La visiteV



古書と優雅

December 12, 2010

栄町訪問で買っちゃった♪

フランスのホテル宿泊帳。


ミシン目で切り離してメモに使えちゃう。ヴァクスパペーロさん (cofe papierラッピングスタイルのお店) にて。楽しい紙ものがお好きなお方は覗いてごらんになってネ! 栄町通3−2−4 和栄ビル2Fです。

収穫物は此れだけ。本当はこっくり秋色の優雅な古書もうんと欲しかったけれど、読めないから我慢我慢。

アテナイの紀元前の政治家ソロンの言葉を思った。

《汝、君主たるすべを知らぬなら、君主になることなかれ》

対価を支払えば何でも手に入る世の中でソロンの言葉は素敵な戒め。


**


興味深いのはバルザックが此の言葉を賛同を込めて引き、すべを知らぬまま物を求めるのは "優雅じゃない" と書くことだった。

善悪じゃなくて、優雅でないのは讃えられないって論調。切り口が面白いナ。


《優雅というなら必ず手段と目的が合致していること。
この原理からさっそく二つの格言が導き出される。
優雅の士は何につけ無駄なものを望まない。
すべてはあるがままの姿で。》

                             優雅な生活論第4章 "教義"
                      山田登世子様訳


優雅を繕う行為は、優雅と対極にある・・・
ソロンとバルザック、言葉と調子は違っても事物を得ようとする前に自らの器を作りなさいって2人ともが言うのね。難しいけれど彼らが述べるとおりにできれば きっと素敵。

初心者の私は まず独文を訳本でこつこつ頑張ってみましょっと。
バルザックが説く 目に見えない優雅をちょこっと目標に。

*お玄関はお家の・・・



ピアジュリ忘年会2010

December 11, 2010

ズワイガニ姫との

ババール合わせへ出かけた。


フルプログラムの長合わせだから 容貌は悪くてもうんと楽なスモックワンピで。ドビュッシー、フォーレ、アルベニスe.t.c. 濃いプログラムで初合わせ。

帰りに、お声掛け頂いてたピアジュリ忘年会を覗いたの。参加しているノヴェルティ君とカウントダウンの打ち合わせもしなきゃね・・・って馳せ参じました。

お初の参加。何も知らないでもぐもぐお料理食べながらノヴェルティ君に言った。"もぐもぐ。あら今夜はプロの方々の演奏があるんですね。楽しいわね。もぐもぐ。"

次の瞬間・・・

私いきなり指名されて呼ばれてる・・・
-- は・・・??
横でノヴェルティ君ゲラゲラ笑う。

な、なに・・・? そ、そんな急に・・・。頬ばったお料理をとりあえずゴックン飲みこんで、マイクを頂く・・・
-- 多分鞄にソロ譜面が何か入ってると思いますけど・・・

たぷたぷのスモック着て、しゃがみこんで鞄の中を漁る・・・とっても恥ずかしい図になってる筈(涙) 言ってしまったけど、何の曲が入ってるかしらと頭の中疑問が渦巻く。

楽譜見っけ♪ ああでも、たぷたぷのスモックで演奏なんて・・・(涙) マリンバ合わせ後のグダグダのテンションでプーランク・アンプロヴィザシオン。

牛君がやってきた。ソロのプーランクを聞いてくれて プーランク一緒に弾きたいですねって。今夜持ってるのはマリンバ曲ばかりよ、残念ね・・・ 楽譜をザザザと並べて見せる。

ところが、デュオをするのだったらとオーナーが下の神戸楽譜で譜面を買って下さった。まあ・・・ならばぶっつけでも弾かなきゃだわ。其んなわけで・・・


酒気帯びの牛君と

プーランクデュオ。


急でびっくりしたけれど、音楽があるとお集まり訪問は本当に楽しくなるのネ。

次回ババールは12月15日風見鶏の館にて。抽選後のご入場葉書をお持ちのお客様、どうぞいらしてくださいネ・・・♪



診察台で笑う?

November 29, 2010

診察台の上。

看護士さんがお心砕きを下さった。


"おしゃべりしてた方が気が紛れるんじゃないですか? "
-- ううん、本読んでるからいいです。

しばらくしてまた仰って下さる。
"おしゃべりしませんか・・・? そのほうが落ち着くんじゃあ・・・"
-- んっと、本読んでるので大丈夫です。

実を言えば一人で笑ってるのをご心配くださったみたいなの。
良い具合じゃない患者が診察台で笑いがとまらないなんて・・・
気持ちが変テコになったかと心配なさるのは尤もでした。いけないわ。


**


木曜の治療のあとに酷く炎症が起きて、土曜に急遽お医者様へ舞い戻った。膿んでしまって患部が腫れあがり、大変ったら。

だのに何処でも本から離れられず・・・ 本当に面白くって笑ってただけなのヨ。

サルトルの此んな1文。

《しかしどこに? それは、どこにあると言えない抽象的変化である。変わったのは私だろうか? もしそれが私でないなら、この部屋であり、この街であり、この自然である。どちらであるかを決めるべきだ。》

最後部分で噴出しちゃった。だって可笑しいんだもの。

もしもカミュなら、
《それらどちらもが少しずつ変わったのだ。》
って書くんじゃないかしら。

ドストエフスキーの主人公ならば
《私だ、私は変わってしまった。》
ってヒステリックに悲嘆に暮れはじめる?

