Le morceau ⅩⅡ



ロマンス。ちょっと笑える動画?

July 02, 2019

耳に心地良かった "アーサー王"。
この頃よくパーセルが鳴ってます。


ピアノはチャイコフスキーを弾きました。「今日の1曲」を選んで弾くのが大きな癒し。

  好きな曲を真剣に弾きました。でもね
  ムービーの方は少し笑っちゃう雰囲気になった。


はじめ演奏だけ夫に聴かせたら彼には好みのようで、だからブルゴーニュ君の動画を重ねたら哀しくなるって。


ブルゴーニュ君愛しさのあまり、儚さや哀しみとだぶらせると辛くなるそう。

そこで夫のために仕方なく絞り出しました。
"ロマンス" という曲タイトルをそのままに、ワンコが演じると変テコなところがちょっと笑えるストーリーに変更。





物思いに耽る色白の婦人。
グレーのお耳をした昔の恋人が忘れられません。

今一緒に居るのは、思い出の彼じゃない。
あの彼とは違うし、あのキスとも違う。
ただどうしてもグレーのお耳が好きなのです。

平和なお顔で傍に居るワンは婦人の胸の内を知らない。
彼女はグレーのお耳を見て、思い出を温めながら生きていく。

**


なんてネ! 例えばだけどね。昨日病院の待ち時間がとっても長かったから、カフェでムービー作って遊びました。



モツと2世ちゃんのお散歩

June 30, 2019

ブロカントの薬瓶。ねじ式だったらしい蓋は失われています。


ポニーテールちゃんが届けてくれたアナベルを床置きにしてお隣にダンツィの譜面。

色合いが気に入って夫の譜面棚から持ち出してるの。


これはレモンカナリアちゃんに頂いた山形の甘~いさくらんぼ。


包んでたクッション紙がレトロで可愛かった。
下敷きにして眺めながら食べました。


  今日はモツ動画。先日のK.545で、今度は3楽章です。

子供の頃モーツアルトのフォルテとピアノのコントラストは今の機能高いピアノでも「やらなければならないんですよ」って教わるけど・・・ その際に失われるもののことを昔よく考えたナ。

あの恐ろしい義務化さえなければもっと好きになれるのにって。
そして義務は早くに辞めちゃったな。





自由に、「プーが思うモツ」シリーズだよ。
真似したら先生に叱られるよ。


*2世ちゃん動画 (+K.545)
*クッキーとモーツアルト



森感? のパヴァーヌ動画

June 27, 2019

ベンヤミンが遺したメモに熟考すべき文が載ってました。


楽曲と演奏とに向かう全ての機会に考えるべき事であり
昨日 フィルターの付け替え って書いた意味とも結びつきます。

楽器や声を備えた瞬間から私たちの前に立ちはだかる難題を整理できる平易な言葉じゃあないかな。


《たしかに、「ファウスト」を映画化するというのは、ゲーテに対する陵辱かもしれない。


文学としてのファウストと映画としてのファウストとのあいだには、一つの世界ほどの膨大な距離が広がっているのかもしれない。たしかにそうだ。

だが他方で「ファウスト」の拙劣な映画化と上等な映画化とのあいだにも、別の一つの世界ほどの距離が広がっているとは言えないだろうか。》

             (今村仁司様/大貫敦子様/高橋順一様
             塚原史様/三島憲一様/村岡晋一様
             山本尤様/横張誠様/與謝野文子様訳)


フィルターを外すのが本質的に不可能かもしれなくても付け替えることはできる、って消去法に希望を託してる部分もあります。


でも最近はフィルターの存在は選択肢を増やすことでもあるところに沢山目を向けたくなってる。


今日のパヴァーヌ中間部はね、宮廷感よりも森感を出してみたくなった。


楚々とした少女が愛した場所。庭園の奥の明るい林。
爪先の細い小さな靴が踏む、木々の根元で深いグリーンを見せる苔の湿度。





どうしてそんな景色を連想したのかな? って考えた。

多分に宮廷要素が強いこの曲に、格調よりもシャンペトルのポーションを入れたくなったのはどうして? と我ながら不思議で・・・

しばらく首をひねって... 童謡 "Nous n'irons plus au bois もう森へは行かない" のソ・シ・ド・レの音形を無意識のうちに連想してたって気づきました。


■ラヴェル関連リンク

*ラヴェルの俯瞰
*亡き王女のためのパヴァーヌ動画


*~*~*~*~*



■ベンヤミン関連リンク

1巻
*本欲しいなあ
*ミュゲとパリの始まり
*地球儀と室内と解放
*カラビナ・日常・本
?僕んちのどうぶつ達
*息詰まるフリーク
*1919
*
*楽譜のページの向こう
*ステップ
*監獄・アンチつるつる
(1巻のご紹介に際しまして訳者様の今村仁司様と高橋順一様のお名前に文字の誤りがあったと後に気がつきました。大変申し訳ありません)

2巻
*夏のおやつと本
*ボードレールの挑発と真意と音楽
*'ふと' とボードレール
?僕のホームセンター記録
*トロワイヨン
*少年の本当と嘘
*調和と追放
*ダリア
*人間
*リビングのお掃除

3巻
*炎症と再発見
*漁港へ
*家事記録など
*音楽遊び計画とルソー
*ポジティヴお化け
*パサージュの売り子さん
*名前は楽しい
*クラッカーと読書

4巻
*頭痛とユートピア


■ダダ関連リンク
*ツァラ、にぎやかな絶望
*プレイ
*ダダのお寿司ネタ
*ダダとプーと苦いコーヒー

■ちょっとだけアラゴン
*パノラマ
*優しく辛辣な女と、田分けた男



亡き王女のためのパヴァーヌ動画

June 24, 2019

ラヴェル "亡き王女のためのパヴァーヌ"。


子供時代も好きだったのに、いわゆる重厚感ある演奏や骨太な響には幼なさ故の疑問を感じてたかも。皆様のお小さい頃はどうだったのでしょうネ?

男の子の感覚はわからないけど、少女は色や音に '単純な繊細さ' を求めるところがありませんか?

