La maisonV



お玄関はお家の・・・

August 24, 2010


お玄関はおうちの顔って

よく耳にしますね。


風通し良く、お客様に楽しんでいただける工夫をして・・・。

バルザックも同じふうに書いてるの。


《玄関というのは毎日人の眼に触れる大きな看板》


そうして後へと続くのよ・・・


《この看板に嘘偽りがあってはならない。》


バルザックは私たちが試みる工夫の方法に見え隠れするものを的確に述べてゆくの。看板の偽りを此んな風に・・・


《偽るような場合には、出し惜しみか虚勢か、いずれかの暗礁に乗りあげてしまう。豪華すぎても貧弱すぎても先の統一の法則に違反しているのである。統一というからには少なくとも財力と外観がほどよい均衡を保っていなければ。

 この釣り合いがとれないようでは文字通り顔がつぶれてしまう。
 今あげた二つの暗礁のうち、ケチの方はすでに批判した通りだが、これほど恥ずべき汚名こそ着せられなくても、倹約しつつしかも優雅な生活を送ろうなどとひそかに二兎を追う者の数は結構多い。

こうした輩の落ち着く先はつまり滑稽ということ。これではまるでゼンマイやバネや裏仕掛を覗かせながら舞台装置を動かしている下手な裏方も同じではないか。》


まあまあ厳しいこと。此の項をまとめる一文が素敵で引用したの。


《優雅のそもそもの狙いは手のうちを隠すことである。》

                                 カッコ内全文 山田登世子様訳


**


社会生活病理風刺の書物で、面白くてたまらないのよ。先日引用したカタツムリの殻に続く一項目なんです。

"お玄関はおうちの顔だから美しく" と少し異なってるんですね・・・。
バルザックは、美しく見せたいと意識工夫する心情の滑稽があってはならない、如何に偽りなく美しくあれるかと美徳を迫るのね。

うんとケチんぼにちょっぴりずつ進んだのに、読み終わっちゃって悲しいワ・・・ 本のご紹介はまた今度ネ!

*六角のカタツムリ
*エートルを愛でる



秋色紫陽花

August 08, 2010

《これが君なのか、カミーユ、この泉の中に、昔と同じやうに雛菊の花の上に坐ってゐるのが?》
                       進藤誠一様訳


ミュッセ1834年作 "戯れに恋はすまじ" に出てくるお花、雛菊とあとはヘリオトロープくらい?

なのに読後、お花描写をたくさん読んだ気持ちになってる。文の香り高さと色彩の豊かさのせいなのね。

葡萄酒色の秋色紫陽花、届きました・・・♪


タグ :



紫陽花の家

July 20, 2010

連休明けの病院の日。

体調、かなり厳しいナ・・・


イーヨーのお山から またアナベルが届いた。幸せ気分でたくさんの束を活けた。お山で育った紫陽花は元気いっぱい。

紫陽花が大好き。お庭にも増えた。家内は300に届きそうなドライ紫陽花が彼方此方に・・・ 

花つき良かった今年、初夏は蕾を数え楽しんだ。
そして真夏・・・


ドライに仕上がりそうな枝を

お庭で集める第一弾。


今月ドイツのおみやは何が良いって問われ、中身より包み紙を願った。パンやおかずの包み紙、紫陽花を包むに似合う枯れ色の・・・

紫陽花の楽しみ、小さな楽しみ、まだまだ続くの。
行ってきます。



アンティークの糸巻き

May 19, 2010

痛みがうんと少なくなった♪ 喜んでたらば今まで問題なかったところに炎症が出はじめた。通常治療じゃ無理かもしれないです、ってお医者様。くさくさしちゃうったら。


可愛らしいフランス・アンティークの糸巻きを眺める。お友達に頂いたのヨ。ノスタルジックな表情した糸を使ってみたくなって、さげ袋を修理した。私も糸を通せば治療が済むほど簡単なら良いのに。

