Le chienX



僕が読むメール

March 28, 2010

僕、ブルゴーニュ。

僕たちワンコはメールを書く。


地面とか電柱とかに書くの。シーメールっていうんだよ。

蹄のオヤツ食べましたとかね、僕は大っきい男の子君ですとかね、色々わかるんだ。

よその子のシーメールを読んで お返事だって書くよ。いつも此処通ってますって書いてあったらばね、僕は君のあとでお散歩してますって お返事する。

みんなに一杯お返事する子も居るし、誰も書いてない処にだけ書く子も居る。

僕ね、シーメールはいろいろと読み慣れてる。変わった子も居るからね。けれども一等びっくりなメールってば僕のお姉ちゃまだよ・・・


メール其の@ "うん"

メール其のA "わかった"


いやいやいや、今どきはオジイチャンでも もう少し長いのにね・・・。
無愛想なのじゃあないの。上手に打てないんだ。気の毒だね。

ついこの間にdocomoショップで赤外線の方法をお尋ねしてた。お友達にいつも携帯を問われるんだのに お答えできなくてね、皆さんがお困りだったからさ。

docomoのお姉さんに方法を教わって、まあ凄いのねって感動してた。私もお初に赤外線をするワって得意がってた。それっからしばらくして、またやり方を忘れっちまったんだ。気の毒だね・・・

お姉ちゃまだって頑張ってるんだよ。それを証拠に再びにdocomoショップへ行ったからね。


句点のテンは出るんだのに

読点のマルって出ないの?

ってお尋ねしてんだ・・・


いやいやいや、出ない筈はないからね。2010年携帯大国で読点が出ないなんて馬鹿なことあるものかって思った。

それでもって聞いたんだ。マルが出ないなら どうやってメールしてるの? ってさ。お姉ちゃま答えてくれた・・・

-- 1文なら、マルがなくて大丈夫だから。

間違いないね。だから "うん" だけなんだね・・・ 気の毒だね・・・



僕が思うサックス

March 24, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お椅子の陰から覗いてる僕。


僕、ちょっぴり怖いんだ。ねえノベルティー君、それってサックスっていうのでしょう? 知ってる。大っきい音が出るやつでしょう?

いつに音が出るかわかんないから怖いの。

ピアノはさ、白と黒のパンダ色んとこ押すと音が出るよ。お姉ちゃまがお指で押したり、僕が顎乗せたりすると音が出るよ。

サックスってさ、お指で押しても音出ないんだ。だのに急に大っきい音がしたりね・・・気まぐれだよね。いつ出るってわかんないから僕、ビクッってなるの。

今、音出る? 僕が近づいたら音出る?


サックスみたいなワンコ、居るよね。


じっと黙ってたくせにさ、仲良しかな? って近づいたらば急に吠える子さ。僕ビクッってなるもん。

きっとサックスも僕が近づくと音が出ると思う。



僕が診察台で見たこと

March 19, 2010

僕、ブルゴーニュ。

僕びっくり仰天した。


先週末のことだよ・・・僕ね、いくらお姉ちゃまだって本当に鯨を食べにゆくとは思っちゃいなかったの。

食べたがっていたよ、うんとこさ食べたがっていたね。けれども此のような酷い事になっているときもご馳走にありつきに行くなんてさ・・・。僕たちワンコには考えられないことなの。

人間ってすごいね。免疫のお薬と痛み止めを入れられたままに、是が非でも食べようとするなんてね・・・。人間の食欲ってびっくりだね。

鯨食べてお腹一杯んなって、ご機嫌で帰ってきた。
それでもって次には麻酔打たれにお出掛けしたんだ・・・。

朝は時間ギリギリまでおさらいしてから お出掛けした。
僕はお腹ピーになるっくらい不安だったのにさ、お姉ちゃま おさらいしてんだもの・・・。


台の上で

お姉ちゃま言ったんだ。


先生、頑張ってねっ! ってさ。あ〜あ〜励ましたね・・・
それっから看護士さんにも言ってんの見たよ。

-- 私が動きそうになったら頭でも顔でもガッチリ押えて頂戴。そのために髪もまとめてきたから、遠慮なくやってね!

始まってからもお医者様と看護士さんがお話しなさるの、じっと聞いてた。器具を使う様子や うまく器具に引っ掛からずに取れないなど仰る様子をね・・・。何度も験し何度も取れないと仰っていたからね・・・

それでもってお姉ちゃま、次にお口がきけたらば言葉をかける決心をしてたんだ。先生、諦めちゃ駄目! とね。

僕ね、僕にはわかんない。患者さんだから泣きながら寝ている方法が正しいと思ってたけど・・・。人間って僕たちワンコと違ってるからね・・・みなまでを理解するのは無理なんだ。


**


僕まだお腹ピーなの。うんとこさ心配をしたからね・・・。それでもって、ピーが治るまで僕のご飯少なめなんだ。踏んだり蹴ったりだ。



僕がお医者様で聞いたこと

March 11, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまが大変だっ!


僕聞いたんだ。昨日お医者様で聞いたの。恐ろしい言葉の数々を聞いたんだよ!

切る・入院・メス・骨の治癒・麻酔・傷の治り・薬で眠ってもらった方が・かなり強く痛みが出る・・・

お姉ちゃまに何が起こるの? って僕パニックんなった。お医者様で嫌な感じのお話って書いてたの此の事だったんだって、僕泣きそうになったの。気の毒だね、気の毒だね。

けれどもお姉ちゃまは別な事を恐れているんだ・・・
週末の鯨料理がキャンセルになるのじゃあないかって、それったけを恐れてる。

僕は冗談じゃあないよと注意したんだのにね。お姉ちゃまはスッキリコンと答えるの。さんざ痛い思いをするんだから美味しいものっくらい食べなきゃやってらんないわってさ。

僕はお姉ちゃまにメスが入るのを恐れてて、お姉ちゃまは鯨を食べ損なうかもしれないと恐れてる。僕はお姉ちゃまも鯨さんも切られないと良いナって詮無いことを思った。


お姉ちゃま、お医者様が唖然としなさるほどにガッツリ要望をまくし立てた。


お姉ちゃまは、診察台に寝かされてたって自分のペースでガッツリやるんだ。僕ね、僕は予防注射と言われるとお腹がピーになるけどね・・・

それでもって治療の順番からお薬量までを確認して、早口であれ此れ要望した。それでもって、ちゃっかりコンサートのチラシを置いて帰ってきたんだ。

僕はお話を聞いて怖い思いをしたから撫ぜ撫ぜしてほしかったんだのに、お姉ちゃまは帰るとすぐにガッツリおさらいをした。明日寝てなきゃあならないなら、その分も練習を終えるワとか言ってね。

それでもって2人前くらい唐揚げを平らげた。明日はたくさん食べられないかもしれないから、その分も食べ溜めるワとか言ってね。いつだって食べ溜めてるくせにさ。

僕ね・・・お初には恐ろしかったけれど・・・お姉ちゃまを見ていると安心な事みたいって気がしてきたの。


**


お姉ちゃまからお友達へ伝言があるヨ。
"行ける可能性は高いから、鯨まだキャンセルしないで!"

恥ずかしいね恥ずかしいね。とても食べたいらしくってね、行く気なんだ。諦めちゃいないんだ。ご迷惑だね。

明日も僕がブログを書くかもしんないし、お姉ちゃまが書くかもしんないし、誰も書かないかもしんない。



初めまして?

March 02, 2010

僕、ブルゴーニュ。

男性用の大っきいシャツと レースを重ねるのマイブームなんだって。


パパのシャツだ。LLサイズだ。ぶかぶかで変てこって思うけど、お姉ちゃまが気に入ってるから僕は何も言わない。

身体は酷いことだのに、お姉ちゃま楽しそうだね。日曜はバスケットに楽譜とゾラのご本を入れて、牛君と打ち合わせにお出掛けしたんだね。
万年バスケットっきり持っちゃあいないんだからね。


牛君に出会ったのは一昨年だ。

お姉ちゃまだけが そうと思ってた。


一昨年ご挨拶をしたの。初めましてって丁寧にね。丁寧なご挨拶ならば良いってものじゃあない。何故って牛君言ったの。いや落合さん、以前ご一緒に演奏したんですよ・・・ってね。

めちゃくちゃだっ。丁寧なお初のご挨拶は間違ってたの。忘れるったって ものの限度があるんだのにね。


**


お出掛けしてっと、あ! 落合さんだってお声がした。お姉ちゃま少しだけ笑顔っぽく会釈したね。穏やかそうなおじさんだ。

おじさんは応援してますよ、また演奏聞かせてくださいと仰った。ちらしで見知った音楽ファンのお方かもね。お姉ちゃま、ありがとうございますと去ったんだ。


丁度の具合に来合わせたお仲間が言ったよ。

あれ? とね。


"‥音大の ‥教授と一緒だったんですか。"
-- ?!

お姉ちゃま "あっ" ってびっくりしてね。それでもって "先生〜!! ‥先生だったの? ごめんなさ〜い!" って叫んだの。

めちゃくちゃだっ。音楽ファンのおじさんじゃあなかったの。忘れるったって ものの限度があるんだのにね。

気の毒なお姉ちゃまは どなた様も初めましてのつもりだからね・・・。ごめんねごめんね。会ったときには名乗って教えてあげてね・・・。

それでもってお姉ちゃまが初めましてと言ってもどうか許してあげてね。僕からのお願い・・・



ただ着るベスト

February 28, 2010

僕、ブルゴーニュ。

裾とお袖、ワンコクッキーみたいで美味しそうだ。


お姉ちゃまねママが編んでくれた毛糸が一等好きなの。って事は一等好きがたくさんあるって計算だね。

嬉しいナって感じた同じこと、坊やにして差し上げたいんだね。だから毛糸を編んだげたんだよ。川辺のお話で、お礼に編もうって言ってたね。

欲しい形を問わなきゃあなんないからね、ベストを編みましょうねと申し出たの。

したらさ、したら坊や、ベストってば編んで作れる物かとお聞きになったよ。僕はまた左巻きってご事情がありはしないかと心配になったけどね・・・お姉ちゃま丁寧に、ええ編めるのよと教えてあげた。

いやいや、びっくりだね。ベストは編めるものってご存知なかった。
それっから次には "何を入れるベスト?" とお尋ねになったね・・・

僕なんかご質問の意味がわかんなくてね。


坊やのお話の仕方なんか誰にもわかりはしないんだ。

なんたってホケキョなお人だもの。


お姉ちゃま、とっても優しくお答えした。なんにも入れないベストよってね。

僕教わったの、坊やはバッグを持たないから ポッケがあるベストをバッグの代わりに着るんだって。それでもって、ベストってば何か入れるお品とお思いなんだよ。気の毒だね・・・

