Le chienU



マコトのコト

March 27, 2009

僕、ブルゴーニュ。

仕方ない事情は今度話すって言ったのにさ、みんなが色んなこと聞いてくるから続きを書くよ。


お姉ちゃまは究極のファザコンって人種だ。
僕は究極のシスコンって犬種だ。

お姉ちゃまの中に男性は2種類しかない。
パパみたいな気質か、パパと違うかの2種類だ。
理屈じゃないんだ。
パパによく似た性質をマコトのコトだって思うのが、ファザコンって病気の特徴だ。
コイビートの人は、パパの性質とおんなじだ。


**


コイビートの人は お花が好きだ。
でも花束はくれない。
睡蓮の根っこの泥の中に居るバクテリアが どんな風にお水を浄化するかってお話、一生懸命してくれる。

僕は、睡蓮の中で泥んこ遊びをしたら楽しいだろうなって想像した。
お姉ちゃまも嬉しそうに頷いてた。きっとお姉ちゃまも泥んこ遊びがしたいんだね。


**


コイビートの人は 絵が好きだ。
でも幻想的な絵は描かない。
動物やお魚の骨格の精密画だ。向こう側の骨も一本一本正確に描く。

僕は、肖像画を描いてもらえたらなあって想像した。
犬の骨格のね。


**


コイビートの人は ハンダづけが好きだ。
素敵に上手だ。パパっくらい上手だ。
いつだってお机にハンダが出てる。パパとおんなじだ。

これってもう仕方ない事情なんだと思う。
理屈じゃない。

お姉ちゃまはときめいちゃってるんだ。
バクテリアとお魚の骨とハンダにね。

お姉ちゃまは酷い貧血で弱っちゃったから、次回も僕がコイビートの人のことを書く。



大雑把

March 25, 2009

僕、ブルゴーニュ。

カルピスのお花が咲いてる。
お姉ちゃまのことをお話しようと思う。


僕のお姉ちゃまは一口に言って大雑把な人だ。

ヤマシギ君はお約束の日こと、礼儀正しく提案した。
ご意向次第で他の人も呼んでみたいですが、どうでしょうかって。 
ヤマシギ君は、どんな人達が合流するか説明しようとした。

お姉ちゃまは聞きもしないで "何でもいいわよ。" ってお答えした。"聞いても忘れちゃうし、会えばわかるし。" だってさ。
憶える気がないんだ。

その日、ヤマシギ君は急なお仕事で遅刻だった。わかったのは待ち合わせの20分前なんだから参っちゃうね。お姉ちゃまは一人で初めて会う人達と待ち合わせることになった。

ちゃんと聞いてなかったものだから、お名前も性別もわかんなかった。
まあ良いわ。立ってれば向こうが見つけてくれるでしょ、って気楽にモーパッサンの "水の上" なんか読んでた。
大雑把なんだ。

知らない人とお食事が始まった。ヤマシギ君のお友達は、日本舞踊の美人の女性とアルチュール・ランボー愛好家の男性だった。
ヤマシギ君が着いたときには、お姉ちゃまは日舞の筝曲のことを質問したり、ランボーの詩を両手を広げて朗読したりで盛り上がってた。それでもってヤマシギ君の分のお料理も食べちゃってた。

ヤマシギ君の説明は憶える気がなくても、ランボーの数編は憶えて空で読むんだ。


**


大雑把なことばかりしてると、わかんないことが沢山起きる。
彫刻家の岡村哲伸氏に紹介されたコウノトリ君と お顔合わせをすることになった。
岡村氏とコウノトリ君は、祭典の審査委員長と主催者の関係だ。
岡村氏とお姉ちゃまは、彫刻家とモデルの関係だ。