木の鈎針や ブルーグレーの木製トレイ、コットンレースのランナーなど、使い込まれたものばかりのソーイングルーム。古ボタンをしまったアルマイトのお弁当箱も 学校のころ使ってた品なのデス。

大きい窓のカーテンは洗いを重ねて柔らかくなったリネン。とろとろした色合いで眠くなっちゃう空間に、お隣さんが差し入れてくれたお花が新鮮な風を運んできた。

各曲の伴奏テンポが送信されてきたから・・・病院のことはよそへ置いて、おさらいの一日を過ごそう。



古い映写機

April 19, 2010

柱の陰から ちらっ・・・

初公開、窓からのお庭です。


本のこと、よく書いているから読書室ってどんな風? って問われたの。大袈裟にお名前つけるほどの場所じゃあないワ・・・。

時代錯誤な空間に書棚。LPレコード用ステレオやオープンリール、ブロカントの引き出し。テーブル椅子に、それから・・・


古い大きな映写機。

ケースは此のようにぼろぼろヨ。


古い時に触れられるものって好きだナ・・・
音楽や文学も、アンティーク品も、時をきくものなんですね。



ソーイングクローゼット

September 05, 2009

カモノハシちゃんのお父様、パパノハシ氏にご自身のご著書をいただいた。
上下巻の立派なご本は余すところない戦艦解説・・・♪嬉しくって興奮しちゃいました。


もうね、凄すぎるご本なの。機関銃の口径、発射速度、弾量までが表になって網羅されてる。明治の魚雷発射管の平・断面図があったり、お船にたくさん付けられているバルブも 圧力調整弁、調速弁、逆止弁など種類別に解説されて・・・

胸が熱くなって涙するご本でした。マニア限定でネ!
身体がもう少し快復したらば是非とも呉の基地を訪問しなくちゃって決意を新たにしたワ。

広島へ参ったらば5月にオープンされたメルスリーヒゲの可愛いお裁縫用品も手に入れたいのです・・・♪ とり急ぎは骨髄炎治療を片付けましょ(涙)

メルスリーといえば・・・


**


パパノハシ氏へお礼に小さい巾着作ってみました。パリッとした渋めの着物地を選んでマリーナテープを縫い付けましたよ。
裏のタグはね、マストの布なの。アンティークのお船ボタンで留めてみた。お好みわかりませんけれど気持ちネ。

小さなものができてゆくソーイングルーム。今日はソーイングクローゼットをお見せしましょうね。


クローゼットその1)

布がたくさん納まってる深くて大きなクローゼット。


無垢の分厚い扉です。アイボリーの取っ手が大好きなの。両端が細くなった取っ手の形が男の子君風な太い木目を和らげてて、このバランスって好きだわ。
お仕立待ちの布ばかり集めてある場所。


クローゼットその2)

ベビークローゼット。


これはね、実際にベビー時代に使っていたの。ファミリアの昔の商品です。アイボリーのグラデーションが如何にもファミリアらしい愛らしさながら、木材は無垢でがっしりしたつくりです。レトロアンティークでまとめた場所に似合ってるみたい・・・。

引き出しには刺繍糸と毛糸を色分けしてありますよ。ブルーの取っ手の開きには、型紙用ロールのハトロン紙など。



浅葱の灰落とし

August 29, 2009

上体を傾けるだけで痛いんだわ。寝返りも打たずにじっとしているしかなかった昨日。


治療をすると刺激で尚炎症が起き易くなる。それはそれは強い痛さだから、ソロ会が済むまでお医者様はお休みしてた週終わり。

好きなインテリアのお話でもして我慢しましょ。


**


此処はね、プライベートルームのはじっこ。テーブルは1mと大きいの。嵩ある音楽資料も楽に広げられちゃう愛用品。

双子ちゃんみたいなふっくらした花瓶をお部屋ポイントにしているの。左側、大正の水色花瓶がテーブル上の物。右側、浅葱色のは祖母が使ってた灰落としなのですヨ。

祖母は煙管(キセル)を吸っていたの。
もう亡くなってしまったのよ。背筋をぴんと伸ばした姿も格好良くて大好きだったわ。

普段も着物で過ごしてた。後ろに深く襟を抜いて あだっぽく着ていたワ。情に厚くて思いやり深い人。ところが間違ったことをするお人の頭を 予告なくパーンッて煙管でぶっちゃったり。いけないの。

