L'air de ParisU



折々の好きなもの

April 14, 2010

昨夜ピアジュリへお越しくださったお客様、どうもありがとうございました。とっても楽しい時間でしたネ・・・♪


今朝はパソコンデスク前の壁をパチリ。家内で一等こちゃこちゃした壁。貼っているのはフランスのマイ・コンサートのちらし、デュオ・ババールで演奏する楽譜表紙。メトロ地図もネ!

古いラベルの空ボトルも、此のお部屋の定番です。子供の頃に大人たちが食卓で口にするベルモットのボトルに憧れてしまったのヨ。瓶が空くと貰いうけて、せっせとお部屋へ運び溜めた。

ドビュッシープレリュードの元になったラッカム額、お隣は50年も前からあったそうなのに変わらず好きなお花バスケット。

此んなこちゃこちゃしたコーナーも好き・・・
プライベートルームは "パリの風" の舞台裏です。

20世紀初頭の楽曲に関連するものや お師匠様のお古・・・楽曲に纏わるものが折々に集まって、一つ一つにストーリーや思い出が詰まってく。

次はどんなものを好きになるんだろうって楽しみなのです。



音楽ノート

April 13, 2010

ダイニングルームのはじっこ。クリスマスローズをキャラフにばさりと活ける。


古い音楽ノートをたくさん処分した。パソコンで何でも検索できちゃう今より遠い昔、教わったことを書き留めるノートを作ってた。

音楽史、作曲家さんの技法、楽器史、楽器を作る木材や金属のことも。うふふ見出しがたくさん付いてるの、見えますか・・・?

すごい量のノートの中から上手にまとめられてるのは生徒ちゃんにみな上げた。パソコンが頼りになる時代に要らなくなった他のノート・・・捨てる前に見返した。

此れらはね、趣味のノートだったの。お勉強のためじゃなくって ただ楽しく遊び時間に作ってた。ノートが埋まるの、とっても嬉しかったのよ。

今夜はピアジュリナイトライブ。パリの風の音楽ノート、新しいページをお客様に聞いていただく日。

ショパン、ドビュッシー、ピアソラ、チャイコフスキー、ウエーバー、ガーシュインの曲が、夜7時半にお待ちしております・・・♪



ロブジェ・キ・ペピとピアノ室

April 09, 2010

右、フランスのLe Linge de Jeanneのクッションを愛用してた。ママン手袋が送ってくださったお品ネ。そしてね、お揃いっぽく使えちゃうクッションカバーを発見!


左、すっかりお気に入りになった阪急岡本ロブジェ・キ・ペピさんにて求めましたよ。此の大きさでびっくりするほどお安いの。

おさらいの隙間に此処へ座る・・・

プログラムを通しでおさらいすれば随分と消耗する。体力はもとより精神力が途切れそうになる。

クッションでちょっとお休み。後には5月末のフルート伴奏を譜読みする。ロマン派から近代がメインのリサイタル曲で高揚したのち、古典派が多い伴奏で 気持ちが静やかになる。

どちらも楽しい・・・♪


側にある譜面台には 金子篤夫先生がお送りくださったSalabert版サティ。


一緒に音楽を紡ぐ物がちょっぴりずつ増えてく・・・♪

4月13日火曜日、ピアジュリ・ナイトライブです。どうぞよろしくネ。



日々と音楽

March 30, 2010

病院でカントを読み終わった。

そしてね嬉しい発見をしたのヨ。


"啓蒙とは何か" に収録の "世界公民的見地における一般史考"(1784年) にギリシャはデルフォイの都市が引用されてた。

パリの風リサイタルで演奏するデルフォイの舞姫・・・
カントが引いたのは、紀元前7世紀の12種族が形成した古代都市としてのデルフォイ。

ただお医者様の待ち時間に何気なく読むものに また音楽のキーワード・・・♪


七夕のデュオでは

ラヴェル作曲カディッシュを

演奏することになった。


ヘブライの歌・・・ユダヤの葬儀祈祷の句にラヴェルが添えた曲。遠い異教の祈りを どう表現できるかしら・・・

シナゴグ内部が薄紙にうつされた古いカードに目を止めた。カディッシュを弾く事になると知らずに、東欧のシナゴグ訪問で仕入れた品。

日々の出来事が音楽に生かされてゆくこと、とっても嬉しい。
小さな日々、大事にしたいワ。



最後の手紙

March 29, 2010

10日もお便りが書けなかった。

急ぎたいのに、どうしても書けなかった。


お手紙の主は遠く東の地方に住まう20もお年上のお友達。近況報告をかねてリサイタルちらしをお送りしたお返事だった。

"貴女の封筒を受け取るのは、此れが最後になります。"

立ったままで慌しく紅茶を飲みながら 片手でお手紙開いてた。大きな封筒で 中に何通もが入ってるのを不思議って思いながら・・・。

"なぜなら次のリサイタルの頃、私はこの世にいないからです。"

