Le chien ⅩⅥ



僕が見た書類

April 11, 2018

僕、ブルゴーニュ。

2世の奴、可愛いよなあ。


階段をとことこ付いてきて踊り場で振り返るんだ。
どっち行くの? 上? それとも曲がる? ってね。

2世はさ、尋ねて教えてもらったり頼ったりするのがとてつもなく好きなのさ。いつも一緒に居てくれる人間の存在がたまらく嬉しくて、何だって尋ねてくるんだよ。


僕のお名前を引き継ぎに来た2世が居て僕もハッピーさ。
なにしろ日に何十回となく僕のお名前が呼ばれるんだあもの。


嬉しそうにさ、僕が1等好きなお名前を僕が1等好きなお姉ちゃまが呼ぶんだよ。ブルゴーニュはなんて可愛いの? ナ~ンテ言われちゃったりもするしね。

  *僕のお名前


え・・・?


なんじゃこりゃ?
僕のお名前、引き継がれてないっ!

狂犬病予防接種の書類を開いたお姉ちゃまは軽い溜息をついた。

何故って昨年予防接種と鑑札登録をした動物病院でも既に幾度かお名前を間違えられたんだ。数回訂正したんだのに、衛生局へ届けられたのはあの日間違えられたお名前のどれとも違った。おいおいおい。


僕らにとっては身分証のように大切な書類なんだの。


ドッグランだって1年以内のワクチン接種の証明に此の書類の提示を求められるしさ。あちこちので 'グ' ルゴーニュになるなんて僕ぁ真っ平だねっ! 無理っ

僕はお姉ちゃまに衛生監視事務所にお電話してもらった。

お宅様にはつまらないお手間かもしれませんが寿命の限り使用する情報ですのでねと優しく前置きし、現在のグリコのグは間違いで正しいのはブラジルのブなのですってお話してくれた。

感じ良く謝罪され、その場で速やかにパソコンの書き換えを済ませてもらえて良かったよ。動物病院と届いた側のどちらかで、ブとグを書き間違えたか見間違えたかがあったんだろうね。

此の日からやっとこさ僕のお名前はオフィシャルにも引き継がれたのさ。



僕が見た 'ナ' のつく食べ物

March 26, 2018

僕、ブルゴーニュ。

いつかの夜の3人のお散歩写真さ。


昨日もお姉ちゃまは午後になると結構シャンとなった。
そしてオートミールだのお林檎パンだのってワンコパターンなお食事をしたよ。穀物ばかりお口に入り易いのは相変わらずだね。

夜もまたオートミールを食べだしたお姉ちゃまに、蝶番君がもっと他にも食べ易そうなものを探しに行こうと言って夕闇の中をゆっくり歩いた。


目からの刺激は大切だよね。
頭で思いつけなくっても、マーケットで目にすれば欲しいと感じられたりするものだしね。


何が食べたい? って蝶番君が問うた。
'ナ' の付くものが食べたい! とお姉ちゃまは答えた。

は・・・? ってあんぐりお口を開くのはマトモなお人だ。
そうか 'ナ' の付くものを探そうね、と奇特な蝶番君は答えた。

  謎かけでも何でもないのさ。
  ナンセンスのお遊びだよ。

  違ったかな。僕ぁナンセンスって思うけど
  お姉ちゃまはオシャレだって考えてるのかもね。


食物に、味覚にも食感にも香りにも栄養素にも関係ない条件をつけるんだぜ。


何色が欲しい? って問に三角形の色って答えるようなものさ。
ちぐはぐ感がサティのある時期の曲の風で面白いんだって。


2人は取りあえずバナナをお篭に入れた。ベタだなあ。
モナカアイスも加わった。ありがちだ。
次にチーズのコーナーへ行ったよ。

蝶番君は、チーズ食べてみる? 'ナ' がないけどいいの? って聞き、
お姉ちゃまは 'ナ' はあるって反論した。'チ' の字の中に 'ナ' があるってね。見てたらチーズが食べたくなったからコジツケてんの。