"なんにも入れない?"
-- そう、なんにも入れないベストなのよ。

いやいやいや、会話おかしいよ。坊やはどうかしてるしね、お姉ちゃまはイカレっちまったが如くに優し過ぎるしね。会話を聞いてれば頭がクチャクチャになっちまうの。

坊や沈黙してからお姉ちゃまに問うたんだ。
"・・・ただ着るベスト?"
お姉ちゃまニッコリお答えした。
-- そうよ。ただ着るベスト。

坊や嬉しそうに、ただ着るベストか・・・って呟いた。

いやいやいや、単語もおかしいしね。益々頭がクチャクチャになったよ。


坊や、襟が円く刳れているのが好いと注文をした。


お姉ちゃま少し涙ぐんで、ええ円いお襟にするわねってお約束してた。坊やが毛糸に注文を出すっての余程のことさせて上げたかったそうでね、涙ぐむくらい嬉しかったんだね。

まだ寒い頃にお渡ししたの。円いネックは暖かだね。それでもって此れ "ただ着るベスト" ってお名前なんだって。


**


そりゃあね僕だって正直なところ、やっぱ坊やは頭の造りにご事情がありはしないかしらんと思った。けれども黙ってるんだ。

何故って僕教わったの。 発言は自由な代わり、発言者は発言に基づくものをもっていなきゃあなんないってね。

坊やが変テコでもね、僕のほうがお利巧かなっていえば そうでもないかも・・・。坊やの巻き加減を進言するに基づくもの持ってないかも・・・。

僕ね、僕だって良いワンコだよ。雑誌にだって一杯出られたしネ! 本当を言うと お姉ちゃまのオマケで出たんだけどね。

しばらくはオマケってこと忘れて 僕ついお調子に乗っちゃったけど。それでもってパーシモンに自慢したけど、考えれば坊やみたく特集なんか組んでもらえそうにない。


僕は坊やよりお利巧じゃないかもって隠忍自重で黙ってる。

だのにお口に出しちゃった男の子君が居たね。


坊やってば巻いてるんじゃあないかってね。

お姉ちゃま、それが何か? ってとても冷たい目をした。此んなときは運の悪いことが起きるんだ。僕知ってる。
-- 君が凡俗なのは君の勝手だけどさ、

やっぱり・・・。

-- 凡夫の視点が正しいとでも言う気じゃなかろうね。

わ〜わ〜、まるでお姐・・・

-- 他人の心配できるほど上等な頭脳かい? 自分の頭心配してな。

わ〜わ〜、ガラワルッ・・・ 

坊やには うんとこさ優しくて親切でホンワカだのにね。
坊やったけ、えこっ贔屓だね。



エンジェルケーキ事件

February 23, 2010

僕、ブルゴーニュ。

ブログ書きたいなぁって、パソコン見てる僕。


僕ね、いつも此処でブログの順番を待ってるの。おしゃべりしなきゃあなんないこと、お山ほどもあるんだもの。


ねえ、今日は僕が書いてもいい?


僕ね、川辺のお話ってば不思議なの。

僕ら、川辺に住んだことないんだ。それでもってお姉ちゃまは断じて20過ぎのお年じゃあないのだしね。20歳過ぎってばお家には居なくって、東京に住んでいたね。

ところどころ時間軸が曲がってるんだ。ぐんにゃりとね。
時間っくらい違えても構わないよ・・・。ただ1つのことを除けばね・・・。


**


問題ったらエンジェルケーキ事件だよ。

ケーキを掴んでふわふわ〜!! って大騒ぎしちまったの、坊やの風な小学生ならば良かったんだのにね。なにしろ大人のお方だったの・・・。其処んとこの時間軸を間違っちゃいけないね。

ケーキったら掴めばへたってしまうものさ。僕だって知ってるよ。


お人がたくさんな処でしなさったので尚悪いね・・・。


皆様に触ってみるよう勧めなさった。ケーキを掴んでは押してみながらね、ふわふわだから触ってみろとね・・・。どなた様も びっくりな具合でね。目なんかテンになっちまっていたもの・・・

ケーキは掴んでみるものじゃあないしね。美味しく上がって頂けなくなってしまったね。伸されてしまったんだもの。

驚いっちまうよ。正直なところ噂のとおりに左巻きってご事情がありはしないかしらんと思った。

もっと驚いたのは、お姉ちゃまさ。

小さな子がおイタをして喜んでるのを見る如くにね、ケーキがへたってくのを優しそうに眺めてんだ。コンコンチキさ。どうかしちまってるよ。恥ずかしいね、恥ずかしいね。

どうしてもコイビートの人が小さい子と思えてならないんだね・・・。其処んとこも不思議なのさ。どうと時間軸を誤ったって、コイビートの人はお姉ちゃまよかお年上なのだしね・・・

変テコなんだ。今にきっと何かわかるんだ。



ちゅーたくんの恋愛(2)お好み

February 20, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは、まぁるいバッグを手に入れた。


此うした古い物のことあっち行くっていうのでしょう? ただのボロボロのバッグって思うけど、お姉ちゃまが気に入っているから僕はなにも言わない。

あっち行くバッグ持ってお出掛けだった。お医者様に嫌なことを言われているのに 自分では加減が良いってお調子に乗ったんだ。お仲間10人もとお食事会ってね。それでもって急性炎症を起こしたんだ。僕はやってらんないよ。


ご用意のお姉ちゃま見て、ちょっと変テコだなって気がついたの。


お洋服ったら、お食事会に合っちゃいないんだもの。ふんわりベージュのレースワンピースと ふんわりベージュのロングカーディガンを重ねるなんて地味に過ぎるよ。

お仲間たくさんとならば、明るいミニワンピにブーツってのが気分じゃあないの?


地味なワンピにつけるのったら

象牙のブローチに象牙のネックレス・・・?


いやいやお姉ちゃまどうかと思うね。皆さんでガヤガヤするには地味・・・

はは〜ん、お姉ちゃまコイビートの人に会うんでしょう! 僕合点がいったよ。あん時と同じだね。お仲間と合流する前に、コイビートの人と会うに違いないよ。

コイビートの人、此んな風がうんとこさお好きだってね・・・。お姉ちゃまに面と向かっては仰らないけれど、お友達にお好みなどお話しなさるんだ。伝え聞くところに寄れば、こりゃあご趣味の真ん中って お姉ちゃまは勘違いをしてるの。


お姉ちゃまは馬鹿ねぇって言われてるんだよ、気の毒だね。


お姉ちゃまの服装の雰囲気を、お好みとお人に仰っただけでしょうと言い聞かされるんだのにね・・・。格好じゃなくて着ている人のことでしょうとね・・・。

お姉ちゃま自信がないんだ。それでもって一生懸命頑張ろうとしてるんだ。地味なホワイト・オパールの指輪を一つ加えてお出掛けした。無駄に頑張ってるね。

コイビートの人は此の日も お姉ちゃまについては何も仰らなかった。普段より少し長く4秒っくらいレース裾をご覧になった。それだけだ。

たったそれったけだのにね、あの二人にとっちゃ大変な進歩なんだよ。何故ってお互いに目を逸らすっきり方法を知らなかったんだからね。

人間の恋愛って、なかなか進まないんだね。僕たちワンコとは違ってるね。お姉ちゃま、裾に目線4秒確保って大喜びだ。痛み止めを多く入れて気分悪いんだのに ご機嫌なんだ。

コンコンチキだ。やってらんない。



ワンコ学校で教わった事

February 12, 2010

僕、ブルゴーニュ。

僕は子犬んときワンコ学校を優等で卒業した。


1月末だっけね、遅い時間お電話が鳴ったの。ヤマシギ君から私的時間に着信するって此処10年にも大変に珍しいからね、驚いたよ。

-- はあ〜? ヤマシギ君どうしたの??

お姉ちゃまもびっくりしたのだろうけれど、珍しいお電話でも "はあ?" と受話器をとるって良くないね。ワンコ学校ではお電話に、はあ? と出て良いと教わらなかった。

ヤマシギ君、黙っていらっしたよ。
-- もしも〜し! 何なの一体?

ヤマシギ君しばらく絶句をしたらば 心配しました、と心の籠もった調子で仰った。お姉ちゃまはね、え? 何が? ってなものだ。

-- あ、電話するって言ってしてなかったっけ? あ、その前にメアド失くしたから教えてって聞いといて送らなかったっけ。あ、年賀状貰ったのに出さなかったっけね。会って話せば可いと思ってた。アハハ

お姉ちゃまってそんな風ばかりをするんだ。大雑把が過ぎるね。ご病気が悪くなったかとご心配なさってたんだね・・・。


僕思うけどヤマシギ君は大変に聡明なお方だよ。


ご心配を言い立てるのは結局は身勝手なエコだってね、あれ? エコでいいのかな、それともエゴだっけ・・・。ちょっと忘れたけど、なにしろ様々をご理解のうえ賢明な方法をなさるんだ。

お姉ちゃまがお気楽に、大丈夫なようよとお答えしたらば "ありがとうございます。" と仰った。

僕ね、僕なんかは感激しちっまうの。ブルゴーニュ元気でいてくれてありがとうって言われたらば感激するね。いっぱいご心配頂いたナって嬉しいよ。お姉ちゃまもきちんとお礼を言うがいいね。

-- は? なんだそりゃ。

いやいやお姉ちゃま、なんだそりゃじゃあなくてね。此のような場合には ご心配をおかけして済みませんでしたと言うが正しいよ。僕ワンコ学校で教わったよ。

お姉ちゃまも正しく言おうね。ハイどうぞ!

-- それよりチラシ750枚を2つ折りにしなきゃなんないの。機械で折ってくれない。

違うよ! お姉ちゃま、そうじゃないよ。自分のご用じゃないでしょう。ご心配おかけしました、と言うんだよ。わかった? ハイどうぞ!

-- ありがと。じゃあ取りに来て。750枚重いよ〜。

違うったら! お願いをするならば此ちらからお持ちする風に教わったよ。それにねワンコ学校では、重いよ〜じゃあなくて お手間おかけしますって言うが正しいって聞いたもの。


だいたい其んなお遣いをヤマシギ君にお頼みするなど失礼が過ぎるよ。


ヤマシギ君、お断りなさって可いからね。折角のお人の能力は要様なところで発揮しなくてはね。ちらし折りならば僕だってできると思うもの。多分だけどね。

ご親切に折ってくださるなら、持っておいでと言ってやって平気だよ。ハイどうぞ!

"では取りに参ります。折りあがったら、送り先のほうへ届けましょうか。"

あ〜あ〜ヤマシギ君も違うったら!