頭が真っ白になって整理がつかなくて・・・
ただ最後のお手紙にご返事をするべきって思った。


クロスを買った。

大柄で華やかな彼女に似合う
紅色の大きなクロス。


四旬節に贈るにふさわしくないかもしれない色。でも・・・病気の進行はイースターを待ってくれないから。

死にゆく人に どんな言葉も合わないと思った。慰めは陳腐で、励ましはもっと馬鹿馬鹿しい仕業。

彼女が受け入れた事実を 私も同じように受け入れるのが友情。

お引越しをしてからも昔を過ごした神戸の教会を時々懐かしんでた人。素敵なクロスを持っていってほしい・・・それしか気持ちを表す術がなかった。


**


何年かシリーズ演奏会を続けると間には幾つもの生と死、出会いと別れがある。

私たちの営みが風に融け、巡り・・・
  音楽になって天国へ届きますように。



楽譜って綺麗・・・

March 20, 2010

信じられない痛さ・・・。

刺激された骨の炎症は時間薬かな。


美しいフォントで気分を慰めましょ・・・うんとチャーミングな筆記体でしょう? 牛君がデュオの希望曲に持ってきてくれた。表紙に見えるとおりに甘やかなシャンソン風のメロディーはプーランク。

表紙は楽譜のドレスみたいね。メロディーと似合ってページを開く前から音楽が聞こえそう。パリの出版社さんのお洒落っ気が楽しいこと。


パンフレットみたいな

ゴロンとしたフォントは・・・


線が太く、無骨さのうちに魅惑的な音を響かせるソーゲの音楽に似合ってる。サンテミリオンを冠したタイトルに沿って、裏にはサンテミリオン・ワインのラベルが印刷されているのです・・・♪

パリの風シリーズを続ける間に様々なフランスの楽譜と出会いました。出版社さんのアイディアや思い入れ込もった表紙一つ一つが愛しいワ。


生徒ちゃんの教材も

表情が美しいのを使いたくなる。


初歩楽典はコロコロしたフォント。単音楽譜の挿絵もシックで可愛いの。特に小さい生徒ちゃんが、楽譜って綺麗ねって思ってくれるといいな・・・


最後のはね、

楽譜の手術中。


ラヴェルのアルボラーダをサイズ直し中なんです。デュオ・バージョンがオリジナルとずれてたりミスプリがあったり・・・。原譜を1音ずつ参照して、コピーの切り貼り。

滴型が可愛くて手に取ったマンゴー、製譜ができたらば頂きましょう。



4月13日ピアジュリ・ナイトライブ

March 03, 2010

ピア・ジュリアンに出演させていただくようになってから、

もう10年が過ぎるでしょうか・・・


PJでご活躍の皆様に比べれば、ほんの時たまのライブ。
細く長くのペースで演奏させていただいて、気がつけば時が経っていました・・・

たいていはソロライブでお世話になって、たま〜にデュオ。FL、CL、PFでトリオを演奏したこともありましたネ。

とっても貴重なクラシックライブの場所が発展して、今や私たちにとって無くてはならないお店になってることに感謝しつつ・・・

4月13日火曜日ライブのお誘いです。

フラワーロードと生田新道が重なる角、近藤ビル9Fピアジュリアン

19時30分〜、21時〜、2回ステージです。各ステージのプログラムは異なります。此の度はパリの風 第14回のプログラムを・・・♪

チャージ 1050円
4月の暖かい夜を、音楽に包まれて過ごしませんか。



松方ホワイエ・コンサートちらし

February 25, 2010

骨髄炎は一時期より快復をみせている・・・と思うの。

現在に症状が少し悪化してるのは、ただオーバーワークによる疲れだけ・・・と思うの。


受験生ちゃんも手が離れたから なるたけ身体を休める時間を持つようにと・・・でもね24時間の1日は短すぎますネ。そして学びたい事は多すぎる。

お医者様通いの合間を縫ってこつこつ集めたプログラムは、ダンス曲たち・・・♪ 上がったちらしを見て とっても嬉しくなった・・・

背景にルーヴル画像を入れてくださってたの・・・♪
目を凝らせば、硝子ピラミッド正面の中央部分と思しきお屋根ネ。


プログラムは以下のとおりですヨ。


《第一部》
ショパン  ワルツNo.13No.10、No.8
ポロネーズNo.2
スケルツォNo.2
《第二部》
ドビュッシー デルフィの舞姫
月光のふりそそぐテラス
ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー


  4月23日(金) 午後6時半開場 7時開演
  前売り1200円 当日1500円
  神戸新聞松方ホール・ホワイエ
      Tel 078-362-7191
      JR神戸駅、地下鉄ハーバーランド駅より徒歩5分

チケット取扱い:
  神戸新聞松方ホールチケットオフィス
   Tel 078-362-7191
  兵庫県子ども文化振興協会
   Tel 078-361-1152
  
*お友達はブログ左欄le_cours88アドレスからお申し込みくださいネ!

主催:
   神戸新聞社、神戸新聞文化財団、ホワイエコンサート実行委員会
協賛: 
   UCC上島珈琲株式会社
協力:
   神戸コンサート協会、兵庫県子ども文化振興協会


**


楽しいコンサートになると良いナ・・・♪

   記事リンク:松方ホール・ホワイエコンサート



失われた時を求めて

February 24, 2010

フランスアンティークのキャンドル・スタンドは・・・


受け口が特異・・・。現行キャンドルはどれも上手に立たなくて・・・

祖父の私物を飾り仕舞ったバスケットを開いた。大きいバスケットの中、綺麗に整頓されてる。

古い原稿用紙、愛用のペンと筆、お仲間とのモノクロ写真、小さい水差し、お花のワッペン、煙草の金属フィルター・・・ヨーロッパを過ごしたころのキャンドルが数本。白いキャンドルは象牙色に変色してる。

