Le morceau ⅩⅡ



正規の発声?

April 17, 2019

綺麗! ルピナスの葉に露が溜まって光ってる。


ゼリー状に見える露、ピンクパープルの茎、次々に脇芽を出す生命力、どれも好き。


通院後、先ほど体調が戻ったから先日の続きを呟きますね。
今日のタイトルってば正規音楽教育に対する喧嘩腰みたいだけど、ただの疑問なのです。

前回に歌の素人が書きました本旨は・・・

  *発声、いいの?


《自身がその時その時対面してる楽曲内で、何を必要とするか感じ取る前に、"必ずテストに出る発声・この発声をクリアしないと始まりませんよ" って他人から植え付けられることの理と非》っていうカナ・・・


与えられること自体は問題じゃないと思います。そこから自身が選べば良いですものね。何も選ばないことも含めて。

でも与えられることによって、必要なものとの出会いに時めいたり自分に何 (どんな発声) が必要か考える力を得る喜びを手放すのは勿体ないなって事でした。

歌世界のことを考えるとね、アップライトピアノを思うのです。


アップライトはグランドと発音形態が異なりますね。隅までコントロール可能なキャパシティを備えたアップライトは少ないかもしれない。


でもグランドピアノを基準に、楽器ありきの格好で、「アップライトピアノ (正しくない発声? と言われるもの) では良い音楽ができない」といわんばかりの極論は間違いじゃあないかと。

「んじゃあグランドピアノが発明される以前の世紀の音楽は悪い音楽だったの?」って突っ込みたくなる。

アップライトピアノで良い音楽は可能です。可能でしょう?


ご承知のようにアップライトは打鍵のレンジもグランドピアノとは違いますよね。


違うから音単一で支配できる領域はグランドピアノに '劣る' と表現されてしまうかもだけど、「音を出す」部分の楽器性能の優劣は優先事項ではないんじゃないかしら・・・
「何を音にするか」に比べれば小さな事の気がしています。


アップライトピアノは大ピアニストじゃない方の演奏を聞く機会が多いです。

だからアップライトの音と発展途上の音楽性とが相俟って拙く聞こえますが、どこまでがアップライトの音故でどこまでが未成熟な音楽キャラクター故かは一口に語れません。


比べることに意味はないけど試しに此んな想像はどうでしょう?


ぎこちない音楽がグランドピアノで鳴るのと、ルビンシュタインが演奏するアップライトでの音楽って具合に、音と音楽のセットを交換したらどう感じられるでしょう。

私はルビンシュタインの '音楽' のほうが聴きたい。
必ずしも音質とセットにならない '音楽' が。

その時ルビンシュタインは、'必要な音質' を発明者のように考え出し、創り上げるかもしれないし、

ペナペナした酒場の鍵盤のようなタッチを '味' にして生かすかもしれない。


その素晴らしい工夫は 'アップライトの音 = 正しくない発声' と片付けられるべきものかな?


何故アップライトピアノの音(正規の発声とされない声)を音楽界から抹消し、何が何でもグランドピアノのメカニズム (正規とされる発声) をもってしてしか音楽じゃないとするのか、私にはわけがわからない。

ってか、正規の発声ってナニ・・・
またゆる~く続きます。色んな方向からちょっとずつね。


ランバル村の外れを訪れたブルゴーニュ君の写真と共に。
先日から此処はランバルになった。



発声、いいの?

April 15, 2019

今日のおしゃべりに結論はないんです。書いてみることで自分が何を考えてるか改めて眺めてみたいのです。


結論はないけれど目的はあるかな。
歌いたくても何かの事情で歌いづらい人が楽になるといいなということ。

このテーマは我が家で始終話し合う事柄です。恋人時代から何かにつけて歌というものについて考えを交わしてきました。

2人とも好きな器楽演奏がとてもたくさんある。好きな歌曲もお山ほどもある。なのに好きな歌曲演奏が見つからない。好きな歌手さんも少ない。それってどうして?