それを聞いたジンライム君が、コウノトリ君はお友達なんだって言った。
岡村氏から紹介された筈のお姉ちゃまがジンライム君と一緒に待ち合わせに現れた。

よくわかんないまま盛り上がった。
2人の共通の知人のお話を聞いた。お姉ちゃまは "その方、どなた?" ってお尋ねした。

"え? 向こうは桜さんと飲んだことがあるって言ってますよ?"
-- まぁ、そう仰るなら飲んだことがあるのかしらね。
大雑把なんだ。

しばらくしてコウノトリ君のお友達の女性も合流した。お姉ちゃまは初めましてってご挨拶したけど 何度も会ってる人みたいだった。
酷く忘れっぽいんだ。


**


お姉ちゃまは、よそ様のテーブルへ行って "ピアノの音を出してもお邪魔じゃありません? " なんて聞いてたかと思うと、弾きまぁす! ってお店のピアノを演奏し始めた。

会った人は忘れても、ピアノの曲は幾つも憶えるんだ。

コウノトリ君は、いろいろとびっくりしたかもしれない。
ごめんね。お姉ちゃまは大雑把なんだ。それでもってちょっとだけ変わってるからね。

                        (お花はルピナスです。)



お姉ちゃまの考え

March 22, 2009

僕、ブルゴーニュ。

"難し" のお花が咲いてる。
"難し" の側にゴミ袋いっぱいのお野菜が置いてあった。ネコヤナギ君が育てたお野菜だ。


お野菜とキノコとアサリのクラムチャウダーを作って、コイビートの人のお見舞いにした。

ネコヤナギ君は 口数も語彙も少ない。それでもって頑固者だ。
お姉ちゃまは、そんな人と仲良しになることがある。

お姉ちゃまは言ったんだ。
ボキャブラリーが少ない人は、本当に伝えるべきことだけを言おうとする。
語彙が少なくても多くても、伝えるべきことを簡潔に伝えられる人は素敵ってね。

お姉ちゃまは大雑把に色々と考えがあるらしい。


**


せんからコイビートになる条件が一個あった。
女の人は自分勝手に条件をつけたがるからね。

* 条件は、職場に関係ないお友達がたくさん居る人だって。

お姉ちゃまは言ったんだ。年齢が進めば、お仕事の関係を保つためのお知り合いが多い人なら沢山居る。でもお仕事を離れて事が起きたときに お友達が駆けつけてくれる人は少ないってさ。
コイビートの人は 損得ないお友達がうんとこさ多いんだ。

僕はわかるよ。僕だって、パーシモンが泣いてる声が聞こえたら飛んで行きたくなるからね。


**


コイビートになる人に 絶対に持っていてほしいアイテムも一個あった。
女の人はアイテムに拘るからね。

* アイテムは、ハンダだって。

溶接する、あのハンダゴテさ。
みんなにお話してるから お知り合いは誰でも知ってる。

お姉ちゃまは言ったんだ。ハンダはマコトある象徴なんだって。
素敵なおうちに住めても、土台の構造がわかんなかったり
おしゃれな家電を持っても、中の配線がわかんなかったり
そんなことに、しっくりこないらしい。
マコトじゃないように感じるらしい。

だからってハンダじゃなくてもいいと思うけどさ。仕方ない事情があるんだ。今度話すよ。
お姉ちゃまが御ミサにお出かけだから、お見送りしなきゃならないんだ。
またね。

                    (お花はムスカリです。)



告白

March 20, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは とっても明るい感じで親戚中にお電話した。


親戚の人は、まだお姉ちゃまのコイビートの人を見たことがない。
正直言えば、まだコイビートじゃない。
微妙なままなんだって。

僕は微妙って言葉を知らなかったけど、何となく雰囲気で意味はわかる感じ。
そういうのを微妙っていうんだって。
親戚の人はお話を聞いて、気を揉んでいるばかりだ。

お姉ちゃまは、男友達をコイビートの人にちょっとだけ会わせたんだ。
お姉ちゃまは、親戚中にそのことを報告したんだ。
男友達は、後でお姉ちゃまにたくさん感想を言ってくれたから嬉しかったんだね。

あれは男が惚れる男ですよって言ってくれた。
一本気で 職人気質で 真っ直ぐな男だって言ってくれた。
頼りになる人だって言ってくれた。
落合さんはああいう人間を好きになるんですね、見る目ありますよ! 嬉しいですって言ってくれた。
流石は人を見てますねって褒めてくれた。

そんな色々を、みんなに報告したんだ。
みんなは、私たちはいつ会えるかしらってムズムズしてる。
お姉ちゃまは、まだまだ気持ちが通じていないから ずっと先よってお答えした。

