Le chien ]T



僕が見たメッセージ

June 22, 2013

僕、ブルゴーニュ。

まったく、どうかしてるね。


いつまで恋のお話とかやるつもりだろうなあ。
恋リンクが長ったらしくってかなわないや!

仕方ないから僕が 不思議な駅リンク集 を作ってあげたよ。これならばズルズル長いのをいちいち貼らずに済むからね。

**


実際ひどいことだったんだ・・・

お友達はコイビートの人とあまり頻繁に会う様子に、よく厭きないわねと言い、お客様はデュオ合わせをあまり頻繁にする様子に驚かれてた。

ところがどっこい実際はデート回数の上にデュオ回数を足すって寸法だからね・・・ 僕は呆れるばかりだったよ。

どれだけ会えば落ち着いてくれるんだろうねって皆が思ってた。


あれはPJカウントダウンライブのことだった。


演奏写真を写して頂くためにiPhoneをウズラちゃんにお渡してたの。弾き終わり、ありがとぉ! ってカメラを返してもらおうとしたお姉ちゃまにウズラちゃんお目めを眇めて言ったね・・・

"まぁ〜写してる間中ずっとメッセージがくるのよ〜
画面にぴょこぴょこ出てくるから、そりゃ目に入るわよ〜!
蝶番、蝶番って、内容見るつもりなくてもそりゃ・・・ねえ! "

   ごめんね〜、ってきゃっきゃと笑いながら
   お姉ちゃまは返信したよ。

--- 帰りがまだまだ遅くなりそう・・・
 12時回ってお電話しても大丈夫ですか?

   それっからまた演奏に呼ばれたよ。別のお方の伴奏だ。
   カウントダウンはピアニストが忙しいんだの。

再びウズラちゃんにiPhone渡してピアノんところへ急ごうとした時、また画面に出ちまったね・・・

--- 何時でも。いつまででも待ってます。

ウズラちゃんは "ギョエ〜〜! "とお顔を覆い、
何々? と覗いて知ったスズメちゃんも "ヒエ〜! " と仰ぎ
此んな事に慣れてた僕は馬鹿馬鹿し過ぎてお耳を掻いた。

馬鹿ップルぶりが酷すぎるなあ・・・って思ってたらば
結婚しちまってんの。うへっ



僕が見たご近所さん

June 14, 2013

僕、ブルゴーニュ。

昨日の近畿は暑かったね!


夕にチャイムが鳴ったよ。
お姉ちゃまはドスッピンでお稽古してたの。

僕はおうちでもちょっぴりはマシな格好をしてほしいけれど、ドスッピンにジーンズっきりのファッションだあもの。ヤんなっちまう。


チャイムの主は裏に越してらしたご夫婦だったよ。


仲良しが多いご近所さんの内、長年住まわれた裏のお方が先月お引っ越しして退けてしまわれたんだの。

  *隣人
  *両隣のお庭
  ?僕が見た恥ずかしいハサミ


次はどんな方が越して来られるかなあ・・・って思っていたらば、美味しそうな匂いのするお箱を持ってご挨拶にみえたよ。

僕はお箱の匂いを嗅ぎ、お姉ちゃまはご挨拶を返した。
葉っぱなど飛んで気になられたら仰ってくださいね、だとか話しかけ、裏さんも明るく御丁寧なお話ぶりで会話を交わした。

裏さんはよろしくお願いしますと仰った続きでお姉ちゃまに呼びかけられたの。

"あの、落合先生・・・"

僕らキョトンとしちまったらばね、市内の音楽ホールの方と自己紹介しなさるじゃあないか。
演奏を何度か聞かせて頂いています、とね。


わ〜・・・
コンサートの日と異なり過ぎるドスッピンを晒しちまったね。お姉ちゃま "家ではいつも此んななんデス・・・" って急にしどろもどろさ。

何しろ新しいご近所さんも仲良しになれそうで嬉しいなあ。



僕が見たプロポーズ

June 11, 2013

僕、ブルゴーニュ。

うへっ、また似たようなお洋服ばかりだ。


変り映えしないなあ・・・
お洋服は変わんないけど僕の暮らしは激変だ。

僕、お姉ちゃまが結婚をするって想像したこともなかったよ。
きっとお姉ちゃまも其うだったのじゃあないかなあ・・・

**


プロポーズを受けたのは合わせの日のことだったよ。

  *最後の手紙

いつもは楽しい合わせだのに蝶番君ってばスッゴク硬いお顔でやって来たものでね、僕びっくりしちまったの。まさかプロポーズする気だったとはねえ・・・

お姉ちゃまはハイとご返事した。
そのまま2人は20秒も黙ってた。

結婚すると決まったものの、何からどう相談するかわかんなくて2人でボンヤリしちまった。

お姉ちゃまが口火を切ったね。

"取りあえず・・・練習しましょうか? "

  いやいやいや・・・
  プロポーズされた20秒後に練習って、そりゃないよ!
  お姉ちゃま間違ってるよ!
  蝶番君だって、きっと其んなのは不承に違いな・・・

-- そうですね、練習しよっか。

  ええ〜・・・?!
  僕ね、僕は、この人たち何なんだ? って思った。
  人間のプロポーズって変わってるね。
  僕たちワンコとは違ってるんだね・・・


其うして2人はプーランクをお稽古し始めた。
いつもの合わせと全く変わんないじゃあないか。


此処のクレシェンドはメロディーラインを先に膨らませてからピアノが後追いをすべきじゃあない? とか何とか言って、続きのように "入籍が先かしら? " って問うた。

  なんじゃそりゃ?

お姉ちゃまの説明に寄ると、転居やお引っ越し作業に纏わる瑣末事などは、入籍をしていたほうがお手伝いし易いってことらしいの。

蝶番君は、いいよ、桜ちゃんの好きなようにしようと思うよと優しく答え、言葉通りにメロディーラインを先にクレシェンドして吹いた。

一頻りお稽古に余念がなかった。


同じプーランクの中でアポリネール詩、ルイーズ詩、アラゴン詩と詩人別に並べる相談をするうち、お姉ちゃまのお顔がパッと輝いたね・・・

"ねえ、結婚して一緒に暮らしたら
合わせし放題ってこと? すご〜い♪ "

  いやいやいや・・・
  そこ? そこなの??

蝶番君もとても嬉しそうに笑い、2人でキャッキャと喜んでた。

-- 当日会場へ行く前に家でもたっぷりリハーサルできるね。

"嬉し〜♪ おうちでリハーサルできたら便利ねぇ。"

僕たちワンコはプロポーズでリハーサルの提案はしないけどね。
人間の結婚ってホント変わってるなあって思った。


*アンジェラ
         ?僕が知ってるお別れ紛い
         ?僕が見たモテない男の子君のバレンタイン
         ?僕が見たマカロン妄想
*恋した街
*最後の手紙
*結婚準備
         ?僕が思う女子力欠落
*なんにもナイけれど
*2013年6月はじめ
       *ピアノ調律の日?
       *ろくでもないお嫁
*階段の恋、顛末
       *出会い系の裏幕
*不思議な駅2010、顛末その後
*お祈りとお姑さん



僕が見たピアニストのお靴とバッグ

June 04, 2013

僕、ブルゴーニュ。

いいなあ、僕もお出掛けしたいなあ。


お姉ちゃまたちコイビートの人の家族とお食事の日だって。

いつもはぐだぐだなジーンズのくせに、今日ったけお洒落さんなワンピースだ。

**


身につける物と言えば僕、びっくりした事があるの。
本番用に新しいお靴を買ったときだよ・・・

ドレスで隠れるお靴は、弾き易いのが一番だね。

ペダルを踏んでも踵が滑らず、柔らかく小回りが効くような
バレエシューズの風が演奏に障りないと求めたの。


でもお花型の内側の出っ張りが痛かったみたい。
引っ込める細工が此れさ!


いやいやいや・・・
ピアノの蓋を少しっぱかり開く際に挟む物だ。

きっかり同じ大きさが2つ揃うから便が良いのはわかるけど
僕はちょっとどうかと思う。

ピアニストって此んな物が日々のお道具なのかなあ。

**


コンサートのドレスバッグの中は此んなだヨ。
ゴミが付いているのじゃあないんだよ。


ドレス表面を飾ってるグリッターが少ぅしずつ落ちて
拭き取ってもキラキラの欠片が残るんだの。


伸ばしてハンガーに掛けられるバッグの前面へ、うっかりと別の衣装を吊るとキラキラが移っちまう。相方さんの黒タキが時々キラキラになってるのは、其うした事情なんだって。

バッグの中へお顔を突っ込んだらば
僕の黒い毛皮もキラキラになるんだね。



僕が思う女子力欠落

May 28, 2013

僕、ブルゴーニュ。

ペンダントでかっ!


関西のオバチャンってどうしてデカいアクセサリーをつけたがるんだろうね。

カラス避けに軒にぶら下げる輪っかかと思ったらペンダントだってさ。うへっ。パリィで求めたそうだけどセンスが関西だ。
ま、此れをつけてりゃカラスは寄ってこないね。


芸文センターへフルート合わせに行った日曜の写真だよ。


僕はさ、結婚間際の騒動であぷあぷしてんのに、お姉ちゃまはチャッチャとおさらいしてチャッチャとリハーサルへお出掛けしちまった。

  取り残された僕は色々考えたよ・・・

婚約の嬉しい気持ちでもなく、好き好んで昨日までの風な誤解を呼ぶカラクリに仕立てるのってば・・・

  *最後の手紙

信じられないことに自分のコトをネタにして本当に解説したい曲があるのかもねってさ。

  *コンプレックス最終駄話

僕としちゃあ恥ずかしくってかなわないよ。
はじめには振られっちまったが如くに書くしさ・・・

お友達から心配のメール殺到してんのに、リハーサルがあるからって放ったらかしてさ。

お話の中とはいえ、僕のお姉ちゃまが逆ナンして知り合った挙げ句に振られっちまったと一時的にでも思われるのってば僕はヤんなっちまうの。それったから苦言を口にしたけど駄目だったよ。

音楽家が身を持って自分をネタに音楽解説して何が悪い? ときたものだ。逆ナンとか振られたとか、面白いでしょうハッハッハってわけでね。僕の恥ずかしさを思いやってはくれないの・・・

女子力がないんだ、女子力がね!