疑問の底を辿ると「発声...いいの?」に行き着いてしまう。


  発声結果の善し悪しじゃなく、
  初期の発声練習という発想への根本疑問。

その発声でいいの? じゃなく、ぶっちゃけ発声練習しちゃっていいの? と...
暴論よね。でも考えてみたい。

ピアノなんてブルゴーニュ君が鍵盤を押しても音が出ます。
いい音かどうかは問題じゃない。ハジメはね。

だって初めてピアノに触った日に「いい音」なんて考えられてない。 「いい音を出すとは何か」を知ってもない。

音が鳴ることにときめいた... のじゃあないカナ。1歳くらいだから記憶はないけど。


ハジメは音を出せるのが面白い。
後に変化が訪れる。


実現させたい音世界が出来、それを描くために相応しい美しい音が「必要になる」。音楽の成熟と並行して「必要な音」が増え、または厳選される。

音楽の美しさを作るために美しい音が育つ。

音単体で綺麗... ってところで留まるなら楽曲は要らないもの。
風鈴とかね、鈴の類を味わって事足りる。

たとえば単体で美しいその音がただ鳴り続けたらどうでしょう。美しい音の集合体は綺麗? のべつ幕無しに音を立てても?


( '綺麗' の意には幅があるから、広い意味では綺麗だけれども)


きっと多くの方がそうではない・・・。音楽史上の作曲家達が「これじゃない、もっと」を必要としたような想いは音楽を愛する人々の中にある。

ただ綺麗な音が集まっても音楽に成りはしないと作曲家たちが知ってたからこそ、各作曲家の [音楽] がある (今ここでは風鈴の癒しの音の集合体としての偶然性・自然体のものから遠い、人の叡智が創り上げる音楽性を備えた意味の [音楽] として)。


お話を戻して・・・
ブルゴーニュ君でも音を出せるピアノが幸運なことに発明されて、でもそれよりもっと摩擦なく音を生じさせることができる「筈のもの」が声だってところに立ち還れなくなってる現象を目にするのは何故カナ? と、恋人時代に夫とよく話したものでした。


楽器は、音を出すときの心的摩擦がないわけだけど


声楽は歌おう・声を出そうとする時点でひとつのフリクションが生じがちになって・・・ それに因って楽曲から遠のいた所に歌い出しがくる場面がクラシック歌曲で時々見られるのが苦しくなった。

本当に1番原始的な喜びがある筈の歌が何故? って。うまく申せないけれど多くの歌い手さんの心に怯えのようなものを感じ、其のように束縛する枷がどこから来たのでしょうと。

そういったものから離れたところでチョロチョロ歌曲のお手伝いをしたり伴奏したりは物凄~く楽しかったけど、公にはあまり '人の声の歌' にタッチするおしゃべりを書かないまま (歌曲演奏は器楽を伴った形にして) 年月が経ちました。


歌曲を聴くと正直なところ、'そんなに? ' って感想を覚える。


'そんなに縛られなきゃならない? ' とか 'そんなに縛られてるものの正体は何? ' など疑わしい想いになるのかな・・・

美しい音が「必要になる」前に何をそんなにトレーニングしちゃうの? とか、まだ「必要」じゃないハジメに摩擦を植え付けられちゃうの? などお稽古システムに対する疑心とかね。

ハジメのところで慌てなくていいんじゃないのかな。発声に関しては何が「必要」か実感できてからすればいいんじゃないのかな、なんて思っちゃう。

こんな事言うと叱られるかもだけどクラシック以外の歌分野なら暴論じゃないね...