お姉ちゃまは片思いだけど、僕とコイビートの人は両思いだ。
僕は告白されたんだ。
ワンコの中で 黒いラブラドールが一等好きだって告白された。
お姉ちゃまは まだ告白されてない。



ダマスクローズ

March 15, 2009

僕、ブルゴーニュ。

僕とお姉ちゃまの枕元の近くだ。
ローズのカーテンが下がってるローズの出窓だ。


お姉ちゃまはダマスクローズのお写真を頂けることになって、すぐにここに飾るって決めたんだ。

毎日ポストを見てたんだよ。
大き目の封筒が入ってると、喜んで手に取った。
でも中身は決まって楽譜ばっかだった。

譜読みしなきゃならない楽譜が、次々来てた。
ローズのカーテンとローズのランプと ローズの花瓶が、ダマスクローズを待っていた。

お花は僕が摘んだんだ。
僕には、ブルゴーニュのお花摘みって技がある。
お姉ちゃまを追っかけて花壇でお尻尾を思い切り振ると、お花がポーンって飛んでくんだ。
お姉ちゃまは拾って花瓶に生ける。時々は悲しそうなお顔で拾ってるけど、どうしてかは知らない。

今日僕は チューリップとラナンキュラスを摘んだ。
僕たちのコーナーにぴったりだと思う。

お姉ちゃまは、これから録音にお出掛けするみたいだ。早く帰ってきてね。お花、たくさん摘んでおいてあげるからね。



僕の事情

March 08, 2009

僕、ブルゴーニュ。

今日お姉ちゃまは、文化賞記念のお集まりに出席する予定だった。
でも急にお葬式に行くことになったんだ。


僕はパーティーもお葬式も、何するものか知らない。
わかったのは、パーティーは早くから出席が決まるもので、お葬式は急に出席が決まるものってことだ。

人間には人間の事情がある。僕には僕の事情がある。

パーティー用に準備してた着物は白っぽかった。
僕は "チェッ! こんなの着なければいいのに! " って思った。
何故ってお姉ちゃまが白っぽいのを着てると、僕は損をするからだ。

黒っぽいのを着るお出掛けは "行ってくるね" って抱っこしてもらえるのに、白っぽいのを着るお出掛けは、毛が付くからって頭を撫でてもらうだけになる。

今朝お姉ちゃまは急に黒い着物に変更した。
だから僕は、お玄関で抱っこしてもらえる日になった。



僕は忙しい

March 06, 2009

僕、ブルゴーニュ。

僕は今とっても忙しい。


お姉ちゃまは確定申告前に会計事務所に行った。
次には入院の人にお見舞いを届けに走って、戻ってくるとすぐに夏のコンサートの打ち合わせだった。

僕はお帰りなさいってお出迎えしたり、いってらっしゃいって送ったり忙しい。

昨日はラジオ関西へ打ち合わせに行った。
僕はお見送りとお出迎えのお役目をして、すぐにお隣にお座りして頑張ってねって励ますお仕事があった。
お姉ちゃまが演奏タイムを計ったり、おさらいしたりするからだ。

お友達が立ち寄るときだって 僕には大事なお役目がある。
お姉ちゃまは、時間がないからってお客様とお話しながら楽譜製本なんかする。


お客様が寂しいといけないから、僕が大春車菊ちゃんのお膝に乗ってお相手した。

僕はとっても忙しい。

次回はお姉ちゃまがキッチンのお話をします。



水車小屋の娘

February 20, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまに "小姓と水車小屋の娘" を教えてもらった。


《どちらへ! どちらへ?
美しい水車小屋の娘さん!
名は何と?

   *リーゼ。》
                              (高橋健二様訳)


こんな風に始まるお歌だよ。ゲーテって人が作ったんだよ。僕とパーシモンは水車小屋のお歌がすっかり気に入った。僕たちのお遊びにぴったりなんだ。ね! パーシモン。


《どちらへ! どちらへ?
美しい水車小屋の娘さん!
名は何と?