祖父のキャンドルはホルダー口径にぴったり合った。もしかしたら祖父と孫、時代を隔てて同じ国から持ち帰ったの? だとしたら素敵・・・

祖父はパリで何を見て何を感じてたんだろう。
ラヴェルとガーシュインの時代のパリで・・・


懐かしくなって祖父が愛用した陶器に紫陽花を飾った。


失われた時に問い、手繰りよせ、再生を試みること・・・時代を経た音楽を奏でるって其んな事ではないかしら。失き時と亡き作曲家さんに 果てなく寄り添ってゆきたい。

過去の時間が今に再生され、今に溶ける。

古今の風は変わらず吹いていて 水も同じに流れるけれど、同じものは2度ないから・・・ 其の一瞬を形に留める音楽を紡ぎたい。パリの風のはじまりの想いです。



幸せの額

February 22, 2010

宅配便が多く届く週間だったワ。追加ちらし、楽譜、贈り物・・・中に筒型の便が。


何かしらって開き、きゃっと声を上げた。先日に記事リンクしたばかりのモンヴェルの楽譜絵・・・!

*楽譜リンク記事--
    ドビュッシー「月光のふりそそぐテラス」(2)旋律

*ブテ・ド・モンヴェルの記事--
    女の子はファンシー好き(7)ラフォンテーヌT

無論のことお師匠様からでした・・・♪
第14回パリの風で第1部後半に差し入れた "月光のふりそそぐテラス"、此の楽譜絵のフランス童謡が織り交ぜられています。

幾重もの幸せを噛み締めた・・・。

学校を卒業して長い長い年月が流れているのに、いつまでも何くれとなく良くして下さるお師匠様がいらっして、お師匠様が導いてくださったフランス音楽世界の楽曲をソロリサイタルに乗せることができて・・・

バイエルを弾く頃から憧れの挿絵楽譜を手にできて、
楽譜は大好きなフランス童謡で・・・
挿絵はブログで繰り返しくどくど述べたモンヴェルで・・・。

私1人は狭い交友と短い生涯しか持ってなくても、此んな形に芸術が絡み合えば豊かで大きな世界に触れられる・・・ 改めて感謝です。


**


シリーズ・リサイタル "パリの風" 構成は、様々な物と人のルーツが絡み合って形になっています。

ブルゴーニュ君が "僕が思うパリの風" と予想したふうにネ・・・♪

音楽を囲む幸福な繋がりが、音に乗って皆様に届きますように。



第14回パリの風ちらし

February 04, 2010

刷りあがりましたヨ・・・♪

たくさんの方々にお世話になりました。

(1度クリックで大きくしてから +印をもう1度クリックなさるとはっきり読めると思います)


時期に余裕をもって製作に出すのも毎回のことならば、
余裕なく大騒動するのも毎回のこと。

いつも行う大騒動のことを少しだけネ・・・。

チラシは音楽会報などに挟んで頂くの。ある会の会報発行は3月。此れならば余裕ね! 別の会は今年2月と5月に決まってる・・・あらあら。

2月を逃せば5月3日のコンサートチラシが5月1日に各お家に届くことになっちゃうもの・・・早すぎる2月を選んで万事を此処に合わせます。

会のほうも当然に挟み込み作業の手間時間が必要ね。だから必着日は決まってる。印刷工房さんにだってご都合がおあり。刷り上りの日に合わせ、余裕をみてゲラをお渡したいワ。

私がチェックすべき部分はみなでき上がってる。後は後援の受諾を待つばかり・・・1社、許可通知が届かない。早く印刷に回したいけれど 書面で下りていない後援を刷ってしまうのは危険ね。

日にちがないので失礼承知で催促のお電話する。うちからお出しした資料は届いていないと困惑される。びっくりね。投函証拠が残るメール便を使ってるから問い合わせる。調べていただくに時間がかかる。その間も印刷工房さんはお待ちかね。


メール便さんに調べて頂くは別にして、後援元には急ぎ新たな書類を再送しようと思う。

1分でも早く許可がおりなければ印刷方にご迷惑だもの。


その旨文化部にお電話でお話。簡易で再送しますから、ご無理願いますが口頭でも取り急ぎの結果をお教えくださいませね・・・と固定電話で申していると携帯が鳴る。

同社の広報からよ・・・どうなってるの。当社HP記載の確認ですと仰る・・・
何故? 文化部の方が今書類がないって仰ってるんだのに・・・

文化部に書類がないのは、既に受領済みで宣伝用に広報へと書類が回ったためでした。

ハ〜イ! ならば今までのコト、ぜ〜んぶ無しねっ! メール便さん、こちらの間違いでした。文化部さん、再送は致さなくて大丈夫みたいですね。印刷工房さん、後援揃ってますのでGoね!


**


刷り上り、印刷工房さんからの配達到着時間を決める。
受け取ったチラシをすぐに会報管理へ発送するため、数時間をずらして集荷ドライバーさんに予約を告げる。

集荷時間が迫るも肝心の便が届かない。道路事情で遅れてる連絡が入る。あのね、配送より先に集荷が来ちゃうとお渡しするものがないのネ・・・(涙)

印刷工房さん、責任を取って今日中に会に直接届けますとご提案なさる。発送元さんが発送品追いかけてうちに引取りにいらして、更に運び走るのね・・・
会報側へその旨ご連絡。


皆が右往左往。

一瞬座るとブルゴーニュ君が "ねえねえ" って膝に手をかける。


私、受験生ちゃんのレッスンが3時間予約で中抜けする。ブルゴーニュ君も参加ね。受験生ちゃんったら大変すぎて混乱してる・・・お願い、頑張って(涙)