ワンコ学校で教わったやり方と酷く違ってる・・・。お姉ちゃまはワンコ学校を出ていないから 正しい方法を知らないんだね。気の毒だね。



僕が思うパリの風

February 07, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃままた骨の炎症を起こしてるから僕がブログ書くの。


パリの風、今年は第14回だね。皆様のお陰だね。

第1回ん時ね、僕なにが始まるか少ぅしもわかっちゃいなかったんだ。綺麗な曲がたくさん並んでるねって思ってた。ドビュッシー映像第1,2集全曲や ラヴェル、マクダウェルなど並んでたもの。

あれ? って思ったの、お姉ちゃまのメモにこうとあったからだよ。


【静】 ←→ 【動】
【水】 @水の反映 ア.水の戯れ E金の魚
【夜】 D月は廃寺に落ちる イ.鬼火
【想】 Aラモーを讃えて ウ.エチュード B運動
【木】 エ.荒れ果てた農園 C葉ずえを渡る鐘


へえ、お姉ちゃまの頭ん中では何やかや計画があるの? って見てたの。

ぼんやりだけどね。


第2回のサンルイ島の回で、イベールとラヴェルの曲集を持ち出した。曲集だね、2つの組曲とも綺麗だよね〜って見てたよ。したらやっぱりメモが見つかったの。


【イベール】 【ラヴェル】
【動】 A白い小さなロバ Cお転婆娘 ア.蛾
【悲】 D悲しみの家で E廃墟の宮殿 イ.悲しい鳥
【水】 H水売りの女 ウ.洋上の小舟
【スペイン】 Fバホラメーサ エ.道化師の朝の歌
【鐘】 B老いたる物乞い オ.鐘の谷
【歩】 @金の亀を使う女 Iバルキ女王の行列
【光】 G水晶の籠


あれれ〜もしかして何回分みなまでも縦横埋めてゆく風にプログラム作っているの? って思った。


したらね、したら、やっぱりさ。

僕が思ったとおりだね。


ふんわりふんわり選んだように見えてたプログラム、回を追うごと作曲家別の表になってったじゃあないか。


**


って事はだよ。もしかするとブログシリーズだって、お姉ちゃまの頭ん中では一揃いが既にできてるのかもって気がしてきたの・・・。

この頃ね、実は全部のシリーズが繋がってく気がしてるの。お姉ちゃまってば お初っから計画をしてたのじゃあないかってね、気がするの。多分だけどね。


其れってば14回みなまで違うソロプログラム構成よか うんとこさ簡単って思うしね。


例えばさエートルのお話ってば別なシリーズにも関係あるんじゃあないかなあ・・・とかね。一杯シリーズがあるからね、一杯読まなきゃだね。

僕にはまだよくわかんないけど・・・お姉ちゃまだけ完成図がわかってて、僕はバラバラにピースを見せられてんじゃない? って疑ってるんだ。リサイタル計画のときとおんなじ風にね。

一個一個のピースは散文っぽくしてあってさ、パズルみたいにさ。それでもって僕なんかピースに惑わされて日毎バラバラに考えてるだけじゃあないかってね・・・

なんだかそんな気がしたんだよ。
リサイタルのパズルは、だいぶできてきたネッ!



僕がロビーで見たこと

February 03, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃま気の毒にね・・・


コンコンチキ事件の続きだね。
会いたく思っていたのにね。頑張ろうとしてたんだのにね、勇気が出なくて逃げっちまったのだもの・・・。

お姉ちゃまあ〜ぁ、なんてつぶやきながらロビーのソファーで編み物を始めた。ベストはできあがって、次には別のを編んでんだ。

こんな時はそっとして上げるがいいね。一人静かに編み物だよね。へこんでいたって編み物でも進めば 気分も良しってものだからね。だのに間の悪いお人って居るものだよ・・・。

僕が知ってる内で一等間が悪いお人っての、テントウムシ君だよ。ご本人は少ぅしも悪かないのにね、必ず間の悪いことになるんだ。お姉ちゃまはね問題は間なんてものじゃあないと言うけれど、僕はあのお人は間が悪いんだって思う。

何故って熱々のおうどんを皆でいただきまあすって言った途端にお電話かけてきたりね。受験生ちゃんの弾き合い会はじめますよと電源を切ろうとした途端にかけてみたりね・・・


テントウムシ君は言ったんだ。

電話するたび酷く怒られるからヤダなってさ。


お姉ちゃまご返事したね。じゃあかけなきゃ良いわ。かけなければ怒られないわ、とさ。

なるほどねえ! かけなければ怒られない・・・そのとおりだ。
僕、感心してる場合じゃないね。お姉ちゃま非道は良くないね。

僕ね、いつも間が悪いテントウムシ君がよりによって今此の時に近づいて来て あ〜あ〜って思ったの。

身体大丈夫なん? と近寄ってらっしゃるのだもの。
来ちゃ駄目だよって教えてあげたかったよ・・・。


**


お姉ちゃまはチラと見て無視をした。編み物を続けているのに重ねてお尋ねになるからね・・・

-- ウルサイ。

あ〜あ〜其んなご返事はいけないね。心配してくれてるんだからね。テントウムシ君もね、空気読んで頂戴ね。お姉ちゃまデートがメチャクチャになったばかりだからさ、あまり話しかけないほうが・・・

あ〜あ〜止したほうがいいのにね、お久だからテントウムシ君はたくさんお話があったんだ。お姉ちゃま、おしゃべりするテントウムシ君の胸飾りの赤いお花を指した。

-- 七五三か。

わ〜わ〜、いけないね、いけないね。テントウムシ君はお偉方なのだからね、此の日のお集まりに来賓で呼ばれてんだ。来賓のお方は赤い胸飾りをつける決まりなんだよ。其んな非道を言ってはいけないんだのにね。


テントウムシ君もね、もう彼方へ行ったほうが良いと思うよ。

お姉ちゃまはご機嫌が斜めんなってるからね。


けれどもカメラのシャッターなど押してくれてね、ご親切なんだ。注文までつけっちまったね・・・

"ハイもう少しこっち見て。その顔おかしい。さっきの方が・・・"
-- どのツラで他人の顔に文句言うんだい。馬鹿者が!

わ〜わ〜、お側でお耳にされた大先生方、目がテンになってるよ。
わ〜わ〜、お行儀悪い言葉遣いは止そうね。


**


実のところご機嫌のせいじゃあないんだからね・・・大概が男の子君に此んな風で困るの。其れを証拠にテントウムシ君てば普通にシャッター押してるもの。慣れてるねえ。

でももう乱暴を言うの止そうね。お行儀が悪くて恥ずかしいからね。テントウムシ君もね、空気読もうね。

僕ね、お姉ちゃまがコイビートの人を恥ずかしがって逃げっちまってびっくりしたけどね。ロビーじゃあもっとびっくりだしね。

びっくりがたくさんで僕も大変なんだ。



コンコンチキ事件

January 31, 2010

僕、ブルゴーニュ。

付け下げの続きのお話だよ。


赤いスイトピー大事件を憶えてる? あの日から2人は、まだお手ができてないんだ。お姉ちゃまは是が非でもお手をと気負って、お着物でお出掛けしてった・・・。

お姉ちゃまね、コイビートの人を見つけて感動したんだ。大好きなお方が目の前にいらっしゃるってね、感動のあまり固まってしまったの。

コイビートの人から4m以上も離れた場所で立ち止まった。動けなくなっちまったんだ。

お姉ちゃま、お姉ちゃま、お手をするのでしょう? 4mじゃあ無理だからね、もう少し近くへ寄らなければね。僕は一生懸命応援したんだのに、お姉ちゃまってば固まったまんまさ。

コイビートの人もコイビートの人さ。4mをひらいたままに何か仰ったね。あ〜あ〜少ぅしはお姉ちゃまに近づいてくれなきゃあ駄目じゃあないか。

4mったら、馬鹿馬鹿しく遠いよ。僕のお散歩のお紐だって届きやしないのだからね。馬鹿馬鹿しく遠い距離を空けて2人は向かい合ったよ。どうしたものかと思うよ。なっちゃいないよ・・・まるでなっちゃいない。

お姉ちゃまは袂をくるくる弄って おかしな様子になった。心臓がお喉んとこまでせり上がっちまってね、目があったらば逸らしちまってね・・・。目が合うったってなにしろ4mの向こうだのにね・・・。


お姉ちゃまなんか、何百人の前で一人マイクを持ってお話するじゃあないか。


知らないお人がうんとこさご覧の壇上で演奏をしたり 楽曲のことおしゃべりしたり 笑ったりしてるじゃあないか。こんな風に息が詰まって袂をくるくるしてるのなんか見たことないよ。コンコンチキだよ。

コイビートの人はね、何故着物なのかってお聞きになった。そりゃね、そりゃあ僕たち男の子君にとって、好きな女の人の着物ってのはちょっぴり嬉しいものだしね。僕なんかすりすりするの大好きだしね。

お姉ちゃま、お答えしなかった。黙っていやいやをした。
あ〜あ〜何だよ其れ。何がいやいやだか わかんないよ!
お姉ちゃま しっかりして! 頑張ってよ!

きちんとご返事するが良いよ。貴方に見てほしかったのよってさ。熱心に着付けもメイクもしたんだからね・・・

お姉ちゃまは4mを離れたまんまで お喉を振り絞ったよ。
-- わ、私、す、すぐ行くから。

え? お姉ちゃま何なの? びっくりな事を言っちゃあいけないよ!

"は? 何だそりゃ? "

コイビートの人が仰るのは尤もだね。何だそりゃ? だよ。わけが さっぱりわかんないもの。

-- す、すぐ帰るの。あの・・・もう行かなきゃ。

え? え? お姉ちゃま! 何言ってるの? 懇親会はまだでしょう? ゆるりとお茶とお話をするのでしょう? コイビートの人にお話すること、お山とあるのでしょう?


お姉ちゃまは急に踵を返した。コイビートの人にお背なを向けた。ガクッ


後ろを向いっちまったお姉ちゃま、唇を噛み締めて泣きそうなお顔をしてた。コイビートの人の真ん前に居るの、耐えられないと言うの。ドキドキしすぎて コイビートの人の前から逃げっちまいたい、此の時間を止してしまいたいと思っちゃったらしいの。

いやいやいやいや・・・それは違うよ。お姉ちゃまどうかしてるよ。コンコンチキだよ。逃げっちまったら いつまでもお手ができないよ。

折角にお着物でお召かししたんだのに急に自信がなくなっちゃったんだって。似合ってないかもしんない、きっと綺麗じゃないワってね。見られるのが急に怖くなっちゃったんだ。

お姉ちゃま、お姉ちゃま、何も綺麗じゃなくっても逃げることないじゃあないか。一生懸命に着てきてくれたんだなってだけで嬉しいものだのにさ。

大体ねコイビートの人の身にもなってご覧よ。お好みの風に召かしこんで現れたと思えば4mも離れ突っ立って、5,6分で帰ってしまったんだよ? あぜんと しなさってたじゃあないか・・・

お姉ちゃまは成長していないの?
あの隠れんぼの日と同じこと、ずっとしてしまうの?

僕ね、僕お空向いて わお〜んって吠えたくなった。

僕だってガクッときたけど、お姉ちゃまは もっとガクッとなってた。
酷く後悔したんだね。キッスどころか目を見ることも無理だったのだからね。

お姉ちゃまは早々に着いたオークラのロビーでがっくり項垂れたんだ。気の毒だね気の毒だね。

僕のお話は続くの。



付け下げの理由

January 29, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃま、張り切ってお着物を着たよ。


僕ね、変テコだぞって思ったんだ。ホテルオークラへ懇親会に行くと聞いたからね。芸文の懇親会って格式があるのでしょう?