色は、ダスティピンクよりベビーピンクを好きだったり
香も、多性格のアロマが重なるより分かり易い甘さを好んだり。

お味はもっと顕著ですね。苦み・渋み・えぐみを好むようになるのはダスティピンクを手に取るよりも後かもしれない。


同様に音に対しても、年齢的に捉え方が未発達なときは混成された響きが気になるもの・・・


少女の感覚は、大人の女性と比較すると交雑の澱みを美しいものにおかないところがあるんじゃあないカナ?

そんな頃に・・・
どなたの演奏だったのか当時聴いてたレコードの演奏より二回り線を細く、男性的な調子を廃してうんとフェミニンなパヴァーヌが聴きたいと思ってました。





少女時代の希望に添ってみる・・・

透明度を上げるため、今の自分の感覚よりテンポは早めかつ軽め。女性的なニュアンス優先での1ページ。

ブルゴーニュ君を見せたいだけかも。


*ラヴェルの俯瞰



プーランクと痛み

June 21, 2019

版画を見た時、原版の板面の荒々しさに少なからず驚くことがある。


切出しの彫りの感情的な線が、版画絵より幾倍も生々しいと感じられることがよくある。

私などは其んな一瞬の感想を抱くに過ぎなかった問でしたが、最近バシュラールの素晴らしい文章に出会って深く納得したのでした。


"風景の力学序説" という章に書かれています。


  《詩人の風景が魂の状態であるとすれば、版画家の風景は気概であり、意志の激発、世界に働きかけようとする苛立たしいまでの行動である。

版画家は世界を動き出させる。形態を孕ませる力を煽りたて、平板な宇宙のなかに眠っている力を挑発する。

挑発すること、それが彼の創造の流儀である。》

             (渋沢孝輔様訳)


今朝プーランクを弾いてて、彼にも挑発という形のエネルギー源を感じたのでした。


ボードレール的な外向きの力として放出できる挑発とは違っているし、版画の線の痕に見られるよりもプーのそれはずっとソフトで、また失望や諦めという布を纏ってもいる。

別の言い方をすれば挑発にのって心を動かしてはくれないだろうという、傷つきやすい魂が育んだ諦念によって、外へぶつける形の挑発と異なる印象を与えるかもしれないが


それでもやはり極めて挑発的なと言わざるを得ない種類のエネルギーは、


人生は哀しいと悟った先の、泡沫の生への愛のようであり
その生を受諾しなければならない自らに対する、痛みを伴う扇動の匂いもする。


彫り入れたものと紙に映されたものとの隔たりを思い


楽曲にもそうした隔たりがあることの儚さを思いつつ

朝のプーのお稽古を終えた。


■ブルゴーニュ君のプーランク
*お昼寝の曲
*雨の日のお昼寝動画
*可愛い音符
*1kgと夢とムービー

■プーランク楽曲関連
*プーのおしゃべり
*プー "violon" と美容(1)
*プー "violon" と美容(2)

*プー "夢" と靄

*プー&モツと摩擦
*爛熟、プーランクと爛れ
*腹巻FP146
*カラフルな月
*プー "ノヴェレットNo.1" の生地
*プーランク:一篇の。
*純真
*パレ・ロワイヤル
*似てるモノ・違うモノ
*プー、スケールに泣いた日
*モテヘア&モテメイク
*レッスンで泣く
*チャイコと雪とプー
*プーランクの触角

■プーランクの気配
*パリのプーランク
*プーランクとシュレアリスム
*ラファエル前派とカードアイコン
*プーランクのテクスチャー
  *シネマ記録(22)僕のおじさん
*フランスの特権

*プーランクで麻酔
*プーと共感
*プーとペダル
*ダダとプーと苦いコーヒー
  *ババァとおばば
*小さな副作用とプー
*斜め者のやすらぎ
*エリュアールとクラゲ
*

■プーランク歌曲&デュオ関連
*プーランク "ロマンツァ"
  *ロマンツァその後
*フランスとルイーズ
*カフェは難しい・・・
*プーランク x ルイーズ
*神のないルイーズとフランス
*ルイーズのチーズ
*ルイーズの赤
*思い出の硝子瓶 + ルイーズ
*ルイーズのお稽古
*落日の色、ヴィオロン音源up
*プーランク "花" 音源up
  *枯れた花のお手紙
*女心とアンドレ婦人
*PJにてプーランク・マズルカ
*プーランク "草むらの中で"
*舌切り雀、Il vole


■クラブ・プーランク関連
*クラブプーランク中間報告
*クラブプーランク延期のお知らせ
*冬のお腹
*裏切者~
*クラブP第6回ありがとうございました
*12月3日クラブP第6回
*クラブP第5回ありがとうございました
*夜道
*チョコメモ、プーランク、師弟
*プーランクの朝
*打合せ
*クラブ・プーランク5eme
*教養と無秩序
*クラブP4emeありがとうございました
*今日は楽しみましょ~♪
*チェロソナタのピアノパート
*プーランクと遊ぼう4eme
*お出迎え
*ファリャとプーランク
*クラブ・プーランク第4回
*クラブP第3回終了デス
*プーランクで遊んでます
*プーランクと遊ぼう
*デートとクラブP
*クラブPのコンセプト
*プーランク遊び
*プーランクと伊達
*プーランクとカミュ
*プーランクの著作権
*プーランクと運命の人?
*クラブ・プーランク



2世ちゃん動画 (+K.545)