其ういえばお姉ちゃま披露宴を問われ、催したくない旨をお答えしてたよ。


浮かれた顔をわざわざ人様に晒しても、見ているほうはちっとも面白くもないものだもの、だってさ。

女子力ってものが本当にないんだ。女子力がね!

だいたい披露宴は面白くするために開くものじゃあないって思うけどね・・・関西人の考えはわかんないや。

披露宴って主に女性側のために準備されることが多いらしいから、お姉ちゃまの意見が通りそうだけれどね・・・ どうしてもお披露目をしてほしいと頑張る人が家族に居ない限り、できたら勘弁して頂きたい旨をさっさとお話してた。

"準備をして、お知らせをして、ドレス着て、お客様の前に出てくなんて、お仕事と同じ事をプライベートでまでやってどうするのよねぇ。まあチケット売らずに済むだけ楽でいいけど。アッハッハ" ってな具合だ。

そんな女子力で本当に結婚できるのか僕は心配だよ。

続きはお姉ちゃまが書くと思うね。
僕は婚約騒動でへとへとだあもの。

どちらにしても逆ナンのコトだけはきちんと説明しておくれよね!

**


今日も僕ら忙しいけど、お姉ちゃまはまず譜読みからネってチャッチャとピアノ室へ行く準備をしてる。

フルートリハーサルの差入れチョコ、シジュウカラちゃんありがとうって言ってたよ。


*アンジェラ
  ?僕が知ってるお別れ紛い
*恋した街
*
最後の手紙



僕が知ってるお別れ紛い

May 25, 2013

僕、ブルゴーニュ。

いやいやいや・・・


別れてないよ。別れてないってば。
昨日のブログ読んで僕ぁ仰天したんだ。

仰天して腹天になったらばお腹を撫でてもらえたものでね、
すっかり気持ち良くなって問い詰めるのを忘れるところだった。

我に返って何とか思い出し、問うたよ。
どうしてコイビートの人とお別れした風を書くのさ? ってね。

何故ってつい2日前もうんとこさ仲良さそうでさ
4日前もお泊まりに行って帰ってこないしさ
見る限りお別れした筈がないじゃあないか。

  *アンジェラ

お姉ちゃまシャラっと答えたんだ。
どこに別れたなんて書いてある? ってさ。

  そりゃあ書いちゃあいないけれど、
  どう読んでも其うした示唆でしょう?


したらね、したらさ、本当にグラナドスの音楽風を書きたいのだって言った。


書かれていないが存在するものと、書かれていないものが醸したかに見える抽象の空気感は事実と繋がったもの。けれども事実と想像するものは読み手、音楽なら聴き手の思考の基本形態の概念に過ぎなくて、其処にユーゴーの "蝶と花" の類似項があるってさ。

  *象徴(6) "蝶と花" 落合訳

それでもってグラナドスのような物語を差配するのは概念の制御から始まる・・・だってさ。

もんぺみたいなおズボン履いてペンキ塗りながら其んなこと言ってたよ。僕には何だかわかんないけどね。


写真は4月っころだけどね、昨日やっと髪を切ってた。


女の人なのに4ヶ月以上ヘアサロンへ行ってなかったんだ。
信じられないよ!
髪を整えに行く時間なんて無駄でたまらないんだって。

僕ね、いい加減まともな女子力をもたないと本当にコイビートの人に嫌われっちまうよって思ったけど、あまり強くは言えないんだ。飼い犬の立場ってものがあるからね。

**


明日はフルートソロ会のリハーサルだってさ。
僕は此れからお稽古の応援のお勤めだ。



僕が見たPJデビュー

May 22, 2013

僕、ブルゴーニュ。
僕らお墓参りに行ったよ。


教会の納骨堂に落合家のお墓が作られてるの。
主のご昇天記念の週にお出掛けしたんだ。

おっと、写真は空箱だからね。

陶器壺をお箱ごと納めっちまってるのがあってね。年が経つと、納骨堂内にどうもカビが付きそうじゃないか。それったからお掃除とお箱の処分をしたんだよ。

お姉ちゃまはお墓参りも好きだから、僕パリィでも色んな作家さんや詩人さんのお墓に連れてってもらったものさ。

ロールケーキとかいうお人のお墓も行ったね。
違ったかな、ゲートボールだっけ?

何? あ、そう。
お姉ちゃまがボードレールだって言ってる。


お墓のあとはピアジュリアンへ寄ったよ。


作って下さったチラシを引取る他もろもろのご用事のためにね。
お話するうち、お姉ちゃまギャッ! っと固まった。

目をやればグリーンのバッグが、ひとりでに動いてた。むっくり・にょろりってね。

バッグってものは普通勝手には動かない。けれどバッグにくっ付いてる同じ色の青虫ならば動くって寸法でね・・・

お墓の芝生や植込みにでもバッグを置いたに違いないよ。


お陰で青虫はお姉ちゃまのバッグの裏に隠れてまんまと自動車に乗り込み、三宮まで遠征した。
それでもって見事ピアジュリアン・デビューを果たしたってわけさ。


PJへ行ったとなれば、青虫仲間の内じゃあ彼はスターとなるに違いないからね。

"私青虫付けたまま此処まで運んできちゃったの? " って泣きそうになってるお姉ちゃまを助けて、ご親切なお昼バイトの女の子ちゃんが青虫を抓んで追い出してくれたよ。

PJを抓み出された今、彼は都市の真ん中で次の移動手段を思案してる。むっくり・にょろりと頭を捻りながらね。

最終的な彼の野望は上京なんだ。多分だけどね。



僕が見たイケア

May 16, 2013

僕、ブルゴーニュ。
うわ、またグダグダな格好してるね。


ドレスかグダグダか、どっちかの写真しかないじゃないか。
普通のお洋服持ってないの?

いい加減に作業用スモックみたいなお洋服だけは止しておくれって言いたいけど、黙っておくっきり仕方ないんだ。飼い犬の立場ってものがあるからね。

僕らイケアへ行ってきたの。
コイビートの人がハロゲン球を買いたがったものだからね。

お姉ちゃまどんなお店か知らない風ながら、いいわヨって快く受け入れた。


お初にイケアってお店へ行ったお姉ちゃま、入り口でビックリして立ち止まった。


聞けば "池屋さん" だと思ってたというじゃあないか。

  虎屋さんとか
    吉野家さんとか
      本高砂屋さんとか、

其ういったお名前と思い込んでたんだ。

僕のお姉ちゃまモノを知らないからね
色々教えてやらなきゃあなんないの。



僕が見た恥ずかしいハサミ

May 12, 2013

僕、ブルゴーニュ。
ライラックのお花、綺麗だね。


お手お隣さんのお庭のライラックだよ。
僕のお姉ちゃまライラックが大好きでね、お庭に植えたがってるの。けれどなかなか良い具合の木が見つからないんだ。

わざわざ探しに出る時間がないからね、たまに思い出したようにご近所のお花屋さんなどで見るくらいでは丁度な枝振りのには当たらない。

もう3年っぱかりも探してるけど未だ手に入れてないんだよ。
色だってうるさい注文をつけるものだから見つかりやしないの。


お小説にもシャンソンにもよく出てくるライラックだあもの、お姉ちゃまの妄想の中では物語やお歌の主人公と共に愛する対象となったってわけさ。


それでもって今年もお手お隣さんのライラックが咲くと、本当に綺麗ねぇって観賞してた。僕は言ったんだ。あまり覗き込むのは善くないよってね。

だのにお姉ちゃま、うっとり溜息をついて見てたね。欲しがってる風なローズ&ヴァイオレットのグラデーションのような花付きの木は今年も探せなかったからねぇ。


ついぞ我慢ならなくなったようにお手お隣さんのチャイムを押した。僕ね回覧板かな? って思ったよ。


  するとお姉ちゃま、唐突に無心を始めたの。
  ドライにしたいから一房を頂戴できないかしらと言ったよ。

僕恥ずかしくってお顔から火が出そうになった。
僕のお姉ちゃま、きちんとしたワンコ学校を出ていないから不躾な無心は善くないって知らないんだ。

お手お隣さんが優しくどうぞどうぞと仰ると、待ってましたとばかりに握ってたハサミをちょっきんして見せ笑った。

  いやいやいや・・・
  最初からハサミ持ってチャイム押したの?

普通はね、お願いを聞き届けて下さることになってから、切らせて頂く方法を改めて伺うものだよ・・・

  お願いする前にハサミ握ってるって
  どれだけオバチャンなんだよ・・・


ライラックは何事もなかったかのように、ティッシュやトイペのストック棚の中でドライになってゆく最中だ。


お姉ちゃまの躾について忠告したかったけど黙っておいたよ。
飼い犬の立場ってものがあるからね。



僕が思う本番のお寝間

May 06, 2013

僕、ブルゴーニュ。
お姉ちゃまが本番の日に着ているワンピースだ。


正直僕はちょっとどうかと思う。
本番の都度こればっかなのだあもの。

そりゃね、お姉ちゃまはいつだって大した格好をしないさ。
ママが編んでくれたぐだぐだなカーディガンばっかだしね。

ただね本番の日くらい、ちょっぴりはお洒落さんをしてほしいんだの。


コンサートによく来てくれる青井センセが、お姉ちゃまのワンピースを見てキャッと言ったのは幾年前だったかなあ。


つまるところ幾年前から本番と言えば此のワンピースってことさ。恥ずかしいね恥ずかしいね。

  "キャッ、ね、寝間着? 寝間着なの? "

青井センセ独特の仰り方で其うと問われた。
お姉ちゃまはお行儀悪くお答えしたね。

いくら私でも自分のリサイタルに寝間着着てくるわけないでしょう、何言ってるの。とセンセのお背中をバシンと打った。あっあっ痛そうだね痛そうだね。


其れっからお姉ちゃま、此れしか着られないのよって言ったの。


コンサート用に髪を作ってしまってるから障らないよう背中の襟ぐりが開いて、冠らずにお着替えできるお洋服に限られると説明した。

成る程だね〜。
わかったけどさ、でも僕悩むんだよ・・・

コンサートでしかお姉ちゃまにお会いにならないお客様は
一体どうご覧になってるかしらんってね。

見るたびに制服の如くに万年同じワンピースっきり着ないってお思いに違いないよ。

やだやだ、恥ずかしいね恥ずかしいね。



僕が見たPJ写真の裏側

April 23, 2013

僕、ブルゴーニュ。
お姉ちゃま、また都合良い写真を選んでるね。


  *4.20PJ写真(1)ご報告

しずしずとした風に写っているのを選びたがるんだ。
でも僕ね、僕は見たんだよ。ライブ後だって普段の様にすっとこどっこいばかりだったよ。


僕のお姉ちゃまって元々あまり気のつかないお人だしね
、コンサートが終わるとすっかり色々抜けっちまってボンヤリさんになるんだ。


写真を撮りたい方がいらっしゃるのに気づかず他のお客様とおしゃべりしてたよ。

ほらほら写真だから真ん中へいらっしゃい、とウズラちゃんが腕を引いて注意してくれてるね。それでもお姉ちゃまちっとも気づいてないじゃあないか。

どうにも写真状況をわかっていないからね、無理に移動させてやってるんだ。


怖い写真の風になってるけれど、後ろにはウズラちゃんが居るんだよ。

お姉ちゃまお初に気づいて、え? あら? なぁに? ってなものさ。
なぁにじゃないよ。先刻からカメラ構えて皆様お待ちだのにね。

僕ちょっと忠告したいって思うけど黙っておくっきり仕方ないんだ。飼い犬の立場ってものがあるからね。

**


ちゃんとした写真はまた後日にupするんだって。
カメラがお上手なスズメちゃんから届くのを待ってるんだ。



僕が知ってる写真の妄想

April 13, 2013

僕、ブルゴーニュ。

5時半頃、強い地震があったね。


みんな大丈夫だったかな・・・
不安だね。警戒しなきゃあなんないね。
取りあえず可笑しなおしゃべりをする?