素晴らしいお召し物の方々がたくさん来なさるのだしね。訪問着が正式じゃあないの? いつもならば、あすこの懇親会にはもう少し華やかなのを纏うじゃないか。


だのにどうして此の色を着るの?

紋入りでとっても綺麗な刺繍だからね、付け下げでも格落ちってほどじゃあないけどさ。


けれども幾らなんでも地味過ぎるってものだよ。
帯揚げまで、華やかなのを止してんだもの。同色系の帯揚げ締めたね。そのお顔ったらば、上気してるじゃあないか。

はは〜ん、って合点がいったね!

無理をして懇親会に出るなんて おかしいと思ったんだ。懇親会の前にコイビートの人に会うんだ! はは〜ん、そういうことか。僕すっかりと合点がいった。

地味色で上品な付け下げなど、如何にもコイビートの人のご趣味だもの。


僕ね、僕だって此れ大好きだよ!

すりすり・・・気持ちいいなあ。

すりすりすりすりすり・・・


僕がすりすりしてると "桜ちゃんポテトサラダ食べる?" って問われたの。僕食べたい! とご返事したけれど無視された。そうしてお姉ちゃまは、大好きなポテトサラダを断ったんだ。

-- 玉葱はいってるでしょう? 帰ってからにするわ。今日こそキッスをするかもしれないもの! 玉葱はダメよ。

帯締めをギュッと締めながら発表をした。やる気あるなあ。
頑張ってね頑張ってねのお声に送られて、自動車は出発したんだ。

僕ね、僕またすぐに続きを書くからね。



僕の巣

January 27, 2010

僕、ブルゴーニュ。

僕のブログんとき、お洋服のお写真載せるにはわけがあるの。


お姉ちゃまのお洋服は僕の巣なんだよ。僕はいつも裾んとこで暮らしてるからね。日々様子が変わる巣のお写真を撮ってるんだよ。

近頃僕の巣には紙が混ざってた。何故ってお姉ちゃま、リサイタルちらしの作業に根つめていたからね。印刷工芸さんが頑張って下さるのだけれど、お姉ちゃまと僕しかわかんない作業だってお山とあるもの。

ドビュッシー曲ならば "仮面" と "ダンス" は上下に並べるのが良しじゃあない? とかさ、フォーレとプーランクどちらを先に出すかなどは細かにフランス楽曲を知っていなけりゃね。僕ね、僕は知ってるけどね。


地味な作業だね。

優雅さの欠片もないね。


裾んとこで応援してるんだのに、上から失敗の紙ばかり降ってきて大変だったよ。紙の間からお顔出して応援するっきりなかったんだ。

昨日やっとこさ印刷に回ったみたいだ。僕の巣も平和になるね。

終わったらばしばらく静かにしておかなければ また叱られるよってさ、僕忠告をした。先回だってお医者様にうんとこさ嫌なことを言われたしね、作業の寝不足で骨が腫れっちまったもの。


だのにお姉ちゃまったら、今日の懇親会へお顔を出すと言うの。


作業が上がって嬉しくなってね、お調子に乗っちゃったんだ。僕はよした方がいいと思うけれど、仕方ないんだ。

お姉ちゃまがお出掛けすると、僕の巣もなくなる。なんたって裾が僕の巣だもの。お姉ちゃまが帰れば僕も巣に戻れるの。一生懸命待ってるから早く帰ってきてね。



土ん中の匂い

January 25, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまが嘆いてる・・・


心配したんだのに つまんない理由だったよ。男子フィギュア欧州選手権を観そびれたのだって。何日も経って気付いても遅いよね。

残念がったお姉ちゃま、YouTubeで大会を見てたよ。
プルシェンコ選手が好きなのでしょうってね、みんな思ってるしね。ブログにまで書いたからね。

僕ね、僕は違うって知ってるけどね。なんたって僕はいつも側で見てっからね。


**


お姉ちゃまの方法ってば わかりにくかったよ。


来る日も来る日もフランス文化だフランス文学だと語っているくせに どうも本音はスペインへの恋ってやつらしいしね。

つまるところ綺麗ね、素晴らしいわねってお話と 恋するものは違ってるのさ。


**


そういえばあの可愛いパーシモンも似た風をしていたよ。

パーシモンは一等好きなササミ味のワンコガムを穴掘って埋めっちまった。うんとこさ深く埋めてね、その上で楽しそうにボールで遊んでるんだ。

僕が行くとパーシモン言ったの。"一緒に遊びましょ。ボールかわゆいでしょう? " ってね。土ん中のササミ味などオクビにも お尻尾にも出さないのだもの。

女の人はわかんないよ。僕もボヤボヤしてられないぞって思ったね。


プルシェンコ選手すごいのねって大層感心をしたり、

陸上のボルト選手の胸のすくお力をお話したりだのに・・・


4回も見てたYouTubeってば、銀メダルのランビ様だけさ・・・
そっちは一っ言だって言わないのだものね。

まあね、こうしたものさ。パーシモンと同じで女の人ってのはわかんないよ。

僕ね、僕は少しっぱかり知ってるけどね。普段に取り上げやしない好みってものなら、そりゃあランビ様に持ってかれちまうさ。

ランビ様ってば うんとこさお姉ちゃまの弱いタイプだもの。素晴らしい表現力を見せて下さるんだのに 何となく線が細い感じとかね。

一等好きで土ん中埋めとくササミ味ワンコガムはランビ様に決まりってなものさ。ハラハラさせちゃって、子犬ちゃんみたいなお目々してるしね。ママン心をくすぐるに違いないね。

バレエのようだしね。お身体の線がものっすごくお綺麗だしね。しなやかで華麗でさ。僕、負けたって感じしたよ・・・


聞いたお話だけどさ、

音楽ってものは土ん中に埋めた物がわかるそうだね。


どんなお宝埋めたかってね、匂っちまうそうだね。
パーシモンのボールがササミの匂いだった風にさ。

お姉ちゃまがラヴェルを弾いたって、きっとスペインが匂うんだ。それでもってラヴェルだってスペイン国境のバスクの血が匂うんだ。クンクン。やっぱ匂うね。



ラシ犬

January 17, 2010

僕、ブルゴーニュ。

ラシ犬は人気者だね・・・。


お姉ちゃま、僕ってワンコが居るのにラシ犬を可愛がってるんだ。だから僕、今少し元気ないの・・・

三島由紀夫氏もラシ犬が大好きで、森鴎外氏の "青年" ってお小説にもラシ犬が出てくるんだ。

みんなしてラシ犬ラシ犬って褒めるからね・・・。僕だって随分良いワンコと思うんだのにね。ラシ犬ってば外国のお小説にまで出てくるしね。お姉ちゃまが好きなジッドの主人公もラシ犬のお話ばかりするのさ。

だから僕ちょっぴり面白くない。
後ろ向きな気持ちになったの。

フォーレだって "ラシ犬雅歌" を作曲したの。"ブルゴーニュ雅歌" は作曲されなかった。僕、ラシ犬に負けたんだ。

ジャン・バティスト・ラシ犬ってね、お名前の長さでも負けた。


直接にお姉ちゃまに言いづらいことだしね・・・

何故ってこういった微妙な気持ちの問題に酷く厳しいんだもの。


一笑に付されるに違いないんだ。ラシ犬が評価を受けるとブルゴーニュの価値が下がるの? とね。

そうじゃあないけどね・・・なんとなく面白くないって気持ち、お姉ちゃまにわかってもらうの難しいんだ。こうと言われっちまうに決まってるの。

ラシ犬よりも良いワンコよと正しくない評が欲しい? とかね。
そのように見誤る飼い主を信じられるの? とかね。
ブルゴーニュ自身が間違った評価と知っているのに甘んじて聞いていられるの? なんてね。

想像だけど多分ね、ガンガン追求されっちまうもの。追求されれば僕の面白くない気持ちは正しくないのだって わかっちまうだけだしね・・・

僕少し寂しくなって、お姉ちゃまのご本を見てみた。またワンコのご本だね。ラシ犬の次にはモンテ犬を読んでるからね。


栞んとこ、開けてみたよ。

栞のページに大切な言葉、めっけたの。


《私は私の扱う材料(モンテーニュ自身を指す)の王である。》


モンテ犬って、かっこいいこと言うね!
僕ちょっと元気出てきた。僕も僕の王様になると良いんだね。
まずは胃袋を統治するために朝ごはんを貰おうって思う。



11円のお話

January 13, 2010

僕、ブルゴーニュ。

僕の新しいお昼寝ベッドったら具合良いんだ。


ピアノのお椅子のお隣にベッドを置いてもらうんだよ。ピアノ聞きながらお昼寝するの、大好きさ。僕は平和なのが好きだからね。だのに僕の平和、長くは保たれないの。


**


僕ら歩いてると、近くのお店の前にいっぱいハンガーが置かれてた。ご自由にどうぞってね。知らないお店だよ。入ったことないね。お姉ちゃまドアーを開けて言ったんだ。ねえ、お買い物しなくてもハンガー貰ってって良いの? ってね。

ああ恥ずかしいね、恥ずかしいね。関西のオバチャンってば只で貰える物を何だって貰おうとするのだもの・・・。知らないお店だのにね・・・。お店の人はどうぞどうぞって出てきなさった。ご親切だね。座り込んで一緒にハンガー選んだね。

--スポンジがついてるのが良いの。肩が落ちなくって便利だのにね、スポンジだけ先に傷むものだから足りなくなっちゃうのよ。

オバチャンってね、知らない人でも何かしゃべんなきゃ済まないんだ。それでもって何時でも何処でもタメ口だ。お店の人は それならと奥からスポンジをいっぱい持ってきてくれたのさ。

"ほなお姉ちゃん、これも持って行き!" お店の人もオバチャンだからね、やっぱ何時でも何処でもタメ口なの。"使えるもんは使わなあかん!" って、なんだか勢い良くぐいぐい押し付けてくれてね・・・。

お姉ちゃま、まぁ嬉しいと遠慮もせずに大きなビニールいっぱいにスポンジハンガーを抱えてマーケットへ寄った。お引越しのような姿だね。恥ずかしいね、恥ずかしいね。


お山ほどのハンガー持ってたからね、マーケットのレジんとこで小銭をうっかり撒いてしまったの。


あちこち転がってく小銭に、すぐ大っきいお声を出したね・・・。四方八方のお人に ねぇ〜拾って〜! とお願いのお声をかけてから 店員さんを振り向いた。

後でお勘定するから置いといて! 次の人のレジやっといてねと商品を投げ出して小銭追っかけてんの・・・。恥ずかしいね、恥ずかしいね。

皆様が助けてくださったけどね、1つ2つは台の下へと入り込んじまった。お姉ちゃま・・・お願い・・・地面にへばりついて台の下覗くの辞めて・・・。僕のお願い、もう辞めてほしいの。

多分10円とかだと思うしね、見つからなくてもいいよ。僕ワンコミルク1回分我慢するから そんな恥ずかしいことは辞めて頂戴って、泣きそうになった。

知らないオバチャンがツカツカいらっした。"お姉ちゃん! 箒、貸してもらっておいで。オバチャン掻き出したる。"
お姉ちゃまは僕のお願いを聞き入れてくれて、そんなにまでしなくて平気とご返事したの。

オバチャンはお姉ちゃまのお洋服をムンズと掴み、"アカンで! 今の世の中、1円でも無駄にしたらアカン! ほなオバチャンが箒借りてきたる!"