3時間以上の延長は無理よ。先生はお医者様予約があるの。受験生ちゃん泣きつくの巻・・・病院から帰られた時間にもう一度来てもいいですか・・・

付き添いのお母様もお泣きになる・・・受験で一杯一杯になっちゃってるのね。優先してあげなきゃあね・・・。夜8時に2度目のレッスン予約・・・え〜ん。


**


舞台裏はいつだってこんな風・・・。コンサートの間だけは優美な時をご提供できますようにと願うのです・・・♪



第14回ルーヴル宮の舞踏会 副題

January 24, 2010

なんとも大きなアフィッシュを頂いた。

フランス人権宣言です。


フランス・コルマールのウンターリンデン美術館のコレクションコピーのよう。大きな額を選んで入れる。

人権宣言がでかでかと掲げてあるお部屋ってなんだか凄いけど・・・(笑) 文字周りの絵がとても綺麗なんですもの。


**


フランス革命と切り離せない王宮の歴史がありますね。お陰様で第14回を迎えるパリの風、副題は "ルーヴル宮の舞踏会" になりました。

1190年フィリップ2世の統治で誕生したルーヴル城は はじめ武器庫として使用されました。シャルル5世時代より王の居城になリ、フランソワ1世、アンリ2世、ルイ13世ら後の時代まで様々に変革を遂げてゆきます。


音楽会のテーマはね、争いや政治的混乱をすっかり外れた 王宮広間の舞踏会。


ルーヴル宮が生まれた12世紀も現代も、一歩お外へ出れば様々に競い合いがあるものでしょう。舞踏会の音楽の時間は たっぷりと優美なダンス曲に身を任せられると良いナ・・・って願っています。



松方ホール・ホワイエコンサート

December 14, 2009

4月には小康を保てる予定。

そうと勝手に決めてる。


早く治りたいナ・・・だからね、健康の予定を立てちゃった。

入院は1日ずつにしてほしいとお願いしてるの・・・。入院といっても寝たっきりじゃあなくて良いのヨ。投薬後、急な変化にすぐに対応するための安全措置に過ぎないから 日程希望をお願いしてる。どうぞご安心をネ!

さあ2010年4月23日松方ホール ホワイエにてコンサートを致しますヨ。ホワイエの小さいピアノで1時間強のコンサートです。

18時30分開場
19時開演

前売り1200円 当日1500円

チケットは松方ホール・プレイガイドにて。

年があけましたらチラシ・チケット情報などの詳細をお知らせしますネ。
プログラムは次回第14回パリの風より以下の曲目で演奏します。ボリュームある曲を一杯に詰めました。


《第一部》
ショパン ワルツ No.13
No.10
No.8
ポロネーズNo.2
スケルツォNo.2
《第二部》
ドビュッシー デルフィの舞姫
月光のふりそそぐテラス
ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー


写真はね、おさらいの休息に夢中で眺める画集・・・大好きなルネサンス画です。とっても音楽的な絵画だって思う。絵から音楽が流れ出しそうな・・・。

豊かな色があって 涌いて溢れるような音楽を演奏したいナ。



明るいコンサートの序章

November 19, 2009

とっても明るいコンサート・プログラムを作りましたよ。

今朝はプログラム背景のお話ネ。


"ちゅら物凄くダーク好きよね。" しばしばお友達に言われるコト・・・。

文学はラシーヌ悲劇にはまってたりゾラが大好きだったり。
絵画はテオドール・シャセリオの "サッフォー" や "マクベス" (共にルーヴル美術館所蔵) に惹きつけられたり、ラファエル前派に夢中になったり。

演奏する曲は深淵を描いたものが多いワ。フランスものもつい底に悲劇がある曲を選んでしまう。・・・。

お部屋は多くのピースをきつい暗みにしつらえて、
親しいお友達もコイビート君も陽性じゃない。


それってネ、単純な理由なの。

私自身が尋常じゃなく明るいから・・・(溜息)


明るくて お馬鹿ほど気持ちが元気で暗闇がなくて・・・。何キロワットの光線? って明朗な自分のエネルギー、邪魔っけと感じてるのよ。

明るさを抑えよう抑えようって気をつけてる(笑) ブログだけでも少し静やかに致しましょうって・・・。でも読んでくれてるお友達は笑ってるの。抑えてもすぐ溢れだす元気の分量が結局は多くなってるから。

だから闇を持つものが好き。

闇をわざわざ側に置いて中和しなきゃならないくらいに、自分の明るさに嫌気がさしている。暗い曲、暗い文学、暗い絵画、暗いお人が大好きで、側にあってほしいの。

華やかで快活な曲たちをつい避けてた。何故って明るいのはもう充分・・・自分自身だけでお腹いっぱいだから(溜息)

でもネ一度っくらいはガラリと雰囲気をかえて、明るい曲を集めたプログラムをやってみようカナ? って。

続きはまた今度ネ・・・♪
明日はブルゴーニュ君がお話しますよ。



エンディング

July 07, 2009

紫陽花色のベートーヴェン書籍を頂いた。

文字は紫陽花葉色・・・


プレゼントは贈り主さんの雰囲気を静かに伝えるのね。

ベートーヴェンに絡んだお話で、フランス映画のラストシーンのこと、書きました。

エンディングにすっと身を引く感覚は、空白の美 余白の美でもあって日本人によく理解できる美意識ですね。でも・・・フランス的なエンディング要素、リサイタルプログラムでは悩みの種になっちゃうんだワ。

長いコンサートの最後はうんと盛り上がって終わりたい。ボリュームある楽曲で飾りたいもの。

ドビュッシー "花火" を置こうと思ったことがあったワ。鮮やかな火花が散って 細かな光の尾が流れます。エンディングに近づけばフォルテシモから更なるクレシェンド。強い和音が重なってはじける音。次には華やかな終末を自然に期待させるような・・・。

ところがグリッサンドで花火は急に消え、遠く遠く最弱音。ゆっくりとメロディーの断片。ドビュッシーのナショナリスムが表現されたフランス国歌のフレーズが幽かに聞こえて・・・聞こえなくなって・・・
え? 終わり?