アンドレ・ジロドウなら
《そんな僕の思いつきにも 街の人々は足も止めず歩き続ける。》
ナンテ傍観に入るかも。

色んな想像に遊び・・・


**


私には理解できないサルトルの硬さ・・・また大きすぎる自意識の様子が つい可笑しみを誘ってしまったの。もうツボに入って笑ってた。難しいことはわからないけど単純に この方なぁに?? って可笑しみ。

慣れ親しんだ作家様方と異なる表現と人格に 不思議な思いを持ちながら読み進んだ。

知らない発見がきっとあること、本を開くとき期待する。
読後はちょっぴりだけ変化した自分が居る、って。

明日はブルゴーニュ君ネ。



ときどき日本人

November 26, 2010

パリの移動遊園地。

可愛いメリーゴーランドが好き。


メリーゴーランドの写真が要りようになったの。パリに居た頃デジタルカメラを持ってなかったからPCで使える写真がないのヨ。
此方のフランス鴨君に 写真をお持ちじゃないかしらって伺ったの。

近々写しに行ってPCへ送ってあげるヨと2つ返事をくださった。
ところが お返事読んで困ってしまったの・・・


**


フランス鴨君は " 【ルーヴルのカルーゼル】を撮ってきてあげるよ。"
って書いてきた。私ね、シマッタ! って思ったの。

1) カルーゼル(carrousel) の元の意味は軍需馬場のこと。
ナポレオンがウルム・オステルリッツの戦いに勝利した凱旋門も昔の馬場地域でカルーゼルって呼ぶ・・・ 

ルーヴルに中庭が面したカルーゼル広場の凱旋門を撮ってくれるつもりだわ・・・


どうして此んな間違いが起きたかって申すとね・・・


2) カルーゼルは後に、馬場から騎馬パレードの意味も持つようになり 転じて今の言葉ではメリーゴーランドを表すの。

【回転木馬たち】と書けば良かったのに うっかり今風に【メリーゴーランド】って書いたから、フランス鴨君のお年だと初めに【凱旋門】が浮かんでしまった・・・。


**


凱旋門のカルーゼルじゃなくて回転木馬のカルーゼルよ、って言うのは簡単。でも味気ないじゃあない? せっかく面白い間違いが起きたのだから 面白く訂正したいワ。

日本古典的なお話の仕方って此んな時ふさわしいって思う・・・。
訪問して大好きだったメリーゴーランドの場所を並べ書いた。


《親愛なるフランス鴨君
どうもありがとう。カルーゼルが大好きなの。
アトランティック公園のカルーゼルは古いけど味があって良いわ。
フォーラムデアールのカルーゼルは明るい色ね。
アベス広場のカルーゼルは夕方の表情が好き。
ルーヴルのカルーゼルはどんな風? 》


《親愛なるマリージャンヌ
なるほど面白い。
君って人はメリーゴーランドの馬さえ優しく正確に調教するだろう。よく理解した。
【ルーヴルのカルーゼル】をやめて君が書かなかった【サンポールのカルーゼル】を撮りに行くとしよう。》


うんと日本風・・・。



お山の考え事

November 22, 2010

2時間ほどの間、お山を目いっぱい楽しんだ。


イーヨーのお山訪問記の続きですヨ。

一頻り読書をしたらば腰を上げる。土手を降りれば・・・
まるでバルザック "ウジェーヌ・グランデ" の世界。

巡り歩きながら此処にピアノの音を響かせる想像をする。南仏の田舎でお窓を開けておさらいして良しって言われた、幸せな夏におぼえた癖。

音が風に流れ、草の色に染まる。鍵盤に指を乗せれば大地が音を吸い取ってゆく。あの喜びったらなかったナ・・・。だから綺麗な景色を見ると すぐに其の場に空想の音を流す癖がついた。

音楽を奏でるとき、壁じゃない何かに吸い取ってほしいって熱烈に願う。コンサートならお客様の心で、自然の中なら森と空で。

大きく開いた空を見上げながら思う。


イーヨーが仕立てた

しいたけ床を見に行った。


冷んやりした空気の中、しいたけ菌がぽつんと白く芽吹いてた。

澄んだ風が立った。頭の中の楽曲はリスト "森のささやき" に変わり、途中で暗譜を消失した。

曲が耳から消えた隙間に、気持ちに沿わない女性が浮かんだ。


うふふ、此の人。

シモーヌ・ド・ボーヴォワール。


お人を好きになれないときは 自分側の要素を探すチャンスって思う。

ボーヴォワールの何が嫌いかは第一の問題じゃあない。それよりも、嫌いと感じる部分を自分が受け入れられないのは何故だろうって探す。自分の中を。

彼女は大義をもっていて間違った事を言ってない。だのに相容れない。私の中の何かが彼女を拒否する。ずっとずっと昔から。何が拒否してるのかしら・・・? って知りたくなる。

他者への好みは自分を知ることなのね。

*秋、イーヨーのお山



火垂るの墓

November 21, 2010

被爆・終戦65周年特別企画

合唱組曲 "火垂るの墓" 公演へ。


神戸市役所センター合唱団から招待チケットが届いたときは困っちゃったのよ。何故ってね、主催後援皆様にお世話になってて、其の内のどなたがご招待下さったか まるでわかんなかった。

どちら様にお礼を申して良いかしら・・・って困惑して、市役所へお馬鹿なお電話をしました。

-- 招待状を頂いた者ですけれど、どなたからチケットが出てるかわからなくって・・・ そういうコトって此ちらで教えて頂けるんでしょうか・・・。

我ながら変テコ過ぎる質問。するとね、名乗っていないのに もしかして落合さんですかって・・・。きゃぁ何でしょう・・・もぅ恥ずかし過ぎるったら。

"作曲者新実徳英先生から特別にご招待と言われてお送りしてます。"
嬉しいお招きを下さったのは此の日の主役作曲家、20数年前の母校の恩師でした。


**


しじみちゃんと合わせをしたあと文化ホールへ・・・♪ 開演前の高揚した人の波。一等後ろへ座ろうと思ってたらば 用意されてたのは主催者来賓席・・・ ぷらぷらやってきた元生徒だのに分不相応だわ。