June 04, 2019

プー的なモーツアルトのおしゃべりをブログに書いて・・・
色んな曲でテスト演奏したくなりました。

  *クッキーとモーツアルト


小さいお子さんもよく弾かれる、広く知られた曲でやってみた。






音楽ありきで始まって、2世ちゃんムービーを適当に撮ってくっつけました。

これくらい古典の枷を外したほうが自分の欲求に近い音楽になるな~



アリエルのロマンス

June 02, 2019

リキマシア・シューティングスター。この色合い大好き。


昨年の苗です。寒地だから耐寒性が高めの植物に偏って求めます。特にリキマシア系は安定の育ち方が手抜きできて我が家向き。

後ろのクリロもシアンが混ざったような葉色が好みです。


何色と言い表すことができないような色合いを持つものがいいな。


"ジュリエット" っていう此のペチュニアも烟るようなトーンに惹かれます。近頃特に好きなブールジェ詩のドビュッシー歌曲と色調が似てる。

今お部屋でかかってる "アリエルのロマンス" (1884) もこんな風にマットでいて透け感漂う肌合いをしてます。

有色・不透明・そして透過性が高い。


風や光や川や湖と儚げな舞台装置があるのに曲の量感と手ごたえが豊かなところにも共感します。イージーではないアリエルなんだワと。


気に入って繰り返し聴いてます。

ブールジェはモーパッサンとお友達で影響を与え合ってたのでしたね。

写真のモーパッサンは数日前たまたま写してたものです。
ゾラを読み返してたら、対照的なモーパッサンが書いてたことがふと気になってページを捲ったのでした。



クッキーとモーツアルト

May 31, 2019

レモンカナリアちゃんがお花とクッキーを置いてってくれた。
いつもの場所へ置きますネってLineが入って回収~


バケツ型の容器が可愛い。
置いてくれたのはゲートのそば、アプローチの始まりにある小さいカーヴのような所。


スペースはどれくらいかな。わからないけど7坪くらいかな。
ごく小さな窓が取ってあり、その窓からはお庭の1等はじっこからの明かりが入る。


お花の植替えに使ってる。
植木鉢が幾つかとホース。箒やバケツや土袋。

それからシャリオが1つ。
そのシャリオが宅配物など置いてもらう台になる。

全体は仄暗くて、夏は涼しく冬暖かい。
蝶番君が土を篩う音もする。

殺風景だし写真に撮ってみたことはなかったかも。
今度写してみようかな。


ピアノはこの頃お稽古はじめにまずモーツアルト小曲を弾くのが気に入ってます。


モーツアルトを、プーの好きな作曲者として弾いてみることにハマってるの。プロコも プーのお友達と捉え直し たりして、そういうのが今好きなのかな。

別の誰かの視点を挟むと譜面の向こうの景色が広がって面白いんです。


聴き知ったつもりのモーツアルトより、プーの耳にどう聴こえたんでしょう? って想像が膨らみをくれる・・・


楽器を習うとモーツアルトは若年で触れる作曲家の1人でしょう?
私みたいに小学校に上がる時から近現代ばっかり弾いてた者でさえ、同時期取り敢えずモーツアルトには触れる。

其うした初期に、難問から始めちゃうところがあるのよね...

モーツアルト時代の音楽を再現演奏するのか・現代 (振り返ればそれは昭和の時代ですが) の楽器や記譜に置き直すべきか、ってね。

世紀を渡って発展してきた楽器の宿命的な難問でもあり、古典の永く大きな問いでもあるけれど、


ピアノやヴァイオリンの場合、初期教育でそこにぶち当たっちゃうところが多々あるのが最大のネックなのかな。古典始めが難問始めになっちゃうみたいなネ。

演奏家がファミリーに数人も居れば、まともに弾けるようになる前から古典を巡る難しい会話を沢山聞いちゃう。自分にとって其れは良いことじゃあなかったなって思う。


'プーの好きなモーツアルト' ナンテお題は、その難問をすっ飛ばしてくれるのです。


流動的で気儘で、時に煩雑で気をもたせるモーツアルトとかね。



おやまじゃくし音源

May 21, 2019

成長過程がそのまま進化過程のようで不思議ね。


頭と胴体が一緒になったところに尾っぽがついてる。譜面のおたまじゃくしの符頭も頭じゃなくて頭+躰ってことかしら? ホントにおたまじゃくしだとしたら、'符頭' って呼び方じゃ違ってるのね。

お池の淵で行われてた誕生と成長の儀式に目を奪われた。


初めは水の反射で動いてるように見えるのかと思った。
蝶番君が先に気づいて動きを止めました。これ全部おたまじゃくし?! って。

ブルゴーニュ君とそろり覗けば、たくさんたくさんの音の玉。

そういうのが苦手なお方はここでお戻りになってくださいね。


これほど居るのは私たちにとっては珍しかったから、ぶれぶれのムービーを撮ってみた。


ぼーんとオタマ映像だけupするのも変よねって呟くと
音入れたら? 何か弾いたら? って蝶番君。

ドビュッシーまたはフォーレを所望されたけれど私はおたまじゃくしにはこれカナ・・・





4小節で20秒かかってる。ウハハ
自分的にはもっと遅くてもいいくらい。



重たい水

May 09, 2019

夫がお休みだったから、私たちのルーアンへ行ってきました。


鳥たちの伸びやかな声が美しく、木漏れ日と声が重なって降ってきた。

レシタルを行なってる鳥も居て、私たちは声を立てて笑った。
4拍子から3拍子、3拍子から2拍子と随分正確に歌う誇らしげな調子が可愛くて。


鳥にお詳しい方なら特徴的なその歌い方で簡単に種類がおわかりなんでしょうね。


私たちは鳥について何も知らない。でも彼が誰の曲を歌ってるか聴き取ろうとした。作曲者不明。

幾年か前にはメシアンを歌う鳥に頻繁に出会った。昨日の子達は私たちの知らない曲を歌ってて・・・ 知らないということは '何の曲でもない' ものに聞こえるのねって気がついた。