   *パーシモン。》



僕のお人形

February 11, 2009

僕、ブルゴーニュ。

カモノハシちゃんは中学校のクラスメイトで仲良しだった人だ。今は時々スーパーマーケットで会ったり、僕のお散歩で会ったりする。


でも携帯もメアドも知らない。
お姉ちゃまは、嫌われてるのかもしれない。


**


先週カモノハシちゃんはお姉ちゃまを駅のホームで見つけて呼び止めた。そして仲良しで途中の駅まで一緒に行った。一杯おしゃべりした。
またリサイタル行くね、ってカモノハシちゃんは言ってくれた。
チラシ送るね、ってお姉ちゃまはお答えした。

"送らなくていい。5月3日2時でしょ。"
送らなくていいの? お姉ちゃまは、嫌われてるのかもしれない。


**


カモノハシちゃんは急にやってきた。そして "プレゼント" って何か置いてすぐ帰った。


帰り際にお姉ちゃまは急いで聞いた。連絡先入ってる? って。

"入ってない。用の時はノロシ挙げて。"
ノロシ? お姉ちゃまは、嫌われてるのかもしれない。

お手紙があった。


ちゅらちゃんへ 
会社近くの雑貨屋さんで、
ブルゴーニュ君が
迷子になっていたので
保護しました。。。


お箱の中から僕のお人形が出てきた! カモノハシちゃんありがとう。

お姉ちゃまはカモノハシちゃんに好かれてるのかもしれない。
でも連絡先は知らない。 



お散歩のうた

February 02, 2009

僕、ブルゴーニュ。
お散歩のうたを歌います。

本当はアルチュール・ランボーさんが作った "感触" って詩なんだって。
僕とパーシモンは、お散歩のうたって呼んでるんだよ。
すごく楽しいうたなんだ。ね! パーシモン。


夏の夕ぐれ青い頃、行(ゆ)こう楽しく小径沿い、

麦穂に刺され、草を踏み

夢心地、あなうら爽(さや)に

吹く風に髪なぶらせて!


もの言わず、ものも思わず、

愛のみが心に涌いて、

さすらいの子のごと遠く僕は行く

天地(あめつち)の果てしかけ---女なぞ連れたみたいに満ち足りて。


(堀口大學様訳)



イーヨーの薊採り

January 25, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまが楽しいお出掛けをするのって、すぐわかる。口紅を念入りに塗るからだよ。


僕はお姉ちゃまのお化粧を毎日見てるから、何だって知ってる。



僕はお願いする。

僕も連れてってくれるよね? って聞いてみる。
一生懸命、目で聞いてみる。


やった! お姉ちゃまはいいわよって言った。
僕達は薊採りに行くんだって。お姉ちゃまは薊が大好きなの。昔っからね


クマのプーさんのイーヨーが薊を食べてるのを見た時から好きなんだから、薊好きに年季が入ってるんだ。

それでもってイーヨー好きにも年季が入ってる。


そんなわけで僕達はイーヨーに食べさせる薊を探しに行った。お友達のお山に行ったんだ。薊はたくさん生えてて、好きなだけ採ってくれるって言われた。

袋何杯も頂いて、お姉ちゃまはまたすぐに薊採りに行くお約束をした。僕も必ずついてくお約束をした。
それから僕は教わった。イーヨーって英語でEeyoreで、フランス語でHi-hanだって。



ギャレット・デ・ロワ

January 13, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃま達は新年にお決まりのギャレット・デ・ロワを食べた。
当たりだとかハズレだとか言いながら食べてた。


僕はドッグフードの中にフィラリアの予防薬が入ってると、ハズレって気持ちになる。
ギャレット・デ・ロワのフェーブは、入ってると当たりなんだって。

フェーブは、フィラリアのお薬よりイイ物なのかもしれない。


誰にフェーブが当たっても、ギャレットの王冠は僕のものなんだ。

王冠を落とさないように頭を真っ直ぐして、じっと写真を待つお役目は僕にしかできないからね。


お姉ちゃま、これでいい?