混声合唱組曲 "火垂るの墓" は、めくるめくドラマ要素で曲に引きこまれ涙しました。

新実先生の曲はお作によって具象抽象あれど いずれも映像的かつ立体的な特徴があります。"火垂るの墓" は歌詞を物語の情景に繋げる音のドラマでした。



森の匂い

November 16, 2010

レッスンじゃない時刻にピンポン♪ ってランプが点いた。


嬉しいお届け物は、2番目の森の訪問者。ジンライム君の椿のガクでした♪ まだ瑞々しくてモスグリーンがとっても綺麗。

キッチンで籠に盛ると森の匂いがした。
読んでたツルゲーネフの森の景色に重なった。


《処々の森の松脂の幽かな香(におい)やら、啄木鳥(きつつき)の啄く音やら、底の砂地にフォレーリ(魚の名)の狂う清い流の暫くも断えぬ水音やら、さして嶮しくもない山の姿やら、》

                           ツルゲーネフ "片恋" より
                      二葉亭四迷様訳


木の命のカケラがたくさん元気をくれる。手にとって可愛い形をしげしげ眺める。何処に飾りましょうってわくわくする。


ネコヤナギ君の実のほうは

ほら此んな風にはぜて・・・


たくさん種が採れたのヨ。欲しかった椿のガク、今年はたっぷり手に入れられてご機嫌デス。どうもありがとう!

*森の椿



秋、イーヨーのお山

November 10, 2010

ネコヤナギ君の椿のガクを見ていると、お山の空気が吸いたくなった。イーヨーのお山へ参ったのヨ。


珍しくイーヨーは居た。たくさん生えてくる赤紫色の薊のほかに 白い薊を見つけたって。此処はイーヨーの遊び場。時々小屋遊びにやってくる。

イーヨーは千両を切りに行き、赤い実が成る枝を差し出してくれた。

イーヨーしか居ないお山。お人が入れない風に仕立ててあるの。山葡萄を摘んで食べながら細道をつけてある処を辿って歩く。此の奥にお気に入りの場所があるのヨ。


ほら、此の木の向こう。

開けたのどかな風景。


脇にはまた小屋が建ち、土手を作った際にはイーヨーが植えてるリンドウがたくさん。

ハイネに出てくるのはリンドウじゃなくて菫だったナって思う。


草のなかから青い目が
こちらを見ている、あれは誰?
あれは僕が摘みとって
花束にする花すみれ
                                (万足卓様訳)


西洋ススキ、ビワ、キウイ、茗荷、梅、桜、唐辛子、柚子、蜜柑・・・ 草木を眺めながら土手に座って本を読む。

静かな好きな場所で読書するのが大好き。

リゾートも観光もあまりしたことがないんダ。ただ海で本を読み、お山で本を読む。私にとって うんと贅沢な場所と時間の使い方。

バルザックの小説に出てきそうな青々した羊歯の絨毯の上。少し読書。ブルゴーニュ君はコクコク居眠り・・・

?イーヨーの薊採り



森の椿

November 09, 2010

木の実拾い大好き。

お山へゆくごと集めてくる。


今の季節だけ採れるお宝はね、椿のガクなの。木彫りのお花のよう・・・ナンテかわいいの? 実や種を側にたくさん飾ると とっても豊かな気持ちになる。

拙宅の椿は小さくて、ガクも写真のようにミニミニサイズ・・・ 大きなガクも集めたいナってお友達に話してた。

一番乗りは森を訪問に行ってくれたネコヤナギ君でしたよ。ほんのり薄桃色に染まった実と、半月型の種と、大きな大きなガクがたくさん届きました・・・♪


サンタマンのボウルに

こんもり盛って


サンルームやキッチンへ置いてみる。うん可愛い!

椿のガクを探してくれてる他のお友達へ。
此れを読んでガッカリしないでね。まだまだ募集中ですからネ。



スペインへの恋(11)お土産

November 06, 2010

お医者様に伺った。

何回も吸い出してる化膿のこと。


回を経るごとに段々少なくなってますか? って。
お答えは "だと思います。が、数字で表せるものじゃないので。"

もぉ・・・しょうがないわね。尽きないと思われた油田さえ涸れるのだから、骨の化膿もいつかはなくなってくれるかもしれないワ。

今朝は小さなオミヤのお話。
カナダ人のお友達がバカンスにスペイン旅行をしたのですって。
カナダへ帰国後送ってくれたお便りに、お土産写真が同封されてた。

丘の上の住宅地、スペルは違うけれどサクラって表札のおうちがあったわヨって。スペイン曲が大好きってたくさん弾いてた様子を思い出したワって・・・。

スペインに有るお名か、他のお国のかたが住まってらっしゃるおうちかわからないけれど、なんだかとっても嬉しいナ・・・♪ 綺麗にお花を飾ってらっしゃるお宅なのネ。

見つけて思い出してくれて はるばる日本へ送ってくれてありがとう・・・
彼女との思い出と一緒に飾りましょう。

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲
*          (7)ギターの音
*          (8)熱
*          (9)アーヴィング
*          (10)リンダラハ



風邪を引いた理由

November 03, 2010

風邪をひいた日のコト。

珍しく1日の日記です。


朝念入りに髪を洗う。もしかしたら坊やに会えるかもしれないもの・・・って楽しみ半分 緊張に揺れる気持ち半分。お顔が見られるかもって思うと胃が痛くなる。

鏡の前でもぉ大変。髪をアップにしたり下ろしたり。3度も4度も着替えて、なるったけ頑張ってない自然な感じを目指しちゃう。うんと地味なコットンレースの古いワンピースに うんと地味なグレーのショール。

迷ってレースのヘアバンド。セルロイド製のオモチャ指輪一つ。キラキラしない抑えた格好を・・・ 口紅だけ少ぅし明るいピンク。此んな日だけは必死でコーディネイトしちゃうんです。

ショパンをおさらいしてお出掛け。ゆく所がたくさんなの。


**


お世話になってばかりの人の行きつけのお店に、お好みボトルを入れに寄る。改まったお礼より此んな流儀が好き。


賢くて優しい雰囲気のママさんが

まあって両手を広げて迎えてくれる。


新ボトルを棚から出すのさえ ホントにいいの? って何故か遠慮がちなふっくら可愛い人。チラシができたら貼るから持ってきてネって外まで送ってくださる。

イイナ・・・オトナ可愛い雰囲気。なかなか真似できないワって、ママさんに感心しながら次の場所へ。

お心当たりの方はお店覗いてみてネ!