近頃コンサートちらしを配ることが多いものだからね
ちらし写真について始終問われるんだ。

  此れさぁ・・・

普段のお姉ちゃまと雰囲気が違ってるからね・・・
僕ね、僕、事情を知ってるんだの。


お姉ちゃまはプロフィール写真をソファで撮るって決めていた。


何故って学生時代の相方ピアニストのLicaちゃまが
ソファでとてもセクシーで素敵さんなお写真を撮ったからね。

正直なところ僕言いたかったよ。ソファで撮れば誰でもLicaちゃまみたいにセクシー美人になれるってものじゃあないよってさ。

でも黙っておくっきり仕方ないんだ。
飼い犬の立場ってものがあるからね。


兎も角あらぬ妄想をしてLicaちゃまに言ったんだ。


"いいな〜♪ 私も真似っこしてソファで撮ってもいい? " ってね。
やれやれ。

Licaちゃまはご親切だからアドヴァイスも下さったのに
僕のお姉ちゃまはまるでなっちゃあいなかった。

**


ドレスに着替えた筈のお姉ちゃまを見て、
僕も写真家さんも絶句した。

ドレスの下にジーンズ履いたまんまなのだあもの。
いやいやいや・・・

  どうせ上半身しか写らないしね。
  寒いからいいの、いいの。

なっちゃいない。まるでなっちゃいないんだ。
写真を写して頂くのに根本的なところが、なっちゃいない。


おまけにカメラテストが面倒くさくなったようで、すっかりダラけてしまったんだ。


ソファに肘をついておしゃべりしながらね、"別に何でもいいから。適当に10枚くらい撮って下さったら、もうそれでいいから。" ナンテ全然やる気なくてさ。

真面目にやろうよ!

其んなわけでね、ドレスの下のほうはジーンズで
肘ついてグダグダおしゃべりしてる写真なのさ。

ソファで撮れば上手くいくって妄想は外れたね。

**


こんな駄目なお姉ちゃまだけど
20日のピアジュリアンへ行ってあげておくれね。
夜7時半〜のソロライブだよ。



僕が知ってるおにぎり

April 06, 2013

僕、ブルゴーニュ。

地味だ。


ママが編んでくれた春のセーターも
お姉ちゃまがが糸色を選ぶと地味だなあ。

此ういったくたくたした格好でコイビートの人と過ごしてた日のことだよ。僕はね、お姉ちゃまが書いてる風と実態って何か違うなあって思うの。

  *また春が来て

僕ね、見たんだ。


急におにぎりが食べたいと言い出して
コイビートの人と買いに行ったんだよ。


僕んちじゃあ普段にお米のご飯を炊くことがないからね
おうちにはお米の1粒もないのだあもの。
代わってあるのはスムールとパスタばかりさ。

どうして突然におにぎりが欲しくなったか僕は知らない。
なにしろおにぎりコーナーへ直行し一緒に選んだね。

"おかか、焼きたらこ、昆布・・・これ何かしら? "

見れば具が記された真上に安値のシールが貼ってあった。
シールに隠れて中身表示が見えなくなってたね。

  " [鮭と] って書いてあるのだけ見えるネ。
    [鮭と] 何が入ってると思う? "

    僕らは色々と考えた。
    [鮭と] イクラの親子とか
    [鮭と] 牛蒡など根菜とかね。

是非とも中身を知りたくなって
お姉ちゃまそのおにぎりを買ったよ。

何が出てくるかわかんないのも楽しいわネ・・・♪ って
ご機嫌だったお姉ちゃまは食べ始めて首を傾げた。


-- [鮭と] 何が入ってた?
コイビートの人が問うたよ。


お姉ちゃま不承なお顔でわかんないの・・・って答えた。
鮭しかわかんないワと、もごもご頬張りながら言った。

コイビートの人がおにぎりフィルムを拾い出して
中身表示の上に貼ってあった安値シールを剥がしてくれた。

ぷっと笑って、お姉ちゃまに見せたね。

  《鮭とろ》

いやいやいや・・・

馬鹿馬鹿しいや。



僕が見たクレオール

April 03, 2013

僕、ブルゴーニュ。

先週コンサートへお出掛けしたよ。


  *2013年3月のシーツ

北野町のクレオールさんってアコースティック・ライブスペースだよ。デュオやトリオやカルテットを聴いてきたの。

相方さんが出演されてて、僕らゲネプロから聴いたんだ。
開場から開演までの時間にゲネの感想を問われ、お姉ちゃまお答えしたね・・・
"振動が根元に届かないリードを使ってるの? " ってね。

  いやいやいや・・・
  怖い怖い怖い・・・

相方さんはもう驚き厭きてるからね、ちょいと目を閉じただけだった。

それでもって、ラヴェルの高音のために上のコントロールを優先させて根元があまり振動しないものにしたと言いなさった。

1時間と少しのステージを終えて今度は本番の感想を問われたよ。
お姉ちゃまお答えしたね・・・
"71、72小節目の間のタイカウントを替えてるの? " ってさ。

  いやいやいや・・・
  怖い怖い怖い・・・

相方さんはやはりちょいと目を閉じ、カウントが合わないと思った場所だったって告白した。

熱心なのは良いけどね・・・変態さんの聴き方だよって僕は思うんだの。
お口には出さないけどね。飼い犬の立場ってものがあるからね。


**


クレオールさんでは、9月23日秋分の日にババールコンサートがあるのだって。

ろくわら・・・六笑とか言ったかな。
らくごわ・・・落語話だっけね?
落語で笑うコンサートかな?

僕ちょっと聞いてくるね。

ラ・クロワだって。


昨年のエリュシオンの園の風に、追悼の曲を揃えてるんだって。

9月23日の午後1時半だよ。みんな来てね!
僕また宣伝書かされたのかなあ・・・



僕が思うおっちょこちょい

March 26, 2013

僕、ブルゴーニュ。

あ〜あ〜、何だよ・・・


iPhoneカメラって、近いとレンズのせいかバランス変ねって
撮り合った写真を見せっこしながら話してるの聞いたよ。

変テコはレンズのせいなんかじゃあないのにね。オバチャンってのは都合良く、何だって他のせいにしちまうんだ。

写真が気に入んなきゃカメラのせいやレンズのせいでさ、お洋服が似合わなきゃあ鏡のせいにもなっちまう。何だかな〜って思ったけど黙っておいたよ。飼い犬の立場ってものがあるからね。


夕刻には僕らスーパーマーケットへ行ったよ。


店員さんのお姉さんが呼び止めて、ヘアスタイル変えられましたか? って言いなさった。

僕ね、僕はまさか! ってお答えしたかった。髪梳かさずにお出掛けしちまうお人が、髪型変えるとか考えつくもんかってね。

お姉ちゃま "変えてないけど、雨だからカナ? " だってさ。

雨の湿気でね、毛先がハネまくったまま平気で歩いてたんだの。
髪型変えたって思われるっくらいハネてるなんてさ、僕はちょっとどうかと思うけど黙っておくよ。飼い犬の立場ってものがあるからね。

おまけに帰ってからハネた毛先を隠そうと写真の周りをトリミングしたらばさ、お顔だけになってんの。おっちょこちょいが過ぎるって思うけど、僕はやっぱり黙っておくよ。


お姉ちゃまのリハ猿にお付き合いして下さるお客様が多くって、
僕も忙しい週だよ。


リハ猿っていうのはね、お猿さんのように本番を真似っこして予行を行なうことを言うんだよ。

昨日はチャイコフスキー先生が蝶番君によろしくねと言いおいて帰られたばかりだ。それでもって今日は蝶番君だって。ババール合わせもやるのかな?

お仕事で3日ほど地方へゆかれててね、他県から神戸行きの乗り物で直接僕んちへ来られるとか聞いた。

楽器と本番衣装のお荷物も持ったまま4時間半も乗り物ん乗って移動だのにさ・・・ご苦労様だなあ。ホント2人ともババールが好きだよねえ。

ま、僕のこの頃は此んな様子さ。



僕が知ってるプーランクatいずみホール

March 19, 2013

僕、ブルゴーニュ。

僕らいずみホールへコンサート聴きに行ってきた。


日曜のことさ。お天気良かったヨ!


大好きなプーランクで、ジャン・フランセ編曲の "子象ババールの冒険" のオケ版もある上に、
蝶番君がファゴットとコントラファゴット両の持ち替えでご活躍だからね。


相方さんがプーランクでババールの曲をやるなら行かない手はないってわけさ。ま、僕はお出掛けできれば何でもいいしね。

それにしても音楽家が目論む座席取りってば
皆ああした熱心なものなのかなあ・・・?