うんと威勢が良くて涙もろくて、驚くほど多くの人たちに慕われた祖母でした。

灰落としは紫陽花が似合う花瓶として・・・。煙管も大切に飾ります。



枕元

August 05, 2009

大学に入学をして初めて一人暮らし。

東京のマンションへお引越しする時 一等はじめに準備した物はね・・・


ピアノと楽譜と枕元の小さな額。額の中は父の写真。

マンションに遊びにきたお友達は驚いたのだったわ。え〜? 何これ〜お父様の写真飾ってるの?! って。

離れて寂しいからじゃあなくって、一緒に住んでても枕元に飾ってたのと話すと皆が黙ってしまった。大きな目をお庭の光に眩しそうに細めちゃった表情が珍しくって好きな写真なのだもの。

なんて彼氏が来難いお部屋でしょうって お友達の批難の的だった額。
ビロードピエを履いて自立するデザインの銀製ブロカント。



リネンシルクの古布

July 29, 2009

リビングルームに布合わせ。いつものように古布ネ。


茶とモスグリーンのクッションカバーに合わせて、ベージュと山葵のコンビクロス。

極細の金糸で刺繍された日本の古布はね、祖母のお茶道具の水屋敷きだったのです。リネンシルクが爽やかで、夏向きに少し雰囲気を変えたリビング。

右のはピアノ室。また古びすぎた長襦袢が登場です。絹の地に模様部分が絞りになっていて お襦袢にはあまりにも贅沢だった・・・。日が当たらない場所の内カーテンに良くはない?

ヨーロピアンな古布に接ぎ合わせると洋物のように映るのね・・・。
吊るしてみたら素敵なことが起こりましたよ。絞り模様が灯りに透けて 床を彩ってくれるのです。



ソーイングテーブル

July 13, 2009

お友達のリクエスト。ソーイングルームの様子ネ。

テーブルその1)

真ん中のテーブルです。


すっかり飴色になった木箱はね、祖父が手作りした箱ですよ。あるときに目をつけて(笑) おねだりして譲ってもらいました。枠が太くてごつごつしてるのに どこか可愛らしいの。

木箱の中身?

フランスのアンティークレースは、昔ワンピースの襟でした。着古したあとにレースを外してとってたの。
他特別に気に入ったやお裁縫の小道具も入れてます。


テーブルその2)

ダサ可愛い大きなテーブルです。


ミシン、アイロン、アイロン台、お袖口用アイロン台を常駐してます。

仕上げ馬はね、私より先にうちに居たの。被せ布に染みが出て 留め具は錆びてる・・・無垢の太い木が味があって大好きです。

縞のサッカー生地はダサ可愛いところがお気に入りのセルフ・ブロカントです。テーブルサイズの大きなクロスに仕立てました。


テーブルその3)

チクチク専用。


ミシンテーブルより一まわり小さな食卓サイズです。

小間物を入れてるのは、パンに塗るタラマの空き容器なの(笑)
中身は小さくなったチャコ、祖母の形見の指貫、昔のミシンに使ってたボビンケースなどなど。

黒ゴムの前の水色の小さいのはね、母がお嫁入りに持ってきたメジャーですよ。



お見舞いの薔薇

July 05, 2009

痛みで早くから目が冴えがちで困っちゃうワ・・・


マダム手袋は、ご本人たってのご希望でママン手袋に改名です。
"ママンのお見舞いは貴女が一番好きなお花を一輪ですよ。" ってメールを読んで楽しみにしてた。フランスからお花一輪ってなんのことかしらって。