**


遠縁の牧羊犬君と待ち合わせ。込み入った密談に出向いた。
難しいお話だのにメニューに気を取られちゃう・・・

"カフェオレと・・・" って言いかけると牧羊犬君ったら 僕はコーヒーで、って注文してしまうんだもの。"カフェオレと・・・" の次はケーキだのにネッ!

気を利かせてケーキを勧めてはくれないから自分で言ってみる。"モンブランがあるみたいネ・・・? "

長いお話。ホットチョコレートも飲みたいナ・・・って気が散ってくる。

お話しながら注意をされる。私は思考がデリケートじゃなくて とても粗暴な方法を答えがちって。そうかもしれないわ。でもね今はホットチョコレートが気になるせいなの。


**


口紅塗りなおして

ドキドキしながら川辺へ。


坊やが居る仮想空間。川辺の鯛焼き屋台なのヨ。近頃には、坊やって現実のお人? なんてご質問さえあるんだワ・・・

あらいやだ、屋台のハッチが閉まってる・・・ すぐ側で工事のお兄様がたが8、9人お休みしなさってた。伺えば、坊やはほんのさっきまで居たけれど自動車で出たばかりって・・・

お届け物があったのに。寒くなると知っていたけどレース裾を隠したくなくて伊達の薄着で頑張ってきたのに・・・ 楽しみにしてたからうんとガッカリ。工事人さん達に訴えて発散する。

一頻り発表が済めば 更にお友達2人にお電話する。頑張ってお洒落したのに居ないの〜(涙) って、ご迷惑顧みずまくしたてて発散する。

きゃ! って思うとその場で散々に撒き散らしてスッキリになる癖・・・ 牧羊犬君にさっき注意されたばかりだのにね。粗暴なんだわ・・・


**


ズワイガニ姫と待ち合わせの大衆イタリアンへ。プログラム相談ですヨ。とっても楽しくあっという間に候補曲がまとまりました。年明け1月8日、ピアジュリアンでお披露目です。

坊やに会うための薄着で彼ちら此ちらを出歩いて・・・おうちに帰るとなんだか変。すっかり風邪をひいて翌日1日寝込んでいました。

明日はブルゴーニュ君ネ。



スペインへの恋(10)リンダラハ

November 02, 2010

ドビュッシー作曲リンダラハ。


2台ピアノを1台に編曲したソロ用譜面です。

幾度も此処でお話にのぼるリンダラハは、スペイン・アルハンブラ宮殿の中庭。ドビュッシーが好んだ風景を追ううち、いつしか離れられないほど好きになってた場所でした。

実際のリンダラハ庭園はね、とても小さくこじんまりしているの。幾何学的な植え込みも特別に手をかけたとは言い難くって・・・

豪奢なお城巡りに慣れたお方なら拍子抜けなさってしまうほど、特筆すべき様じゃないかもしれないワ。

けれども私は此のお庭で目も耳も暮れてしまった。現実の中庭を取り違えた世界で。


**


思いの外あかるく陽を受ける小さなお庭が、リンダラハの序奏のようにウエットな暗みをもっている風に見えてしまった。

乾いた粗い土とまばらな樹木に目を当てているはずだのに、楽曲の中の密な枝陰が 不可思議に絡まりあってる気がした。

リンダラハ庭園は 私にとっては一歩踏み入るとドビュッシーのメロディーが頭の中に木霊する場所に他ならず・・・ リンダラハの曲は其れほど強烈に五感に刻みこまれてた。

作曲家はリンダラハを見ぬままに曲を書きました。楽曲の内にあるものがリンダラハの真実と思わせるまでの不思議な威力でもって・・・

長く楽譜が失われていたために 初演を聞くことなく没してしまったドビュッシー。異国からドビュッシーが憧れた世界が今尚リンダラハに存在しているような気がして・・・

だから尚更、此のお庭へ思い入れてしまうのです。

*ドビュッシー「リンダラハ」(1)背景
*                (2)中庭
*                (3)ハバネラ
*ファリャの追悼曲
*ドビュッシー「葡萄酒の門」

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲
*          (7)ギターの音
*          (8)熱
*          (9)アーヴィング



タピオカちゃんの訪問記

October 25, 2010

優しいお便り受けとった。

まるでシャンソンの歌詞のふう。


大切な時間をたくさん一緒に過ごしたタピオカちゃんより。読んで嬉しくて・・・そしてとっても寂しくなった。


《親愛なるSacra。パリは寒さの予感に落ち、目の前の窓から見える葉は 落陽の最後の明るさで黄に光ってる。もしこの窓の下をデモ隊行進が通ってなければ ある程度満足な風景だったでしょう。