お姉ちゃまねホール到着前からメールをやり取りしてたの。


覗いてみれば相方さんのようだったよ。

  前夜から強くお願いしていたね・・・
  "ゲネプロで設営見たらメールして頂戴。" ってね。

僕ら正面入り口からお客様で入ると
チケットを座席券に引き換える際には
舞台設営はまだ見ぬものでわかんないんだ。
それったからね、予め相方さんに聞いたんだ。
ゲネプロの舞台がどの様に準備されてるかをさ。

  もし舞台に雛壇の備えがあれば
  かぶり付き席からファゴットがよく見えるし
  もし平舞台なら前の弦に隠れちまうから
  2階バルコンにしてファゴットに注目するってわけさ。

うへっ。
そんなにまでしてファゴットが見たいかなあ?
変態さんのやることは僕にはわかんないや。


コンサートは蝶番君のコントラが素晴らしかったと甚く気に入って、
ソロも痺れたわ〜と上機嫌だったよ。


**


もう1つの上機嫌は、桐朋で室内楽をお世話になった藤井一興先生が第2ピアノで、第1とオケとを巧みに繋げなさった持ち場感覚を拝見できたことだったってさ。

藤井先生はやはり超越して素晴らしいワって感動してた。

午後3時からのコンサートだったからね、終演の夕刻から4時間くらい相方さんとプーランクのおしゃべりしてんの。
いつまでも音楽のお話で僕くたびれっちまったよ。



僕が見たマカロン妄想

March 17, 2013

僕、ブルゴーニュ。

ホワイトデーだったネ!


今年のホワイトデーはマカロンを頂いたの。

コイビートの人、せんにはホワイトデーの存在も知らなかったのにさ、今じゃあお人並みになったよね。

  *僕が見たモテない男の子君のバレンタイン

正直僕、ホワイトデーを聞いたコトなかった男の子君ってちょっとどうかと思うけど黙っておくよ。飼い犬の立場ってものがあるからね。

**


コイビートの人も不思議さんだけどお姉ちゃまもどうかと思う。

モンテベロってのとアガペーってのから頂こうとして、急にポンピドゥー所蔵作品画集を取り出したよ。


遊び心と色味とがジョアン・ミロの絵に似てるというんだ。


1925年の "カタラン" って絵さ。僕には何だかわかんないけどね。

なにしろお姉ちゃまは絵に似てるお菓子や、お小説に似てる音楽が好きなんだ。それでもって妄想ばっかするんだ。

**


モンテベロはピスタチオガナッシュとフランボワーズのジュレなんだって。

お姉ちゃまが言うには、はじめにピスタチオのお味がきて、後からフランボワーズが香り、最後に酸味が残るってさ。食感も間がクリームのマカロンと違ってて、ジュレが挟んであるのは弾力を感じるって言ってた。

どうでもいいから早く食べたら? って僕思ったよ。
したらね、おもむろにマカロンひっくり返して食べ始めたの。

**


お寿司のネタ側を舌に乗せてお魚が触れる食べ方と、ご飯側を下向ける食べ方ってあるよね。マカロンもその様じゃあないかしらとか言っちゃってさ。

  最初に触れるもので味わいが違うなら
    2種類の外側を持つマカロンだって
      どちらの面を上に頂くかで変わるかも

ナンテ妄想して、どうでもいい研究を始めた。

マカロンくるくる返しながら頂いちゃってさ。お行儀が悪いね!

  研究結果は出なかった。
  研究が完了する前に、研究の材料がなくなったんだ。
  食べ過ぎだよ!

**


今日僕らは午後のコンサートを聴きにお出掛けだ。

お出掛け前に全プログラムを通してゆくって言ってるから
僕はお稽古の応援で忙しい朝になりそうだよ。



僕が見たお洗濯

March 09, 2013

僕、ブルゴーニュ。

お洗濯しちまったっ。


ワイヤレス・イヤホーンマイクをお洗濯しちまったの!

コイビートの人とのお電話のあとイヤホーンをポッケに入れてね、忘れてお洗濯機を回しちまったんだよ。あ〜あ〜

洗剤で洗ったらば、そりゃあダメさ。
お洒落着洗い洗剤なら平気だったかな?

なにしろイヤホーンは帰天しちまった。気の毒だね。

  コイビートの人と一緒に買ったイヤホーンなんだ。

どれにする? っておしゃべりしながら、せ〜の♪ って指差すと
2人はおんなじイヤホーンの色違いを指したね。
いつだって知らず偶然にお揃いばっか選ぶんだ。

お姉ちゃまお揃いのイヤホーンが帰天して酷くがっかりしたよ。
同じのを買い直さなきゃってさ。
でもすぐにはあすこのお店へ行けないわねってね。

  お姉ちゃまお店屋さんへ行くのがとても苦手なの。

音楽家さんに時々あるご病気のようだね。
曲を作り上げてる時って音楽のトーンを壊さず居たいからね
沢山物が並んでる所へ入るにはエイッて決意しなきゃあなんだ。
それでもって大急ぎで出てくるよ。苦手なんだね。

だからいつだってお買い物ができないんだよ。
それでもって古過ぎる物ばかり使い続けるの。

世間でよくいう "お買い物できない女" ってやつだね。
違ったっけ?


僕んちへ立寄ったコイビートの人、ご自分のイヤホーンを置いて
実にコイビートの人らしい言い回しをした。


  此れ忘れて帰っちゃうかもしれないから
    もし置き忘れてたら使ってたらいいよ。

それでもって、すっかり置き忘れるつもりで
Bluetooth認証もして上げてんの。

仲いいなあ・・・
僕ね、此うした言い方ってばひどく格好良い気がして
是非さらりと使ってみたくなったんだよ。

ボールを咥えてきて言ってみたんだ。
僕のボールもし置き忘れてたら使っていいよ、ってね。

お庭のボール持ち込んじゃダメ! って叱られた。
ガクッ



僕が見たダメな事

March 06, 2013

僕、ブルゴーニュ。

これ見ておくれよ。


普通のメイクアップブラシだよね。
誰も驚きやしないよね。

19、20歳にもなれば誰だって持ってるからね。
今時は高校生ちゃんだって持ってるしね。

  お姉ちゃまはね、メイクアップブラシを
  先週お初に知って、お初に買ったんだよ。

いやいやいや・・・
これには驚くじゃあないか。

普通のお人より25年も30年も遅れて手にしたんだの。
女子力がないとかの段階を越えてるよ。

お化粧すんのにブラシが必要と知らなかったんだ。
お指で適当に塗ったくってたんだ。

ダメ過ぎだよ・・・

聞くところに寄ると成人となる頃にメーカーさんが、メイクアップの体験講座などを実施するそうだね。


20歳にもなれば多くがお化粧を楽しめる女の人になるようにね。

お姉ちゃまなんか其うした催しに興味をもつ筈ないけどね・・・
基礎化粧品を持ち出してきて言われるまま此うして塗るようになったのさえ最近だしね。

でも僕一応は尋ねたよ。20歳前の催し事にお化粧を教わりに行かなかったとしても、成人のお式はお洒落さんしてお出掛けしたでしょう? ってね。

  振り袖着て、ほわほわのショールつけてさ。
    羽のショール、パーシモンの首毛のように可愛いもの。
  パーシモンはコーギーだから白い首毛があるの。
    お姉ちゃまも白いほわほわを巻いたんでしょう?

ところがお姉ちゃま答えたんだ。
まさか! ってね。

成人の日に限らず休日はお稽古に決まってるでしょうってさ。
それに同じ様にお式をバックレてお稽古してた桐朋のお仲間と合わせもしたのが良い思い出なんだって。

うへっ


其うしたお仲間ばっかじゃあ、チークの塗り方をお友達に教わることもできなかったろうね・・・気の毒だね。
そう言えばお友達も本番しかお化粧なんてしてなかったね。


お休みだから丸1日練習ができちゃうナンテ考えるお人が、お初にメイクアップブラシを見た時ってね、僕らが考えられない風を思うらしいよ。

お化粧品屋さんでどうして筆を売ってるの・・・? なんてね。
それでもって店員さんにメイク用ブラシと教わったんだ。

お初にブラシを使って感動していたよ。
すご〜い! ブラシだと上手くメイクできるのネ! って言ってた。

みんなは綺麗にチークを塗っているのに僕のお姉ちゃまだけマル描いてちょんになってる理由がやっとわかったって心から納得してた。

そうして今週から嬉しそうにブラシを使ってるよ。
やれやれ。

**


僕はね、女子力の高いお人になって頂戴とか
綺麗になって頂戴とか、そんな贅沢は言わない。

ただ僕はお姉ちゃまに普通になってほしいんだ。



僕が見てるこの頃のコト

February 16, 2013

僕、ブルゴーニュ。

あ〜あ〜、また此んなの着てる。


お年を考えてほしいしね、全然似合ってないって思うけど、お姉ちゃまが気に入ってるから僕は何も言わない。飼い犬の立場ってものがあるからね。

**


お集りに参加したお姉ちゃまが十姉妹ちゃんに問うていた。

  "ねぇあの方見た事ある気がする・・・
  私知ってる人カナ? "

僕のお姉ちゃまね気の毒にお人がなかなか憶えられないんだ。
それったからお友達に問うんだよ。私あの人知ってる? ってね。

いつものように十姉妹ちゃんは親切に教えてくれた。
演奏家の有名な先生だってね。

  "そんなに有名な方なら、きっと
  チラシか何かで見た事があっただけネ! "

お姉ちゃまは結論づけて、ご飯を食べてたよ。
其れがいいね。何故って存じ上げない大先生なら、
お姉ちゃま如きがご挨拶にゆくのも不躾だからね。

  ただね世の中は其う具合良く運びはしない。


その先生がふと此方をご覧になったんだ・・・


  "桜さ〜ん♪ お久しぶりね〜♪ "

うわうわうわ・・・
優しくお姉ちゃまの腕を取りながらニコニコしなさった。

あ〜あ〜お姉ちゃま、コンニチハってしどろもどろになりながら目が泳いでた。思い出せなくっても知り合いってことだけは判って狼狽えてんの。

十姉妹ちゃんは、いつもの此んな場面に呆れながら半笑いだ。

気の毒にお姉ちゃま、頭ん中の出来があまり良くないんだの。


此んなお姉ちゃまでもコイビートの人だけは大層好いてくれるものだから有難いことだよ。


あの人ちょっと物好きなんだ。

コイビートの人ね、芸術文化会議で参加のお手紙付き色紙が欲しいようでね、入札に行こうかなって言うのだあもの。

僕ね、びっくりして止めたんだ。
お姉ちゃまのお手紙なんか、お山ほども貰ってるじゃあないかってね。ラブレッターってやつをね。

つい先日もお姉ちゃまのお手製バレンタインチョコ貰ったばっかだしね。始終一緒に居て、毎日いっぱいお話して、まだこの上に色紙を買いに行きたいの・・・?