EMSで届いたのは大好きなドームの薔薇・・・
ベルエポック工芸の代表に数えられるドーム兄弟 (オーギュスト・ドーム1853−1909/アントナン・ドーム1864−1930) と現在残るドーム社の作品、大好きよ。

ガラスと感じられないほどに優しくて空気に溶けてゆきそうな薔薇は、淡いヴァイオレットのグラデーション。フランスのフラコンを集めた洗面コーナーに置くと誂えたように・・・


プライベート用洗面はこちら。

エジプトのフラコンなどローズ系です。


次回も引き続き住まいのグッズのお話ネ。



本がある風景

July 02, 2009

本箱のガラス戸と本の間、少しのスペースがある。昭和40年代の機械部品を幾つかぽんぽんって飾ってる。


取り替え廃棄される中に好きな感じを見つけたら貰い受けてた。
機械なんてちっともわからない私が好きって感じるのは、ハードな金属にもぬくもりある姿のものたちでした。

サルヴェージされたセルフ・ブロカントと、安価なペイパーバックはなんだか良い関係・・・。


**


お見舞いのおじいちゃまもいつも通り本のお話。

"やあ元気かい? って今の君に尋ねるほど馬鹿なことはないから挨拶は抜きにしてダンテの話をしよう。"

身動きすると骨に響くようなことで寝ている私のお隣で、原語のダンテを是非に読みなさいとしきりに勧めるおじいちゃま。ねえわからない? 私は今新しい語学を学んでるような場合じゃないのよ。

"フランス語とラテン語がわかればイタリア語は簡単だよ。それにページ半分に英語訳がついた版があるからね。"

もぉ。これから語学を始める気持ちなんてないのに。
幾ヶ国語もできちゃうおじいちゃまにとって私は語学のお勉強に不熱心だって思われてるの。

イタリア原詩の暗唱が始まった。
色々なお見舞いがあるものだわ・・・可笑しいったら。



カーテン生地

June 15, 2009

お医者様へ参る前の更新です。
お洗濯場のカーテンを取り替えた。日に焼けて悪くなってしまったから。


取りつけたコットンレースのカーテンはね、夏用の長襦袢で縫ったもの。絽の着物の襟元やお袖口からちょっぴり見せるレースのお襦袢でした。

着物周りの生地はつくりが良いし手触りも素敵。けれど年月には勝てず白い布には染みが出やすいわ・・・。綺麗な部分だけを使ってリメイクです。

駄目になって外したほうのカーテン?
長くなった髪をまとめたくってバレッタに変身しましたヨ。



ダイニングルームの壁

May 26, 2009

ずっと続いてる化膿の治療・・・

箇所が広がっていることが判ったの(溜息)


免疫が落ちて暴れ出したばい菌が原因だから、身体を先に快復させないとイタチごっこになっちゃいそう。

痛み止めを飲んで、ダイニングルームの壁を飾るアンティーク額をパチリ。昔に憧れたダイニングルームはね、バルザック "谷間の百合" に出てくるお部屋なのです。

《ペルカル織りのカーテンがかかり、食器戸棚はブール (1642-1732 仏) の手になる時代もので、樫の椅子には手織りのつづれ織りがはられ》
        (石井晴一様訳)

ふふ・・・素敵ねぇ。拙宅は真似事にもならないけれど、アンドレ・シャルル・ブールを夢見て朝の時間に小さな模様替え。
明日はブルゴーニュ君ブログです。



アンティーク・キャンドルホルダー

May 18, 2009

本番の朝。

外から見える腫れはだいぶ良くなっていますヨ。先週は顔の形が変わっちゃってたのだもの(笑) うんと栄養を摂って快復に努めた週末でした。


ダイニングルームとリビングルームにそれぞれ置かれたキャンドルホルダーの写真です。どちらもフランス・アンティーク。

本当はね、左側のはアンティークと呼ばれるまでにあと数年を経なくてはなりません。今はブロカントとアンティークの間の時期にあるのです・・・。
右のものは本日演奏するB.L.P.ゴダールから少しだけ後の時代の品。