ギャレットが終わったらば、ナイチンゲールちゃんとパーシモンも一緒にお散歩に行った。

みんなでお散歩するのはとっても楽しいよ。
パーシモンは1歳になって大きくなったよ。


ほらね。

これじゃ見えない?
ほらね。



腕を絡めて

January 08, 2009

僕、ブルゴーニュ。
僕はお姉ちゃまとねんねするのが大好きなの。

暖かいお布団の中で撫でてもらうと うっとりする。


お姉ちゃまが眠っちゃっても、お夢の中でも、僕はお姉ちゃまにもっともっと近づきたいって思う。

もっと側で、もっとくっつきたいんだ。


だから腕を絡めてねんねした。

お姉ちゃまは朝、腕が痺れてるって言った。



よくあること

December 30, 2008

僕、ブルゴーニュ。

僕はお客様が大好きなの。


道に居る人には唸ってみたりすることがある。勝手に入って来ちゃ駄目だよって 言っておかなきゃならないからね。
でもお姉ちゃまがご門を開けて招き入れた人は みんな大歓迎だ。

週末のお客様はサックスの人だった。僕は一緒にピアノ室で合わせを聞いてた。

お姉ちゃまは大体何が起きても "よくあることよ。大したことじゃないわ。" って言う。コンサートの前の日に酷く食当たりしたのも "よくあること" だったし、旅行先で爆破声明が出て空港閉鎖されちゃったのも "よくあること" だった。
3日前にソプラノサックスから急にテナーサックスに変更するのも "よくあること" なんだって。

合わせの後は、リヒテンシュタイン公国のお話で盛り上がってた。僕は、"ああ、リヒテンシュタインね。知ってる。" って言ってみたけど あまり聞かれてないみたいだった。

侯国にある方がLiechtensteinで 侯爵所有から外れたドイツの方はLichtensteinと e の表記が違ってるって教えてもらった。
Bourgogneの表記には いつも e がある。



あっち行く髪飾り

December 26, 2008

僕、ブルゴーニュ。
お姉ちゃまは、あっち行くが大好きだ。
あっち行くっていうのは、うんと古くて大切なもののことらしいよ。


いつも使ってる髪飾りもあっち行くだ。フランスのカチューシャは、ビーズがポロンポロンって揺れる。何だか美味しそうに見える。

髪留めは、ママのお下がりのあっち行くだよ。
僕は側にいて、お姉ちゃまが髪をまとめ終わるのを一生懸命待ってる。だって次は僕がブラシをかけてもらう番だからね。



10回目の年賀状

December 15, 2008

僕、ブルゴーニュ。

昨日お姉ちゃまは風邪で御ミサをお休みした。


午前中あったかくしておうちに居たから僕は年賀状用写真を撮ってもらえた。
これは僕の大切なお役目なんだよ。
なんたって僕が年賀状になるのは10回目だ。

僕は写真を撮ってもらうのが大好きだ。
みんな "ブルゴーニュ君たらカメラ目線" って笑うけど、ちがうよ。
カメラの向こうのお姉ちゃまを見てるんだよ。

じっと見てると、早くお姉ちゃまのお膝のところへ行きたくなる。
動かないでねって言われてるから我慢する。


終わったらたくさん撫でてね。
約束だよ。



クレイユ・エ・モントロー

December 06, 2008

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは19世紀クレイユのお皿が大好きだ。
僕はお皿の上のものが大好きだ。


お姉ちゃまはお友達に尋ねられて クレイユ・エ・モントローのお皿のお話をした。
"セザール・フランクの妹が使っていたお皿よ。"って言った。

なんでも、フランクの妹は バカンスのお土産のポルポローネを乗せたんだって。
シナモンのポルポローネで、ほろほろ崩れるお菓子を受け止めたのがクレイユのお皿だったんだって。

フランクの妹はね、おうちで焼いた甘いキャトルカールなんか乗せる時は、生クリームの側にお庭に自生した薊を側に飾ったりしたんだって。

最後にお姉ちゃまは言った。
"フランクに妹が居たかどうかは知らないけど、とにかくそういうお皿なのよ。" って。
落ち着きと穏やかさと飾り立てない品を持ったお家の中で セザール・フランクに可愛がられた妹が使ってそうなお皿なんだって。