アカデミックで美意識が随所に感じられる素晴らしい曲。でもね終わったの? って迷われるお客様がいらっしゃるに違いないんだワ。


**


ある時はラヴェル "鏡" にしようかなって。5つの組曲は幻想的に進み 4つ目アルボラーダで盛り上がる。お客様はそれ以上に活力あるエンディングを無意識のうち期待なさる。

5曲目、ピアニッシモでゆっくり始まる。鐘の音が谷に響いて呼応する。静かに打つ鐘が最後には遠くトリプルピアノ・・・聞こえなくなって・・・
え? 終わり?

とても豊かな曲ですとも。でもね長い組曲の最後がこんな風? って拍子抜けされる方もいらっしゃることでしょう。


**


盛り上がってそしてピュッてなくなっちゃう曲をラストにするって演奏者にとっては何だか少ぅし気詰まりで(笑) これらは第1部に置いたのでしたヨ。

フランス音楽をたくさん演奏しながらも 最終曲をフランスものにしてることって少ないのはこんなわけ。



リハーサルの音

May 07, 2009

土砂降りの朝。

自分の通院はどうなってるのってお友達の声。大丈夫ヨ、GWが明けた今日から続けてお医者様予約です。


リハーサルってどんな風? ってお尋ねが重なったからお答えしましょうね。

演奏家さんによっても ソロ・室内楽などコンサートの形によっても様々に違うリハーサル風景。私は現場では音を見ることに専念したいほう。先日はこんなだったワ・・・。

ロープウェーが試運転開始してすぐ、会場入り。
Mr.Bがオーバーホールしてくださったばかりのピアノ。フルで通しをしながら 会場の音条件を探ってまとめてゆく・・・。

気付いた部分の微調整をお願いする。調律の手直しが必要な箇所、ピアニッシモで浅く弾くとアクションに引っ掛かりが出る箇所、一音だけフェルトが湿度で膨張した箇所。
一曲弾いては直して頂いて、また次の一曲。その間徐々に楽器が鳴り始める。

滑るステージ床に脚が丈夫でない楽器。体重をかける曲では楽器の安定が悪いので 固定のためにインシュレーターを履かせてもらう。
そうすると音質が少し変わって響きを作りなおし。僅か数cmの下駄を履かせただけで、音の吸収も高さの差による伸びも変わる。

後半の曲に進む。Mr.Bがピアノ脚のローラーを外側に向けてくれる。そのほうが安定が良いから・・・
すると何故か低音にざらつきを感じる。小さな金属ローラーの角度一つでも脚を伝う音質は変わっちゃう。側で段取りをしてくれてる人達にはわからない程度の微妙なざらつき。ローラーを元に戻してもらう。

段々に音ができ上がってくる。楽器が温まってくる。
ピアノが鳴ってくる。

ピアノが鳴ってくるとき、お菓子の生地を入れたオーブンからバニラの香りが漏れ出てくるときのような高揚がある・・・
"あ、膨らんできた! " ってオーブンを覗く時のように、ピアノの音が膨らんでゆくのが嬉しい。

ピアノの音が心から好きだわって感じる瞬間。
本番は弾く時間じゃなくて、私も一緒にピアノを聞く時間なんだわって 思いを確かめる瞬間。



第13回パリの風を終えて

May 04, 2009

次々に咲くテルスターが風に揺れてる・・・


昨日はたくさんのお客様にご来場頂きまして、どうもありがとうございました。

開場時間前にお外に並んで下さったお客様の列が嬉しかった・・・。

あの時刻はね、リハーサルと調律微修正の後 ドレスの裾を絡げて段取り打ち合わせに走り回ってた。お待ちの方々の列が長くなってしまったから開場時間を10分早めてゲートを開くことになり、楽屋に走り戻った直後の開場。

幸せなバタバタ。私はお客様をお待ち申し上げて、お客様もコンサートを待ってくださってる幸せ・・・。どうもありがとうございました。


**


明けて今朝はちょっぴりダウン気味・・・? ううん、今日から大急ぎでフルート・デュオの譜読みですヨ!