以来 'ナ' が付く食物を探して食べてみるお遊びが続いてる。'カ' も 'サ' も 'オ' なんかも文字に一応 'ナ' が見て取れるからいいらしい。

僕には何が楽しいのかよくわからない。



僕らが好きな四文字熟語

March 23, 2018

僕、ブルゴーニュ。

洗ったばっかの2世は濡れて癖っ毛が出て可愛いなあ。


蝶番君がバスタオルで2世を包んで抱っこして
お姉ちゃまがシャカシャカ拭いて、共同作業で綺麗にされて
身を任せてる様子も可愛いんだ。さすが僕の弟分だね。

乾くとお次は毛を梳かしつけてやりながら、お姉ちゃまたちは普段と同じに様々な事をおしゃべりした。


僕らはいつだっておしゃべりばかりしてる。
おかしな空想やら、その日発見した事やら、3月からまた顔を出すようになったタニシの様子やら、

  *僕が見たタニシ

たまに難しいご本のお話やら、くだんない笑い話やら様々にね。


蝶番君が、1等好きな四文字熟語を問うてきた。
お姉ちゃまは即座に答えたけど、僕らはよく聞き取れなかった。


僧侶だの、無常だのって風に聞こえた。でもきっと聞き違いだ。
其んな筈はないのだあもの。

何かとても難しい言葉かもって蝶番君は思った。
あれかな? フランスの思想哲学の日本語訳を言ったのかな?

蝶番君は 'その言葉聞いたことないから、どういう意味か教えて? って問い返した。


は? ってお姉ちゃまは偉そうに眉間に皺を寄せた。
こんな簡単な熟語も知らないの? と言わんばかりだった。


蝶番君はもう一度丁寧に '教えて' と願った。
お姉ちゃまは大きくはっきりと言い直した。

  "そーりょーむりょー!
  送料無料が、1等好きな言葉なの。"

てっきり難しい事柄の説明があると思ってた蝶番君の戸惑いに、お姉ちゃまは "あと期間限定って言葉も好き" と重ねた。

僕は、それって四文字熟語の定義でいいのかなって思ったけど黙っておいた。



僕が見た旦那様の悲哀(2)

March 09, 2018

僕、ブルゴーニュ。

このスイカってば髪ゴムらしいよ。


買ってきた日、僕はお姉ちゃまのファッションセンスに腰が抜けた。髪を結ぶのはいいさ。だけどどうして頭にスイカをつける必要があるってのさ?

それでも蝶番君が優しく、可愛いの見つかって良かったねと応じていたから僕は黙っておいた。

例のm&m'sゴムと同じシリーズみたいだよ。

  *熱と眠りとm&m's

どの道フリースばっか着てグダグダな格好で休んでるのだしね。
恥ずかしいスイカはフードつきフリースで隠れるから良いのさ。


スイカより大きな問題は、このフリースフードにくっついてるお耳のほうだって僕は思う。

恥ずかしいスイカが、もっと恥ずかしいお耳付きフードで隠れるからといって、うちの問題が解決するわけじゃあないんだ。

それでも蝶番君が可愛いフードだねと言ってっから僕は黙っておく。

ところでみんな、昨日の写真を見たかい?

  *パノラマ


女の人ってのはエグい事をするものだね。
古びた感じの燻し色のフレームは、つい先日まで蝶番君の写真が入ってた品なんだ。

お姉ちゃま・・・出したでしょ? 出したよね?
前は大切にしてた蝶番君の写真、出しっちまったでしょ。

そりゃあ2世との連弾写真が入るほうが格段に可愛いのは確かさ。
でもさすがに蝶番君だって自分の写真が忽然と消えてるのには気づいてたよ。

だけどね毛並みも揃い、益々可愛くなった2世に蝶番君だって夢中なんだ。写真を取っ払われっちまった本人が、可愛い写真だねって満足げだったから僕は黙っておいた。

若干の悲哀を感じないでもないけどさ、僕の立場としちゃあ口を噤む以外しようがないからね。


*僕が見た旦那様の悲哀(1)



僕が見た立場と実力

March 07, 2018

僕、ブルゴーニュ。

2世ってばナンテ目をして僕らを見上げるんだろう。


総てを委ねる素直な瞳に僕らばかりならず、僕んちに出入りする人々もやられっちまってる。

だけれど2世は自分のことを可愛いなんて思ってもみないのさ。
2世の人生には可愛いかどうかなんて、ちぃとも問題じゃあなかったもの。


その日ハブに出会わなけりゃラッキーだし、苛められぬよう隠れてるのが見つからなきゃ御の字だった。


今みたく、ぬいぐるみさんと同じ安心顔でお昼寝なんて夢のまた夢だったろうからね。

僕が知らなくて2世が持ってる数少ない (ま、僕としては '非常に' 数少ない、と特記するけどね) 技能に、食べられる石の見分け方ってぇのがある。空腹で食べ物が見つからないと草の次には石を齧ったんだそうだ。

