Paris ⅩⅠ



優しく辛辣な女と、田分けた男

February 10, 2018

ろくな恋愛をしてこなかった。


若い頃、よくわからないくらいお付き合いはしたけれど
今でも尊敬できる人との佳き思い出といえば、パリで婚約して数年を共に暮らした人との恋愛くらいだ。

他の人は文字どおり 'その他' に過ぎず、顔は何となく憶えてるが名前はもう忘れたとか、苗字だけ憶えてる場合はその名を聞くのも気分が悪いほど嫌悪感を持ってるとかだ。

女性にはありがちなパターンで瞬間的に大嫌いになって別れるから、最後の思い出なんて拒絶感しか残らないのだ。

袋一杯ポップコーンを美味しく食べたのに最後の一粒が膨らんでおらず、結局ポップコーンの思い出は 'ガリッとした種が飛び込んできて、歯が欠けたから2度と厭だ' だけで占められるようなものだ。


一部の女の脳はそんなところがあると思う。


賢明な女性のお怒りに触れぬよう言っておくと、すくなくとも私のような馬鹿者の場合は其れだ。そして '一部の女の' なんて書くと、一緒にしないでよと叱られそうなので '一部の明晰な方を除く女の' 脳としよう。

対して男は、歯が欠ける前の事を憶えていて言いたがる。

あの時ポップコーンを食べてた君は・・・などと思い出語りをしたがる。'歯が欠けたのは不幸だったけれど、君はキャラメル味のポップコーンを好きで、あの頃僕は君がポップコーンを食べるのを見てるのが好きだった' なんて心持ちを持ち続ける男は世の中にゴロゴロ存在するらしい。不気味だ。

歯が欠けたことで総てが嫌になったんだ。
欠ける前のことなど知るかよ、と思う。

  第一。嗚呼! 最も大きな嘆息を呼ぶ、その言葉。

私は塩バター味のポップコーンが好きなのだ。
お前が知らないだけだ。キャラメル味も嫌いじゃない。ただ、私がキャラメル味を '1番' 好きだとお前が勝手に勘違いしてるのを否定しなかっただけだ。

理由は面倒くさいからだ。ポップコーンの味で無駄な議論をするより1人で塩バター味のポップコーンを1袋貪り食べるほうが簡単だからだ。


ところでお前は恐らくはキャラメル味ポップコーンを好むタイプの女が好きなのだろう。


そういった薄ら甘いイメージはお前の脳内に留めておくのでたくさんだ。他人におっ被せてきてんじゃないよ、馬~鹿っ!

・・・というのは実話ではないし、
私は膨らみ切らないポップコーンで歯が欠けたこともない。

例えばのお話だ。
アルブレヒト的構造を講じたくなって

  *アルブレヒト
  *森の霧

以降の実話のための前振りでした。

**


昨年元彼とメールを交わした。本ページの最初に記した1人以外は例外なく、其の元彼もクソかよ! 的感情を最後に連絡を取らなくなった相手だったが、個人への悪感情に関わりなくパリについて知りたい事柄があったのだ。

自分にとってパリと、パリの音楽は何より大事だ。


連絡を取ろうとして、御多分にもれず苗字を忘れてた。


過去には幾百回も書いただろうファーストネームの綴りさえ、どう書くんだっけ? と調べる始末。

2度目に書くけれど '一部の明晰な方を除く女の' 脳はそんなものだ。別れた男の名前だの、ましてや漢字や綴りまで憶えてるものか。

兎角も途中までは思った通りに有意義だったし、パリの空気を伝えてもらえるのが有り難かった。

大好きなアラゴン詩が歌詞になった歌に '幸福な愛なんてない' という一節があり、ゴダール監督がその歌に対して '幸福な愛がないなんて嘘だわ、不幸な愛なんてない' と科白を言わせる映画シーンについて教えてもらった。

大好きな、パリっぽい小さく光るキャンディのような逸話を山ほど知ってる人とメールであっても話すのは、病以来身体に差し障りのある外出も会話相手も極端に減らしてた自分には意義深く、其の点は感謝した。


私は優しく返信をした。


"アラゴンよりも、ゴダール監督に賛同するワ" と。

  昔恋人だった女が此ういうのである。

其れはまるで
[一見不幸な終わり方をした私たちの恋愛も、決して不幸なものじゃなかったワ]
と伝えてるようではないか。

等と、
クソ馬鹿馬鹿しい勘違いをしそうなのが、如何にもアルブレヒト系の愚昧な脳味噌ってものだぜな~と思いながら書いた。

当然、正直な気持ちは
[私たちの間にあったのは愛ではない単なる自己満足とエゴイズムだから、お前と付き合ったのは不幸だったが、別の人との本当の愛に関して言うなら '不幸な愛などない' のほうに賛同するワ]
に決まっている。

  それ以外の何であろうか?
  他に何があろうか?