何年も忘れてた友達が近くに仮住まいをすることになったのは楽しい事柄と思わなきゃならないけれど、其の友達は貴女じゃない。私は極度の欠乏に喘いでいます・・・

1月9日上演のプーランク歌劇 "ティレジアスの乳房" をとても観たいから・・・座席に貴女が欠けてることに打ちひしがれながらオペラコミック座の予約に行きます。

隣には3日でもプーランクの事をしゃべり続ける人はなく、感激に手を組み合わせてオペラに集中する風をして、膝でこっそりバッグを開いてる人もいないの。

貴女と行った古いオペラコミックは今寂しい。

貴女のバッグにお菓子がいっぱいで、演目中にチョコレートを口に放り込んでは私の膝にも置いてくれること。リセの授業中 先生に隠れた気分でプーランクを観ることがもうできない。


帰りに意味もなく歩き

貴女は街路の枯葉を拾って


タピオカちゃんはどれが好き? と何でもない質問をする。セーヌ沿いのドングリを拾いながら あすこにお帽子付きドングリが! と何でもないことに走る。何でもなくてとても重要な事だった。私にとっては。

貴女は何でもない楽しい遊びをひっきりなしに提案した。パレ・ロワイヤルで私たちが互いに好きなカードを指差して、貴女は私の好きなカードを買い 私は貴女の好きなカードを買った。

カフェで隣り合って背中を向け、互いにお手紙書いて一緒にポストへ投函しに行った。翌日貴女は私のカードを受け取り、私は貴女のカードを受け取った。

パレ・ロワイヤルの葉巻屋前のあのお店を覗いた。貴女が欲しがってたバレリーナの指輪がなくなってた。


今日は冷えて湿っけてて、

熱いものが飲みたくなった。


だから夕方よく一緒に行ったお茶屋さんでアーモンドとヴァニラの茶葉も買ってみた。帰りに決まって一緒に通るレピュブリックの広場も眺めたわ。

ベンチで腰を下ろした私はすっかり老いてた。貴女は私に若さと明るさを与えてた。私は貴女を失うと同時に若さを失った。》

                                                                               タピオカ


**


私もとっても会いたいの・・・ パリを遠く感じた。
タピオカちゃんは此れを翻訳ページで読むのを楽しみにしてる。



IPSEA COLOSSUS進水式

October 23, 2010

幼馴染のカピバラ君が再び進水式に呼んでくれました。
このたびはゲンゴロウ先生をお誘いしたのヨ。


何故ってゲンゴロウ先生はカピバラ君の昔々の担任で、カピバラ君がどんな風になっているか見たがってらしたもの。式典に立つカピバラ君の姿を見られれば喜ばれるわネ?

シンガポール船籍IPSEA COLOSSUSは載貨重量58000トンのばら積船。造船所内に入るとすごいテンションアップしちゃって、目にするクレーンのリーチと脚の付け根の構造を話し続けた。

構内の溶接作業にときめいて、防具マスクがステキ! って溶接工さんへカメラを向け、優雅な船首より磐木の積み方ばかりをひどく熱心に解説するとゲンゴロウ先生は問われた。

"貴女はどうして中構造に興味があるんだろう。何でもそうだねえ? "
どうして・・・? ホントね・・・どうしてかしら。改めて考えてみて・・・

私のエートルだからです。
一等単純で間違いのない答えだと思った。

設計に必要な構造が第一にあること。(下記リンク-明子様の会場)
溶接を格好良いワって思っちゃうこと。(下記リンク-お姉ちゃまの考え)
進水を支える磐木積みが主役に思えること。(下記リンク-マコトのコト)

自らの根となって共に育った感覚はきっと変わらないんだろうナ・・・

お船が動き出し、高く放たれたたくさんの風船。
白い風船が1つだけお人の波の頭上を舞って、フワリと降りてきた。


私の胸へ着地した。

ほら、この子ヨ・・・♪


?お姉ちゃまの考え
?マコトのコト

*桐朋と決めた日
*明子様の会場
*古い譜面台
*スペインへの恋(7)ギターの音



ピカソ美術館 幻の遺志

October 19, 2010

ピカソ作 "ギターを弾く男" を大好きだって言った人がいました。


亡くなる少し前でした。1911年秋の作品、Homme à la guitareのことを熱心に話してた。

此ちらにパリ・ピカソ美術館のリンクを貼りましょうね。憶えておいでと・・・いつかマレ地区のピカソ美術館へ行ってって言われたの。私はまだとても若く、訪れたことがなかったから。

ちょっぴり寂しい画風に 仄かな明るみ・・・不思議に心を打つのネ。
時代の試み豊かで たくさんの視点が詰め込まれた画期的なキュビズム作品です。

示されたタイトルは "ギターを弾く男"。ところが無知ゆえに別作品と思い違いをしたの。


1903年 "年老いたギター弾き" と思い込んでしまった。


後者は短い青の時代。ピカソが辛い時期を過ごした頃の作品でした。
言い遺した絵に何を託そうとしたの・・・って心に掛かって仕方がなかった。

アンダルシアに生まれたピカソが スペイン南部の色を強く残してた時代の絵。諦めのような、達観したような老いたお顔がとても哀しい気持ちにさせるのだもの。

気がかりでカードを求めて手元へ置き、此の絵を一等好きという気持ちを探してた。


**


パリでピカソ美術館を訪れて あ、っと声をあげた。思い込んでた絵とまるで違ってた。

愛でなさいと最後に言われたHomme à la guitareは、高貴で知的で美しい線が複雑に絡み合う、とてもデリケートなお作だったのね。

無知な勘違いで遺志を探って悩んだ日々は幻になり、亡き人に此の絵画の中の淡い光が射すのを見たような気持ちがした。




クリムトの音楽

October 15, 2010

美術館って大好き。

色んな処をたくさん巡る。


1人の画家を好きになるのって ほんの些細なことが始まりだったりする。クリムトを好きになったのは20歳前。LICAちゃまから頂いた素敵なクリムトカードがきっかけでした。