  健気で純真な2世を皆が愛してるかってぇと
  世の中ってのは其うしたものじゃあない。


明らかに2世に悪感情を持っている子たちが居る。
象とマンモス、それにトナカイだ。


以前象は毎日ご飯を見守ってもらい、しばしば我が家の話題にのぼった。新しい果物やお野菜があればすぐに差し出されてきた。

  *お野菜の呟き

今だってご飯はもらえてるけど御座なりな感じは否めない。

お姉ちゃまは2世に構いながら、どちらかというと2世を遊んでやる一貫で一緒に餌やりをするのだあもの。彼らにゃあ面白くないことこの上ない。


トナカイに至っては過去にはボードレールの詩まで与えてもらったってのに

  *トナカイの呟き


今じゃあご本を読むお膝には2世が顎を乗せてるのだあもの。
そりゃあ、お窓から覗いては舌打ちをしたくもなるさ。

お姉ちゃまが2世のご飯にサンルームへ出ただけで、見張りの象が騒ぎ立てる。彼らの縄張りに後から入ってきた2世が先にご飯を与えられてるのが我慢ならないのさ。


2世ばかりじゃなくお人形まで作ってもらって、フレンチフライポテトみたいなグミキャンディーとお皿の上で記念撮影ってな寵愛に、象たちはキィーってなってる。


そこで、2世がお姉ちゃまとお庭に出ると2世の頭の上を飛び回ってからかってくる。お前さんは飼われる立場になったか知らないが、実力は俺らのほうが上と言わんばかりだ。

  其んな象たちを2世は優しげに見つめ、
  ふんわりした表情で日向ぼっこをする。

お屋根の上で象たちの会議が始まった。

若い象たちは、2世の上にお空からプンプンを落としてやろうぜと息巻いた。長老は其んなことをすればすぐにお姉ちゃまに気づかれるぞと諌めた。

会議は続いている。



僕と2世とパラソルチョコ

February 25, 2018

僕、ブルゴーニュ。

寒さが少ぅし緩んできたね。


お姉ちゃまがわけわかんないテンションで泣きながら映画を観て何にも知らずにいるうちに、オリンピックは始まり終わっちまった。

  *シネマ記録(19)大人は判ってくれない

なんていうんだっけなあ、確かプードル・パグとかって種類の映画だよ。


プードル・パグがどんなワンコ映画か僕は知らない。


ところで2世のお散歩写真はどうだい?

パチリしようとiPhoneをポケットから出すと
2世はすぐに察してお座りをして待つんだよ。

人間と触れ合ってこなかった元野犬がiPhoneのタイミングを逃さなくなったのだあもの。うんとこさ褒めてやらなきゃだね。


そうそう2世の小さなお人形も健在さ。
2世に劣らず可愛いなあ。


傘はパラソルチョコだよ。


こういった一口を幾つか備えておくと楽しいね。


宅急便を届けてくれたお人に商品と交換で渡したり
この冬は給湯器修理ん時にお釣りと引き換えに差し出したり
何となくほんわかする瞬間は良いものさ。


  飼い主註:プードル・パグ → ヌーベル・ヴァーグです



僕が見た増殖

February 08, 2018

僕、ブルゴーニュ。

2世のやつ、またお人形を温めてるよ。


お人形やオモチャは温めてやったりミルクを飲ませてやったりしなくて良いって僕ぁ思うけど、黙っておいた。何故ってお姉ちゃまが、あれが2世の遊び方だからいいのよって言うものだからね。