さあさリハーサルへ出掛ける準備をしましょう。



ヌーヴォーのフォトスタンド

April 19, 2009

昨夜のライブにお越し下さった皆様、どうもありがとうございました。

とても楽しい時間でした・・・♪


今朝は少しゆったり気分でお掃除からはじめましょ。
磨いたのは、パリで求めたアールヌーヴォーのフォトスタンド。

見つけたときにふと浮かんだ詩は "公園の薄暮" でした。
白秋が歌った時代を留めた、セピア色の写真が似合いそうだもの・・・

公園の薄暮が収録された詩集 "東京景物詩及其他" の刊行は1913年、ヌーヴォースタイルが競われた時代でしたね。


公園の薄暮
                    北原白秋

ほの青き銀色の空気に、
そことなく噴水(ふきあげ)の水はしたたり、
薄明(うすあかり)ややしばしさまかへぬほど、
ふくらなる羽毛頚巻(ボア)のいろなやましく女ゆきかふ。

つつましき枯草の湿るにほひよ・・・
円形(まろがた)に、あるは楕円に、
劃(かぎ)られし園(その)の配置の黄にほめき、靄(もや)に三つ四つ
色淡(うす)き紫の孤燈(アアクとう)したしげに光うるほふ。


明日はブルゴーニュ君が登場します。



キッチンのアルマイト

March 07, 2009

しとしと降り続いた雨。冷たかった雨が、穏やかな霧雨に変わっていった数日・・・。
次に雨があがったら また一歩春に近づくのね。


雨に折れた花茎をキッチンに運び入れました。幾つかのアルマイト・グッズは、拙宅で昭和初期から使っていたものばかり。

世代を経て使い込んだお弁当箱・・・幼稚園にも持ってった。
今はタッパー代わりに冷蔵庫や棚の中で便利に使います。

卸金と漏斗も同じふうに古くから側にありました。
アルマイトって暖かい・・・♪



水色のブリキ缶

March 01, 2009

水色の大きなブリキ缶。中学校のとき、ぽっぽちゃんと一緒に "私の部屋" で見つけた缶。


とても使い勝手が良くて、中身を替えながら愛用してきました。
カセットテープ入れになってた時代があったり、キッチンで自家製ヘチマ・スポンジを保管してたり。
今はベッドルームに置いて、これから読む本をポイッと入れてますよ。

側には大好きなブルーグレーのクッションが見えます。パリの学生寮のお部屋は木椅子がとても硬くって、おざぶにできる薄いクッションが必要だったの。
その日から毎日使ってもう擦りきれそう。

ブリキ缶から覗くヴィヨン詩歌全集はね、挫折しているところなのです。
15世紀の文章は、古い単語スペルもわかり難くて 半年近く放り出してる・・・。


今日はおさらいの間をぬって、神戸祭りの色紙を書きましょう。



クロスと毬花

February 25, 2009

陶製の茶色いクロス。

これはね、お手作り品なのです。


修道院づきのパリのホーリーショップで、シスターお手製の陶製品がたくさん並んでいたの。似ている形のも少しずつちがってる。ざらっとしてるの、つるつるしてるの、色の薄いの濃いの・・・。手作り感一杯で素朴なクロスは、お洗濯場の前に掛けています。
フランス修道院の品だのに、何故だかゲルマン騎士団のクロスのような形です。