長くなったから、後日ゆる~く続きますね。多分。



ユーカリと流れ者

April 12, 2019

昨日スキャンが間に合ってなかったご案内葉書です。
神戸芸術文化会議と神戸市主催のイベント、神戸の百人色紙展


昨日お友達が早速さんちかホールへ寄ってくださったそうで嬉しかったワ。


今日は午後だけ病院だから楽~♪
通院前にクルト・ヴァイル "ユーカリ" の続きのおしゃべりです。


これの続きネ → *ユーカリ動画


今日のリンクは声パートを好んでってわけじゃないんですが、打楽器パートがやりたくてたまらなくなったから。

プリミティヴな感情を煽って釣り込む要素が高い打楽器使いなんだなぁと思いました。





この手の打楽器を何時間でも聞いていたい感情がある。
鼓動や歩みが生(ナマ)になる打音を根源で求めてる。

時を刻むものと、時の経過で変わらないもの。
足音と、足跡。

アフリカンな要素が多分にあり、よってイスラーム世界を彷彿とさせる打音。

  *シネマ記録(25)アデルの門
  *シネマ記録(36)アデルのアフリカ


大衆食堂に時々なだれ込む小楽隊を思い起こさせる音楽も、
打楽器と同じだけ愛しています。


バンドネオンは古びすぎてへばった音がするボタンが数個あればとてもいい。

ビブラート技術をもたないヴァイオリンが矢鱈に弓を動かして作る粗忽な表情は涙を誘う懐かしさ。


安物の白粉の匂い。潰れた喉を震わせる女。


疲れた花を寄集めてお隣の彼女に如何と売りつける怪しい男。
小銭をねだる幼い美少女。後ろで見張るガタイのよい母親。

個人的に想い入れる背景でありますが、そうしたものを演奏上手な方々がわざと作られた雰囲気が楽しかった。

流れ者の楽隊を思わせる作りと、彼方の理想郷を求めて得られない "ユーカリ" の曲とのマッチングが、自分の中ではうまく符合しました。



ユーカリ動画

April 10, 2019

メールでヴァイル作曲 "ユーカリ" 話題を振っていただいたのでお返事を兼ねまして、自分でも考えてみながら・・・


"ユーカリ" は大好き。

ヴァイルは蝶番君が "三文オペラ" を演奏しに行ったなぁくらいの記憶しかなく殆ど知らないけど、キッチュなところがあるタンゴスタイルはそもそも好き。本格的なタンゴより惹かれるかも。


