンポートになりますヨ。

甘酸っぱくて爽やかなお味のコンポート、割合に上手にできたからカモノハシちゃんに食べる? ってお声掛けしてみる。


食べるぅ〜♪ とやってきたカモノハシちゃんが目を止めていたコーナー付近。


飾ってるのはオペラ・ガルニエ1910年の写真カードです。

建築が進められたのはナポレオン3世帝政期のこと。オペラ座設計に選ばれたシャルル・ガルニエは、公募によるコンペティシオンを勝ち取りました。

県知事ジョルジュ・オースマンが都市改造計画を行っている時期です。
オースマンは、お父様がナポレオン1世に仕えていたことからもセーヌ県人脈に強く、数ある階級を治める能力とバランスに非常に長けていたようです。

1848年に起きた2月革命の勢力とブルジョワジーとの対立は、シャルル10世亡命後ルイ・フィリップ王の即位に遡る問題を抱えていました。其のルイ・フィリップ王も亡命し、第2共和制を経て、ナポレオン3世の第2帝政期が始まります。

政治舞台のそんな大混乱の中枢を守る一方、パリ大改造を精力的に進めます。
オペラ座落成1875年に至るまでには、1870年普仏戦争と翌年のパリ・コミューンの激動もありました。

私たちに夢を見せてくれるオペラ座舞台は、数え切れない人々の 語りきれない悲喜に支えられているのですね。



マドレーヌ教会

October 01, 2009

吐き気がやっと静まったのって真夜中を回ってた。

いつおさまるかと思ったわ。


今日もお医者様をキャンセルしたまま過ごすことになります・・・


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マドレーヌ教会はガブリエル・フォーレがオルガニストを勤めた所。フォーレ・レクイエム初演も此処でした。

フランスはもちろん、ほかヨーロッパ諸国でも "オルガン" って呼ぶのはパイプオルガンのことネ。日本のようにオルガンといえば昔学校にあったリードオルガンを指すお国は特殊なのです・・・。

フランスにおいてオルガン奏者、特に名だたる教会のオルガニストを勤めるのは高いステイタスですね。市庁舎裏手サン・メリ教会ではサンサーンスが演奏していました。アンヴァリッド近くサント・クロチルド聖堂はセザール・フランクが。

フォーレのオルガン演奏もさぞ素晴らしかったでしょうね!

マドレーヌ教会はコリント式のたくさんの柱で支えられるネオ・クラシック様式。革命で中断されていた建設をナポレオンが再開しました。予定では戦没兵士の栄誉を讃える建造物だったの。後に使用の目的を教会に変更したために、パリの教会には珍しい様式で残ったです。

神殿のような建物は、ナポレオンがギリシャ風のものに心酔していたから・・・。ナポレオン付き画家もギリシャローマ回帰の作風を持つジャック・ルイ・ダヴィッドが選ばれましたね。ローマ戦士風を描くダヴィッド新古典主義作風は、芸術上の事柄よりもナポレオン政治の意味合いが強いとされます。

フランス革命を目前にして、古代ギリシャローマの市民政治を謳う作品が数々生み出されてゆくワ。王宮を飾ったロココの俗性に対し、古典復帰を求めて・・・。

次には新古典美術自身が変貌するの。厳粛を表していた新古典は、ナポレオン帝政が進むにつれて帝国主義風な圧力を表す画風へと移行するのですね。


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マドレーヌ教会の中は、ロザリオやおメダイ、クロスペンダントなど付近の教会の中では比較的お品が揃っていますよ。うふふ、グッズを求めに教会へ行くのじゃあないけれど やっぱりちょっぴり楽しみですよネ。



サン・ジャン・ド・モンマルトル教会

September 28, 2009

アールヌーヴォーで理想とされる調和と連続性。


ヌーヴォー原理の生みの親ともいわれる建築家ヴィオレ・ル・デュクの理論をベースに、作品が脚光を浴びたご存知エクトール・ギマール。

若い頃ギマールに夢中になって右のような作品解説集をお山ほども買い求めました。パリではオルセー美術館のギマール作品前に入り浸り・・・あれは恋だったワ。生命の強さと喜びを表したような部分に大変に共感したのです。

建築物を変えずに上に直接着けられること、装着物が組み換えできることでヌーヴォー期に一大ブームになった鋳鉄装飾。其の柱になったと言って過言ではないギマールの美学は今もパリの其処此処に残ります。ラ・フォンテーヌのお名前がついた "ラ・フォンテーヌ通り" などもネ!

ガラス天蓋つきタイプのメトロ入口はよく知られますね。大理石の基礎、植物装飾の欄干、看板文字さえギマール自身のデザインです。1900年パリ万博に際して完成を見るのです。

サルバドール・ダリがギマールのメトロを讃える言葉を残します。
《パリのメトロの神々しい入り口、そこを通って人々は君主的かつ精気あふれる未来の美学が支配する潜在意識の領域へと降りていくことが出来る。地下鉄の入り口という芸術。》

現在アベス駅でこのタイプのメトロを見ることができますよ。
そしてアベス広場は、お初に鉄筋コンクリート建築で建てられたサン・ジャン・ド・モンマルトル教会があります。

内部にも鉄骨が組まれています。鉄装飾もたくさん使われていますが乾いた感はおぼえません。20世紀初頭、良き時代の暖かさを携えた近代建築なんですね。

明日はブルゴーニュ君ネ。




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