お外は雨があがりました。白秋に "雨あがり" って詩がありましたね。
《やはらかい銀の毬花の、ねこやなぎのにほうやうな》って。

毬花と書いて、ぼやぼやと読ませるの。あんまりかわゆいから、真似しちゃいましょう。

ねこやなぎの ぼやぼや
あざみの ぼやぼや
兎のお尻尾の ぼやぼや



とんかち

February 16, 2009

古い木槌と金槌は、磨り減った持ち手が暖かくって 優しい顔をしています。


小さなメンテや工作に活躍するとんかちは祖父のものと父のもの。
二人のサインはよく似ています。

もう一つ似てるのは、何にでもお名前を書いちゃう癖。二人とも職業は大工さんじゃあないから とんかちはおうちの中しか使わないのに。

何でもサインだらけにしちゃって やあねえって思ってた。


気がつけば私もクレヨンにサインを書いてる・・・
三人のサインはよく似ています。


次回はとんかちの持ち主のエピソードをお話しましょうか・・・



アンティークブルーの古道具

February 07, 2009

アイアンなのに暖かい。丸っぽいラインがチャーミング。昭和の中期に拙宅で使ってた古道具。


働きの跡を刻んだホールダーと、センサーがなかった時代の自動スイッチです。

生きた時間の生気を湛えたドライフラワーを飾るように、古道具を所々に配したコーナー。過去の働き者は古布の上で優しい時を送っています。



黒のクロス

February 01, 2009

お玄関ホールにかかる黒のクロス。


模様のせいかしら色のせいかしら、ビザンチン系教会の雰囲気があるみたい・・・

右側は中階のコーナーに置かれています。血縁の式に使ったものを、記念に引き取らせて頂きました。クロスがこうして増えてゆきます・・・。



ピューターのコンポティエ

January 30, 2009

背が高く幾何学的な彫り込みがあるピューターと、葡萄の葉の型押しと。


コンポティエを使う設えって楽しいワ・・・。棚に置いてカードを飾ったり、テーブルで花びらとお菓子を盛ったり。

蚤の市で求めた、使い込まれた物たちです。



水色の花瓶

January 28, 2009

与謝野晶子作 "秋の朝" はこんな風に始まります。


白きレエスを透(とほ)す秋の光
木立と芝生との反射、
外も内も
浅葱の色に明るし。
立ちて窓を開けば
木犀の香(か)冷やかに流れ入(い)る。


ここで歌われたような色合いで秋冬のプライベートルームを作れると良いなって。
一抱えある大きな陶器に、昨年お庭で手折った紫陽花。

ミルク色が混ざった磁器の花瓶は、注いだ光を閉じ込めたような肌合いが好き。
デスク近くの小テーブルは、読みさしの本やよく使うものが乗ってる何でもないコーナーです。手前の円いチーズ容器にはね、80円切手と50円切手を入れていますよ。



地図を飾る

January 24, 2009

極めて地味で細かいゲラ作業をしています。

小さな字を見続けて目がチカチカ・・・だからかわゆいものの写真ネ!


これはね、クッキーのオマケなんですよ。お部屋の壁にクリップで留めているの。あっと言う間にクッキーを食べちゃって、缶の底から出てきたサプライズのオマケ・・・♪
遊び心にうんと楽しい気持ちになったワ。