したらさ増殖してんだ。
先日の最後の写真より1匹増えてるじゃあないか。

  *乎Paris1岩風呂のドミノの中に


やっぱ温めてミルクをやると、増えるものかもしれないって僕は考え直した。


ぷるぷるたちも幾度数えても増えてる気がしてならないしね。

  *僕が撮ったブギウギ

僕んちにはさ、知らないうちに増殖してるやつが他にも居るんだ。


ロリポップ型のボールペンだってね、
せんに撮した写真じゃあ2本っきりだった筈なんだ。


  *チョコ計画続行中

おっかしいなあ・・・
僕は不思議でならなくて、お姉ちゃまに問うたよ。

ああそれはね甘い卵を買ったせいだわね、って教えてもらった。


どうもね、まん丸いチョコが何かの卵だったようでさ


卵っからカラフルな色んなモノが生まれっちまったんだってさ。



僕と2世とディスペンサー

February 03, 2018

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまのお土産だよって2世に渡してやったお箱さ。

  *雪の日の病院


2世はね、欲しそうにするのはお行儀が悪いって思ってるの。なるべく目を遣らないよう気をつけをした。

野犬時代、見つけた食べ物をお口に入れると縄張りの他の子たちに怒られてたのかもね。
僕はね、もう欲しがっていいんだよって言ったんだ。


ココんちにある玩具という玩具は全部2世のものだよって教え込んでやったよ。おリボンもお人形も、何もかも2世のために用意されてるのだあもの。


いいから開けてみなよって促すと
子供じみた可愛い仕草でそうっとお箱を嗅いだ。

可哀想に2世は人と触れ合えない野犬だったから、自分のためにたくさんの物品を買ってもらえるなんて未だ信じられないのさ。


お箱を傷めぬよう気を配りながら
注意深く匂いを嗅いだ。


キャンディ・ディスペンサーっていうのさって教えてやると目を丸くしたよ。2世はものを知らないからね。


ディスペンサーにはコロコロしたおやつフードを入れて
'穴' の隅っこのコーナーテーブルに乗せたんだ。


2世がお利口になるためのトレーニングをする時に、ご褒美がここから出てきたら楽しいだろうからね。



僕が見たソナチネ羊羹

February 02, 2018

僕、ブルゴーニュ。

こんなお羊羹を届けてくれたのはポニーテールちゃんだった。


可愛いよね僕も幾度かfacebookで目にしてたよ。

最近ではジェンツーペンギン先輩も召し上がってたし
シマエナガ先輩もお好きみたいだ。


せんにはピアニストのお友達のページでも見たしね、
音楽家の手元に届く率が高いお菓子かもね。


蝶番君が帰ってから一緒に開きましょうと待ってたお姉ちゃまは
ソナチネって可愛いネーミングよねと感心しつつ切り分けた。

ブルボン家のかたが始められたLa Maison MARINA DE BOURBONの茶葉にも、同じお名前のブレンドティーがあったワと講釈を垂れていた。


プチッとしたドライ無花果の食感とお羊羹のアンサンブルは珍しかったよ。


お姉ちゃまはまだソナチネの講釈を続けてた。

でもさ、僕は気づいちまったんだよね。


乱視気味な上に老眼も進んでるお姉ちゃまは
'ジャズ羊羹' ってロゴがソナチネに見えてんだってね。


僕は黙っておいた。飼い犬の立場ってものがあるからね。



僕が見たプンプン袋入れ

January 30, 2018

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは加減が悪いから僕が書くよ。


すげぇ! プンプンの模様が一面に描いてあるよ。
僕は一目で、このポーチはプンプン袋入れだってわかった。
なにしろ模様がプンプンなのだあもの。

  *僕らはプンプンを採用する


裏っ側がティッシュケースになってるとこが便利だよね。


プフンプフン的なさ・・・つまるところ柔らかめのプフンとしたプンプンの時にゃ地面もサッと拭けるからね。

要するにプフンの [プ] の [。] だの、プフンの [ン] の [、] だのが地面にくっついっちまうことがあるのさ。そういうのを拭くティッシュをすぐに取り出せて、これがホントの便がいいってやつだ。