次回はブルゴーニュ君にブログをお願いしましょう。



パリの風へご案内

May 03, 2009

本日午後2時
布引ハーブ園 森のホールにて、皆様のお越しをお待ちしております。


ロマンスの雫と冠したプログラム・・・ロマンスの思い出は、どなた様の胸にもあるものですね。ショパン、ラフマニノフ、そしてお客様お一人お一人の思い出にも重ねて・・・。

心の通うコンサートとなりますように。



大切な曲たち

April 29, 2009

HPのMP3コーナーにドビュッシー "水の反映" をupしました。

リサイタルの宣伝をしなくちゃネ・・・
推薦状をパチリ。


リサイタルの形は様々で、一人の作曲家で統一なさる演奏家の方も多いことです。
私の場合はテーマを統一して、多数の作曲家が同じテーマで描いた音楽を並べることが大好き。その分、一回のリサイタルで登場する作曲家は多岐に渡る・・・

ショパンのドラマ性が大好きっていうレモンカナリアちゃん。
ちゅらはやっぱりラヴェルだわ、って気に入ったカモノハシちゃん。
ベルクのアカデミックな演奏がいい、って満足そうなヤマシギ君。
お友達はお気に入りがそれぞれにあって、お好みには発言者の人物が現れるのね。

演奏者にとっては扱うどの曲も同じ分だけ大切なもの。私たちには及びもつかない才能を備えた作曲家が人生をかけて書き留めた曲たちへ、可能な限りに敬愛を捧げたい。
一人ずつの作曲家に心を沿わせて向き合うこと、一曲ずつ違った位置から音楽をつくること・・・苦労は多いけれど大好きな作業。

R.ロシェ先生、推薦文を書いてくださった。過分なところはお見逃しくださいナ・・・


**


私がピアノ教授として 落合桜さんを評価している注目すべき才能とは、彼女に備わった才気煥発さと謙虚さからくる、各作曲家のエスプリにおける正確さです。

彼女の円熟性、洗練された感性、また広いレパートリーが 演奏家として、同様に教育者として、抜きん出たものであると私は確信しております。

彼女の才気と心根の美質に 私は完全な信頼を寄せており、彼女に輝かしい功績が約束されていると確信します。

                                 ラファエル・ロシェ
                           ブローニュ・ビヤンクール・コンセルヴァトワール教授



ギャラリー・コンサートを終えて

April 23, 2009

準備中も楽しみだったギャラリー・コンサート・・・。


野口明美様の作品は、セピア色に優しいグリーン使いが印象的・・・。だからグリーンのドレスにしましょって思ってた。
ピアニストが背景にある作品の真似っこをしていたら面白い気がしたの。

数百点も魅力的なメトロシリーズをなさっていらしたパリ在住の版画家さんはどんな方かしらって、お目にかかるのも楽しみの一つでした。

ベレー帽から直線的な黒髪を見せた新鋭芸術家風の女性? グレーの猫っ毛をアップにした品の良いおばあちゃま? フランスのお食事量に慣れたお身体つきの 落ち着いたお声の叔母様?
お探ししても見つからないと思ったら・・・ 明美様って男性でしたのね!

メトロ作品たちは、カルナバレ美術館でも高い評価を受けたもの。何十年をかけたシリーズに、愛と情熱を感じました。

拝見した上で、演奏トークは急遽変更。
何故ってね、プログラム始めはショパンでしょう? ショパンが眠る墓地のあるメトロ Père Lachaise の版画がある。
次はラヴェルでしょう? ラヴェルの時代の美術作品を誇るメトロ Musée d'Orsay の版画がある。
折角のメトロ展なので版画に注目して頂きながら 作曲家ゆかりのお話をする。

まるで普段からご一緒させて頂いているような しごく打ち解けた雰囲気の中、とても楽しいコラボになりましたヨ!

   明日はブルゴーニュ君の解説です。



7時30分ナイトライブ

April 18, 2009

ガーデンテーブルのフラワーポット。

語りかけてくるように咲いた、朝の薔薇。


きっとね、ロマンスの雫の一粒は、こんな形をしているのじゃあないかしら・・・

今夜7時30分、ピアジュリアンナイトライブですよ。皆様のお越しをお待ちしておりますネ!

ヘッセの詩集に、音楽会にふさわしい素敵な詩を見つけました・・・


《ヴァイオリンひき》
                          ヘルマン・ヘッセ
                         高橋健二様訳

野をわたるどんなざわめきにも
私はきき耳をたてて、あとを追う、
あこがれたずねながら、一心不乱に、
そのたぐいなき音に親しむまで。

それから私の指はその基調を弦の上に
さぐり求め、傷つくほど苦心する。
たそがれの音にならってかなで、
たぐいない微妙な調べを会得するまで。



4月21日ギャラリーコンサート

April 12, 2009

4月21日(火)ギャラリーコンサートのちらしですヨ。


右の写真はコンサートとコラボになる野口明美様の作品です。パリから3年ぶりにご帰国なさっての個展だそう。
絵画コラボレーションのコンサートは、弾き手にも楽しいのです。音楽が空間を創るものに変わってゆくような感覚・・・

詳細はこちらの記事をご覧下さいね。


**


ギャラリーオーナーから 18日に個展オープニングパーティのお誘いがあった・・・。

4月18日はピア・ジュリアンでライブですもの、行けないワ。
ブッキングだから 私もピアジュリにギャラリー関係者をお呼びできませんね(汗)

それも何だか楽しい。みんなが動いてる4月・・・♪



写真って・・・

March 26, 2009

一足先にドレスをお披露目。
サンテレビさんのリサイタル告知資料にお送りした写真です。
きっとね、また言われるんだわ。"これ何? どうしてなの?!" って。


コンサートのたび、ブログにUPするたび、お友達に残らず写真を酷評されてます・・・(涙)
もうね、非難囂々。

どうしてこんな写真にしてるの?
これが気に入ってるの? まさかね。
ひど過ぎ。撮り直さないの?