見る場所で反射を変える水はもったりと重たく


掌で掬えば恐らくゆっくり落ちるに違いないと思わせた。

ブルゴーニュ君と水際に降り手を浸すと水は驚くほど温かい。


太陽の熱でぬるまったというよりは


水自身の意思で、重くぬめる体で生きるために熱を保ってるようでした。


亀も温浴を好いてるのか沢山集まってプカリプカリ浮いてた。


私たちの気配に気づいて次々と甲羅を沈めていった先は不透明で何も見えない。


この不透明性を顕せる詩があったかしらと思い起こしてみても、僅か知ってるソネットはどれも... ロンサールもデュベレーも無垢で清らか過ぎた。


こんな水を描いた作品はドビュッシーしか知らない。


親しんだ池底が、見た目より浅いと頭では分かってても
潜った亀が次に水面に現れる前に、水底で使いの密約を交わしてないと言うことはできない。


*アンティークとドビュッシー



プーランクの触角

May 03, 2019

5月3日。
自分にとっては大事な日を今年もお部屋で迎えてしまった。


甘夏と宇和ゴールド。どっちを食べようか迷って両方剥く。

午前、夫とブルゴーニュ君と一緒に少しお庭をお手入れして
バス周りや排水溝のお掃除を済ませるくらいで力尽きる、細切れ生活が続く。

細切れを繋げて短い1日にするしかないのを悩みもする。


一方ほのぼのすることも。


久しぶりにカピバラ君の顔が見られて嬉しい気分になったり
ブルゴーニュ君のコーデを楽しんだりした。

1日を広げたいと思う。
持久力をつけたいと思う。

赤血球のばらつきから目眩が多かったりするとやはり動きづらくて、運動不足が加速したのもいけなかった。

'不足ガ加速' って音がいいね。
ブルゴーニュ君と長めのお散歩に出て解消したい。


1日5つの家事をするノルマが今日はまだ3つ。


ご飯づくりと並んでお庭作業もノーカウントなの。物心つく頃から毎日親しんだ植物との時間は深い休息で、自分の中では家事じゃあないかな。

咲殼を摘み、摘心をして、古くなった葉を取る平らかな時間に癒される。もうじき野蟹(やがに)が出る季節がくれば対策が必要になるけれど。


重たい身体で新幹線にお洗濯物を乗せてスイッチを入れた。干したらノルマ4つ目が終わる。


衣類を洗ってくれるマシーンを我が家では新幹線って呼びます。

布とシャボンを入れて真っ直ぐにひた走り数十分で戻ってくるが、場所がないと車体をリング状にして廻るように走る。


昨日お稽古してたプー曲にはこんな造りがあったのです。


2つのおかしなワード(音・フレーズ)が出て、後のワードは続く楽曲によって説明され納得した気にさせられた。しかし最初にホンの一小節間現れたおかしなワードは解説がないまま終わる。

もしかしてミスプリ?
だとか
だって2つともが故意なら2つとも説明するのが普通でしょう?
だとかは、

腹巻のお話 と似た疑問で、


プーは後ろの1つについて話したからといって前の1つに触れるとは限らず、また逆もあり、


'だって' や '2つともが故意なら2つとも説明するのが普通' とは何でしょうって具合に、私たちの思考の回路を弾力ある触角でつついてくる。アンドレ・ブルトンらよりずっと優しく柔らかに。

伊達な格好よさ。気味がよくて、
やっぱりこのお方を愛してるなあってしみじみ思います。


■お名前関連リンク

*名前は楽しい
*井戸
  *病院と井戸の改良



正規の発声?

April 17, 2019

綺麗! ルピナスの葉に露が溜まって光ってる。


ゼリー状に見える露、ピンクパープルの茎、次々に脇芽を出す生命力、どれも好き。


通院後、先ほど体調が戻ったから先日の続きを呟きますね。
今日のタイトルってば正規音楽教育に対する喧嘩腰みたいだけど、ただの疑問なのです。

前回に歌の素人が書きました本旨は・・・

  *発声、いいの?


《自身がその時その時対面してる楽曲内で、何を必要とするか感じ取る前に、"必ずテストに出る発声・この発声をクリアしないと始まりませんよ" って他人から植え付けられることの理と非》っていうカナ・・・


与えられること自体は問題じゃないと思います。そこから自身が選べば良いですものね。何も選ばないことも含めて。

でも与えられることによって、必要なものとの出会いに時めいたり自分に何 (どんな発声) が必要か考える力を得る喜びを手放すのは勿体ないなって事でした。

歌世界のことを考えるとね、アップライトピアノを思うのです。


アップライトはグランドと発音形態が異なりますね。隅までコントロール可能なキャパシティを備えたアップライトは少ないかもしれない。


でもグランドピアノを基準に、楽器ありきの格好で、「アップライトピアノ (正しくない発声? と言われるもの) では良い音楽ができない」といわんばかりの極論は間違いじゃあないかと。

「んじゃあグランドピアノが発明される以前の世紀の音楽は悪い音楽だったの?」って突っ込みたくなる。

アップライトピアノで良い音楽は可能です。可能でしょう?


ご承知のようにアップライトは打鍵のレンジもグランドピアノとは違いますよね。


違うから音単一で支配できる領域はグランドピアノに '劣る' と表現されてしまうかもだけど、「音を出す」部分の楽器性能の優劣は優先事項ではないんじゃないかしら・・・
「何を音にするか」に比べれば小さな事の気がしています。


アップライトピアノは大ピアニストじゃない方の演奏を聞く機会が多いです。

だからアップライトの音と発展途上の音楽性とが相俟って拙く聞こえますが、どこまでがアップライトの音故でどこまでが未成熟な音楽キャラクター故かは一口に語れません。


比べることに意味はないけど試しに此んな想像はどうでしょう?


ぎこちない音楽がグランドピアノで鳴るのと、ルビンシュタインが演奏するアップライトでの音楽って具合に、音と音楽のセットを交換したらどう感じられるでしょう。

私はルビンシュタインの '音楽' のほうが聴きたい。
必ずしも音質とセットにならない '音楽' が。

その時ルビンシュタインは、'必要な音質' を発明者のように考え出し、創り上げるかもしれないし、

ペナペナした酒場の鍵盤のようなタッチを '味' にして生かすかもしれない。


その素晴らしい工夫は 'アップライトの音 = 正しくない発声' と片付けられるべきものかな?


何故アップライトピアノの音(正規の発声とされない声)を音楽界から抹消し、何が何でもグランドピアノのメカニズム (正規とされる発声) をもってしてしか音楽じゃないとするのか、私にはわけがわからない。

ってか、正規の発声ってナニ・・・
またゆる~く続きます。色んな方向からちょっとずつね。


ランバル村の外れを訪れたブルゴーニュ君の写真と共に。
先日から此処はランバルになった。



発声、いいの?

April 15, 2019

今日のおしゃべりに結論はないんです。書いてみることで自分が何を考えてるか改めて眺めてみたいのです。


結論はないけれど目的はあるかな。
歌いたくても何かの事情で歌いづらい人が楽になるといいなということ。

このテーマは我が家で始終話し合う事柄です。恋人時代から何かにつけて歌というものについて考えを交わしてきました。

2人とも好きな器楽演奏がとてもたくさんある。好きな歌曲もお山ほどもある。なのに好きな歌曲演奏が見つからない。好きな歌手さんも少ない。それってどうして?