ご覧よ、プンプンのチャームまでついてるポーチだから
こりゃあ間違いなくプンプン専用だね。


あまりプンプンのことばかり書くとお姉ちゃまに叱られるから止すけどさ。


2世は変わらずお利口に暮らしてる。
とても優しくてね、僕んちに来てからまだ1度っきりも怒ったことがない。無論吠えたこともないのさ。

お姉ちゃまが病院の往復で少しお留守をして帰ってきた時に、とても高く細い声でキュインキュインと寂しかった想いを訴えるばかりだ。

ま、こんなおしゃべりもするけどね。




僕が会った女の子たち

January 24, 2018

僕、ブルゴーニュ。

あの子たちに会ったのは昨年11月ごろのことさ。


お散歩に出かけると小学校のお友達同士らしい女の子が2人、2世に近寄ってきた。自分たちが食べてたポップコーンを与えて良いものか2人で相談を始めたよ。

無論良かないよね。
人間用の味がついているからワンコの体にゃいけないさ。

2世には長生きしてもらいたいからね、フルーツやお芋類の自然の糖分は少量摂っても化学調味料だらけの人間のお菓子なんてNGに決まってるさ。


女の子たちはよっぽど2世に構いたかったんだね。僕らの両側に挟みうちで陣取って、お姉ちゃまと2世越しに相談し出した。


僕は2世にお菓子を差し出されても口にするんじゃないよとコソコソ声で注意した。2世はハイと素直に答えた。2世が素直じゃなかったことなんてないんだ。ま、自慢じゃないけどね。

その間お姉ちゃまは女の子たちに "わんわん撫でる? お菓子は食べられないけど撫でてあげてね " と先手を打っていた。女の子たちは大喜びで2世を触ったよ。

2世は大人しく触らせながらも女の子たちを見もせずに、じっと僕とお姉ちゃまを見上げてた。

2世はいつも此うなのさ。自分が遊びたいかどうかより、僕らがそれを是とするか非とするかで物事を決めるのさ。早く言えば忠犬ってやつだ。ま、自慢じゃないけどね。


可愛らしい彼女たちとは幾度か会った。
偶然か待伏せか、わかんない。


それはそれは犬好きな子達みたいだよ。騒ぎ屋だけどとても優しいのさ。

触りたくてならない様子で僕らを追いかけてきては歌を歌うの。
"赤いおリボンつけてるワンちゃ~ん♪ ワンちゃんが~赤いおリボン~可愛いおリボン~♪ " とかってね、キクラゲ的な歌だ。

  *きくらげの寄り道

ある日、小さな公園でミニチュアプードルとはしゃぐ2人の女の子を見つけた。暖かい日だったし、ワンコたちがご挨拶をしたがってる風だから僕らから近づいたよ。


女の子たちは、赤いおリボンのワンちゃんや! って振り向いた。


この日の2世は水色のカラーをつけていたけれど、女の子たちの間での2世の名前なんだろうね。

彼女たちに抱かれたワンコも短いおしっぽをピコピコ振ってた。
横には彼女達どちらかのおじいさんと思しきお人が立ってた。

彼女たちはミニチュアプードルを腕に抱っこしたまま、赤いおリボンのワンちゃ~んと声を上げて2世に押し寄せてきた。

どちらかが神経質なワンコだと怖い図だけれど2世はひどく穏やかだし、幸い相手のワンコも上機嫌だった。

それに女の子たちの保護者でありミニチュアプードルの飼い主のおじいさんが居たから、僕らは少し安心だった。2匹は喜んでお鼻をくっつけてご挨拶を交わしたよ。


おじいさんは苦笑して眺めてた。


孫がワンコを雑に扱ってるが元気な娘っこたちだから仕方ないかってな具合なんだろうね。

お姉ちゃまも同じ想いで "2世にとっては何事も経験だから、まぁいっか" と、おじいさんと苦笑の会釈をし合った。

2世とミニチュアプードルとがお尻尾を振り合ってると
女の子たちは "この子女の子? " ってお姉ちゃまに問うた。

そうよと答えると女の子たちは、ミニチュアプードルのほうは男の子だからきっと2世と仲良くできるに違いないとエバッて宣言した。

お返事代わりにお姉ちゃまがプードルの名前を問うた。
女の子は "さあ。そこまでは知らない" って言った。

  え~?