物好きだなあ・・・

お姉ちゃまはへたっぴだから、見られると恥ずかしいと一生懸命止めていた。

なんだかなあ・・・
ま、馬鹿っぷるだね。



僕が見たモテない男の子君のバレンタイン

February 13, 2013

僕、ブルゴーニュ。

眠いよぉ〜


今日は灰の水曜日だからね、お姉ちゃま御ミサへお出掛けなの。
平日だから朝6時45分からの御ミサでね、僕眠いったらないよ。

お姉ちゃまがお出掛けしたらば二度寝を決め込もうと思うけど
準備の間は起きてなきゃあならないんだの。

何どきも寄り添っておくのが飼い犬のお勤めってものだからね。
ママの手編みをパチリと撮るのについて歩いてる。
僕だって楽じゃないんだ。


明日はバレンタインだね!


受難節にチョコレート菓子ではしゃぐのは気が進まないと
僕ら今年は11んちにバレンタインイベントを済ませたよ。

  *チョコレートに悩む

コイビートの人ってば相変わらずで僕ちょっと呆れっちまった。

**


お初にバレンタインチョコを差し上げた年のことさ。

コイビートの人ってばすぐお箱を開けようとしたの。
僕ね、僕びっくりして教えてあげたよ。

  "バレンタインチョコってのはね、
    おうち帰ってから食べるんだよ。
      1人にやけながら食べるものだと思うね。"
        ってね。

したらね、したらさ、コイビートの人ってば、へ〜そう、一緒に食べるのかと思ったってお答えじゃあないか。

きっと今までモテなかったんだね・・・
チョコもらったことなかったのかな・・・
僕すっかり同情して気の毒だね気の毒だねって言った。

申し訳の義理チョコは少しあったけど過去には彼女さんからの手作りチョコなんてなかったからわからなかったと答えなさってね。僕仰天しちまったね。

兎も角お初にコイビート・チョコの受取り方を知ったみたいさ。


しかとチョコを贈った僕ら、もちろんホワイトデーを楽しみに待ってたよ。


僕ね、お返しはワンコガムかワンコクッキーかどっちだろう? って想像して待ったの。

  だのにね、ホワイトデーのお返しを貰えなかったんだっ!
  僕ばかりじゃなくてお姉ちゃまも貰えなかったんだよっ!

ホワイトデー付近にデートだってしたんだのにね、ワンコガムもワンコクッキーもワンコミルクも何も貰えなかったんだよ・・・

僕はうんとこさガッカリした。お姉ちゃまは良い機会を見計らい
4月っころになってから、ふと思い出したフリで問うたんだ。

  "あのね、ホワイトデーに何にもなかったのって
  どうしてかナ? 不思議なんだけどナ? " ってね。

僕ちょっとハラハラした。
何か悪い事情でもありはしないかなってね。

したらね、したらさ、コイビートの人キョトンと言った。

  "ホワイトデーって何? "

いやいやいや・・・
ムリムリムリ・・・

僕ら唖然としながら説明をしてあげたんだ。
だのにね、疑問そうに問われたの。

  "ホワイトデーって言葉、聞いた事ないよ。
  桜ちゃんが住んでる地区だけの習慣? "

いやいやいや・・・
ナイナイナイ・・・

いっくら何でも天然が過ぎないかなあ。
僕ね、つい我慢できなくなって問うてみたよ。

今まで1度きりもホワイトデーのお返しをしてこなかったの?
其んなことじゃあ義理チョコも年々減っていったでしょう?
ってね・・・

コイビートの人、そうだったかもしれないけどチョコのことなどよく憶えてないし全然わからないと笑いなさった。

いやぁ・・・
超越してる・・・

僕なんかバレンタインデー前になると、女の子ワンコからワンコガム何個貰えるか気になってね、空想で数えっちまったりするけどね・・・


さすがに今年こそはチョコの受取り方はわかってる筈だった。


だのにコイビートの人、またその場でお箱を開け始めて
一緒に食べよう? って微笑んだ。

いやいやいや・・・

だからぁ! 僕教えてあげたでしょう?
チョコはその場で一緒に食べるものじゃあないってさ。
ラブレター読みながら1人でにやにやして食べるんだってば!

やっぱモテない男の子君ってバレンタインってものがわかってないよね。気の毒だね気の毒だね。



僕が見た残念な女の人

January 24, 2013

僕、ブルゴーニュ。

だ〜か〜ら〜っ!


本当に止しておくれよ。
せんに逆ナンしましたみたいな発表をして

  *不思議な駅(14)恋に気づくとき

昨日は続きときたもんだ。

  *パリぶらり

僕はね、僕のお姉ちゃまが逆ナンするお人だなんて思われるの、とっても恥ずかしいよ。ナンパで知り合うだなんてワンコ同士みたいなお話じゃあないか。

僕とパーシモンはね、ご近所同士で仲良しになったんだ。僕はパーシモンがきちんとしたお家のワンコと知った上でコイビートになったのだあもの。

だのに僕のお姉ちゃまがよりにもよって駅の真ん中で逆ナンなんて酷いお話はヤんなっちまう。

  其れに僕、あの日連れてってもらってないから
  一目惚れんとこは見ていなかったんだの。

  きちんとした続きを書いてほしいよね!
  お願いしたらば一目惚れの事だけを教えてくれた。

レトルトってお人のご本なんだよ。
簡単に読めるご本だと思うね。
なにしろレトルトだからね。
え? レトルトじゃないの? デカルト?

《感覺によつて知覺せられた觀念は、自分で豫め知つて意識的に省察することにおいて私が作り出した觀念のどれよりも、あるひは私の記憶に刻印せられたものとして私が認めた觀念のどれよりも、遥かに多く生氣があつて明瞭であり、またそれ自身の仕方で一層判明でさへあつたから、これらの觀念が私自身から出てくるといふことはあり得ないやうに思はれた。

かやうにして、これらの觀念は、或る他のものから私にやつてきたと考へるほかなかつたのである。》

             (三木清様訳)

  は〜?
  さっぱりわかんないよ!

お写真はコイビートの人のおうちのキッチンだ。


コイビートの人はご親切だからね、ご自分がお食事を作って下さる間はお姉ちゃまに座り良いお椅子を別のお部屋から運んできてあげ、ジンジャーエールなど注いで持たせて下さるの。

其うして "桜ちゃんは座ってて。何か話して。" って言うと
お夕食を作り始めたよ。

お姉ちゃま楽しそうにパリィのお話を始めたね。
僕のお姉ちゃまなんて、年がら年中パリィのお話っきりしやしないもの。

満面の笑顔で言ったね・・・

"カテドラル・ノートルダムで、フィリップ4世が三部会を設けたのは何年でしょう〜? "

  は〜〜?!
  何それ・・・

コイビートの人は慣れているから驚きもしない。
フライパンを使いながら "1300・・・う〜ん1324年カナ? " って適当に答えた。

"残念ね〜。1302年なのヨ♪ "

  残念なのはお姉ちゃまだよっ!
  コイビートの人がお食事作って下さってる間、
  満面の笑顔で此んな無駄話ばかりではしゃぐんだ。

  残念だね残念だね。

それっから "ノートルダムで24の数字が付くのはね、シャルル10世の戴冠式。1824年なの。" ってウンチクも付け足した。

お姉ちゃまは女性として大層残念なお人だって思う。


そこそこ優しいトコも、いいトコもあるのにさ、
酷いフランス・オタクさんで残念なんだ。

余程に物好きな男性にしか好いてもらえやしないからね。
其の点は逆ナンでも構ってもらえて、まあ有難いことだよ。

大体ねコイビートの人んトコへゆくならば
ちょこっとは色っぽい格好をするがいいのにね。
またママが編んでくれたもこもこカーディガンだしね。

まあ何かと残念なお人だよね・・・



僕が嫌いなFaceTime

January 15, 2013

僕、ブルゴーニュ。

やれやれ、待ちっくたびれっちまった。


やっとこさ僕の出番だね。
新しい年になってお初に僕が書くよ。

お姉ちゃまばっかブログ書いてさ、
それがまた全然面白かないのだあもの。
やんなっちまう。


お姉ちゃまは昨日コイビートの人のおうちへお出掛けした。


僕正直なところ、またかって思った。
1週も経たぬ幾日か前に栄町でデートしたばっかだのにねっ!

  *優しいお出掛け

仲いいよねえ・・・

**


コイビートの人は時々お咳をしてたけど
僕ね仮病じゃあないかって疑ってるの。

何故ってさ、せんにコイビートの人がお風邪ひいた時
お姉ちゃまってば酷く甘やかしてたんだ。

ちょこっとお咳をすると、まあ大変! とばかり
ヴィックス・ヴェポラッブを戸棚から出してきてね、
お喉あたりへ塗〜り塗〜りしてあげてんだ。

またコホッとしたらば、また塗〜り塗〜りだ。

僕ね羨ましくなってヴィックスの瓶を覗いたけど
ワンコのお鼻にゃあツーンと来るのナンノって!
うへっ

それでもってオデコでお熱計ってあげちゃってさ。
暖かくしなきゃあと自分のショールを掛けて上げて
合わせ目を気遣ったと思えば、手を握って温めてんだ。

  あ〜あ〜、あれじゃあコイビートの人のお風邪は
  永久に治らないだろうよって呆れた。

  お咳ひとつであんなにも優しくしてもらえるなら
  僕なら一生お風邪ひいていたいからねっ。

おまけに卵カップケーキも焼いてもらえるとくれば
お風邪を治す意味なんぞ見当たらないってものだよ。

僕だって仮病つかってゴホゴホしようとしたけれど
ワンコはお咳が上手にゆかないんだ。

仲いいと言えばさ、FaceTimeとかいうモノは酷いねえ。


僕は依存症のように画像通話を楽しむ人々を少々蔑んでいたんだのにね、まさか僕のお姉ちゃまがお馬鹿のようにFaceTimeばっかやってるなんてね! 恥ずかしいったらないよ。

せんだってもコイビートの人はお家までの道々、
お姉ちゃまとFaceTimeをしながら歩いてた。
きゃっきゃとおしゃべりしてたお姉ちゃま、
急に "あ・・・" って悲しそうなお顔になったよ。

コイビートの人が自宅マンションの前に着いたんだ。
エレベータの中は電波が効かないからね、
中扉を入れば1度さよならってわけさ。

僕ね、僕はやれやれやっと終わってくれるって思った。
正直お仕事帰りの道でまで話さなくってもって思うしね。
毎日おしゃべりばっかで、僕いい加減厭き厭きしてんだ。
もう充分だあもの。エレベータ前で終わるがいいね。

  したらさ、したらね、コイビートの人が
  おもむろに階段を昇り始めた。
  
  いやいやいや・・・

エレベータだと途切れちまうからって
お仕事あとにお荷物持って階段上がんの?