しかし例えば恐ろしいことに
'僕も君の意見に賛成だよ' と [上述の含みをまったく感じ取れずに] つまりは [僕らの愛も今となっては不幸じゃなかったね] 的なニュアンスで答えるとしたら一体どういう脳構造だろう。

  これがアルブレヒト脳だ。

本日のタイトルは尊敬するクープラン第15組曲の6曲目 "優しく辛辣な女 (La douce et piquante) " への賛美を込めて。


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一片の雲

February 09, 2018

2枚目の写真のお人形とおんなじポジションを取ってみたブルゴーニュ君です。


病院から戻ってお休みしながらお部屋の片隅で小さなお飯事をした一瞬の平和な記録写真。

だけどそんなものは何にもなりはしない。
楽しい時間がブルゴーニュ君の中で育まれれば良いのだ。

ブルゴーニュ君2世本人は写真を見はしないから、そもそも写真を撮る意味なんかないんだけどな。もともと拙ブログの写真は、文が読み難くならないための改行効果の役割でしかない。


それでも可愛い小さなうちの子をフレームに収めたくなって、
収めたからといって、愛しく思う気持ちがどこかに帰結するわけじゃない。


  何らかの帰着を、例えば命の帰着をもとより望んでない。
  正反対だ。

ふつりと途切れず、大々的に仰々しくトニックとドミナントを繰り返さなければ気が済まないような野暮ったさを音楽から受けるときの心持ちを憎んでる。
ドビュッシーがどこにも向かわない澱を愛したと病院で思い返しながら追った文字には、愛してやまないシュペルヴィェルの名があった。


相も変わらぬバシュラールです。


《想像的生における力動的想像力の役割を否定しようとするものがあったら、重い雲と軽い雲の、われわれの心を重苦しくする雲とわれわれを天の高みへと引きよせる雲との説明をしてほしいと要求すれば充分であろう。

われわれはまず直接的な弁証法として、シュペルヴィェルの言葉 "わたしにはすべては雲であり、わたしはそのために死ぬ" をかかげ、ついで他方ボードレールの散文詩 --- この詩集を飾る冒頭の詩を書きとめておこう。

--- では、一体お前は何が好きなのか。風変わりな異国の人よ。
--- わたしは雲が・・・ あそこを流れてゆく雲が、
  不可思議な雲が好きなのだ。


なにひとつ描写されずとも、ある雲は直接われわれを引きつけ、或る雲はわれわれをうち倒す。


。"王女マレーヌ" の罪の嵐のように、雲が呪われた館の "穴倉からう屋根裏部屋まで" を震わせるのに雷は必要でない。》

  肝心なのは引用の最後だ。

《雷は必要でない。
一つの世界全体に不幸を重くのしかからせるには一片の黒い雲でこと足りるのだ。》

             (宇佐見英治様訳)

再び病理組曲のピースでした。


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エッセンシャル

February 07, 2018

どこにでもくっついてくるブルゴーニュ君が
キッチンでご用事が済むのを待ってるところ。


ご用が済んで抱っこしてもらえるのを今か今かと待つのです。

今朝はまた1歩前進。元気が出てきました。
昨日長文を書き写すエネルギーが無くて、バシュラールの引用が短くて解り辛かったかも。

  *ガラスと花


昨日書き出したところの前文を書いておきますネ。


《いいかえれば、人々はイメージの不思議な統一に潜む物質的想像力をみずから体得しようとしないのである。そうなると形容詞のひびきあいを思い誤ってしまう。そのわけを示そう。

古いヨーロッパには、明るい、からっとした、悦ばしい国々がある。反対に東方の砂漠の上方には雲がかかっているが、反ヨーロッパ的な知恵、東洋的な知恵について、一層正確には新しい東洋の知恵について瞑想する思想家は物質的想像力に対する激しい激しい偏愛をもって、明るい、愛の空気のなかに生きている雲は、普通の雲のように曇っていないことを知っている。