いやいやいや・・・
びっくりたまげた。


おじいさんも赤の他人で、
ワンコ好きな女の子たちが公園に来てるワンコに片っ端から構い、そこへ他のワンコも巻き込んで遊んでたんだ。

おじいさんと僕らは、再び静かに苦笑の会釈を交わして公園を去った。

年が変わって女の子たちを見かけなくなった。
どこの子だったのか、僕らは知らないまんまだ。



僕のはじめてのお話

January 12, 2018




*はぐぬまJて
*僕らの道のり



踏んでるよ

January 10, 2018

僕、ブルゴーニュ。

2世がデニムを買ってもらった。


ひどく寒いからね、鹿児島育ちの2世は
冬の神戸じゃお散歩用コートは必需品なのさ。


たまにはボーイッシュも可愛いなあ。
飼い主とお揃いを着て幸せそうだ。


でも2世のやつ、お姉ちゃまのルームシューズ踏んでるよ。



僕が知った2世の教育

January 06, 2018

僕、ブルゴーニュ。

僕のお姉ちゃまはアニマルトレーナーがやれる。


でも昔学校へ行ったのは職業にするためじゃあないよ。
飼い主が上手に躾けてあげられるのがワンコにとって幸せって考えたからさ。

ワンコ学校でも、飼い主さんが一緒に通って共に授業を受ける試みは多いよね。学校で訓練を受けるワンコだって、1等好きで信じてる飼い主さんに巧みに教えてもらえるのは格別だからね。

そんならば自分でトレーニングができたら話が早いって思ったそうだよ。音楽に何ら関係ないから口にしたのはごく最近だ。

  *僕らは遅すぎない


ところがさ、僕はひどく疑問だったの。
ワンコの先生と思えないような甘やかした方法でお姉ちゃまが2世に接するのだあもの。


僕ね、嫉妬してんじゃないよ。
2世にとって善くないのじゃあって心配したの。

何故ってね、2世がジッと見つめた食材など、お味付けがなされてないうちならばチョイとお口に入れてやったりするのさ。

たとえばジャムを入れる前のプレーンヨーグルトをお指につけて舐めさせっちまったし、ミューズリーのドライフルーツも一粒与えっちまった。茹で上げてソースを絡める前のパスタをふぅふぅして4cmほど咥えさせてやったこともあったんだよ。

  そりゃあね、どれも身体には良いものさ。
  だからって教育には実によろしくない方法じゃあないか。


人間のご飯の調理中や、リーダーになる人のお口に入る前に分け前を渡すなんてえのは間違ってるよって僕は忠告をした。


どう引っ繰り返してもワンコ教育をちゃんと学んだお人とは思えないやり方だあもの。

僕ん時はアルファシンドロームにならないように食べ物のことは特にきちんとしたじゃあないか。今2世にしてる風なのは教育じゃあないよ! って進言してやったんだの。

  するとお姉ちゃまは、いいえ教育よって言ったんだ。
  でも権威や順位の躾なんて2世にしてないワって答えたよ。

其れっからおもむろに問われた。
ブルゴーニュは寒かったらどうする? ってね。


そりゃあ寒いから毛布出してってお姉ちゃまにお願いするに決まってんじゃないかって答えたさ。なにしろ僕はお利口で毛布の場所だって知っているしね。

じゃあどこか痛かったらどうするの? ってまた問われた。
僕はすぐに答えたさ。

痛いからお医者様へ連れてってよってお姉ちゃまにお願いするよってね。お注射は厭だけどお薬くらいなら我慢するからさ、って付け加えた。

そうでしょうとも、とお姉ちゃまは我が意を得たりって調子で頷いた。


2世はね、寒ければ我慢して2年半を過ごしたの。
痛ければ我慢のままの2年半だったの。


お腹が空いたら我慢して、暑くなったら我慢して、喉が渇いたら我慢して・・・可哀想に我慢しか知らないの。

誰にも何もしてもらえなかったからよ。
だからね、何か欲しいときは人間にお願いしたら手に入るのよって教えてあげなきゃいけないの。

ヨーグルトを見てたら貰える、
パスタいい匂いだなあって表現したら貰える。
辛かったら辛いよって表して
欲しいものをおねだりして
我儘になることを憶えなきゃいけないの。

  だってさ。
  其うと言われりゃあ確かに2世に必要な気がするよ。


それっから、君は男の子で身体が大きくなる仔だからパピーから順位づけをきちんとさせたけれど、2世なんて幾らでもコントロールできるから此れでいいのよってさ。


よくよく聞いて僕は合点した。1人で我慢せずに、どんな事でも人間の家族に伝えたら良くしてもらえるって覚えてゆくんだね。
いつでも2世を思ってる家族が居るって分からせるんだね。