お友達はよくわからないみたいだった。でも僕はこんなお話が好きだよ。
僕だって キッチンの缶の中にどんな美味しいものが入ってるか空想することがあるからね。

今僕が空想してるのは、サティ作曲 "犬のためのぶよぶよした前奏曲" のワンコは 何色の毛をしてたかってことだ。
僕は薄茶だと思う。お姉ちゃまはブチがあると思うって言ってる。



野菜の匂い

November 30, 2008

僕、ブルゴーニュ。
ここは僕達のキッチンだよ。

壁際で食材が飾りの代わりになっている。


お芋はお隣さんのお庭で採れた。
僕達がお庭のお掃除をしていたら、菜園のお芋を掘って塀から渡してくれた。

キウイは多分お花屋さんがくれたんだ。
僕は見なかったけど、キウイからお花屋さんの匂いがするから きっとそうだよ。


とっても大きなセロリや白菜やブロッコリーは ネコヤナギ君が育てた。


ネコヤナギ君の野菜は さっぱりした匂いがする。

ネコヤナギ君は あんまり口をきかない。
野菜の入ったゴミ袋を突き出して "やる" って言う。

あんまり口をきかないけど お姉ちゃまとネコヤナギ君は25年も仲良しだ。
僕とお姉ちゃまは10年仲良しで、
僕とネコヤナギ君も10年仲良しって計算だ。

この野菜たちもゴミ袋に入ってやって来たよ。

ナイチンゲールちゃんの野菜は、優しい匂いがする。


ナイチンゲールちゃんは無農薬黒豆をたくさん買った。


枝からもぐのは大変だからって、一つ一つサヤを外して綺麗にお掃除して持ってきてくれたんだ。


野菜って色んな匂いがする。
持ってきてくれた人がどんなこと思ってるか、僕は匂いでわかるんだ。



チョコレートとシャンプー

November 10, 2008

*チョコレート*


僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは頂き物のチョコレートを食べてた。


"香りを楽しむチョコレート"って長いお名前のチョコレート。
僕にとっては "香りだけ楽しむチョコレート" ってもっと長いお名前だった。

お姉ちゃまは届いたばかりの絵葉書を眺めて、"カミーユ・コローもチョコレート色ね"って言った。
ああ、コロね。知ってる。

よく公園に居る焦茶の毛の子だよね。
そうだね、あの子チョコレートみたいだね。


僕もオヤツほしいなって思ってたら、マダム・ビスコッティが沢山沢山ワンコ・クッキーを持ってきてくれた。

やったね。マダム・ビスコッティは太っ腹だ。


*シャンプー*


お姉ちゃまにシャンプーしてもらった。
僕はシャンプーが大好き。


いい匂いの泡で撫でてもらうと うっとりなる。


シャンプーが終わったら、キルティングの僕の毛布にお座りして乾かしてもらうの。

それから"ブルゴーニュ、綺麗になったネ"とか、
"ブルゴーニュ、さっぱりしたお顔ネ"とか、
嬉しいことをいっぱい言ってもらう。

シャンプーっていいな。



読書とパンケーキ

November 06, 2008

*読書*


僕、ブルゴーニュ。
お姉ちゃまのブログより、僕の方が人気があるんだって。

だから "ワンコと一緒"は僕が書くことになった。


ここは僕達のベッドルーム。
お姉ちゃまはいつだって "私達の"って言ってくれる。
"私達のお部屋"とか "私達のお庭"とかね。

だからここは僕のものでもあるんだ。

お姉ちゃまは眠る前に 窓辺のお椅子でご本を読む。
僕はお椅子の周りをうろうろして どこが一番お姉ちゃまに近い場所か探したり、お膝に顎を乗せたりして待ってる。

読書の時間が長いと僕はつまんなくなっちゃって、早く寝ようよって目で合図するの。


肘掛けにお顔を乗せて こんな風にね。


*パンケーキ*


お姉ちゃまは おっきなパンケーキを焼いてオヤツに食べてた。
ピスタチオといちじくの匂いのするパンケーキだった。


いいなぁ・・・
美味しそうだなぁ・・・
それどんな味がするの?