僕ね、僕・・・おうちに帰りたくなった。オバチャンとお姉ちゃまは皆様が見守る中、協力をして11円を見つけ当てた。

得心したオバチャンは嬉しそうに "お姉ちゃん、今の世の中はな、11円がモノ言うねんで。頑張りや! " と励ましてくれた・・・。僕にはよくわかんなかったよ・・・。


**


レジに戻ればどうしてだか長蛇の列ができてた。

びっくりだね、びっくりだね。


後ろのお人のを先に回してと、ちゃんとお願いをしておいたのにね。お姉ちゃまの商品を打ちかけていたから レシートが混乱してたの。

お姉ちゃま再びに大っきいお声を出したね。列の後ろまで見えるように背伸びをして手を振ってね・・・。ごめんねぇ! 私のとこで止まってたの。もう動くからねぇ〜! って発表した。

ご迷惑だね、ご迷惑だね。僕ね、僕なんだか疲れたの。マーケットっていっぱいサバイバルがあってね、僕はドキドキしたり恥ずかしくなったり大変なの。

 次回はダサ可愛いもののお話だって。



ぴちこちゃんの恋愛(6)慰めの方法

January 10, 2010

僕、ブルゴーニュ。お昼寝ベッドを新しくしてもらったの。


ふかふかだっ! それでもって茶色いチェックんとこがいいんだ。冬はさ、やっぱダサ可愛いチェックだよね。


**


お医者様、お姉ちゃまの治りが悪いと仰った・・・。お姉ちゃまは口答えをしたの。

-- あら先生はそう仰いますけどね、最初のレントゲンなんか機械を押し付けられるのも痛くて痛くて、看護士さんがもういいですって諦めなさったほどだったのよ。
今は平ちゃらでレントゲン撮れるもの! 治ってきてると思うワ。

あ〜あ〜ハキハキ申し出てもね、ご注意を受けるのにね。

"貴女のレベルにおいては良くなってるんでしょうが、前が激烈に悪かったからです。今はいつどうなるか判らないところで微妙なバランスを保ってるだけです。" ってね。

レベルとか言われちゃったね。うへっ。お姉ちゃまはレベルが低いんだそうだ。気の毒だね。


だから骨を削るの取り去るのってお話は決まらないんだ。


何故って其の前に骨の中のウイルスをもう少し治めなければならないからね。お姉ちゃま一人が強気でも、本当のところご病気ってば大きくは改善されてないんだ。


**


それだからご心配されちゃったね。様々にお見舞い事を受けたの。
手術の傷はどれくらいだろう とかね、外見にも影響あるなら心配だなあ とかね。

あ〜あ〜出るね出るね、ミニ豚が出るね。

お姉ちゃまは寅とお馬があるからね。男の子君がね、言ってみても意味ない事を話しかけてくるのを酷く嫌うの。仕方ないんだ、寅とお馬のご病気なのだからね。寅+お馬=ミニ豚って計算式だ。

此のようなご親切をすれば良いって、僕ちゃんと書いたんだのにね・・・。

建設的なお話だけにしましょうったってね、難しいよね。そんなちゅーた君は居やしませんよって ご注意を受けて当たり前なの。


ぴちこちゃんのチーズメモE

不毛を言わない建設的なチーズ。


コイビートの人は 鼻っからご親切を仰らなかった。見た目なんかどうなってもいいから、一番有効で安全な方法を取るんだぞって言いなさった。

お姉ちゃまねご返事したよ。そうはするつもりだけどドレスはあちこち剥き出しだのに、あまり変な所に傷跡が残るのもどうかしら・・・ってね。コイビートの人、アホウ! と一喝なさった。

"お前のコンサートを聞きに来るお客さんはドレスを見にくるのか。お前のピアノはそんなにしょうもないのか。違うだろうボケ。" ってね、叱りなさったね。お姉ちゃま、ふふって笑った。

ねえお姉ちゃま、あれはちゅーた君の方法なんでしょう?



寅とお馬

January 04, 2010

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまってば寝込んで4日目だ。


7日から骨髄腫のお薬を適合させる治療というのに 年末にお調子に乗るのだからね。出歩けば痛いことになって当たり前なの。気の毒だね。

それでもって本年は象さんの年と間違っているようだけど 寅年だよ。僕、寅とお馬とかいわれるもののおしゃべりをするよ。


**


スペインのお話にさらっと書いてた。幼稚園を半分以上お休みしたってさ・・・

さらっと流してる事に限って要注意っての、僕知ってる。

半分以上どころか3分の1も通っていなかったね・・・。幼稚園にきちんと通えなかった事情があるんだよ・・・。腺病質だった他に うんとこさ気の毒な事情があったんだ。


幼稚園はね、お友達たくさんだった。

先生は優しくて、ベレー帽つき制服も大好きだったの。


それだのに泣いてばかり居たんだよ・・・。気の毒だね。

男の子君たちがね、ご不浄にまで付き纏ってきたんだ。其の頃は今のような やたけたじゃあなくてね、女の人らしかったから好かれたんだ。

お姉ちゃまはご不浄に閉じこもって お教室に戻れず泣いてたの。其処の男の子君たちをどけて頂戴ってね、ご不浄の中っから先生に訴えて泣くの。

"すきです" ってクレパスで書いた画用紙を貰ったらばお菓子の屑がついてて ぞっとしちゃったようでね。投げ捨てて泣いておうちに走り帰っちまうんだ。すると画用紙くれた男の子君とお母様がおうちまで追ってきたりしてね・・・あ〜あ〜よせばいいのに。

お遊戯でお手々を繋いでくる男の子君が嫌と泣いて拒否したり、お遊び時間にくっついて離れてくれない男の子君から泣きながら逃げ走ったり、大変に気の毒な事だったの。お姉ちゃまも気の毒だけど 男の子君たちも酷く気の毒と思うね。


そんな事情で幼稚園へ行きたくないって登園拒否をはじめた。

おうちに閉じこもるようになったんだよ。


何故って幼稚園には男の子君がいっぱい居て、遊具にもご不浄にもついて来ちまうからね。行ってみても 30分くらいでおうちへ戻って寝込んでしまうんだ。

そうしてとうとう、おうちでレコードを聴いているのが良いと決めちまったね。

僕やっとわかったよ。いつの時代を辿っても男の子君嫌いのお姉ちゃまってば、此んな事情だったんだね・・・

ぴちこちゃんなお姉ちゃまが男の子君に非道なお口をきいても、少しだけなら許してあげなきゃって思ったよ・・・

寅とお馬ってやつだね。



謹賀新年

January 01, 2010

僕、ブルゴーニュ。お書き初めは僕だよ。
お姉ちゃまからのメッセージだ。


《明けましておめでとうございます。暖かいお正月ですネ。
昨夜ピアジュリ大晦日はうんと楽しく盛り上がりましたね!
ご一緒させていただきました皆々様、どうもありがとうございました・・・♪》


楽しかったお陰で 僕は遅く遅くまでお姉ちゃまを待ってなきゃあならなかったの。お調子に乗ったようだからね、今日は骨が腫れて座薬を入れて寝てなきゃだ。

僕は注意をしたんだよ。お出掛けん時さ。赤いお洋服で髪にお花までつけるだなんて どんな40代だよってね・・・。気持ちがご病気のお人のように見えやあしないかってね、心配だもの。お姉ちゃま、お祭りだから良いのよと出てったの。バスケット持ってね・・・。

恥ずかしいね。驚いっちまうよね。"わぁ〜まさか今夜もバスケット?! " と幾声もかかって当たり前なの・・・。

マッチ売りの少女と突っ込まれ、ボケと突っ込みが生活の基本な関西のオバチャンはご返事するんだ・・・。
-- コンサートチケット要りませんか〜。前売り1200円。

恥ずかしいね、恥ずかしいね、お調子に乗ってるからね。

ノベルティー君のサックス伴奏のこと、ご質問にお答えするね。お調子に乗って随分と煽っていたらば、どこの伴奏譜かとお問い合わせや コピーをご希望のお方など居られるの。

伴奏譜、本当は八分音符っきりなんだ。なにしろポップスの楽譜ったら 一等シンプルにしか書いていないからさ。譜面がつまんないからってお姉ちゃまが好き勝手に音を増やしちまってるだけだからね、楽譜は無いんだよ。ごめんね。

お調子者はしょうがないんだ・・・。日本フィルの藤原氏と初見演奏をご一緒させて頂いて喜んでたよ。うんとこさ素敵なトロンボーンだったらしいね。僕はワンコ用ボーンなども好きだけどね。


気の毒なお姉ちゃまは今年もあまりお利巧になれないと思うけれど、
皆様どうぞ仲良くしてあげてね。

僕からのお願い・・・。



ちゅーた君の恋愛(1)ホケキョ

December 28, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまは早くにMRIを撮りにゆくからね、僕がブログを書くんだよ。


子供の坊やは昔、左巻きと噂されてた。気の毒だね。
大人のコイビートの人は今、左巻きと噂されてる。気の毒だね。

僕ね尋ねたんだ。お姉ちゃまったら僕にはお利巧なワンコにおなんなさいって言うくせにさ、左巻きなお人を好きになっているの? ってね。 

だってお人が仰るのだもの・・・コイビートの人ってば左巻き、変人、それっから頭脳がどうかしてるような事などをね・・・。


**


コイビートの人はね、お電話でご挨拶する方法をご存知ないの。
"もしもし" じゃあなくてね、こんな風に言われたらばどうする?

"一階で電話をかけたらホーホケキョだって。"
コイビートの人の第一声だ。

ああ僕ね、僕なんか困ってしまうの。怖くなってしまったの。お電話かかってねホーホケキョなんてね、少ぅし気味が悪いもの・・・。
こうと話しかけられれば誰だって気持ちが変テコなお人と思うよ・・・。


だのにお姉ちゃま、とっても普通にお応えするんだよ。


-- 内部配線間違えてるの? 二階の親機が音を拾うってこと?