2世良かったなって、僕は小さな頭を優しく舐めてやった。
2世はうんとこさ嬉しそうな顔でじっとしてた。


?僕が間違えた道
?僕のお名前
?僕らの月日
?僕らの分かれ道
?きくらげの寄り道
  ?きくらげのコト
?僕らの十字路
  ?はぐぬまJて
?僕らの道のり
  *ワンコとの日々
  ?僕らがまた会えた朝
  ?僕が見たフードの食べ方
*涙と針路
  *振り返るワンコ
  *私たちの連弾
  *ダメになる
  *僕らのジュテーム・トンネル
*3歳のお祝いの日
  *2ヶ月のお祝い
  *2年半分のプレゼント
  *初めてのお誕生日



僕らのジュテーム・トンネル

December 30, 2017

僕、ブルゴーニュ。

神戸って所は山と海がある。


それでもって人間が住む町にも高低がいっぱいあるんだ。
高架橋が掛かってたり、丘を刳り貫いてあったりしてさ
自然とトンネルが多くなる。

パリィなんかはジョルジュ・オスマンってお人が街自体を刳り貫いたから、神戸の小さな町のようなトンネルはないけどね。


僕んちの付近にも小さなトンネルがあるの。


オスマン大通りのように、僕らのトンネルにもお名前がついてんだよ。ジュテーム・トンネルってね。

トンネルを通る2世に 'Je t'aime ブルゴーニュ' って言うんだよ。
するとトンネルん中に 'ブルゴーニュ大好きよ' って声が響いて、2世は大好きに包まれる。

大変な生い立ちの末に僕んちに辿り着いた2世が、好きよってエコーを全身に浴びるのを見たいからね。

ジュテーム・トンネルは小さくて短くってオンボロだけど、2世にとって特別なトンネルなのさ。



僕らはたまらない

December 22, 2017

僕、ブルゴーニュ。

2世は相変わらずたまらなく可愛いよ。


僕らの '穴' のソファで写る1枚目の写真はね、
お茶でも入れてきてホンの2,3分後に穴の扉を開けた瞬間なの。

扉のほうをじっと見つめて待っててさ、
近づいてくと・・・近づいてくと・・・


うるうるうるってしてさ。


待ってたヨってさ、
2分も3分も待ってて寂しかったヨってさ、

ハゲハゲで保護された2世が新しい柔らかい毛に覆われてさ、
ふわっふわになってさ、皮膚疾患だったのが嘘みたいにさ、
キラキラほわほわしててさ。

僕らがご用事をしててもふと振り返ると、僕らのお背中をうるうるのほわほわが黙ってじっと見つめてるんだ。僕らはたまらなくなって1日30回も抱っこをする。

  今日のブログに
    オチはない。
      たまらない。



僕はネット詐欺に遭わなかった

December 14, 2017

僕、ブルゴーニュ。

僕らネットショップでお買い物したよ。


2世のためのドッグリードさ。この頃は通販で良さげなカラーやリードがあるからね。便利になったものだよ。

便利の裏側には好ましくない通販サイトなんかもあるよね。
Web写真とまるで違ってる商品が届いっちまうなんて出来事も耳にするしね。反対に安価で質も保ってらっしゃるお店もある。

人間ってのは色々なんだね。
利用者側もリスクとメリットの考え方は個人個人違うしね。
判った上、お姉ちゃまはお初のお店でチョイと冒険してみたの。


知らないお店でも継ぎ目や金具の取付けさえ問題なければ良いんじゃないかなってね。


どの道2世は引っ張ったりしなくって、とても静かに寄り添って歩くもの。使えないようなドッグリードが届くってことは無かろうよって僕も賛成したんだ。

記載のお届け時期より大分早くに着いたよ。それって隣国工場からの発送じゃあない証のようで一先ず安心した。

包装にリードと書かれたシールを確認し、開けて唖然としたよ。


中は異様に小さな小箱に分かれてた。


酷いと思わないかい? ドッグリード販売に部品を送りつけて自分で組み立てろなんて方法は聞いたことがないからね。

気味悪く思いながら恐る恐る小箱を開いた。
リードとは程遠い薄っぺらい木片が入ってるだけだった。

  僕らは絶望的な気分で木片を前に固まり、
  次の瞬間全てを理解して笑い転げた。

蝶番君が注文してたファゴットリードを作る材料が届いたんだ。そりゃあリードって書いたシールが貼られてくるよね。到着も早過ぎると思ったよ。

カタカナ恐るべし。


*Bオケのバス?




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