今度僕のためにお砂糖抜きのケーキを焼いてって お願いしてみようと思う。



ヘンレ帽と牛の骨

October 31, 2008

*ヘンレ帽*


あったかいお帽子を編んでもらった。
ヘンレ帽っていうんだって。


ほらね、ヘンレ版の楽譜に色が似てるからだよ。


お姉ちゃまがつけた 嘘っこのお名前だよ。
僕気に入ってるんだ、ヘンレ帽って呼び方。


*牛の骨*


僕の大好きな燻製の骨は、髄が抜いてある。
牛骨の髄ってワンコがお腹を壊し易いからだって。


髄の跡がね、筒みたいに空いてるんだよ。

お姉ちゃまは、ぽっかり空いた穴を覗きながら教えてくれた。

モーパッサンの"テリエ館"って本では、お商売女性が髄のあぶらを髪につけて艶を作ってたんだって。
美味しい匂いの髪なのかな。



あの方へ・・・

October 24, 2008

浅黒い肌

逞しい広いお背中の

あの方へ


理知的な横顔

艶やかな短髪の

あの方へ


愛情深い眼差し

繊細な心根の

あの方へ


手編みのセーターを贈りました。


ホラ♪

うふふ、ブルゴーニュ君、
かわゆく似合ってる♪



テーブルの側で

September 26, 2008

雨がしとしと降っています。
朝顔と濡れて青灰色に光る石が映って 群青色の雨が降っているような気がします。


美味しい秋刀魚にお肉に玉蜀黍。炭焼きをして もくもく煙を立てた夕ご飯。
バナナ・シナモン・ブレッドを焼いた朝ご飯。

ブルゴーニュ君はお庭ご飯の最中、こんな風にお庭ソファとデッキテーブルの間に居ます。そして美味しいものが落ちてこないカナって お鼻をピクピクさせているの。

時々「イイナ、イイナ」ってテーブル脇にお顔を出して。
おねだりしない おりこうさん。でも瞳が訴えていますね。


午後は桐朋のお師匠様絡みの陶芸展へお顔出しです。



僕のペット

September 19, 2008

ガーデンテーブルまわりを少し秋らしく・・・と小さな模様替え。
鉢の間にどんぐりを飾ったり、収穫した鬼灯の実を置いてみたり・・・

釣りのおみやを待ちながら。


ジーィジーィと音を立てて吸盤を地面に貼り付かせながら移動する元気な蛸がやって来ました。

ブルゴーニュ君は じっと見つめて・・・


お隣に寄り添って伏せてしまいました。
蛸を可愛がるの・・・?

8つの足の侵入者を追いかけたり、吠えたりしないの?


太刀魚には 血を舐め取ってあげてる・・・(溜息)それもう生き返らないったら・・・

ねえブルゴーニュ君、お魚ガブって齧らないの?



大きな大きな虫

July 22, 2008

虫が苦手です。


薔薇がくたっとしてると思ったら 緑色の小さな子達が 茎の上で走り回って運動会。
紫陽花の葉に穴を見つけて探してみると 毛むくじゃらの茶色いお顔に睨まれた。
横縞の制服で集まってる鼠色の集団は、ちょっと注意をすると丸まって口もきかない。

いやな感じ・・・

その上 新種の虫も出てきたの。立ち葵、茄子、胡瓜・・・種類を問わず新芽ばかりを狙う虫が お庭のどこかに潜んでる・・・。
葉脈も完食。一日に食べられる葉の量が多いから、随分大きな虫に違いないわ、って恐くなった。

見つけましたよ。大切な新芽をむしゃむしゃ食べているところ。

黒くって毛むくじゃら。

ヴィッセル神戸のサンバイザーを被ってた・・・。



マカロン・タグ

June 25, 2008

ボンヌーヴェルさんのマカロンと ダロワイヨさんのマカロン。


楽しんだ後は ブルゴーニュ君にダロワイヨさんの金色のタグをつけてあげましょうね。
お洒落をさせてもらって ちょっぴり得意そうなお顔をしています。


朝のうちに入院書類を片付けちゃって ゆっくりチャイコフスキーの譜読みをしましょ・・・♪



僕の帯

June 13, 2008

大株になった西洋紫陽花が かわゆく色付いてきました。


疲れで調子を崩している 週の後半。
何十年と使っている黒革のソファーでお休みしていたら、座る部分の革に亀裂が入ってきたのが見つかりました。
液状クリームを塗ってお手入れしていたのに 古くなって革が弾力を失ってきたようです。

普段に使わない黒い帯が沢山ある・・・絹の総模様でカバーを作ったら 素敵じゃあない?