コイビートの人は "そう!" と大層喜んだ。伝わるようにとお話をしやしないからね、すぐにわかってくれるお人は稀なので嬉しいんだね。

お窓を開けてると遠くの鳥の鳴声がお二階へ届くんだ。下の階には伝わらない鳴声だよ。でも受話器を通してなら聞こえるってことだね。それってば階下で接続すると、お二階の受話器を取り上げない時もスピーカーホンの役割になるシステムができてしまったんだね。

お姉ちゃまが丁寧に教えてくれたから わかったけどね、コイビートの人ったらご説明なさらない。ただホーホケキョと仰って、お姉ちゃまは配線? ってお応えする。

万事こんな風だから慣れぬ皆様は大層困っておられてね、巻き加減などを噂なさるね。

けれどもお姉ちゃまは固く信じてるようだよ。コイビートの人がおかしな事を言い出せばきっと理屈があるってね。坊やの音楽の酷いお点に理屈があったようにね。

コイビートの人ってば、ぴちこちゃんが優しくて良かったね。



ストリートギャング対策

December 23, 2009

僕、ブルゴーニュ。

脇腹も撫でてネって水くらげちゃんにお願いしてる僕。


お散歩してると制服の女の子ちゃんたちがワンコ可愛い〜っていっぱい来てくれた。後ろっかわで僕のこと見てたらば、チラ見でご挨拶っぽくするの。僕お利巧だから撫でにきてもいいよってお知らせする感じさ。

吠えてきそうでヤだなって感じのワンコには、目を合わさないで通り過ぎるの。日本じゃあ酔っ払いさんとか、絡んで来そうなお人には目を合わせないに限るもの。

僕ね、僕はパリで暮らしてたっから、あすこはちょっと違うねって知ってる。よそのお国じゃあ何かを仕掛けようとやって来そうなお人が居れば、目を逸らしちゃあいけないの。お相手が動けないように真っ向見て視線を逸らさない方法なんだよ。

僕はそういうの苦手だけどね。気がつかないフリしてるほうが良い感じがするもの・・・。

お姉ちゃまは僕と違ってて すぐガン見する。日本でもおんなじことすんだもの・・・。

もうせんからなんだ。太古の昔お姉ちゃまがまだ小さな女の子だったときっからさ。レッスン行きの電車でお向えに座ったお人がちょっとご覧になったらばね、お相手が目を逸らすまで瞬きもしないでガン見する子だったもの。

僕、不思議なの。日本に生まれて育ったんだのにどうして根っからそんな風な癖がついちゃったかなあってね。

半分は仕方っないの。気強い気性じゃあなきゃ何年も一人外国に居たり、時には夜の危険地区を無傷で渡ったりできないのだしね。
けれどもさ、お昼間の平和な神戸ではちょっぴり違うんじゃあないかなあ・・・


お医者様の帰りだね。

駅で電車を待ってるとおじさんが見てたね。


お姉ちゃまはバスケットをガッチリと抱えなおしてガン見したよ。
僕ね、僕は思うの。たぶんおじさんは飛び掛ってバスケットを引ったくろうとはしてなかったんじゃないかなあ。

バスケットなんか古くて貧乏くさいのだしね。ハンカチかかってる下は、小銭入れとルソーのお小説っきり入っていないもの。だのにお姉ちゃま、おじさんが凶悪犯かのようにねめつけているの。

おじさんは目を逸らしたよ。でもまたすぐ見た。お姉ちゃまはまだガン見を辞めてないったら。おじさん汗っかきながら慌てて目を逸らしてしばらくするとまた見た。よせばいいのに。

お姉ちゃま前へ踏み出して "何。" って大っきいお声出したの。駅員さんや辺りの皆様が2人をご覧になったよ。事件の最初っから人々に経緯が届くように発表するのが身を守る策になるからね。荒廃のブロンクス地区では正しい方法なんだよ。

たださ、明々したお昼間の神戸の駅では間違った方法じゃあないのかなあ・・・。僕ね、みなまでもストリートギャングじゃあないって思うの・・・。おじさんってば聞き取れない事もごもご言って走り逃げてったの。

僕正直言うとさ、お帽子が大き過ぎて変テコだからご覧になっただけって気がするんだ・・・。あの人多分ねストリートギャングじゃあなかったと思うね・・・。



ぴちこちゃんの恋愛(5)自己紹介

December 17, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまはお医者様へ行っては鯛焼きを食べている。


鯛焼きをハフハフ食べながら点滴の順番を待ったね。院内で飲食をしてはいけないって決まりはないようだからね。だからって点滴室前で鯛焼き食べてる人はお姉ちゃまっきり居ないけどね・・・

パッコンと合わせ作る鯛焼きのお道具を覗き込んで鯛焼き屋さんのお兄さんに言ったんだ。餡子いっぱい入れてネ! ってさ。できあがれば、此のちょっと焦げたのが良いワと勝手に選んじまってね。

1ヶ100円っきりの鯛焼きに注文出すのだから関西のオバチャンは何でも有りなんだ。
1つだけでゴメンネとコインを渡すと じゃあ2つ入れときますとオマケをくれた。1ヶ50円っきりの鯛焼きに注文出したことになる。

そんなわけでお姉ちゃまは朝9時前に鯛焼きを2つも頬張って、また見知らぬオバサンとおしゃべりしながらバスケットの毛糸を編んでいた。やりたい放題だ。ピクニックじゃあないのだからね。


**


お姉ちゃまは鯛焼きも好きだけど 鯛焼き屋さんってご職業も結構好きなみたいだね。あれっほどに男の子君嫌いのくせに、仲良しになるご職業もあるの。

漁師さんのお友達が居たり トビさんのお友達が居たり、お姉ちゃまは色々と不思議だ。

お姉ちゃまに言わせると彼らは良い方法を持ってるらしいの。

本人自身の位置から物を考え、物を言い行動する方法なんだって。


**


ぴちこちゃんは変わってるからね、

自己紹介にお勤め先の説明などすると鼻っからふんっをしちっまうの。


それは会社の紹介であり貴方の紹介ではないわね、ってさ。うへっ

運が悪ければもっと非道だ。いい年こいたオッサンが、会社がなければ自己紹介一つ満足にできないのかい? と牛乳飲む格好をする・・・。
いけないね、いけないことだね。

そんなね、そんな言い草はないんだのにね・・・。
非道の理由はあるんだ。坊やも言ってた風に事の理由ってものがあるからね。

-- 自己紹介の仕方が自己紹介なのよ。内容より、お人の前で自分を何と表明するかが その方の考え方を示すのよ。

つまりのドン詰まりは、鯛焼き屋さんも漁師さんトビさんも ご本人の現在を一言こっきりで示す習慣を持ってるってわけさ。見得も卑下もないままに今何者か一語でって難しいことができるお方は素敵ってわけさ。

知ってる。 "僕、ブルゴーニュ" ってやり方だね!

けれどもね、大人のお方が社会に暮らせば そりゃあ所属ってものが付きものだしね、一行紹介だなんて そんなちゅーた君は居やしませんよって ご注意を受けて当たり前なの。


ぴちこちゃんのチーズメモD
良くても悪くても自己紹介を一言で済ませられるチーズ


コイビートの人は自己紹介に苗字を仰る。それでもって・・・それだけだ。
お姉ちゃまね それってひどく格好良いって思ってるんだ。鯛焼き売りさんのように格好良いってね。

ねえお姉ちゃま、あれはちゅーた君の方法なんでしょう?



フランスのビュヴァー

December 13, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまの症状、重くなってしまったんだ。


骨髄腫のお薬を骨髄炎に適合させるかどうかって 薬事委員会の審議にかかってるところだよ。使うことになれば短い入院を何度か繰り返すんだ。

ブログっくらい何処でも更新するし、年末のカウントダウンの伴奏も平っちゃらでできるワってさ。こたえてないね・・・ 

頑張ってたらばいいこともあったよ。
メルスリーヒゲ様にビュヴァーを頂いたの。

モーツアルトのレッスン風景のビュヴァーったら、うんとこさ可愛いんだよ! 早速額に入れて 僕らのプライベートルームに飾ったね。

素敵だけどね、ちょっと待ってほしいよ。額ったら末積製額さんのお品だ。トアロードで90年商っている神戸の老舗だね。だから此れって僕の額じゃあないか!

僕ね子犬のときっから あすこんちのワンコとお友達なんだ。お家に遊びに行かせて頂いて、格好いい写真を撮ってもらったの。僕の写真 "ブルゴーニュ君へ" ってお店のお品で立派に額装してくださったもの。

だから僕の額だのに。僕のお友達だのに。お姉ちゃまってば着服だっ横領だっ! ひどいなあ。

お姉ちゃまはビュヴァーが大好きなの。何故ってパパがビュヴァーを使うからさ。ファザコンってお名前の重い持病があるからね、パパが使うものが大好きで パパが使わないものは嫌いなんだ。仕方ないんだ。ご病気なのだからね。


ビュヴァーを嵌めたパパのブロッターでしょう。

お山と積まれたクロムのペン先でしょう。


こんな風な文房具、大好きだネ。

ねえお姉ちゃま、僕はシスコンってお名前のご病気なんでしょう?
昨日お話してたブラームス・コンチェルトは、ブラコンってお名前のご病気なんでしょう?



恥ずかしい事

December 08, 2009

僕ブルゴーニュ。

お姉ちゃまが気の毒だ! 気の毒すぎるよ!


骨の中に炎症が起きた。身体のどこも腫れちゃあいないの。骨の中の炎症だからね、見えやしないの。
外目に見えないけれど骨が腫れるのって物凄い痛みなんだって。

さらっと報告してるから要注意だなって僕思った。
ほらやっぱり。

お医者様は最悪の場合、骨を取ってしまわなければなんないかもしれないと仰った。僕は泣きそうになって気の毒だね気の毒だねって言った。

コイビートの人に問われても ああ全然平気よナンテお答えしちゃってね、流石コイビートの人は僕と同じさ。さらっと報告したらば要注意と知れているね。うんとこさ怒りなさったよ。

また '大丈夫、何とかなるわ' か! ちゃんと全部言ってくれ、ってさ。
お姉ちゃまってば負けてないね。
-- 悩んで治るわけじゃなし何とかなるったら。骨何本かなくなっても死なないから大丈夫よ。

僕にはよくわかんないの・・・それってば '大丈夫' って種類の事かどうかってね、わかんない。わかんないけどお姉ちゃまは大丈夫と言ってる。


**


確かにとても大丈夫な様子で病院バスに乗りこんだよ。

バスのこと、僕ちょっぴり恥ずかしいの・・・。


お姉ちゃまお窓を指して ねえ、雨が降ってきたわよとバスの皆さんに発表した。オバサンたちは口々に雨の不便など言い言いした。

"いつも綺麗なのを編んでるねえ、セーター? "
-- ううんベスト。この色が似合う人なのヨ。
お姉ちゃまってば恋バナを発表した。オバサンは飴をくれた。

バスん中おしゃべりしてるの、お姉ちゃまの知らない方々だね・・・。お姉ちゃまはしゃべりたい放題おしゃべりして、じゃあねとバスを降りた。


**


次に恥ずかしかったの、病院だね。

サントノレで求めたふかふかパイルに編みかけのベストを入れてね、お膝で編んでたよ。


お姉ちゃま、処方箋科の受付に呼ばれっちまった。受付のかた、編み物してるお姉ちゃまをご覧になったんだ。なんだか背も低くって小さい人と お思いだったんだね・・・

お薬の強度をご心配なさって確認にお声をかけられたよ。随分強いお薬がカルテにありますけれど、小柄なかたがどうしてこんな薬を・・・ってさ。身体の負担を案じなさった。

受付に呼ばれたから、お膝のパイルを持って歩いてったの・・・
毛糸玉は、お椅子に置かれたバスケットん中さ。
お姉ちゃまが歩いた跡には 毛糸の道ができるね・・・

お姉ちゃまの足跡のように、バスケットからお姉ちゃままでグルグル〜って毛糸道ができちゃってね・・・

 《受付》
《お姉ちゃま》
   J
    し
    し〜〜ゆ
        し〜〜〜ゆ
              J
              S
          《毛糸玉置いたお椅子》
            