疑問の底を辿ると「発声...いいの?」に行き着いてしまう。


  発声結果の善し悪しじゃなく、
  初期の発声練習という発想への根本疑問。

その発声でいいの? じゃなく、ぶっちゃけ発声練習しちゃっていいの? と...
暴論よね。でも考えてみたい。

ピアノなんてブルゴーニュ君が鍵盤を押しても音が出ます。
いい音かどうかは問題じゃない。ハジメはね。

だって初めてピアノに触った日に「いい音」なんて考えられてない。 「いい音を出すとは何か」を知ってもない。

音が鳴ることにときめいた... のじゃあないカナ。1歳くらいだから記憶はないけど。


ハジメは音を出せるのが面白い。
後に変化が訪れる。


実現させたい音世界が出来、それを描くために相応しい美しい音が「必要になる」。音楽の成熟と並行して「必要な音」が増え、または厳選される。

音楽の美しさを作るために美しい音が育つ。

音単体で綺麗... ってところで留まるなら楽曲は要らないもの。
風鈴とかね、鈴の類を味わって事足りる。

たとえば単体で美しいその音がただ鳴り続けたらどうでしょう。美しい音の集合体は綺麗? のべつ幕無しに音を立てても?


( '綺麗' の意には幅があるから、広い意味では綺麗だけれども)


きっと多くの方がそうではない・・・。音楽史上の作曲家達が「これじゃない、もっと」を必要としたような想いは音楽を愛する人々の中にある。

ただ綺麗な音が集まっても音楽に成りはしないと作曲家たちが知ってたからこそ、各作曲家の [音楽] がある (今ここでは風鈴の癒しの音の集合体としての偶然性・自然体のものから遠い、人の叡智が創り上げる音楽性を備えた意味の [音楽] として)。


お話を戻して・・・
ブルゴーニュ君でも音を出せるピアノが幸運なことに発明されて、でもそれよりもっと摩擦なく音を生じさせることができる「筈のもの」が声だってところに立ち還れなくなってる現象を目にするのは何故カナ? と、恋人時代に夫とよく話したものでした。


楽器は、音を出すときの心的摩擦がないわけだけど


声楽は歌おう・声を出そうとする時点でひとつのフリクションが生じがちになって・・・ それに因って楽曲から遠のいた所に歌い出しがくる場面がクラシック歌曲で時々見られるのが苦しくなった。

本当に1番原始的な喜びがある筈の歌が何故? って。うまく申せないけれど多くの歌い手さんの心に怯えのようなものを感じ、其のように束縛する枷がどこから来たのでしょうと。

そういったものから離れたところでチョロチョロ歌曲のお手伝いをしたり伴奏したりは物凄~く楽しかったけど、公にはあまり '人の声の歌' にタッチするおしゃべりを書かないまま (歌曲演奏は器楽を伴った形にして) 年月が経ちました。


歌曲を聴くと正直なところ、'そんなに? ' って感想を覚える。


'そんなに縛られなきゃならない? ' とか 'そんなに縛られてるものの正体は何? ' など疑わしい想いになるのかな・・・

美しい音が「必要になる」前に何をそんなにトレーニングしちゃうの? とか、まだ「必要」じゃないハジメに摩擦を植え付けられちゃうの? などお稽古システムに対する疑心とかね。

ハジメのところで慌てなくていいんじゃないのかな。発声に関しては何が「必要」か実感できてからすればいいんじゃないのかな、なんて思っちゃう。

こんな事言うと叱られるかもだけどクラシック以外の歌分野なら暴論じゃないね...

長くなったから、後日ゆる~く続きますね。多分。



ユーカリと流れ者

April 12, 2019

昨日スキャンが間に合ってなかったご案内葉書です。
神戸芸術文化会議と神戸市主催のイベント、神戸の百人色紙展


昨日お友達が早速さんちかホールへ寄ってくださったそうで嬉しかったワ。


今日は午後だけ病院だから楽~♪
通院前にクルト・ヴァイル "ユーカリ" の続きのおしゃべりです。


これの続きネ → *ユーカリ動画


今日のリンクは声パートを好んでってわけじゃないんですが、打楽器パートがやりたくてたまらなくなったから。

プリミティヴな感情を煽って釣り込む要素が高い打楽器使いなんだなぁと思いました。





この手の打楽器を何時間でも聞いていたい感情がある。
鼓動や歩みが生(ナマ)になる打音を根源で求めてる。

時を刻むものと、時の経過で変わらないもの。
足音と、足跡。

アフリカンな要素が多分にあり、よってイスラーム世界を彷彿とさせる打音。

  *シネマ記録(25)アデルの門
  *シネマ記録(36)アデルのアフリカ


大衆食堂に時々なだれ込む小楽隊を思い起こさせる音楽も、
打楽器と同じだけ愛しています。


バンドネオンは古びすぎてへばった音がするボタンが数個あればとてもいい。

ビブラート技術をもたないヴァイオリンが矢鱈に弓を動かして作る粗忽な表情は涙を誘う懐かしさ。


安物の白粉の匂い。潰れた喉を震わせる女。


疲れた花を寄集めてお隣の彼女に如何と売りつける怪しい男。
小銭をねだる幼い美少女。後ろで見張るガタイのよい母親。

個人的に想い入れる背景でありますが、そうしたものを演奏上手な方々がわざと作られた雰囲気が楽しかった。

流れ者の楽隊を思わせる作りと、彼方の理想郷を求めて得られない "ユーカリ" の曲とのマッチングが、自分の中ではうまく符合しました。



ユーカリ動画

April 10, 2019

メールでヴァイル作曲 "ユーカリ" 話題を振っていただいたのでお返事を兼ねまして、自分でも考えてみながら・・・


"ユーカリ" は大好き。

ヴァイルは蝶番君が "三文オペラ" を演奏しに行ったなぁくらいの記憶しかなく殆ど知らないけど、キッチュなところがあるタンゴスタイルはそもそも好き。本格的なタンゴより惹かれるかも。