以後さまざまなお国でたくさん見たクリムト絵画。一等心惹かれたのはミュンヘンにある "La musique T" のお作なんです。

恵まれた画家人生といえる生活を送ってたクリムトは、自由の息吹を繊細に描いてきましたね。その中で1895年の "音楽T" は特別愛情深いお作に見えたの。

見る者が音楽へ愛情をもっていたから其のように感じたのかもしれないナ・・・ 流れ出る音に無心に耳を傾ける少女。黄金で描かれた楽器から音楽の輝きが伝わるように思えた。

とっても印象深かった。此の絵のような音楽を奏でてみたいナ・・・って。



岡本トライアングル♪

October 13, 2010

今月もロブジェ・キ・ペピさんへお寄りしてしまいました・・・♪


岡本へ着くと先にロブジェさんと反対方向南へ降りる。何故ってフロイン堂さんの餡ドーナッツは早め時刻でないと売り切れてしまうから一目散にゆくのヨ。

もちもち餡ドーナッツ、帰るまで待ちきれないの。もぐもぐしながら向かうのは程近い文具店、堀萬昭堂さんです。紙類を求めたらば 駅の北側ロブジェさんへ・・・ 岡本トライアングルです♪

ロブジェさんではね、封筒づくりの型を見つけましたヨ。壁にぶらんって下げてもかわゆいの。写真は平行四辺形の封筒用。

赤い封筒をつくってペタペタはんこを押してみたり・・・


黒い封筒にしてフランス郵便シールを貼ってみたり。


楽譜のコピー失敗紙を使えるのも嬉しいかも!

木枠なので変形版には微小な誤差があるけれど、たくさん作るうちコツがわかってきましたヨ。とっても気に入っちゃったナ・・・ 他の形のも頂きに参ろうカナ。

*お求めのかたは在庫の有無を予めショップへご確認くださいませネ。



スペインへの恋(9)アーヴィング

October 02, 2010

*今夜7時半、ピアジュリでお待ちしてますネ・・・♪


19世紀フランスで 1ブームを巻き起こした書籍。


ワシントン・アーヴィング著 "アルハンブラ物語" についてお話する機会があった。大好きな1冊なの。けれども私たちの意見は違ってた。

お話相手のご感想は、アメリカ公使書記としての旅がスペイン的見地の深みに至っていないって印象のようだった。

そうネ。文化分析の水準にも文学の水準にもないの。此の書はね、
瑞々しい感動の記録。
19世紀前半に一人の人間がスペインに魅せられた心の記録。

旅の1828-9年には殆ど知られることなかったグラナダの情景に目を見張り、異文化へ憧れを募らせる・・・。ページを捲ると現れるスペインの日々は、アーヴィングの目を通した絵巻。

旅に夢中になってる著者の感動が 100年以上前フランスの読者を夢中にさせたの? 

もう一度読みたくなった。
お人へお譲りしてしまったから新しく文庫本を求めた。


**


さあ、おさらいしてピアでちょっと長いリハーサルです。
しじみちゃん今夜よろしくネ。楽しいライブにしようね・・・♪

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲
*          (7)ギターの音
*          (8)熱



アンヴァリッド

September 23, 2010

アンヴァリッド、廃兵院。

ナポレオンの棺で有名ですね。


ルイ14世が軍の病院として建てさせた場所。それが後にフランス革命スタートの場所になります。

バスティーユ要塞を落とすために市民が手にしたのは、アンヴァリッドの武器庫から奪っていった武器でした。

国王騎馬像がある此の場所の襲撃を開始に 革命へ歴史が動いたのです。ルイ王政を讃える教会として設計された大ドームが、革命後に皇帝の棺を安める場所へ変わり・・・

アンヴァリッドの歴史はアイロニーに満ちていますね。

現在備えられている陸軍軍事博物館の見物に脚を運んだ。疑問も持たずアンヴァリッドと呼んでたことに気がついた。健康・丈夫さを示す Valide に否定の In を加えた 文字通りの廃兵院・・・悲しい名前。

1837年アンヴァリッドにてベルリオーズのレクイエム初演。



記念碑

September 05, 2010

昨日午後の撮影模様。大手前大学キャンパスにて。


テレビカメラと一緒に大震災の記念碑を拝見した。震災のとき此の大学でも学生さんが亡くなったのね・・・

大学生のとき、毎日楽しくて仕方なかった。早朝に校舎でおさらいしてから仙川商店街で朝ごはんを食べた。授業を受けてレッスン受けて、夜までたくさんの合わせに参加して・・・

譜読みとおさらいと授業と合わせ。朝から晩まで音楽漬けになって お友達と音楽のおしゃべりして。今も繋がってる先生方やお友達が居て。眩しかった日々。

母校の生活は素敵だったワ。あの頃の私と同じふうに、亡くなった学生さんたちも夢や希望を胸に抱いたのでしょうね。

どんなに生きてたくても失われる命があるから・・・
持ってる命は大切なことのために費やし、注いで、精いっぱい心を燃やしたいと思います。



ハーバーランドの夕べ(1)街の声

August 28, 2010

ハーバーランドでフランス鴨君たちとデートして参りましたヨ・・・♪


ハイデッガー、サルトル、フーコー研究でおなじみのフランス鴨君こと ミシェル・ジャメ氏がお初に来日されたの。もうね、とっても楽しかった〜

お昼にアサリ君が大阪をご案内。夕の神戸で合流しました。2人は大阪でどう過ごしたの? って出来事を尋ねたの。フランス鴨君はね、大阪の街の子たちがどんな会話をしてるか知りたいってアサリ君に訳を頼んだのですって。

妊娠をして お母様になる自信がない女の子の相談事や、若者仕様コンサートのチケットを手に入れて喜ぶ子と外れて羨む子・・・ 街の会話はとても面白かったのですって。

ただ通りすぎるだけの道に、みんなの人生があって会話の断片が生活の色に満ちてるのね。



ダチョウ君倶楽部

August 22, 2010

あんまりな暑さが続いた。

蒸し蒸しねっ!