          
皆様ご覧になって笑ってらしたの。
笑い声に振り返ったお姉ちゃま、グルグル毛糸見て目が点になった。

それでもって、また知らない人に
-- きゃはは〜! すみませ〜ん、そっちから巻いて来て〜
ってお願いしてたね・・・


**


何本も走るバスで、オバサン方がお姉ちゃまをご存知だとかね、
総合病院の受付のお方が、何千人の患者さんからカルテとお顔が一致するだとかね、
それってば、こんな風に変テコを起こすからなのさ。

僕やっぱり恥ずかしい気持ちがするの・・・。



赤いスイトピー大事件

December 04, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お庭ではアルストロメリアが咲いた。
おうちでは大事件が起きた。


せんに松田聖子さんが歌っていらっしたね。"赤いスイトピー" の男の子君は、知り合った日から半年過ぎても お手しないんだね。コイビートの人は、知り合った日から30年近く過ぎても お手しないんだ。

お手おぼえればいいのにね。おぼえないんだからね。

坊やはお庭に色んなものを投げ込んできた。僕がなくしたボールだとか 黄色いコスモスだとかをね。僕んちには高い塀とご門があって、投げ込むっきりないんだ。

コイビートの人はもう坊やじゃあないからね、大人の人になられたのだから大人の方法をしなさるね。お電話で仰るの。"今日お前んちの前を通った。" ってさ・・・。お仕事で近くまで来られたから通ってご覧になったってさ・・・。

お寄りにはなんないの。前を通ったと報告なさるんだ。変わってるなあ。お姉ちゃまは諦めているからね、インターホーンを鳴らせば良いのにって文句を飲み込んだ。不思議だなあ。


**


お越しになればなったで変テコなの。自動車をガレージにも入れずに道端に止めちゃってね。お姉ちゃまは上ってく? ってお誘いする。僕だって一生懸命お誘いするさ。僕の新しいボールを見てほしいし、冷蔵庫には自家製ゼリーだってあるんだよ! ってね。

コイビートの人は、いや急ぐからってお断りしなさる。そのわりには道端で煙草などやってお話だね。長く立つと身体が辛いお姉ちゃまは ご門の真ん前にしゃがんでさ。コンビニ前で溜まってる高校生じゃあないんだのにね。

僕は知らなかったんだ。こんな風になっちまうわけ、知っていなかったの。僕なんにも解っちゃいなかったんだ・・・

おいえの反対に遭ってるかって? 間違っちゃいけないね、コイビートの人のことったら大歓迎さ。だから不思議だったんだ・・・


**


2人がキッスをするのしないのとブチッ切れた理由もさ、

本当のところはわかんなかった。


キッスっくらいで、あれほどに大騒ぎしなくったって良いじゃあないかなあって思ったの。

いい大人の2人が、どうしたってキッスもお手もできないなんてコトあるものかってね。コイビートの人はブチッ切れるほどに我慢しなきゃあならなくて、お姉ちゃまはコイビートの人が我慢してるって事にブチッ切れた。

それって何故なの? ってところがね、僕にはわかんなかったんだよ。

川辺のお話を読んで僕お初に気づいたの。坊やがお姉ちゃまのことどんな風に思ったろうってね。どんな風に好きだったろうってね。したらさ、したら何となくだけどわかってきたよ。

自分のものには中々できやしないって間違った思い違いをしちゃう感じとかね。酷い間違いにおいては、自分のものにしちゃあいけないって勘違いだったりね。

お姉ちゃま、知っていたんでしょう? コイビートの人がなにか酷い思い違いをしているってさ・・・
面倒臭い! ってブチッ切れたの、思い違いがどうにもならないっくらいに頑固なものとわかったからでしょう?


**


だからね、だからさ、2人は仲良しだのにコイビートの人はお姉ちゃまに片思いをしていて お姉ちゃまはコイビートの人に片思いだったんだ。


**


せんだって坊やはカメ虫の脚に一生懸命だったけどね、

此の日コイビートの人はアブラムシが好む植物油に一生懸命だった。


お姉ちゃまと僕はアブラムシのお話を聞いてた。
アブラムシが好きなね、茎の油のお話さ。それでもって

"桜、結婚しようか。"

ふ、不意打ちだっ! 不意打ち過ぎるっ!
僕は頭がキーンとなってズキズキして はあはあなった。

え? え? なんなの? 今ってさ、何て言ったの? 僕パニックしてお姉ちゃまに前足で縋ったの。アブラムシは? アブラムシが何だっけ?

だのにお姉ちゃま平っちゃらでね。不意打ちをびっくりさえしないでさ、普通にすぐご返事をしたの・・・。

-- うん。しよう!

え? え? なんなの? 今ってさ、何て言ったの? アブラムシってばどうなったんだっけ? 僕、酷くパニックしながらも次にはお手に違いないってドキドキした。やっとこさお手だね! お姉ちゃま良かったね! って思ったんだのに・・・

え? え? なんなの?
僕は過去最大のパニックを起こした。わお〜んって お空向いて吠えたくなったの。

コイビートの人は "お休み。よく寝ろよ。風邪ひくな。" といつもの風に仰った。それでもって・・・それだけだ。

え? え?

お姉ちゃまもお休みなさい、気をつけて、とご返事した。それでもって・・・それだけだ。

え? え?

みんな言ってたよね? あの方はプロポーズするまでお手をしないおつもりかもってね。
予想は違っていたんだ。そんなどころじゃあなかったの。
プロポーズをしてもお手をしなかったんだの。わお〜ん


**


僕ね、僕お姉ちゃまに尋ねてみたよ。

何故ふいのプロポーズに驚かなかったの? ってさ・・・。


-- だって2人とも他のお人との組み合わせは考えられないでしょう。結婚しなくっちゃしょうがないくらい するに決まっていたようなものでしょう。

僕ね、僕は其処んとこまだよくわかんないの・・・お姉ちゃま何のことを言ってるんだろう・・・

-- でも騒ぐことないわ。どうせここから結婚まで また2,3年かかるでしょうから普通にやってましょ。

お手は? お手はいつするの?

-- あの方がそうと決めた時に。あの方の気持ちの問題だから任せるわ。結婚するまで お手なしかもしれないわよ。ハハハ・・・アハハ、格好いい! なんて格好いいの。


**


僕ね、どうしてもわからないことばかりなんだ。何故お姉ちゃまは そうした何もかもがわかっているの? 僕の知らないことがまだまだたくさんあるの?

不思議なことや変テコなことが一杯だよ。これから川辺のお話でわかることがあるかもしれないね。

僕、今から朝ごはんだよ。やったね!
僕ね、僕はご飯前に毎日お手するよ。
それでもって後でお庭の茎も見ておくよ。アブラムシが気になるからね。



ぴちこちゃんの恋愛(4)コイビートの権利

December 02, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまの症状が悪くなったの。


お医者様にうんとこさ叱られたんだ。レントゲンを撮ると病原場所が増えていたんだ・・・。僕は泣きそうになって 気の毒だね気の毒だねって言った。

明日にはお姉ちゃまが詳しくお話すると思うね。今日は気の毒じゃないほうのお話だよ。


**


ぴちこちゃんはやっぱり変わってると思うの。

ぴちこちゃんの価値観なんて独特だからね。それでもって独特な価値観に執着しているからね。やりにくいものさ。よそのお人にはね。
けれどちゅーた君は、ぴちこちゃんの気持ちを簡単に手に入れたんだね。チーズひとっかけでもってさ。

お姉ちゃまったら、男の子君が女性の形格好をお口にするのを酷く嫌ってる。初対面のご挨拶っくらいなら我慢が成るんだ。ご挨拶にスカーフを褒めてみたりは、良いお天気ですねって感じの意味だからさ・・・。

けれども初対面以上のお付き合いで姿になど直接に触れるものじゃあないって不思議を言うんだよ。そうかなあ? 僕は、ブルゴーニュ格好いいなんて聞かされるのが大好きだけどなあ。

お姉ちゃまってば貶すも褒めるも同じと言うんだよ。赤の他人の美醜基準なんか本人が聞かされる謂れはないって・・・。

貶すも褒めるも同じ? そうかなあ? 僕は違うと思うな。変テコって言われちゃ悲しいけどね、格好いいって言われるの嬉しいよ。嬉しいのはいい事だよね?

すると問われっちまった。

可愛いと言われたら本当にブルゴーニュは可愛いの? 醜いと言われたらば、ブルゴーニュは醜いってこと? ってさ。僕、わかんなくなった・・・。
けどさ、けどさ、パーシモンは可愛いねって言うと嬉しそうにするよ?

-- パーシモンちゃんはブルゴーニュを好きだから良いの。でもパーシモンちゃんが、好きでもないワンコに可愛いと言われてニコニコしてるお顔も可愛いと思える?

そりゃあね・・・そりゃあ嫌な気持ちになるけど・・・。なんかパーシモンずるいかもって気持ちになるけど・・・。


お姉ちゃまは、それが主観というものですと僕をじっと見た。うへっ


**


お人もワンコも主観はそれぞれだしね、それぞれの中には稀に お姉ちゃまのお帽子が大きすぎても構わないってお人も居られるものさ。その度ごと、ぴちこちゃんほどにもイケナイ非道が起きてきたんだ・・・。

坊やにはうんとこさ優しいのにね・・・。えこっ贔屓だよね。

僕はね良いと思うの。好きなものを好きと言ってもね。ところがお姉ちゃまの考えは違ってる。直接に伝えるには別ごとのお約束があるって。

面と向かったときは、形格好を言われる本人がお相手のご意見を聞きたいって前提がなくちゃって。でなければ対話じゃあないってさ・・・。うへっ

叱られても考えを曲げないんだもの。困るよね。運悪くうっかり伝えたくなったお人など居ると、僕はあ〜あ〜運の悪いことが起きるねって聞かないフリをするっきりないの。ぴちこちゃんほども毛嫌いするんだもの・・・ 

-- 君の好みの一つだからって、それが私にどう関係あるわけ?