最近もマイナーなタンゴを夫と遊び弾いてたところでした。


ピアノの少し乱暴な刻みにファゴットの丸い音を乗せたりまたは潰し(?)たりして、遊びながら行先を作るの。

一緒にご飯を食べたり、一緒に草むしりしたり、一緒に映画を観たりと同一線上にある夫婦の趣味時間はとても楽しかった。

その中ではピアノの打楽器的性格も含め、ピアノ伴奏スタイルでのタンゴが切れ味良い爽快感があって気分に添った。

言葉のない音楽と歌詞つきの音楽、それぞれに色んな形を探りたいが "ユーカリ" に関しては '歌と伴奏' の二極化ではないものに惹かれたりする。





聴かれるかたによっては意外にお思いかもしれない演奏をTopリンクに貼るわけは幾つもありますが3つくらい書いておこうかな。

1つ目は語りが優先されてるところ。

物語の語り部のような位置で歌われて、語りを大事にされてるところ。だから話される詞を何度でも聞きたくなる。映画の台詞のような感覚で。

言葉に誇張はないのに、発せられる詞の音そのものに表情を感じました。唇からの発音と舌から現れる '音の顔'(?) についても考えさせられる。


2つ目は物語そのものの捉え方に共感した点。


語り部の彼女は、悦びのユートピアが実在しないというところから楽曲を始めているようです。

'分かち合い' や '希望' などの言葉を口にするときも、「言葉を故意に彩る」ことなく失望した表情のまま。

こうすると 'ユーカリなんてない' のセンテンスでDurになる意味が引き立つのではないかしらん。


3つ目の理由が1等大きいです。
模倣者の演奏じゃなく彼女の歌である ということ。


当たり前なのに残念ながらなかなか巡り会えないものです。特に実生活では。

彼女は彼女という本物である っていえる奏者に触れられるのはユーカリの国 (存在しない) だけなんだろうか。





今度のリンクはアレンジが素敵。楽隊さんもイイですね~

そして歌い手さんが自分の声を楽器として使ってらっしゃるところにグッときました。声から楽器へのフレーズの引渡しがお洒落です。

歌詞より音楽中心の組立てを感じますよね。

1本目とコンセプトは全く違うけど、楽曲が中心にあって楽曲の要旨から声の役割を考えてゆかれただろう道筋は共通してるのかなと思いました。

続きはまた後日に。



パサージュの売り子さん

March 26, 2019

回答見っけ♪


昨日ヴァレリーの筆を少し引用した続きでベンヤミンを読み進むとデュベック/デスプゼル "パリの歴史" が引いてあったのです。


《パサージュにいるメスの動物生態分布。


娼婦、お針子、魔女のような老売子、古物商の女、手袋屋の女、お嬢(ドゥモワゼル)。'お嬢' というのは、1830年ころの女装した放火犯のことである。》

  ベンヤミン著 "パサージュ論3都市の遊歩者" より

             (今村仁司様/大貫敦子様/高橋順一様
             塚原史様/三島憲一様/村岡晋一様
             山本尤様/横張誠様/與謝野文子様訳)


自分の中で何の回答となったかというと "真水の売り子/水売りの女" で拘ったところの「何者でもない女」像の根拠が1つ増えた思いがしたんです。

  *真水の売り子


長い年月ひとつの国を追うって、だから楽しい。
追っても追ってもまだ何も見えないフランスが楽しい。


葉牡丹の品種は "パープルステン"。
フリルが綺麗なステンカラーシリーズです。


軽井沢ガーデンシクラメンは "クロンヌ・フレームピンク" といって、花弁のふちにギザが入るのだそう。

お花の名はフランス曲のタイトルのように、ある時は背景を重ねられ、ある時は象徴であり、ある時は生産者さん個人の想いであったりする。それらに鈍感になりたくないなと日々思う。こんな小さな事が曲への触れ方に直接通じてる気がするから。


*イベールの顔
*イベールにとっての物語
*たまゆらの
  *ラヴェルの俯瞰
*少年の本当と嘘

*スピード落とせの表記比較(1)
*スピード落とせの表記比較(2)

(No.2) *ナイーヴなロバ
   *小さなロバと葉っぱたち
(No.3) *物乞いの生気
   *年老いた
   *時とメンデルスゾーンとイベール
(No.6) *美女と宮殿
(No.9) *隠し絵
   *OOの女
   *真水の売り子

*元素
*知りたがり屋の物語

*幸せお昼ご飯
*ニヤニヤ
  *甘いひと口
  *その時
  *本当のこと
*サーモンのムース
*ひねくれ者の希望



レッスン記録:温室のお花

March 18, 2019

振り返った記録です。


花瓶の回の1つ前の課題でした。このときも本当に大きな成長があったのです。

セザンヌに珍しいタイプの肖像 "温室のセザンヌ夫人" が生徒ちゃんには悲しそうに見えたところから始まりました。


夫人は悲しいから大好きなお花のそばに座ったのですって。


好きなものを心の拠り所とする気持ちを理解でき、それを他者にも投影できるのは、無意識にぬいぐるみさんを抱っこしてた幼児期を終えて大人びたからこそ客観を得た風に思えました。


曲中でお花が 'わたしを見て' って言ってます。


生徒ちゃんの中では、悲しい時にお花を見る習慣がある女性という設定の元に書かれてる。

悲しそうだから、私を見たらまた元気になるよと「お花が」話してるのです。


心理も楽曲も素晴らしい転換を迎えました。


これまでは生徒ちゃんと人物または中心となる物が向き合って、
人物・中心物の考えや出来事を想像する「外側からの触れ方」が主でした。

ここにきて絵の中から観賞者生徒ちゃんの姿は消え、中心人物は無言を貫く。代わって傍らの植物が人物を愛し雄弁になる。

ワンダフルな成長を遂げた生徒ちゃんにうるうるきました。


始まりで 'わたしを見て' と細く高い音で囁き、
リピート記号によって囁きを繰り返したお花は


悲しい顔を続ける夫人に、音の動きを変えたアプローチを始めます。夫人の左横にさがるお花が彼女のお顔を覗き込むように思えたんですね。


見る力と感じる力が澄むほどに感性は自由になって、
その力は音楽を複層化すると信じます。


■お教室関連リンク

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*ある白い花
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*2枚目の扉
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シューマンとデュパルク

February 08, 2019

ギタリストの方がシューマンのピアノコンチェルト音源をシェアされてて、200年ぶりにシューマンを聴いた。


と思ったら映画 "イザベル・アジャーニの惑い" でシューマンが使われてたと思うから数年振りかな。

シューマンのこと、あまりわかってないなりに面白かった。


コンチェルトだとピアノソロ特有の内声が絡み合う暗譜の樹海から出られなくなる恐怖を、オケという引き綱が救ってくれる。


それは聴く側の神経にも安定感をくれてるように思えた。
シューマンの樹海事故を目撃した経験が数回あるから。

うち1度は本当に大惨事で、同じ道を回ったあとに、止まろうか迷う足取りで別の道を行ったら行き止まりだったのかな...