白秋に "あそび" って歌がある。好きな第三、四篇です。


あそび
               北原白秋

三.
いと高きこころにあそぶ、
そのどよみ天(あめ)にいたらむ。
あそびこそ尊とかりけれ。
よく遊べ、みほとけのごと。

四.
かうかうと遊ぶこころを
まことには知る人ぞなき。
童のみ神のものなる。
神こそは童なるらめ。



黒いコンポティエ

January 21, 2009

お庭で採れた大きくて真ん丸いレモン。綺麗な黄色を楽しむために黒いコンポティエへ・・・


拙宅には珍しいイギリスアンティークのコンポティエは頂いたお品です。


ピエは薔薇のお花をあしらってあって こんな風。


今日は細胞診でちょっぴりブルーな日だから楽しいもののお話ね。



小引き出し

January 12, 2009

音楽や洋酒が続きましたから、たまには和のお話・・・

日本間の奥に備えた和装のお部屋、静かな空間。
子供の頃憧れていた場所でした。


セルロイドの白粉ケースや漆の手鏡、匂い袋の刺繍に梅の簪・・・。母や祖母の着付けを眺めては 良いナ良いナって。

日本箪笥の引き戸を開けたらば奥から覗く小引き出し。なんだか秘密めいていて、何が入っているかとても知りたかったの。背丈が足りなくて届かなかった引き出しの中。

年が進んで初めて見せてもらえた時は、大人になった気がして嬉しかったナ。
出てきたのは大切に幾重にも包まれた一片の硝子。着物やお袱紗でよく見てた家紋の菊水が硝子板に刻まれてた。

年月で黄ばんだ蝋引き紙に亡き曽祖父の懐かしい文字。写しは大戦中に焼失し、戦火を逃れたオリジナル一つが残っています。コピー機で簡単に写し取ることができなかった時代を抱いた硝子片。


箪笥を拭き掃除した寒い朝、手に取ってみた・・・。



蝶々

January 05, 2009

お友達に作りものの蝶々を頂いた。

フランスの現行品に枯れた感じを出したくてお庭に置いてしばらく日晒しにしていました。


良い具合に朽ちた色合いになったから そろそろ飾りましょうって・・・。そうしたらばね、憧れのsalvage antiques様の記事に蝶々が。

早速に真似っこ・・・!
お庭のお花をドライフラワーにしたものはボウルに沢山ある・・・。上サイト様のようなドームは持っていないけれど キッチンでローリエを入れてた60年代のガラスケースが役立ちそう?

有り合わせを寄せ集めて一生懸命真似っこする。なんだか違うって思いながらお花と蝶々を押し込んでみる。やっぱり全然違う(笑)
サラベルナールの舞台カードなどで誤魔化してみる・・・

高校生の時、ルビンシュタインの弾くシューマンの "蝶々" を真似っこしてた。あれも全然違ってたワ・・・。



枝を飾る

December 29, 2008

大学の入学祝いに古い知人が下さったお人形。

ひとがたが怖いってご感想も聞くけれど、私はお人形ってかわゆくて好き。


この子が来た頃カッチーニ作曲 "Amarilli, mia bellaアマリッリ麗し" を歌っててつけたお名前はアマリッリ。

曲に出てくる呼び名をお人形に上げることが時々あるわ・・・。すると思い出の曲が一緒に甦る。
見慣れた景色の中に古い写真があるような、お部屋がアルバムになってゆくような楽しさをくれる。

ナンキンハゼの白い実が似合う子。


ここは通路。お外用のタイル貼り。でも室内ですよ。


硬い床にオイル瓶を置いて赤い実の枝を・・・。

実のついた枝は豊かな空気を運んでくれる。
実の無い枝は・・・?


ピアノ室にはお庭で手折った槿の枝。葉を落としてしまった代わりにコサージュをつけてみた・・・。

枝のふりした一本は指揮棒。



ゴンドラ

December 17, 2008

遠い日に遠い国で 見知らぬ人が使っていたお箱。

中には何が入っていたのでしょう。


手にした空っぽのお箱の中には想い出の色が詰まってた。

誰もが宝物を入れる。古い時代の人が入れた想い出も 新しく手にした者が入れる希望も宝物。

私達はどうしてお箱が好きなの?
ゲーテが答えを教えてくれた。


Diese Gondel……

              ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

このゴンドラを、穏やかにゆり眠らす揺りかごに私はたとえる。
だが、その上の小房は大きい棺に見える。
まことに、私たちは揺りかごと棺の間を揺れつつ、
大きな命の水路を物思いもなく漂い行くのだ。




Topページへ
Blogページへ