最近もマイナーなタンゴを夫と遊び弾いてたところでした。


ピアノの少し乱暴な刻みにファゴットの丸い音を乗せたりまたは潰し(?)たりして、遊びながら行先を作るの。

一緒にご飯を食べたり、一緒に草むしりしたり、一緒に映画を観たりと同一線上にある夫婦の趣味時間はとても楽しかった。

その中ではピアノの打楽器的性格も含め、ピアノ伴奏スタイルでのタンゴが切れ味良い爽快感があって気分に添った。

言葉のない音楽と歌詞つきの音楽、それぞれに色んな形を探りたいが "ユーカリ" に関しては '歌と伴奏' の二極化ではないものに惹かれたりする。





聴かれるかたによっては意外にお思いかもしれない演奏をTopリンクに貼るわけは幾つもありますが3つくらい書いておこうかな。

1つ目は語りが優先されてるところ。

物語の語り部のような位置で歌われて、語りを大事にされてるところ。だから話される詞を何度でも聞きたくなる。映画の台詞のような感覚で。

言葉に誇張はないのに、発せられる詞の音そのものに表情を感じました。唇からの発音と舌から現れる '音の顔'(?) についても考えさせられる。


2つ目は物語そのものの捉え方に共感した点。


語り部の彼女は、悦びのユートピアが実在しないというところから楽曲を始めているようです。

'分かち合い' や '希望' などの言葉を口にするときも、「言葉を故意に彩る」ことなく失望した表情のまま。

こうすると 'ユーカリなんてない' のセンテンスでDurになる意味が引き立つのではないかしらん。


3つ目の理由が1等大きいです。
模倣者の演奏じゃなく彼女の歌である ということ。


当たり前なのに残念ながらなかなか巡り会えないものです。特に実生活では。

彼女は彼女という本物である っていえる奏者に触れられるのはユーカリの国 (存在しない) だけなんだろうか。





今度のリンクはアレンジが素敵。楽隊さんもイイですね~

そして歌い手さんが自分の声を楽器として使ってらっしゃるところにグッときました。声から楽器へのフレーズの引渡しがお洒落です。

歌詞より音楽中心の組立てを感じますよね。

1本目とコンセプトは全く違うけど、楽曲が中心にあって楽曲の要旨から声の役割を考えてゆかれただろう道筋は共通してるのかなと思いました。

続きはまた後日に。



パサージュの売り子さん

March 26, 2019

回答見っけ♪


昨日ヴァレリーの筆を少し引用した続きでベンヤミンを読み進むとデュベック/デスプゼル "パリの歴史" が引いてあったのです。


《パサージュにいるメスの動物生態分布。


娼婦、お針子、魔女のような老売子、古物商の女、手袋屋の女、お嬢(ドゥモワゼル)。'お嬢' というのは、1830年ころの女装した放火犯のことである。》

  ベンヤミン著 "パサージュ論3都市の遊歩者" より

             (今村仁司様/大貫敦子様/高橋順一様
             塚原史様/三島憲一様/村岡晋一様
             山本尤様/横張誠様/與謝野文子様訳)


自分の中で何の回答となったかというと "真水の売り子/水売りの女" で拘ったところの「何者でもない女」像の根拠が1つ増えた思いがしたんです。

  *真水の売り子


長い年月ひとつの国を追うって、だから楽しい。
追っても追ってもまだ何も見えないフランスが楽しい。


葉牡丹の品種は "パープルステン"。
フリルが綺麗なステンカラーシリーズです。


軽井沢ガーデンシクラメンは "クロンヌ・フレームピンク" といって、花弁のふちにギザが入るのだそう。

お花の名はフランス曲のタイトルのように、ある時は背景を重ねられ、ある時は象徴であり、ある時は生産者さん個人の想いであったりする。それらに鈍感になりたくないなと日々思う。こんな小さな事が曲への触れ方に直接通じてる気がするから。


*イベールの顔
*イベールにとっての物語
*たまゆらの
  *ラヴェルの俯瞰
*少年の本当と嘘

*スピード落とせの表記比較(1)
*スピード落とせの表記比較(2)

(No.2) *ナイーヴなロバ
   *小さなロバと葉っぱたち
(No.3) *物乞いの生気
   *年老いた
   *時とメンデルスゾーンとイベール
(No.6) *美女と宮殿
(No.9) *隠し絵
   *OOの女
   *真水の売り子

*元素
*知りたがり屋の物語

*幸せお昼ご飯
*ニヤニヤ
  *甘いひと口
  *その時
  *本当のこと
*サーモンのムース
*ひねくれ者の希望



レッスン記録:温室のお花

March 18, 2019

振り返った記録です。


花瓶の回の1つ前の課題でした。このときも本当に大きな成長があったのです。

セザンヌに珍しいタイプの肖像 "温室のセザンヌ夫人" が生徒ちゃんには悲しそうに見えたところから始まりました。


夫人は悲しいから大好きなお花のそばに座ったのですって。


好きなものを心の拠り所とする気持ちを理解でき、それを他者にも投影できるのは、無意識にぬいぐるみさんを抱っこしてた幼児期を終えて大人びたからこそ客観を得た風に思えました。


曲中でお花が 'わたしを見て' って言ってます。


生徒ちゃんの中では、悲しい時にお花を見る習慣がある女性という設定の元に書かれてる。

悲しそうだから、私を見たらまた元気になるよと「お花が」話してるのです。


心理も楽曲も素晴らしい転換を迎えました。


これまでは生徒ちゃんと人物または中心となる物が向き合って、
人物・中心物の考えや出来事を想像する「外側からの触れ方」が主でした。

ここにきて絵の中から観賞者生徒ちゃんの姿は消え、中心人物は無言を貫く。代わって傍らの植物が人物を愛し雄弁になる。

ワンダフルな成長を遂げた生徒ちゃんにうるうるきました。


始まりで 'わたしを見て' と細く高い音で囁き、
リピート記号によって囁きを繰り返したお花は


悲しい顔を続ける夫人に、音の動きを変えたアプローチを始めます。夫人の左横にさがるお花が彼女のお顔を覗き込むように思えたんですね。


見る力と感じる力が澄むほどに感性は自由になって、
その力は音楽を複層化すると信じます。


■お教室関連リンク

曲を感じる
*ある白い花
*ままならぬ恋の花
*2枚目の扉
*白い花の贈り物


初期
*レッスン記録:音符イチゴ
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シューマンとデュパルク