同様にニーチェ的頂上に落ちかかる水は水中の水ではない。


天の牝牛からしぼられた乳はいわゆる乳でも乳らしいものでもなく、ディオニュソス的なものである。

ちょうどわれわれはここで、われわれの一般的命題を理解してもらうのに好適な例がえられる。》

             (宇佐見英治様訳)

もう楽しくて・・・
自分なんか何一つおしゃべりすべきじゃないと思える。
必要なことは全部彼らの筆で書いてある。

削ぎ落とされ、無駄はないのに豊かさに溢れたEssentialと
極めてフランス的な彼の想念が、今日の元気の源になりました。



乎Paris1岩風呂のドミノの中に

January 27, 2018

シェルフなど小さなスペースに赤いコーナーを作ってる。
年を重ねて益々明るい色が好きになってゆく。


昨日 '大の温泉嫌い' って発言した。

  *ハーシーズと凍結

温泉が得意じゃあないお方もそこそこ居られると思うのだ。

(ぬくもり易いでしょうが)湯疲れ&湯あたりし易いから・(皮膚に良いのでしょうが)ぬめりを気持ち悪く感じるから・(自然の香でお好きな方も多いでしょうが)匂いに強弱はあれどお湯の香が気分が良くないから

等々を括弧の言葉抜きで思ったりする。

全国民が温泉好きなわけじゃあなくても苦手層を取り上げる意味なんてないし、厭なら行かなければ良いだけの簡単なお話だから実際の数なんてわからないものなのでしょうね。


昔々お仕事絡みのお付き合いにグループで出かけたとき、行先で急に温泉に入ることになって苦しい想いをしたことがあった。


行き届いたサービスで清潔な温泉だった。苦しかったのは '温泉は誰だって好きでしょう' って空気のほうだった。

以来温泉のイメージはとても悪くなり、昨日給湯設備の凍結で温泉行きしか方法がないと判って気が塞ぐほどでした。

よく知らないんだからイメージでしかないけれど
悪いイメージってものは巨大な圧力だと思う。


和の空間を是が非でも楽しみなさい、ほら味があるだろう。
って迫られてるような気分になる。


何に? 例えば露天風呂の岩に。
岩が黒っぽいぬめりを見せる斜面は、ほほうと感心しなければならないと威圧してくる。

何に?或いは温泉旅館の奇妙に曲がり角の多い廊下に。
長い廊下は・・・回廊式じゃなく奥まる方へ奥まる方へと閉ざしてゆく廊下は、2つの選択肢を迫ってくる。

廊下はミシリと音を立てながら、'落ち着きますねえ' か 'やっぱり和の空間がいいですねえ' かどちらかを言え、さあ言え! と圧迫してくる。


意地でも口を開くものかとスルーしてると誰かが勧んでそれらの言葉を嬉しげに口にする。良いことだと思う。


岩風呂好きも宿好きも個人の感想だから好きに思えばいい。ポジティヴな感情はどんどん伝えればいい。

だけど個人としてやってくれ。
赤の他人の私まで同意してることにしないでくれ。

"これいいな/ここ好きだな" と話してくれ。
"これいいよね/ここ素敵だよね" の会話形態の意味がわからない。

  1文ずつ主語をつけない言語の中にいると
  多くの主語が [其の場に居る我々] となっていく事実を
  暗黙のうちに強要してると気づけないほど鈍くなるのか。

・・・こんな事を感じ続けたのが過去の温泉の思い出である。

温泉自体はあんまり憶えてない。
温泉を楽しむ人々の横で文章の主語の必要性を執拗に考え続けた記憶だけはっきりある。


さて昨日連れて行ってもらった温泉は其れとは全然違ってた。
近頃は抵抗なく入れる大きなプールみたいな所がたくさんあるって知った。


岩も、奥まってゆく廊下もなかった。
温泉施設の中は好きな回廊式だった。

温泉嫌いが1日で直るくらい気持ち良かった。
行きの車はテンションだだ下がりだったのに
帰りには、また行きたいって思ってた。

ところで本項は "病理組曲" の1ピースであり、タイトルはクープラン組曲 'oo色のドミノの中に' シリーズを模しました。


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