どうかと思うね・・・

僕すっかり馬鹿馬鹿しくなってお耳を掻いて寝た。



僕が見た風見鶏2012

December 25, 2012

僕、ブルゴーニュ。

やあ。やっと僕の番だ。


お姉ちゃまばっかブログ書いてさ、
なかなか僕の順番がこなかったんだよ。

**


昨日は朝からノベルティ君がテナーサックスを持って来て
カウントダウンライブの合わせをしてた。

お姉ちゃま本当にデュオが好きだねえ!

  大変だなあ・・・
  いやあ大変だ。

ノベルティ君はサックスでシャンソンを吹きつつ
フランス語のセリフを挟みたいようでね
読み仮名をふって一杯お勉強してきたところへ
お姉ちゃまが発音のお稽古をつけていた。

編曲して、合わせながら、フランス語のお稽古つけるの大変だねって労ったらば、ぜ〜んぜん何でもナイわよって言ってた。 

シーチキンの缶詰を開けるくらい楽ちんなんだって。
僕はワンコフードの缶詰開けてもらうほうが好きだけどね。

  あれっ何のお話だっけね?
  僕すぐ忘れっちまうんだ。


今日の写真はみな楽屋で蝶番君が撮ったものだ。
お化粧しているトコロだね。


  *満員御礼そして大風邪

クリスマスコンサートの寒い日、僕はお姉ちゃまにくっついて蝶番君との待ち合わせへ出向いた。リハーサル前に会ってコンサート詳細をお話するからね。

ところがお姉ちゃま15分早めに着いて、待ち合わせ場所へゆかずに異なる小道を折れた。

どこ行くの? って問うたらば、終わったあと身体を暖めに入るお夜食のお店の目処を確かめておくの、って答えたよ。

夜の北野は寒いから、行くお店が決まってた方がうろうろせずに具合が良いでしょう? ってさ。

あったかい湯気が立ってるお店が並んでいたヨ。
僕は是非排気口近くにお紐を繋いでほしいと願った。
そうすっと美味しい匂いが思う存分頂けるからね。

黒艶が出た古い無垢の扉を覗きながら、お姉ちゃま言ったね。
"此処ネ! 終わったらば此処へ入ろうと思・・・"

  言葉は途中で途切れ、"もぉ何してるの〜? " って笑った。

蝶番君がびっくりして振り向いた。
蝶番君も待ち合わせ前に同じお店へ寄ってたんだ。

  スゲーなぁ・・・
  デュオをするって凄いことなんだね。

僕にはよくわかんないけどどうやらテレパシーが発達するんだ。
其れでなきゃあデュオはできないってお姉ちゃま言ってた。


リハーサル中のことだよ。


普段はハンカチーフを持って出るお姉ちゃまが
何故かティッシュケースを譜面置きに仕込んだ。

  *黄色いハンカチーフとマメマメ

相方さんが楽屋でお鼻をくしゅくしゅしてたからだ。
暖まると吹いてる間にもっとくしゅくしゅすると見越して
自分のほうへティッシュケースを置いておいたんだ。

  ほら言わんこっちゃない!

  蝶番君は案の定、曲間でくしゅくしゅ始めて
  お姉ちゃまがティッシュを渡してた。

お姉ちゃま相変わらず面倒見が炸裂してる。
ま、僕はもっと面倒見てもらってるけどね。
  

■デュオババール関連リンク
*デュオ相性
*分かち合いと本
*やさしい理解とケクラン
*ナニソレ解説の払底
*モンマルトルの書と
  ?僕が思う交通標識

*2012年7月のリビングルーム
*紫陽花の部屋で
*マンドリンと中也
*ドビュッシー "木馬" 音源up
*ラヴェル "カディッシュ" 音源upとロラン

*ピアノ室の時計
*自由
*ドビュッシー絵画と過ごしました
*女心とアンドレ婦人
*11.16 PJ 人生は過ぎゆく
*クリスマスコンサートの思い出
  ?僕が知ってるオフィシャル
  ?僕が聞いたお誘い
  ?僕ができなかった球拾い
  ?僕が聞いたiTunes
  ?僕が見たお客様
  ?僕が聞いた常連様との会話
*相方さんの夢

*伴奏者の勘違い
*アンタ、サイコー!
  ?僕が見たリハーサルの隙間
*ピアニストの七つ道具(1)
  ?僕が見た楽屋と本番


■ファゴット音楽関連リンク
*PJにて。ファゴットの魅力
*抵抗とスムージー
*サスペンダーの殿方
*変態解説:タンスマン音源up
*シャンソン枯葉


■ファゴット楽器関連リンク
*試奏の記録
  ?僕が見た試奏会
*ファゴットリードのお話
  ?僕が見たブローチ
  ?僕が見たリード愛
  ?僕が聞いたリードの行方
  ?僕が思うトーテムポール
  ?僕が聞いた暴言

  ?僕が見たモツレク
  ?僕が客席で見たこと
  ?お姉ちゃまファゴットを吹く
  ?僕が知った新年の習わし
  ?僕が見たお鍋


■コンサート外関連リンク
*パナソニックな日・・・♪
*Macへ行こう(14)フォトストリーム
  ?僕が見た虫下し
*ピアノと根気
*満員のPJ、ありがとうございました
*嘘のアンティーク・本当のブロカント
*音楽家の卵
  ?僕が見た相方さんの嘘っこ

*カタツムリ石鹸とマメマメ
*音楽解説書とマメマメ
*10.13写真とマメマメ
*黄色いハンカチーフとマメマメ
*ダブル合わせとマメマメ



僕が見た相方さんの嘘っこ

December 11, 2012

僕、ブルゴーニュ。

ママが編んでくれたカーディガンだね。


寒〜いからね、お風邪ひきさんばっかだよ。
お姉ちゃまも相方さんもお風邪ひきだ。

今日はねババールのお風邪のはじまりのお話をするよ。

**


ある夜蝶番君からお電話がかかったの。
僕らは早い時刻に眠りかけていたんだ。

  お姉ちゃまは睡眠不足でおねむだったし、
    僕は寝過ぎでおねむだったからね。

起こしてしまったことを謝ってから蝶番君、質問をしなさった。
急にファゴットの音源が要りようになったのだけど、せんに2人で一緒に切取り作業をしたのち出来上がりをどうしたかしらんと問いなさった。

ああ確か蝶番君がお姉ちゃまに持っていてと言ったんだったね。
僕んちのMacの中に保管してんだヨ。

**


  蝶番君は "やっぱそうでしたよね。わかりました。"
  ってお話を終えようとしなさった。

すっかり寝るお支度を済ませベッドに入ってた僕たちだけど、
お姉ちゃまが起き出しちまったから僕も起きるしかなかった。
いつでも寄り添っておくのが飼い犬のお勤めだからね。


わかりましたって、どうするつもりなの?
お姉ちゃま少し悲しそうに問うた。


必要なんでしょう?
困ってお電話してきたんでしょう?
明日届けてあげるわよ。

  出たっ!
  面倒見が炸裂したね。

僕のお姉ちゃま面倒見が良いんだ。
すぐお人の面倒見たがるんだ。
僕ね、僕はもっと面倒見てもらってるけどね。

  *僕が見た楽屋と本番

**


蝶番君は連日録音のお仕事で朝早くから夜遅くまで大層忙しくあまり眠っていない上に、音を焼いたCDが急に要りようになったんだ。お姉ちゃますっかり同情しちまった。

  2人は随分揉めてたね。

蝶番君は遠慮して、自分で何とかすると言った。
今から元を起こして編集し直せば良いからって言ったんだ。自分の都合で尋ねただけだから気にしないで休んで下さいってさ。

お姉ちゃまもっと悲しそうなお顔になってガンガン言った。
大層気の毒がって同情を込めて諭した。

  今から元音源起こすって正気なの?
    一緒にやってもあんなに時間が掛かったのに。
      寝てないんでしょう? 今から編集なんて止して。
    その声、凄い風邪じゃあない。
  此方で焼いておくから、ちょっとでも寝て頂戴。
    手渡すやり取りの隙間もないんでしょう?
      明日録音現場まで届けますから。
    反対の立場だったら蝶番君は絶対届けてくれるのに
  どうして自分の事となると遠慮するの?

大分揉めてから蝶番君は、本当に気にしないで、桜ちゃん体調悪いんだから寝て下さいと言ってお話は終わった。

だから僕は、お出掛けはないんだなって思ったんだのにね
お姉ちゃま何故かガレッジバンドを立ち上げてCDを焼き
曲目など印刷して1冊のファイル資料にまとめ始めたの。

僕は言ったんだ。
お姉ちゃま何してんの?? ってね。


翌朝お姉ちゃまはメールをした。
音源どうなりました? ってね。


すぐお返事があった。
大丈夫です、解決しましたってね。

僕はね、なあんだ良かったネ♪ って喜んであげた。
心配しなくても昨夜あれから蝶番君編集できたんだねってさ。

お姉ちゃまおもむろに、もう1通メールを返した。

嘘っこですね。
こちらで完備しましたから届けます。

  は? 何それ? 意味わかんない。

僕には何のテレパシーだかさっぱりわかんなかったけど
兎も角お届けものにお出掛けしたの。
僕としちゃあお出掛けがあるに越したことはないんだ。

ハイ、って差し出したのは、ファイルごと渡せば良いようにきっちり作ったCDと資料だった。ま、ファイルは100均だけどね。

それから風邪で食欲がない蝶番君へ差し入れにと買ってきたビタミン入りのエネルギーチャージなど袋から出した。

  スゲ〜
  面倒見が炸裂してる。

蝶番君、どうして嘘ってわかったの? って戸惑った。
お姉ちゃまはお行儀悪くお答えした。

  舐めんなよ、伊達に相方やってないわ。

**


こうして僕らのお出掛けは終わった。そして帰ると
お姉ちゃまはお風邪ひきのお熱を出したって寸法さ。
やれやれ。

ところでお姉ちゃまどうして嘘っこってわかったの?