あ〜あ〜やっぱり。
ミニ豚だ。ミニ豚が出ちまった。

僕不思議だったよ。何故こんな非道を言うのって・・・。この頃ちょっぴりだけどわかってきたんだ。


**


コイビートの人のことだね、お姉ちゃま? コイビートの人だけが言っていいのよって権利、よそのお人が平気で取るとヤなんだね。

けどさ、やりすぎだと思うよ・・・本当に酷い事が起きるのだもの。

お着物のお集まりの前にお約束があったんだよ。すると自然お約束にもお着物でゆくね。うっかりお口が滑ったんだね。"着物姿も鑑賞させてもらわないと。" とね。

僕は、あ〜あ〜運の悪いことが起きるねってわかった。侮蔑と怒りでお姉ちゃま氷のようになったもの・・・怖いったらないよ。

-- 鑑賞ね。それなら代わりに君自身は、何を私に鑑賞させるつもりか 聞かせてもらおうか。頭脳か? 経験か? 教養か? 才能か? さあ何を鑑賞させられる人間がそういう口をきくのか、何の権利で言ってるか説明してもらおうじゃない。

あ〜あ〜やっぱり。
バズーカ砲ぶっぱなしちまったね。
うっかりした此んな一瞬でお約束は無効、軽蔑して二度とお口もきかないからね。

ちょっと極端すぎるのは困るしね。いっくらコイビートの人の権利を守るったって酷すぎるんだもの・・・。女性の姿に絶対に触れないお方なんて、そんなちゅーた君は居やしませんよって ご注意を受けて当たり前なの。


ぴちこちゃんのチーズメモC

女性の姿を決して取り沙汰しないチーズ。


**


コイビートの人ね、お姉ちゃまの形格好を良いとも悪いとも仰らない。そうしてね、こんな風な一件があったよ。

コイビートの人のお友達が お姉ちゃまとお顔を合わせた日だよ。ご挨拶のほんの一瞬にコイビートの人、お友達がお口を開きかけたのパッと止めたの。

"黙っとけ! 今こいつに何か言おうとしただろ。下手な褒め言葉を言ったらシバキ上げられるぞ。"

お姉ちゃま、嬉しそうにニッコリした。多分あの時はじめて ほんのちょっぴり格好を褒めてくれたんだね。
ねえお姉ちゃま、あれはちゅーた君の方法なんでしょう?



思い違い(1)小さな坊や

November 26, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまはお久にお出掛けをした。
40日ぶりのお出掛けだ。


このお帽子ってば大き過ぎると思うけどね、お姉ちゃまが気に入ってるようだから何も言わないことにしてる。

加減がいいって調子に乗ってるだけかと思えば、週末ごろから本当に具合良いふうだよ。

このまま体調が良ければ、再び外科治療が始められるそうだよ!
骨に穴を空けてね、骨髄の膿んだ残りの組織を出すんだよ。うへっ


**


僕さ、コイビートの人とお姉ちゃまを見て考えちゃったな・・・。パーシモンはね、お姉ちゃまたちとは全然違ってるって気がついたの・・・。

コイビートの人が高い台に乗れば、お姉ちゃま真下に立つの。危ないから僕と一緒に向こうへ行こうよってお願いするんだのに。コイビートの人がもし踏み外して落ちたらば下になる気だ。危険だから退きなさいと言われても涼しいお顔で退かないね。危険なら此処に居るワって考えなんだ。

僕ね、僕は冗談じゃあないって思う。お姉ちゃまなんか転んだたけで骨が折れたお人だのに。コイビートの人のことっきり考えてないんだ。僕の注意は聞き入れてくれないから仕方ないんだ。

考えちゃったなあ・・・。僕ね、バッタって危険と思うの。お顔に飛びつこうとするんだもの。僕がバッタに飛びつかれて怖い思いをしても、パーシモンてば先に逃げちゃうかもって疑ってるんだ。


**


お姉ちゃまね、コイビートの人を本当に小さな坊やのように思っちゃう癖があるの。


時に周りのお人が驚いっちまうくらいに変テコをするんだ・・・

せんに急病になられてお医者様へ通われた。新しいお医者様に変わるとき、お姉ちゃま言ったの。
-- お薬の袋などを持ってって、飲んでいるもの言わなきゃならないのよ? 言える? ついてってあげましょうか?

周囲にいらっしたお仕事の皆様は固まっちまったの。体育会系な上司がそんなお口をきかれっちまってれば、誰だって固まると思うね。

菊菜の煮びたしなど普段よりうんとこさ小さく刻んでるしね。それでもって繊維があるからお喉に引っかけないでねって心配をしてるんだ。

ちょっと太目の茎などお姉ちゃまのお皿に取り込んじまって、柔らかいところだけを入れてあげてるんだ。草食べても平気な感じに見えるけどね。お姉ちゃまのお喉のほうが ずっと細っこいと思うんだのにね。


**


馬鹿馬鹿しいったらないよ。

過保護にするったって限度があるってものさ。


コイビートの人がどうしても小さい子のような気がしちゃうみたいなの。子供クンな風に思い違ってしまうんだよ。僕の七不思議の3番目っくらいさ。1番目は、まだお手ができてないことだね。

僕また書くよ。
お姉ちゃまの骨に穴を開けるお話で忙しいからね。



ぴちこちゃんの恋愛(3)好きな品物

November 20, 2009

僕、ブルゴーニュ。

僕ねお散歩中もこうしてお姉ちゃまを見てるのが好きだよ。


僕のお姉ちゃまは3つの成分でできてるの。

ワーグナー楽譜と、紫陽花と、モーター
ブログで登場してる変テコな組み合わせだね。

ネルヴァル原書と、野のお花と、機械部品
不思議な成分だね。

本箱の中ってば此のとおりさ。

金属の古道具をいつだって側に置くんだ。ってことは僕の側にもあるってことだよ。僕はお姉ちゃまにくっついてんだからね。


**


"古い新品" って呼んでる自慢のお品もあるよ。

ダイオードだ。


僕が生まれてない昔、ダイオードは2極真空管だったんだって。お家にストックがたくさんあるうちに半導体素子が開発されたの。だから古いタイプは、新品のままお姉ちゃまが玩具にすることになったんだよ。

霧吹きが出にくくなった時だって、お化粧ペンシルの芯が出にくくなった時だって、針の代わりに使うのさ。

そうとしながら変テコなぴちこちゃん独特の価値観を口にしてたんだ・・・もしこんな風なお道具を持ってる男の子君が居たらちょっぴりドキドキしちゃうワってさ・・・。

お友達なんか呆れっちまってたね。"もう〜! そんな変テコを言うなら、関西電力のニィちゃん1万人にドキドキするの? " ってさ。

工事人さんじゃあなければ難しいよね。そんなちゅーた君は居やしませんよって ご注意を受けて当たり前なの。

     ぴちこちゃんのチーズメモB
     機械のお道具をいっぱい知ってるチーズ。


**


小っちゃな子、ぬいぐるみを抱いてお出掛けするけどさ・・・

お姉ちゃま時たま金属のお道具を持ってお出掛けするの。


お医者様でね、好きな物を見て自分を慰めるの。気の毒だね。

ジャン・ジャック・ルソーのお小説と変テコな測定棒をバスケットに入れて出た。どっちもお姉ちゃまの成分だね。

待合へ入る前にお電話が鳴った。コイビートの人だ。身体はどうだってご心配だったの。そうだわってバスケットん中の棒のこと、お尋ねしてみたよ。

-- 何か知らないで持ってきちゃった。10cm程の筒に金属棒が入ってるの。金属棒は引き出せるの。目盛りがついてるんだのに枡がmmやcmと違ってるの。平方センチとKgが目盛りなの。コレなあに?

あ〜あ〜ご覧になってないんだのに、そんな風にお口で言ったって判かりっこないよね。電気道具と限った物でもないのだしね。

けれどコイビートの人はお電話の向こうですぐ、金属棒の反対側は円い二重穴になってないかとお聞きになった。そうとお答えすると、タイヤの空気圧を計るメーターだ、ってさ。

1メモリがKg単位になっていて普通車なら空気圧は2.0〜2.2、大きければ4.0〜4.5くらいだって仰った。人間のコイビート同士の会話は変わってるからね。お姉ちゃまは大喜びで、うんっ4.5まで目盛りがついてる! って跳ねた。変わってるなあ。

お道具の品々を教えて頂くの、何より好きなんだね。
ねえお姉ちゃま、あれはちゅーた君が教えてくれるお話なんでしょう?



白いコンポティエ

November 16, 2009

僕、ブルゴーニュ。

お姉ちゃまが気の毒なんだ。


どうやら加減が悪いのを認めなきゃ仕方なくなったんだ。骨髄の細菌を抑える抗生剤を飲み続けて、そのために免疫力が落ちてご病気になるって悪循環にはまっちゃった様子だからね、困ったことなの。

だから気の毒じゃあないほうのお話をするよ。何故って気の毒なお話はお医者様でしているのだからね、お姉ちゃまは飽き飽きしてるんだ。


**


レースみたいな白いコンポティエだ。

よく梱包しなくちゃ割れちゃうからね、梱包ティエというんだって思うね。お姉ちゃまってば実にさりげなくラシ犬のご本なんかを乗せてるけど、此れ買った日のこと僕知ってるの。

コンポティエは レジんところにあったの。お店宣伝カードやなにかが乗っかってたね。
店員さんにお尋ねしたよ。色々と問えば店員さん、教えてくれたの。

セットになってた上側のお皿が割れて欠品になってしまったのだって。お店のラインからはずすことになって此処に置いてるってさ。
そうすっとお姉ちゃまはとても静かに迫り始めた。

売り物じゃあなくても売ろうと思えば売れることもあるわネ? だとかね。
非売品がうんと欲しければ どのようにすれば良いと思う? だとかね。
正規商品じゃないこと、クレームをつけないお約束をするわね、とかさ。

あ〜あ〜穏やかにじわじわ店員さんを追い詰めてるぞと思った。絶対にコンポティエをゲットする気だ。

店員さん "オーナーに聞いてきます! " って慌てて言ってね、駆け出すんだのに呼び止めた。
-- 貴方、上手にお話してこられる?

あれれ〜? 何故だかね、オーナーが駄目と仰れば店員さんの責任なような空気になってるんだ。気の毒だね。


**


イケナイことだね。

関西のオバチャンってのはメチャクチャに強引な人種の代名詞だもの・・・。


似たふうなメンタリティで強引な癖があるのはパリ市民だ。関西人の如くに酷くオバチャン度が高いの。僕なんかびっくりなことがたくさんだったけど、中でも一等びっくりなのは僕のお姉ちゃまだったから・・・

お姉ちゃま、パリでお買い物しようとしたらば お金が足りなかったことがあったの。気の毒だね。

普通の人は諦めるのになあ・・・。お姉ちゃまってば持ってたテレホンカードを道端で売りつけ始めたんだよ。テレカを振り回しながら側でお店出してるオジサンとか 道行くオバサンに売りつけてるの。僕は信じられない気持ちになって はあはあした。

それでもって、テレカ売った小銭をお支払いに足したね。それでもってまだ足りない分を店員さんにしぶとく値切り始めたね。

僕ね恥ずかしかった・・・とっても恥ずかしかったの。お洒落な街ん中でサバイバルに付き合わなきゃあならないのだもの・・・。
仕方ないんだ。関西出身で長年もパリ市民をしたらばオバチャン度は上がるっきりないんだね・・・。


**


コンポティエはもちろんのことゲットした。パリでテレカ売って値切り倒した物のほう? ゲットしたに決まってるよ。昨日さり気なくupしていたね。

お姉ちゃまが強硬手段に出たから僕びっくりしてはあはあなってたことなんて、何も書いてくれてないんだからね・・・。

お姉ちゃま、強引に手に入れたことなどなかったみたいに涼しいお顔してる。 




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