お答えも毎回決まってる。

こんなのしか撮れないんです。
気に入ってるわけないです。
何度撮り直してもこうなんです。


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正面はどれもこれも、お友達全員から批難が集まるのだわ・・・。
プロのカメラマンさんだって困惑なさった・・・変だなあ、実物とファインダーの中の人が違ってるって。
そんなコト言われても、どうもできない・・・。しかたないから横向きで顔を隠したことが何度も。

ちらしを撒き終えると続くお友達からの批難。きゃ〜この責め苦、早く終わって〜って思ってたら、一昨日もラジ関でちらしにびっくりされた。
"これ貴女なの? どうしちゃったの? "


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こんな演奏写真なら顔がよく見えないから少しはマシよね? って思ってたのに、やっぱり大変不評でした。諦めましょ・・・



ギャラリー島田コンサート

March 21, 2009

緊急告知。

神戸北野町ハンター坂にある画廊、ギャラリー島田にてコンサート開催のお知らせです。


4月21日火曜日に催される "火曜サロン" でパリの風のプログラムを演奏いたします。
こちらへ出演させていただくのは3度目・・・
ピアノはアップライトですが、絵画作品をバックにフランスのエスプリが感じられるコンサートにできれば良いナ・・・♪

パリ在住の作家さんによるパリ・メトロシリーズの展覧会と音楽を どうぞお楽しみくださいませ。

     4月21日(火)
     開場18時30分 開演19時00分
     入場料¥1500

ギャラリー島田 : 神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1
TEL/FAX 078-262-8058


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次回はまたブルゴーニュ君の日記ですよ。



録音風景(2)

March 18, 2009

先回の続き。
マイクの立て方は好みも影響します。

ピラルクー君は、鮮やかに迫る音が好きだから・・・。


アナログ時代にも音のパワーと鮮明さを求めた父と、拙宅で話してた光景が甦った。

もう一つのポイントは 耳で聞いた判断を取る方法のこと。
解りやすい例を挙げましょうね。

壁に額を飾るとき。ちゃあんと測って壁にかけたのに、歪んでいる風に見えることってありますね?
壁の模様や 額の中の作品の形、光の具合などで、測量と違った結果になることがあるワ・・・。

人の耳はデジタルじゃないから、音にも同じことが言えます。
コンピュータの波形に沿って立てたマイクと、良い耳で聞きながら立てる位置は変わってくることがある。
ピラルクー君はデジタルを扱いながらも "耳屋さん" だから、壁をつたった音を聞いて決めてる。
自ら設計をしたご自慢の壁。

壁に少しずつ角度がついている。
直線の壁は音の返りが乱れるから、ピアノ位置から音の反射を綿密に計算して角度を取る。

音響設計 & 音響製図のお仕事と、その次にくる音響技術のお仕事両方に総合的につとめること。
これがピラルクー君と父の専門・・・。

そうして三つ子の魂の理由。


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恩師のお嬢さんにオバハンなんて言ってどうするんですかってスタッフさんの困惑をよそに、オバハン呼ばわりが続きながら楽しく録音できました。お疲れ様でした☆

プログラムはね、ショパン、モンティ、ラフマニノフを録りましたヨ。

今日はお医者様の付き添いと、お約束が一つ。おさらいを早くにはじめなくっちゃ。



録音風景(1)

March 17, 2009

昨日の続きのお話です。

これがね、録音時の目線ですよ。
ピアノ椅子に座ると 周りはこんな風。


リサイタル "パリの風" の今プログラムから数曲録音する日。
ラジオ関西放送予定の曲を録りにゆきました。

到着したら、もうセッティングはされて スタジオ内は具合よく温められていた。
バレエシューズに履き替える。
ペダル音が録音に入るのが嫌だから、ウォールハンガーの古いシューズを持ち込みます。

"オバハン、今日のマイク幾らしたか わかっとるやろな? "
ガラスの向こうを指して威張ってみるのは、頑張れよってことみたい。
お星様のようなサスペンションホルダーで、遠くガラス越しだってわかるワ・・・♪
NEUMANNのコンデンサーマイクU87シリーズを2本立ててくれていた。スタンダードなものが好き。

マイクオフで幾つか試し弾きをした後、ピラルクー君がコンディションを問う。

-- うん、一音だけ他と響きがちがう音があってね。ピアノ整調の日は感じなかったんだけど・・・どうやってコントロールするか考えてるの。"

"G か?"

-- え・・・??

"G の音か?"

-- その通りよ! だけど、どうして? どうして知ってるの?!

"オバハン来る前に弾いてみてん。"


88鍵からたった一音、音質が変わった音を見つけちゃうのね。

ピラルクー君の鋭さと細やかさに感心しながら、此処で音のチェックを行います。


直録りの音を両のスピーカーから聞くのは、ピアノの前で跳ね返った音とは違っているから。

スタッフさんと少し会話。
セッティングは、ショパンが立体的になり過ぎやしないかしらと迷ったの。
マイクをもう少し離してオフモードにすべき・・・?
そのほうが上品ではあるんだわ。

考えてもわからなかった。だからお尋ねしたの。

-- このマイク位置は誰が決めた?

"ピラルクーさんです。私はもう少しオフで立ててたんですけど、今日は絶対こっちや! って移動させてました。"

-- なら、これでいい。奴が決めたのなら、これでいくワ。


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週頭、ダウン2日目。続きは次回に・・・



第13回パリの風

February 27, 2009


第13回パリの風のちらしですよ。
発送が終わりましたから、もうお手元にお持ちの方もいらっしゃいますね!