■デュオババール関連リンク
*デュオ相性
*分かち合いと本
*やさしい理解とケクラン
*ナニソレ解説の払底
*モンマルトルの書と
  ?僕が思う交通標識
  *背表紙が取れたフランス古書

*2012年7月のリビングルーム
*紫陽花の部屋で
*マンドリンと中也
*ドビュッシー "木馬" 音源up
*ラヴェル "カディッシュ" 音源upとロラン

*ピアノ室の時計
*自由
*ドビュッシー絵画と過ごしました
*女心とアンドレ婦人
*11.16 PJ 人生は過ぎゆく
  ?僕が知ってるオフィシャル
  ?僕が聞いたお誘い
  ?僕ができなかった球拾い
  ?僕が聞いたiTunes
*クリスマスコンサートの思い出
  ?僕が見たお客様
  ?僕が聞いた常連様との会話
*相方さんの夢

*伴奏者の勘違い
*アンタ、サイコー!
  ?僕が見たリハーサルの隙間
*ピアニストの七つ道具(1)
  ?僕が見た楽屋と本番


■ファゴット音楽関連リンク
*PJにて。ファゴットの魅力
*抵抗とスムージー
*サスペンダーの殿方
*変態解説:タンスマン音源up
*シャンソン枯葉


■ファゴット楽器関連リンク
*試奏の記録
  ?僕が見た試奏会
*ファゴットリードのお話
  ?僕が見たブローチ
  ?僕が見たリード愛
  ?僕が聞いたリードの行方
  ?僕が思うトーテムポール
  ?僕が聞いた暴言

  ?僕が見たモツレク
  ?僕が客席で見たこと
  ?お姉ちゃまファゴットを吹く
  ?僕が知った新年の習わし
  ?僕が見たお鍋


■コンサート外関連リンク
*パナソニックな日・・・♪
*Macへ行こう(14)フォトストリーム
  ?僕が見た虫下し
*ピアノと根気
*満員のPJ、ありがとうございました
*嘘のアンティーク・本当のブロカント
*音楽家の卵

*カタツムリ石鹸とマメマメ
*音楽解説書とマメマメ
*10.13写真とマメマメ
*黄色いハンカチーフとマメマメ
*ダブル合わせとマメマメ



僕が思う交通標識

November 29, 2012

僕、ブルゴーニュ。

膨らんでるっ!


噂のモンマルトルのご本だ。
  *モンマルトルの書と

なんだこりゃあ?
まだ半分も進んじゃあいないのに表紙が閉じなくなっちまった。
資料を貼付けたマステと付箋で酷いことになっちまってる。

せんには音楽背景を共有してもらえない環境にあったとか書いてたけど、どうかと思うね。お姉ちゃまは無茶を言ってるよ!

怖い様子に膨らんっじまう幾十冊をベースに知識と感覚を共有してほしいなんて考える方が断然間違ってるって僕は思うもの。
本を貸したらば此んなんなっちまうなんて僕なら真っ平だしね。

交通標識ってモノで膨らみ切っているんだ。あ〜あ〜
え? そう。交通標識じゃなくて共通認識だってさ。
どっちでもいいけど、なにしろ膨らんでるね。


2地点を結ぶ描写などあると、すぐ地図が出てくる。


歩みがわかり、距離感がわかるからと貼ってゆく。

  出た! おキっちゃんだ・・・
  怖い怖い怖い・・・

怖いから僕は見ぬフリをするけど、相方さんは見なきゃあ済まないんだ。気の毒だね気の毒だね。

お姉ちゃまよく演説ぶってるからね・・・
1本通りを隔てると様子が変わるパリは特に、其処が何を象徴する通りか、生活は、匂いは、道幅は、街の音は、人々の働きは、目に映るものは、と1つ1つ特性を知ってゆくところからしかフランス近代音楽はわからないってね。

そりゃあそうかもしんないけどさ、正直おキっちゃんだよ。
此んな量の交通標識を分かち合おうと進んで申し出るなんて奇特なお人が居るもんかって僕は思ってたけどね、

お姉ちゃまは見つかるまで探し続ける気だったんだ。うへっ
どうも、其うしたしつこさがフランス的ってわけらしいよね。

結局ね僕が忠告しようとした点は、其れこそがフランス的ってお話ならば、やぶへびってものだ。うへっ



僕が見た焼肉とPJ写真

November 24, 2012

(撮影者:leonarhodo様)


僕、ブルゴーニュ。
およっ?

こりゃまた素敵さん風に写ってるじゃあないか。
お顔はないけどさ。あははっ!

お客様のサイト様に載ってたPJ写真をパクッたんだ。

女性職人さんが作りながらお店を開いてるパリィのショップのネックレスを写して頂いて嬉しいようだ。ルイーズカラーとか言って気に入ってるネックレスなの。お姉ちゃまルイーズに夢中だからね。

  たださ〜僕は知ってるけど
    素敵さん風に繕ってるのは
      コンサートん時だけなんだ・・・

  他ん時は酷い有様なのだあもの。
    僕のお姉ちゃまお誕生日でね、
      コイビートの人とご飯にお出掛けしたの。


コイビートの人が算段したのは焼肉店だったよ。


僕ね、コイビートの人ってばなかなか思い切った事をするじゃあないかって思った。

僕なんか彼女さんのお誕生日ディナーは蝋燭なんかチラチラ揺れてる風なお店に行くものって思っていたからね。

蝋燭はなかったけど代わりに炭火が派手な炎を上げていた。
オー・ド・ヴィーでフランベはお誕生日の風物だけれど
お姉ちゃま達のは肉脂に炭火が燃え移ってたって寸法だ。

まあ僕にとっちゃあ具合が良くって、換気口の前などにお紐を繋いでもらえれば美味しい匂いに思う存分ありつけるってものさ。

**


ところでお誕生日焼肉って思い切った発案は、実のところお姉ちゃまの趣味へ考慮があったようなのさ。

僕のお姉ちゃまってああいったお人だからね、お上品に小っちゃなお皿が有難そうに出てくるのを好まないんだ。ガッツリ食べさせて頂戴なってわけさ。うへっ

コイビートの人は、一度いやってほど食べさせて、お姉ちゃまに暫く肉はいいって言わせてみたいのだと言った。お肉は幾らでも食べられちゃうと普段から豪語してるからねぇ・・・

お姉ちゃまは嬉しそうに、うんっ! ってお答えした。

**


コイビートの人はどんどんお肉を焼いて下さってどんどんお姉ちゃまのお皿に入れた。お姉ちゃまはお勧めのままにたらふくお肉を食べ込んで、ひっきりなしにおしゃべりをした。

炙りカルビを頬張って、ルイーズは第9回カンヌ国際映画祭の審査員をしてたのだと発表した。

次にはリップを頬張って、ルイーズはランバンの広告画を任されていて絵も上手なのだと自慢した。

其れからタンモトを頬張って、桐朋図書館にルイーズ詩の譜を注文したのだとはしゃいだ。

  いやいやいや・・・
  ルイーズ、ルイーズってもういいよ。

コイビートの人はお姉ちゃまを眺めてとうとう言った。

  時間がなくて昼を抜いた男と同じだけ食べてるけど・・・
  幾らでも食べられるって本当なんだね・・・

僕はちょっとだけ他人のフリをした。
最後にコイビートの人はお姉ちゃまにシメを問うたよ。
コイビートの人は冷麺を頼んだの。

  お姉ちゃまメニュー見ながらお答えしたね。
  "シメは、ハラミかカルビかなっ。"

僕のお姉ちゃまって、ちょっとどうかと思う。
お口には出さなかったけどね。
飼い犬の立場ってものがあるからね。



僕が見た楽屋と本番

November 18, 2012

(撮影者:小槇様)


僕、ブルゴーニュ。
やっと僕がブログ書く番だね。

今朝お姉ちゃまは御ミサへゆく予定をしてたけど昨夜から加減悪くってお休みなんだって。だからブログも僕の番になったね。

  今日はね僕が見たデュオ楽屋のお話をするよ。

**


僕のお姉ちゃま、後輩ちゃんや生徒ちゃんの面倒見が随分良いけど、相方さんにはもっと凄いんだ。

なにしろデュオコンサートの持ち物は此れだあもの。

  *ピアニストの七つ道具(1)

僕ね楽屋でいつもびっくりしちっまうの。
先日のPJの日だってすごかったさ。

相方さんは録音機を出し、あっ! てお宙を見た。
お姉ちゃま黙ってポーチから電池を出し、コツンと音を立てて目の前に置いたよ。

相方さん感心しなさってから、電池を買わなきゃと思ってたのに忘れたことを報告した。

お姉ちゃまは知ってましたと言った。

相方さんはお着替えでお袖口をごそごそ始めた。
お姉ちゃま黙ってポーチからパパのブラックパールのカフスを出し、コツンと音を立てて目の前に置いたよ。

相方さん感心しなさってから、色が合わないカフスを持ってきてしまったと報告した。

お姉ちゃまは知ってましたと言った。

次には上着を着込んだ相方さんの空ポケットを見た。
お姉ちゃま黙ってポーチからドレスの共布を出し、ふわりと目の前に置いたよ。

相方さん感心しなさってから、ポケットチーフの入れ方ってわからないんですよと報告した。

お姉ちゃまがギャザーを寄せてチーフを入れ直してあげた。

  僕ね、僕なんか毎日もっと面倒見てもらってるけどね。
    お姉ちゃまってあれこれ面倒見るのが好きだからね。
      お陰で僕は箱入りブルゴーニュなんて呼ばれてる。
        うへっ

うんとたくさん気持ちを汲んで心をかけて大きくしてもらったってお姉ちゃま思ってて、だからしてもらって嬉しかった風に周りのお人にするのが好きなんだって。要するにお節介なんだ。

  お姉ちゃまは相方さんに其ういった風には言わないし
  相方さんも電池やカフスに特別なお礼を述べはしない。

    けどさ、本番ではね
      プーランク演奏の前に
        相方さんお客様に向ってお話したよ。

  随分と前に初めてお姉ちゃまと合わせた1曲目が
  プーランク歌曲でした、ってさ。

ピアノ前で、え? ってお顔を上げてから、ああそうだったワって思い出したみたいだった。もうせん遠い事だのに、お初の曲を大事に憶えててもらってとっても嬉しそうだった。

嬉しかったみたいだのに終演してもお初のプーランクについては述べ合わなかった。

述べ合わずしみじみしてたね。
しみじみお姉ちゃまがありがとうと言い
相方さんが此方こそありがとうと言った。

其んな感じだ。いいデュオだねって僕は思うね。

  次は12月9日に花鳥園でクラリネットババールだよ。
  アルマジロ君との演奏だよ。此方も聞きに行ってあげてネ!