ダチョウ君の処へお出掛け前日、暑さをメールで愚痴った。
暑い国より寒い国に偉大な文学者が多いわけ、すごくわかるワって。

此の暑さじゃ考えが止まってしまう。本だって軽〜くなきゃわかんない。
シャルル・ルイ・フィリップ '朝のコント' で凌いでるって。

夏好きのダチョウ君は アルベール・カミュが暑さと強い光が大好きだったように僕も平気だよ、ですって。

ダチョウ君の私設倶楽部到着。出迎えながら "僕はカミュ派で暑さが好きだ" とまだ威張ってる・・・ 此ういうのって嬉しい。招いていただく時、美味しいお茶より何より嬉しいのは分かち合える話題ですものね。

ドアーを開けてくれながら、先に滑り込んだニャンコをダチョウ君叱る。
"女性より先に入るなんて礼儀を知らないニャンコだな。"


お呼ばれの理由は

お友達への引き会わせ。


プロヴァンスのカリソンや ラヴェンダー蜂蜜ヌガーを頂いて、フランスから来日の作曲家さん達や哲学教授さんとお顔合わせ♪

メシアンのオーケストラを聴いて オリーヴやコルニッションをつまんで、シャンパンでおしゃべり。

幾人も見つかった共通の音楽家友達について、モーツアルトについて、美術館について・・・ それからディドロ哲学の知らなかったことも教わって。楽しくてすごいテンションupしちゃいました。

握り寿司をお米のサラダの前菜として頂いたあと、焼いたお肉を頬張る段になって哲学教授さんが言い淀みながら問うた。

"ところで貴女は何処の国から来ているの・・・? つまりその・・・"
国籍を聞くのはいけないことだから、遠まわしの質問。

ええ〜? なにそれ・・・
混じりっ気なし、ばりばりの日本人だわ。



スペインへの恋(7)熱

July 15, 2010

恋をして

高揚と軽やかな緊張をおぼえ

五感が澄まされる。


頭の芯はずっと起きてて、何かを待つような思いに取り憑かれる。
スペインの国へ、恋と同じ気持ちをもつのヨ。


**


スペイン曲に恋をして長い。お師匠様はラローチャのお弟子、スペインの血を持つお方と選んだ。

恋は成就すれば鎮静化するものだのに、スペインへの恋は触れるほどに熱くなった。昂まる気持ちに心静まらず、刺激的な和音に身体から力が吸い取られるよう。

ざわめき喧騒のなかで無音のように感じるときがあったワ。強烈なコントラストを成す視覚が 聴覚を奪ってしまう。乾いた地に落ちた真黒い影は生き物のようで・・・生きた影を踏み進み、影に対成す日差しに眩む。

粘性と陰の音楽へ、止むことのない思い。

*スペインへの恋(1)火祭りの踊り
*          (2)グラナダの実
*          (3)コルドバ
*          (4)風
*          (5)ラ・ペドレラ
*          (6)幻想曲



ブキニストで紙もの(10)おかしなビュバー

June 20, 2010

見たことないビュバーを頂いた。

まさかのお品に驚いた。


d'apres l'Air de Cadet Roussel って記載のとおりに、メロディーはカデ・ルセルになぞらえた曲。

ビュバー印刷って丁寧に作られたものが多いですね。普段に目にするのは、うんと小さな歌も韻やストーリーに創意が凝らされて感心するの。だのに此のビュバーったら替え歌の歌詞も変テコ・・・ 

びっくりしちゃうナンセンス詞。"ああ、ああ、カリグラフってすんご〜いんだヨ!" って、ただそれだけの内容・・・(笑) ユーモアを狙ったか本当にセンス無しかわかんない感じが可笑しい。

記譜だってくちゃくちゃ。8分休符が飛び、付点記号が落ち、アウフタクトの受け手も漏れてる。メロディーミスも・・・古い歌だから此ちらの歌い回しもあったかもしれないのね? って思いたい。


**


曲も歌詞も変テコ具合は、エリック・サティ作曲 "ダフェネオ" をなんとなく思い出させた。1916年作曲、歌詞はミミ・ゴデブスカです。


"ねえダフェネオ、鳴いてる鳥が実と生ってるのは何の木?"
"其れはねクリザリーヌ、鳥の木だよ。"


*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀
*             (5)モンヴェル=フィス
*              (6)ジュール・ルージュロン
*             (7)バレエ・プログラム
*             (8)カデ・ルセルのクロモス
*             (9)ジャンヌダルクのビュバー



ブキニストで紙もの(9)ジャンヌダルクのビュバー

June 06, 2010

数十年前は新品だったバッグ。


使い込んで穴ができて お外へ持って出られなくなってもやっぱり好き。壁に飾ってビュバーを留めつけた。
額装するほど大袈裟じゃないビュバーが処々此んな風にかかってる。


頂き物のフランスのビュバーは、ジャンヌダルクの絵。思い入れ深い守護聖人です。

剣の代わりに旗を持ちたいと希望したジャンヌダルクは 近代の殆どのイラストで旗を掲げています。けれど結果当然彼女の兵は敵を血に染めるのね・・・。

理想と現実と主義と矛盾との狭間に垣間見える最も人間くさい姿。
再裁判の末、列聖も数世紀遅かったフランスの異色の聖女が此れほどに世界中で取り上げられ人を惹きつける不思議。

失策や二律背反も辱めも何故だか負のものにならない魅力が、当時の手兵をも惹きつけたのかもしれないと思うのです。

人々はジャンヌダルクを列福列聖を受けた聖人としてよりも、不完全な女性として愛するのじゃないかしら・・・

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀
*             (5)モンヴェル=フィス
*              (6)ジュール・ルージュロン
*             (7)バレエ・プログラム
*             (8)カデ・ルセルのクロモス



玩具博物館(11)玩具箱

June 02, 2010

薔薇と芍薬が競って花開く。


疲れた昨夜はアナトール・フランス(仏1844年〜1924年) "野あそび" を読んでいて、其処にはお花が数々出てきた。

フランスから来たガレット缶にもお花の絵。子供時分に初めて持った玩具箱は、どんな風でした? 此んなお菓子缶も使っていませんでした?