でもね、思い付いただけ。お裁縫が上手でないから・・・
形にして下さるのはマダム・ビスコッティです。

幾本かの帯を広げて一緒に組み合わせを考えていると、ブルゴーニュ君も興味深そうにしていました。
ブルゴーニュ君たら 帯に平気で乗っかっちゃって・・・


ねえねえ
これって僕のクッションになるの?
この上で僕がお昼寝するんだね。



一緒でいいね

June 05, 2008

湿度を含んだ空気の朝。
つる薔薇ロココが開花しています。


スタンド型の塵取りを持ったらば、塵取りと身体の間には少ぅし間ができます。
お掃除の間、ブルゴーニュ君は私と塵取りの隙間に居るの。

花殻を取り始めると 私とお花の間にできる隙間入ってる・・・
どの作業も ちょっぴりやり難いのです。

表の道を通り掛ったナイチンゲールちゃんが、
「本当にいつも側に居るのねえ。」って笑っていった。

お買い物に行くご近所さんも
「ブルゴーニュ君、今日も一緒でいいわねえ。」って話しかけてた。

くっつき虫ブルゴーニュ君、一緒がいいのね。



ブルゴーニュ君の嫉妬

May 26, 2008

スノードルフィンが開花しました。
優しく語りかけてくるような表情の薔薇。


片思いをしていた時のこと。
出張のお土産は何がいい? って聞かれて、横浜シュウマイのお醤油注しと答えました。新幹線でシュウマイを食べたらば、お醤油注しを頂戴なって。
お醤油注しはね、幾つか持っているの。注ぎ口に小さい草花を挿して お箸置きにしているんです。模様が少しずつ違うから とっても楽しい。

随分安い注文だねと言われたけれど、お土産なんて何だって良かった。片思いの人が出張中でも お土産を手に入れる時だけは私のことを思い出してくれたら嬉しかったんだもの。

人生でこんなにシュウマイばっかり食べたことなかったヨって笑いながらくれた崎陽軒さんのお醤油注し・・・。
綺麗に洗って 他のお醤油注しと並べてキッチンへ。

その夜のことです。いつもくっついているブルゴーニュ君が 数分の間居なくなったのは。
探すと拗ねたようにテーブルの下に潜ってる。
そしてキッチンでは 新しく頂いたお醤油注しだけが粉々になってた・・・

「僕以外の人を好きになっちゃ嫌だ。」って熱すぎるメッセージでした。
普段はおイタをしないのに、ブルゴーニュ君たら呆れちゃう。
洗っても、ワンコの敏感な嗅覚では お人の匂いが分かるのかしら・・・
破片はね、集めてガラスのシャーレに入れてオブジェにしましたよ。

つい先日は、釣りに行かれた男性のお友達が お魚のお土産と一緒にヒトデも見つけてきてくださった。
可愛い形のベージュのヒトデ、昨日ご紹介した貝壺に飾ったの。

翌朝起きると、貝壺の中から頂いたヒトデだけが消えて無くなってた・・・。
自分で買ったヒトデはちゃあんと残ってる。

ブルゴーニュ君、ヒトデをどこへやってしまったの?
「お姉ちゃまは 僕だけのものだよ! 」
隠したの? 壊しちゃったの?
「お姉ちゃまは 僕だけのものなんだから! 」


ブルゴーニュ君は隠し場所を教えてくれなかった。



雪ノ下

May 23, 2008

雪ノ下のお花が満開です。


お花にカメラを向けると、ブルゴーニュ君は大急ぎでカメラの前に滑り込みます。


お花と遊んじゃ嫌だよ。
僕と遊んでね。
僕を見てね。
僕を写してね。
エヘヘ♪
写してもらっちゃった。




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