存じ上げない演奏家さんだったけど辛さが伝わってきて涙が出た。樹海に入るところから再出発されたが、そのチャレンジは同じ道で滑落事故を起こした。


シューマンの影が揺れる情性の世界は自分には到底無理だワと早々に決めたあとさえ、シューマン樹海を見るだけで何とはなしに恐怖を覚えたりする。


作曲家の不安定感が奏者を惑わせる感じが、聴いてるだけでも恐怖になる。

だから樹海のずっと手前の浅い原っぱを眺める(音楽学生を終えたあとのシューマンとの付き合いは家でモタモタ譜読みして終わるだけ)くらいしかしたことがないと思う。


滲み出す暗みや、分裂気質が手に負えない気がするのカナ? って心うちを覗いてみれば、それも違う。


何故ってデュパルクの闇には恐怖するどころか
脅迫的な反復にも、アンバランスにも、衝動の急激な消失にも、
彼の精神状態に先ず感じ取るのは傷つきやすい美だ。


ならば其の眼をそのままシューマンに向けるべきだったかなぁ。


書物の読み方が作家ごとに異なるのと同様に聴くべき事は作曲家によって無論違うけれど、観点の部分で --- 眼鏡を同度数にする風な意味で --- ならアリだったのかなぁ。

もはやシューマンは背中も見えない遠くにあってわからない。
デュパルクは割と傍で、顔色の悪い額を見せてるけどネ。



レッスン記録:発音と音楽

January 08, 2019

ジェラート・ピケさんのルームウエア。
頂いちゃって嬉しいから、珍しく新しい物の写真upです。


普段は古びてさよならする前に撮ったのばかりだものね。

**


フレーズの '合わせ目' や、楽曲の 'うた' などを大人のかたに今更かもしれないけどレッスンでお話する機会があった。

どなたもがご存知かもしれない事のおさらいをお話しました。
おさらいは、もし知ってらしたらごめんなさいねって気持ちでお話する。


知ってることだとしても、あらためて言葉にし、新しい表現で他人から聞くとはっきり認識ができることってありますね。


おさらいの、おさらいくらい平俗な事も、声にしてみると違う。

例えば先日は 'お早うございます' で確かめました。

普通にご挨拶の言葉を発し、次に「全部の文字を同じ強さと同じ速さで」オハヨウゴザイマスって発音してみるの。


2つの違いを認識します。


お話文では、

  オの音が弱く速くなり
  ハはオより多くの息を吐き
  ゴはごく弱く、ヨ~ゴの流れに溶け込み
  イは唇を横に引っ張らずザとマを壊さぬ位置を取り
  スは無声音に近い

って分かりますね。


異なるイントネーションの場合でもそれぞれの音楽がある。


「全部の文字が同じ強さと同じ速さ」じゃないって気づきばかりでなく、同じ強さ・速さの時には無かったような、フレーズ感に近いものが現れるところに注目したい。

[お早う + ございます] っていう意味中心の語句感覚とは別の

'イディオム' 若しくは 'くだり' と言い顕せるものに出会います。


その僅かで何でもない語句と楽句の兼ね合いや、音の張りと緩みに「音楽を聴く」ことができれば


自身が発する音も指を使って発音する音楽に対しても、もっと緊密に細やかに耳を傾けることができそうです。

'日常の楽節を聴きとる耳' によって奏でられる音楽は、音をより言葉として捉えられるものになりそうで・・・

其んなお話をしてレッスンに入った日、受講された方は自分の音をあらためて聴く気持ちを得てくれたようでした。


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1kgと夢とムービー

December 31, 2018

1kg体重が増えた。
健康的で気を良くした。


昨朝も、気分がいいって書いたところでした。
ところが午後には、涙がぽたぽた落ちるくらい苦しんで
堪えた挙句に3回も戻しちゃう様相に・・・

元気ですと発表しておいて続かないワンパターンをまた繰り返した。はぁ。


暖かいベッドの中なのに細かく身体が震えて怖かった。


ブルゴーニュ君がほかほかのお腹を付けて添い寝してくれた。
ぎゅーむと小さい躰を延ばし密着して、私の顎に自分のお顔を重ねて。くっつくいてたら早く気分がよくなるかな?


急に体調が崩れちゃうの、厭ねぇ・・・
身体を冷やしちゃったせい? って考えた。
不調の理由が欲しくなる自分が居る。

綺麗に晴れた空に誘われ、少しだけブルゴニュ君と歩きに出て冷えたのかな。足の怪我をいたわりながらで負担だったかな。

わからない。
ひっそり保ってたペースが僅かな無理で崩壊する。


夫が帰ってきて手伝ってもらって起きてみた。
スポーツ飲料を飲んでみた。大丈夫だった。


夢と、苦しい時間の箱の間を惑った疲れが和らいだ。

ブルゴーニュ君は安心したように、オモチャ祭りを始めた。
オモチャは '顔' がたくさんある。可愛くてミステリアスで '顔たち' が転がる床をとっても気に入ってる。

**


一昨日、プーの "夢" を弾きました。

  *プー "夢" と靄

夢に軽やかに運ばれ、夢を見る人が感じる世界を描くより、
人を覆い、人の戸惑いを無きかに扱う酷薄な '夢' そのものが近しく思えた。





■ブルゴーニュ君のプーランク
*お昼寝の曲
*雨の日のお昼寝動画
*可愛い音符


■プーランク楽曲関連
*プーのおしゃべり
*プー "violon" と美容(1)
*プー "violon" と美容(2)

*プー "夢" と靄

*プー&モツと摩擦
*爛熟、プーランクと爛れ
*腹巻FP146
*カラフルな月
*プー "ノヴェレットNo.1" の生地
*プーランク:一篇の。
*純真
*パレ・ロワイヤル
*似てるモノ・違うモノ
*プー、スケールに泣いた日
*モテヘア&モテメイク
*レッスンで泣く
*チャイコと雪とプー