この度は、ロマンスの雫の副題に沿ってロマンティックな曲が多いです。心から零れ出てそのままに音符に書き留められたような曲たちからは、一様に瑞々しさも感じます。

練習で毎日このプログラムに触れながら、作曲家の想いを手と指先に受け取るような感覚を感じています。


ショパンの優しさと激しさ。ラヴェルのクールな表面の底から溢れるもの。チャイコフスキーのピュアな心持ち・・・。

曲を通して皆様と心のやり取りができますように。



第13回ファッション

February 23, 2009

ヒヤシンスのイヤリング。

小さくて地味ながら、ミュシャの絵に出てきそうなアールヌーヴォー風の形が大好きです。


これはね、今日写真モデルで使うのですよ。ネックレスはパリで見つけた手作業の品。
第13回パリの風のドレスとアクセサリーは 先に撮影でお披露目です。


ドレスパーツはこんな薔薇・・・。

薔薇が潰れてしまわないよう、大きなドレスバッグを持ってお出掛けです。


曲のプログラムの一部は、4月6日ラジオ関西のミュージックワイドで放送になります。よろしかったらお聞きになってくださいネ。



印刷の校正

February 10, 2009

フランスサイズでたっぷりしたワッフル地のコート。
おうち感が出ちゃうトレーナーとキュロットなんて着ていても、羽織るとすっぽり隠れて便利ネ。


ちょこっとの打ち合わせなどは、このまんま。
昨日は印刷所の方とレイアウト修正のお話し合いでした。パリの風ちらしは、あと2度ほどのやり取りで印刷にかけられる予定です。目がチカチカで毎日目薬を注してますよ。

校正用紙をちらっとお見せしようかな・・・。修正箇所の番号を振って、本文・注意書き・修正前文字を色分けしています。重複した注意は指摘する代わり、私が間違えた場合は そうつけ加えます。

形は事務的だけれど、人と人とがやり取りをしているって感じられ また感じ取って下さる印刷所さんに恵まれています。さああと一息ですよ!


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B
ピアソラ
Piaz【z】olla
エル2つと前回注意書きしたとおり。

C
ベルク ソナタ
Berg Sonat【e】
最後はeです。こちらのミスです。

D
日本語推薦文を真ん中寄せに。
現在の右寄せは下2行のバランスが悪いようなので。

E
後援に赤文字の団体が急遽加わりました。そのため全体の配置が以下のように変更になりました。

P
No.16の移動で左3列目に余裕ができました。左4列目のベルクをノルマンデロジョイオの下に入れます。最終の順は以下の表にまとめました。これで4列全体のバランスが取れると思います。

*以上20点の修正です。
郵送にして下さったため実物を見ながら校正ができ、とてもやり良かったです。お心遣いありがとうございました。



仏訳(2)シェルブール ロマンスの雫

January 20, 2009

古楽譜市で求めた譜面。どんな方が使っていたのでしょうね。


昨日の続きの書簡です。


***


件名 la goutte qui n'est pas nulle

親愛なるタピオカちゃん
カミュ作 "ペスト" でグランさんが小説の僅かな語彙を大層げに考え込む様子が可笑しかったの、おぼえてる? 今はグランさんよりも可笑しい設問を続けなければならないの。

しずく・・・って聞いて貴女が考えるのは何? 小さすぎるモノ、無価値なモノ。軽蔑的に 情けないモノとも・・・。
このようなフランス語とは違った言い方が日本語にあるの。

日本人が雫って聞くと青い葉に乗る瑞々しいモノを連想したり、それを春の雫と呼んだりもできるのよ。雫は日本語では美しいものの表現に使うことが多くて水滴だけを表すのじゃないの。だから例えば "想いの雫" なんて言い方もできなくはないのよ。

日本語タイトルはロマンスの雫。それで困ってる。今タピオカちゃんが "ロマンスの雫だなんて意味がとおらない" って思っている通りに、このままでは仏訳がおかしくなるわ。

だから雫って単語以外のものを考えなきゃ。"欠片" は駄目なのよ。何故って日本語の欠片は、雫ほどの詩的なニュアンスを伝えないから仏タイトルにも使いたくないの。ロマンスの欠片にすると、寂れた心だとか打ち捨てられた雰囲気にもなるから。

とにかくもこんな事情。質問はね "対訳で意味が変わらないように、ロマンスの単語を入れてかつ雫に適ったポエティックな語にする方法はあるかしら" ってこと。

困ってるグランより


***


件名 souvenir d'une partie de cet amour fini

タピオカちゃん。
いつもお返事ありがとう。"終わった愛" って表現が駄目なのはね、枯れた愛を表すからよ。"失われた愛" "遮られた愛" なら、愛の形は失われても心は続いているでしょう? 枯れたのとは違うもの。ロマンスの雫はね、あとに残ったものが持つ瑞々しさを表したいってことなの。

ショパンが嫉妬深くてもサンドがそれに辟易してても、またサンドの子供とショパンの関係が悪くても、回想から取り出された恋物語の一片は美しいまま描かれるからよ。その一片を雫って表したいってこと。

チャイコフスキーは酷く迫られた結婚に疲れ果てて、離婚をした途端やっとのように "ロマンス" って短編曲なんて書いてるわ。どんなことが起きていても 心にある一番綺麗なものを曲に詰め込んでいるから、タイトルもそれを "fini 終わった" とは表現しないのが合ってると思うの。

Je t'embrasse
Sacra-Marie


***


こんな風に何度もやり取りをしてやっと見つかったタイトルが、チラシのたった一行になる。いつもこんな感じ、地道ですよ。

長いお話が続いたから、次回は食器の話題でも・・・




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