February 08, 2019

ギタリストの方がシューマンのピアノコンチェルト音源をシェアされてて、200年ぶりにシューマンを聴いた。


と思ったら映画 "イザベル・アジャーニの惑い" でシューマンが使われてたと思うから数年振りかな。

シューマンのこと、あまりわかってないなりに面白かった。


コンチェルトだとピアノソロ特有の内声が絡み合う暗譜の樹海から出られなくなる恐怖を、オケという引き綱が救ってくれる。


それは聴く側の神経にも安定感をくれてるように思えた。
シューマンの樹海事故を目撃した経験が数回あるから。

うち1度は本当に大惨事で、同じ道を回ったあとに、止まろうか迷う足取りで別の道を行ったら行き止まりだったのかな...

存じ上げない演奏家さんだったけど辛さが伝わってきて涙が出た。樹海に入るところから再出発されたが、そのチャレンジは同じ道で滑落事故を起こした。


シューマンの影が揺れる情性の世界は自分には到底無理だワと早々に決めたあとさえ、シューマン樹海を見るだけで何とはなしに恐怖を覚えたりする。


作曲家の不安定感が奏者を惑わせる感じが、聴いてるだけでも恐怖になる。

だから樹海のずっと手前の浅い原っぱを眺める(音楽学生を終えたあとのシューマンとの付き合いは家でモタモタ譜読みして終わるだけ)くらいしかしたことがないと思う。


滲み出す暗みや、分裂気質が手に負えない気がするのカナ? って心うちを覗いてみれば、それも違う。


何故ってデュパルクの闇には恐怖するどころか
脅迫的な反復にも、アンバランスにも、衝動の急激な消失にも、
彼の精神状態に先ず感じ取るのは傷つきやすい美だ。


ならば其の眼をそのままシューマンに向けるべきだったかなぁ。


書物の読み方が作家ごとに異なるのと同様に聴くべき事は作曲家によって無論違うけれど、観点の部分で --- 眼鏡を同度数にする風な意味で --- ならアリだったのかなぁ。

もはやシューマンは背中も見えない遠くにあってわからない。
デュパルクは割と傍で、顔色の悪い額を見せてるけどネ。



レッスン記録:発音と音楽

January 08, 2019

ジェラート・ピケさんのルームウエア。
頂いちゃって嬉しいから、珍しく新しい物の写真upです。


普段は古びてさよならする前に撮ったのばかりだものね。

**


フレーズの '合わせ目' や、楽曲の 'うた' などを大人のかたに今更かもしれないけどレッスンでお話する機会があった。

どなたもがご存知かもしれない事のおさらいをお話しました。
おさらいは、もし知ってらしたらごめんなさいねって気持ちでお話する。


知ってることだとしても、あらためて言葉にし、新しい表現で他人から聞くとはっきり認識ができることってありますね。


おさらいの、おさらいくらい平俗な事も、声にしてみると違う。

例えば先日は 'お早うございます' で確かめました。

普通にご挨拶の言葉を発し、次に「全部の文字を同じ強さと同じ速さで」オハヨウゴザイマスって発音してみるの。


2つの違いを認識します。


お話文では、

  オの音が弱く速くなり
  ハはオより多くの息を吐き
  ゴはごく弱く、ヨ~ゴの流れに溶け込み
  イは唇を横に引っ張らずザとマを壊さぬ位置を取り
  スは無声音に近い