■プーランクの気配
*パリのプーランク
*プーランクとシュレアリスム
*ラファエル前派とカードアイコン
*プーランクのテクスチャー
  *シネマ記録(22)僕のおじさん
*フランスの特権

*プーランクで麻酔
*プーと共感
*プーとペダル
*ダダとプーと苦いコーヒー
  *ババァとおばば
*小さな副作用とプー
*斜め者のやすらぎ


■プーランク歌曲&デュオ関連
*プーランク "ロマンツァ"
  *ロマンツァその後
*フランスとルイーズ
*カフェは難しい・・・
*プーランク x ルイーズ
*神のないルイーズとフランス
*ルイーズのチーズ
*ルイーズの赤
*思い出の硝子瓶 + ルイーズ
*ルイーズのお稽古
*落日の色、ヴィオロン音源up
*プーランク "花" 音源up
  *枯れた花のお手紙
*女心とアンドレ婦人
*PJにてプーランク・マズルカ
*プーランク "草むらの中で"
*舌切り雀、Il vole


■クラブ・プーランク関連
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*裏切者~
*クラブP第6回ありがとうございました
*12月3日クラブP第6回
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*夜道
*チョコメモ、プーランク、師弟
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*打合せ
*クラブ・プーランク5eme
*教養と無秩序
*クラブP4emeありがとうございました
*今日は楽しみましょ~♪
*チェロソナタのピアノパート
*プーランクと遊ぼう4eme
*お出迎え
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*クラブ・プーランク第4回
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*プーランクで遊んでます
*プーランクと遊ぼう
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*クラブPのコンセプト
*プーランク遊び
*プーランクと伊達
*プーランクとカミュ
*プーランクの著作権
*プーランクと運命の人?
*クラブ・プーランク



プー "夢" と靄

December 14, 2018

昨日、靄が立ち込める運河の訪問記を書いた。


'人と防災未来センター' のライトアップが明るかった。

クリスマス前だからってわけじゃなく、プロジェクトによってテーマとイルミネーション変えながら地域交流の目的で通年灯されてる。


ブルーからグリーンへ建物の色が変わると、湿気を帯びた地面から同色の光が照り返す。


後ろ手に運河が流れるが、陸地もお水の中みたいだった。

半月前を思い出しながら写真を見ると水面から音楽が聴こえた。
何の曲だったか数秒間考えた。暈けて見える断片だったものが徐々に焦点が合ってきて1曲になった。


口に含んだ葡萄の香気から詩と音楽が脳内に蘇ったように

  *ジャスミンとイヴ


目的地を定めてないかのようにゆっくり進んでゆく運河と
縦に重なり '和音' となったレッドやグリーンの光の音は、

Durとかmollという概念をとてもつまらないものに思わせた。
この夜の靄が気体か液体か定かじゃなかったように
それは狭間を動きゆく音だ。


ル・コルビジエ風に写る建築前に設置されてる 'なぎさちゃん' (正式名称はサンシスターっていうのだそう) を、美術館前にあるまじき物って疎んじてたけれど、


よくよく見ると思ってたより更に奇態で悪くなかった。

配置と運河までの距離が写真で見るより何段階も悪い均衡になっている事も、不安定で嫌いじゃないと思った。

少女が巨大であるという矛盾もなんだか気持ちがいい。
じゃあ好きかって問われたら、わからないと答える。


例えば・・・たくさんの脚のオブジェに迷い、見上げるとそのどれかが 'なぎさちゃん' の脚だったなら好きになってたかもしれない。それは心動く1つの出会いだから。


私はまだ 'なぎさちゃん' と出会ってないからわからないのだ。
飼い主の顔をそのまま写すブルゴーニュ君の表情が、私の理解の浅さを物語る。

確かな手応えを感じるにも関わらず心を追えば何処かに迷い込むような誘う和音が連なる。



柿の種と和音

December 12, 2018

寒い雨の日の病院でした。
帰ってしばらく眠ってしまった。


お別れした手編みを記念にupしながら。ビーズと襟元が異なるのが3パターンあったから、以前同じの棄ててなかったっけ? って憶えてくださってる方がいらっしゃるかも?


昨日のレッスン記録は2箇所に今後への含みがありました。

'伝える' ための心緒を保ち発展させてゆく課題と別個の問です。


1つ目は、


2)の『生徒ちゃんはスープボウルじゃないシリアルボウル(把手なし)にポタージュスープを入れたいって答えました。いいですね。』って文です。

大きいスープボウルにスープをたっぷり入れたら重くなり、不安定だから片耳(片把手)より両耳がついてると持ち易いですね。
熱々でも手を添えたり持ったりできる。つまり温度を手に伝えないための役割も担う耳です。

対して生徒ちゃんがシリアルボウルにスープをと言ったのは '手で温度を感じたいから' だと思います。

生成りのあたたか色を選んだのも、クリーミーなポタージュスープと答えたのも、掌で熱を感じ、ボウルと共に手の平に湯気を包み込むイメージでしょう。


其のイメージは、手に熱さを感じさせないために耳がついたボウルと根本的に発想が異なりますね。


  これが音の取り扱いというものです。

  スープの熱を何者と捉えるか。

  [今の場合] [其の作曲家の場合] [其の曲の場合] に
  スープはどこに伝熱するのか?

斯く自問なしに自分は音を出すことができない気がします。


これが2つ目の


3)の『温かい和音を温かな音色で弾くのと似ていますね。』の例になります。

平たく申せば [笑顔] という和音が書かれている。
楽しいお話と読み取っての笑顔であるか、悲しいお話と想定しての笑顔であるかで無論質が異なります。

a.楽しいお話の笑顔に温かい声を添えるか
b.悲しいお話の笑顔に温かい声を添え悲しみを引き立たせるか

c.楽しいお話の笑顔に冷たい声を添え皮肉を見せるか
d.悲しいお話の笑顔に冷たい声を添えピリッと突き上げるか

選択肢は此の限りじゃなく、小節の数を掛け合わせれば無限にあるでしょう。

生徒ちゃんが具体的に理解するために柿の種なんてどうかしら?
ピリ辛の '柿の種わさび' と甘辛の '柿の種チョコ' などは '音色にコーティングされた和音' に符合しそう・・・

あんまりロマンチックなレッスンおやつじゃないけど、たまにはいいよね。




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