女の子は髪飾りのピンやお花のゴム。お人形のお洋服やシールも?
私は六角なんかも お菓子缶に仕舞ってました。

お菓子缶を見ると今もわくわくするのは、楽しい物が蓋の中に隠れていそうな気がするからカナ。

*玩具博物館(1)訪問
*        (2)回る玩具
*        (3)トランプカードTコートカード
*        (4)トランプカードUダルタニャン
*        (5)お人形のお洋服
*        (6)ダサ可愛いがま口
*        (7)ダサ可愛い赤とお花
*        (8)ダサ可愛い女の子柄
*        (9)ダサ可愛い黄色
*        (10)ダサ可愛いテーブルランナー



豊郵(HOUYU)進水式

May 20, 2010

火曜は幼馴染のカピバラ君のお招きで運搬船HOUYU進水式へ参ったの。仕事の用の前、日差しが強い朝でした。


左の写真は船底ネ! 此んなに側で底を見られるなんて、進水前しかないことだから嬉しかったワ・・・♪

式まで待ち時間に読んでたアポリネール "アムステルダムの水夫"。目前のHOUYUはパナマ籍、書物の中アルクマール号はオランダ帆船です。

詩と長編の中間の役割って言われるアポリネール短編。形式として短編の存在が担う役割が大きいと感じさせてくれました。長短編って長さの分類は本質じゃないのね・・・短編である意義が伝わるお作です。

"オノレ・シュブラックの失踪" と並び、奇抜な虚構世界に人間の悔恨や悲しみが見え隠れする・・・。

アポリネールの非現実世界を終えた頃、3万1千トンのお船がなめらかに波間へ滑り進んでゆきました。



ブキニストで紙もの(8)カデ・ルセルのクロモス

May 15, 2010

年季が入った額はセルフブロカント。

フランスのクロモスを入れました。


アンティークレースとともにメルスリーひげ様のお店で求めたCadet Rousselle(カデ・ルセル)の楽譜クロモス。お安かったの〜♪

クロモスって装飾の美しさ、年代などで価格が違ってるのね。見た目より曲内容で選ぶ私にとっては破格のお値段の価値ある1枚です・・・♪

末っ子ルセルって訳される19世紀のわらべ歌。歌詞モデルのギヨーム・ジョゼフ・ルセルは18世紀ブルゴーニュに生きた実在の人物です。

作曲は1792年Gaspard de Chenu作が定説。彼が原曲としてメロディーを用いたのは なんと古い16世紀ジャン・ド・ニヴェルのシャンソン。

10番以上くるくる回り繋がる物語歌が楽しいの。
♪末っ子ルセルはうちを3軒持ってる
♪末っ子ルセルは服を3着持ってる
♪末っ子ルセルは帽子を3つ持ってる

地方わらべ歌特有の不思議さとフランスらしいほろ苦さを備えたシャンソンなのです。

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀
*             (5)モンヴェル=フィス
*              (6)ジュール・ルージュロン
*             (7)バレエ・プログラム



ブキニストで紙もの(7)バレエ・プログラム

May 11, 2010

雨のあとのお庭、薔薇が咲いたワ。風邪は2日目。でも元気に譜読みを進めています。お部屋の紙ものはバレエ・プログラムのイラスト・・・♪


左は1929年バレエ・リュスがサラ・ベルナール座で行った演目の公式プログラム。右は1937年マルコワ・ドーリン・バレエ団のシーズン・プログラムです。幕と舞台が描かれて・・・

ずっと飾ってあるものに再びの情熱を持ってしまったのは、年代のせい・・・。此れらの年のバレエに深く関わったプーランクを弾くことになったからヨ。

七夕のデュオ・ババール前半はプーランクに決まりましたヨ。お部屋の装飾と演奏曲がリンクして、どちらももっと好きになる・・・

*ブキニストで紙もの(1)シャルダンの絵画
*             (2)ローランサンとリュス
*             (3)雌鹿
*             (4)兎と亀
*             (5)モンヴェル=フィス
*              (6)ジュール・ルージュロン



バルビゾン

April 18, 2010

黄色いチューリップ。モーヴのムスカリ。白いプラムの花びら。


お皿に載せたお花の色合いに思い出したバルビゾン地図。
色鉛筆画のあまりにも可愛い地図に ミレーのアトリエやテオドール・ルソーのおうちなど示されてる。

バルビゾンの村や絵の舞台フォンテーヌブローを幾度か巡った。絵がつくられた場所、画家さんたちの生活空間、アトリエから見える並木。お作の生まれどころ見物って楽しいですよネ。

地図カタログの表紙、ご覧になれるでしょうか・・・。此うしたカタログは一等有名な絵を載せていそうだのに知らない絵だったんですよ。幹や小枝の感じはコローに似てるけど どなたかしらって・・・

その後にはじめて知ったジュール・コワニエ(仏1798年〜1860年)って画家さん。リンクページの下のほうで絵が見られますヨ。

好きな芸術家さんをまたお一人発見した小さな旅でした。




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