僕また宣伝書かされただけかなあ?


■デュオババール関連リンク
*デュオ相性
*分かち合いと本
*やさしい理解とケクラン
*ナニソレ解説の払底

*2012年7月のリビングルーム
*紫陽花の部屋で
*マンドリンと中也
*ドビュッシー "木馬" 音源up
*ラヴェル "カディッシュ" 音源upとロラン

*ピアノ室の時計
*自由
*ドビュッシー絵画と過ごしました
*女心とアンドレ婦人
*11.16 PJ 人生は過ぎゆく
  ?僕が知ってるオフィシャル
  ?僕が聞いたお誘い
  ?僕ができなかった球拾い
  ?僕が聞いたiTunes
  ?僕が見たお客様
  ?僕が聞いた常連様との会話
*相方さんの夢

*伴奏者の勘違い
*アンタ、サイコー!
  ?僕が見たリハーサルの隙間
*ピアニストの七つ道具(1)

■ファゴット音楽関連リンク
*PJにて。ファゴットの魅力
*抵抗とスムージー
*サスペンダーの殿方
*変態解説:タンスマン音源up


■ファゴット楽器関連リンク
*試奏の記録
  ?僕が見た試奏会
*ファゴットリードのお話
  ?僕が見たブローチ
  ?僕が見たリード愛
  ?僕が聞いたリードの行方
  ?僕が思うトーテムポール
  ?僕が聞いた暴言

  ?僕が見たモツレク
  ?僕が客席で見たこと
  ?お姉ちゃまファゴットを吹く
  ?僕が知った新年の習わし
  ?僕が見たお鍋


■コンサート外関連リンク
*パナソニックな日・・・♪
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  ?僕が見た虫下し
*ピアノと根気
*満員のPJ、ありがとうございました

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*黄色いハンカチーフとマメマメ



僕が見た喧嘩

November 01, 2012

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまがコイビートの人と口喧嘩した。


うんとこさ些細なことが原因だった。
コイビート同士の喧嘩なんて些細な原因と相場が決まってる。

  僕もパーシモンとこの前喧嘩んなったんだよ。

僕らドングリを分け合っていたの。僕ねドングリの傘はどんな具合に勘定に入れようか? って問うたんだ。パーシモンは傘は勘定しないものだと言い、僕は傘も勘定に入ると思った。

僕らは33グリずつ分け合って、余ったのは傘が12グリと、傘つきドングリが6グリだった。

僕は其れらも正確に分けようとしたの。するとパーシモンは思い通りに傘つきばかりが貰えないからといってヒステリーを起こしたんだ。

そんなら初めから傘つきばかりが欲しいと言えば上げたのに、興味ないフリをして勘定しないと言い張るなんてさ。女の子ワンコの心理は難しいや。男の子ワンコは言ってくんなきゃあわかんないんだのにね。

**


僕らのドングリよりもっと些細な事でお姉ちゃまは喧嘩した。

プルーストの普及が増えてるか減ってるかで喧嘩してんの。
あ〜あ〜・・・

喧嘩と言ってもお姉ちゃまが勝手に1人怒ってムキになり、フランス純文学の素晴らしさを長々演説ぶっていたの。

いやいやいや・・・

素晴らしいかもしんないけれどさ、読書人口に繋がるとは限んないじゃあないか。だいたいさ、フランス・ベルエポック社交界のお話が日本でどんくらい読まれてるかって、喧嘩するほど重要なの?

  コイビートの人は目をしばしばさせて聞いていた。
  僕はお耳の後ろを掻いてみた。

お姉ちゃまは一頻り演説をぶつと、後5分っぱかり膨れっ面をしてたんだ。

**


膨れっ面で気が済むとすぐに機嫌を直し、其の日は楽しく過ぎた。けれどもお姉ちゃまも密かに反省していたんだね。


あとでコイビートの人に謝ったよ。
"さっきは、ぷんぷんしてごめんなさい。" ってね。

コイビートの人はわからぬ様子で、いつ? 何の事? って問うた。

お姉ちゃまはほらプルーストのお話でぷんぷんしちゃっていけなかったです、ごめんなさいってお答えした。

コイビートの人は、ああアレ? と思い出した風に言った。

  "ああいうのは・・・"

コイビートの人は皆まで言わずに区切ってお姉ちゃまを見た。
僕は少し怖くなったよ。叱られるに違いないって思った。

  ああいうのは困るんだ、とかね
    ああいうのは女の人らしくない、とかね
      ああいうのは好きじゃないよ、とかね

きっと腹を立ててらっしゃる、叱られる、って思った。
なにしろとても良くない有様だったのだからね!
お姉ちゃましっかり反省しなきゃなんないよ!

コイビートの人は考えるお顔になった。
お姉ちゃまはシュンとしてもう1度ごめんなさいと言った。

  -- ああいうのはさ・・・

コイビートの人は再び言った。

  -- 桜ちゃんは怒ってる、って認識すればいいの?

は・・・?
お姉ちゃまも僕もポカンとなった。

  -- あれって怒ってたの?

いやいやいや・・・

**


よくわかんないけど、すごいなあ・・・

僕ね、僕は心からコイビートの人を尊敬した。
鈍感力ってものが普通じゃないんだってお姉ちゃま言ってた。

お姉ちゃまは素知らぬお顔で急いでお答えした。

  "ううん怒ってなんかなかったワ。"

嘘っこだ! 嘘っこばっかり!
お姉ちゃまはこうして嘘っこばっかつく。


?僕が見た素面の事件
?ぴょんきち君と僕が知ってる秘密



僕が聞いた暴言

October 25, 2012

僕、ブルゴーニュ。

さぶっ


僕は寒い日にお姉ちゃまの足許でぬくぬく丸まるのが好きなんだ。今は11月16日PJライブ用の譜読みに余念がないからね、僕はピアノの側でずっと丸くなっていられるって寸法だ。

お姉ちゃまってばブログじゃファゴットの音を優しく好いてる風に書くよね・・・。

  *変態解説:タンスマン音源up

けどね、けどさ、僕見たんだよ。

**


ヴァントゥイユの数日前から相方さんは幾度かリード報告をしてきてた。

いつもならば良いリードが完成すれば良いと仰るし、まずければ拙いと仰る。ところがあの数日は違ってた。

  此のリードはどうなんだろう、
    すごく良いところはあるけれど
      桜ちゃんは此れはどうだろう、
        音を出してみるまでが怖い、
          いやホントにどうなんだ・・・?

とばかりに、実に不明な呟きを繰り返されていた。
こりゃあ珍しい事なんだヨ。何故って作り手の奏者様が一等手応えをわかるものだからね。

本番前々日に件のリードで合わせをしたの。
僅か1フレーズでお姉ちゃまは曲を止めた。

  "はんっ! "

軽蔑したようにお鼻で言ったね・・・。"はんっ! " ってね。

  "なにそれ? そのリードぜんっぜん駄目だわ。"

相方さんは弱々しく半笑いを浮かべて呟かれた。

  -- やっぱり・・・。

お姉ちゃまはキビシイ調子で、どうして半笑いなんです? と突っ込んだ。うへっ。僕は空気を読んで聞こえないフリをした。

相方さんはすっかり項垂れ弱々しいままに答えなさったよ。
そうじゃないかと思ってたから・・・とね。

操作性は抜群だけれど音の質をお姉ちゃまが聴き分けて嫌うのじゃないかと戦々恐々として来た、ってさ。

タンスマンは、コンサートでは安全を取って1oct.下げる最後を吹く場合があるけれど、相方さんはハイエーのラストに挑戦するってんでね、そのため操作し良いリードが必要だったの。

  "ええ。嫌い。"


お姉ちゃまはにべもなく言い放った。


  "此んな普通のつまんない音でも構わないなら、
  蝶番君じゃなきゃならない理由がないじゃない?
  洗練のないドンクサイ音。普通だわね。"

暴言だ! いけないね、いけないことだね。
けれども暴言は特筆すべき事でもない。何故ってお姉ちゃまの音楽の感想なんて半分以上暴言だあもの・・・

相方さんは一生懸命作られたのだからね、リード1本で言い過ぎだよって僕は嗜めた。けれども余程のこと気に入らないのか止まんないんだ。

  "まぁよくある音よね。野暮ったいのよ。
  色気が皆無で、ニブイっていうの?
  ヨッコラショ、ドッコイショって感じの
  愚鈍でグズなよくある音。あ〜やだやだ。"

やだやだじゃないよ! 暴言が過ぎるよ!
僕のお姉ちゃまがごめんねごめんね。僕は必死で謝った。

お姉ちゃまはてんで聞いちゃいない。
私はファゴットを心底愛しているのだから、間抜けで気の利かない音が出てくるのは本当に厭なのだ、たおやかで艶めく楽器として聴かせてほしいのだって主張した。

言い終える前から相方さんはすごすごと新作リードを仕舞い、
お姉ちゃまの好きな前のリードに付け替えて自虐的に微笑んだ。
言いたい事は実によくわかる・・・ただ操作性が、ってね。

其うして、こっちのリードでハイエーなんか出るのだろうかと力無く呟いた。お姉ちゃまはニッコリして、勿論出るワ! と力強く頷いた。自信満々で出ると断言する根拠はなさそうだった。

  本番はハイエーがジャストタイミングで気持ち良く響いた。

**


楽屋へ戻った相方さんは1番に、E出ましたね! って笑った。
お姉ちゃまは、出るって申したでしょうとさらりと受けた。

  ハイエーが出る根拠はなかった。勝算もなかった。
  ただ主張の頑強さと自信の押込みがあったんだ。

  やれやれ・・・

明日また合わせだってさ。
ホンット合わせが好きだねえ。

まあ僕はお昼寝と決め込むよ。




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