って分かりますね。


異なるイントネーションの場合でもそれぞれの音楽がある。


「全部の文字が同じ強さと同じ速さ」じゃないって気づきばかりでなく、同じ強さ・速さの時には無かったような、フレーズ感に近いものが現れるところに注目したい。

[お早う + ございます] っていう意味中心の語句感覚とは別の

'イディオム' 若しくは 'くだり' と言い顕せるものに出会います。


その僅かで何でもない語句と楽句の兼ね合いや、音の張りと緩みに「音楽を聴く」ことができれば


自身が発する音も指を使って発音する音楽に対しても、もっと緊密に細やかに耳を傾けることができそうです。

'日常の楽節を聴きとる耳' によって奏でられる音楽は、音をより言葉として捉えられるものになりそうで・・・

其んなお話をしてレッスンに入った日、受講された方は自分の音をあらためて聴く気持ちを得てくれたようでした。


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  *こんなレッスン始まりました


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*メトロノームの思い出(2)

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*プレイ
*ステップ


リズム
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幼児期の聴音
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アウフタクト
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音階遊び
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*メロディーに掛かる
*柘榴のポエジー
*譜読みの目標
*楽譜のページの向こう


成り立ち
*レッスン記録:ドレミ
*ピアノレッスンの主張
*レッスン記録:Dur

*柿の種と和音


音楽史
*音楽史のレッスン
*レッスン記録:カメラータ
*レッスン記録:モノディと公会議周辺
*レッスン記録:純正律
*レッスン記録:ピタゴラス音律
*レッスン記録:ビデオと地デジ


ピアノを感じる
*ラヴェル音源とドビュッシーのフェイント
*レッスン記録:月の光
  *僕が見たイケメン生徒ちゃん

*斜め者のやすらぎ
*レッスンで泣く


(スプレーン)
*レッスン記録:読み取り開始
*レッスン記録:記号の意図
*レッスン記録:フェルマータの場所
*レッスン記録:次回のピアノ課題

(月の光)
*レッスン記録:噴水
*レッスン記録:2冊目
*レッスン記録:人の文字
  *レッスン記録:衣装の絵
*レッスン記録:不離一体

(カッサンドル)
*レッスン記録:カッサンドル13
*レッスン記録:カッサンドルそして・・・
*レッスン記録:楽語

(グリーン)
*レッスン記録:君が眼に
*レッスン記録:感じがする



1kgと夢とムービー

December 31, 2018

1kg体重が増えた。
健康的で気を良くした。


昨朝も、気分がいいって書いたところでした。
ところが午後には、涙がぽたぽた落ちるくらい苦しんで
堪えた挙句に3回も戻しちゃう様相に・・・

元気ですと発表しておいて続かないワンパターンをまた繰り返した。はぁ。


暖かいベッドの中なのに細かく身体が震えて怖かった。


ブルゴーニュ君がほかほかのお腹を付けて添い寝してくれた。
ぎゅーむと小さい躰を延ばし密着して、私の顎に自分のお顔を重ねて。くっつくいてたら早く気分がよくなるかな?


急に体調が崩れちゃうの、厭ねぇ・・・
身体を冷やしちゃったせい? って考えた。
不調の理由が欲しくなる自分が居る。

綺麗に晴れた空に誘われ、少しだけブルゴニュ君と歩きに出て冷えたのかな。足の怪我をいたわりながらで負担だったかな。

わからない。
ひっそり保ってたペースが僅かな無理で崩壊する。


夫が帰ってきて手伝ってもらって起きてみた。
スポーツ飲料を飲んでみた。大丈夫だった。


夢と、苦しい時間の箱の間を惑った疲れが和らいだ。

ブルゴーニュ君は安心したように、オモチャ祭りを始めた。
オモチャは '顔' がたくさんある。可愛くてミステリアスで '顔たち' が転がる床をとっても気に入ってる。

**


一昨日、プーの "夢" を弾きました。

  *プー "夢" と靄

夢に軽やかに運ばれ、夢を見る人が感じる世界を描くより、
人を覆い、人の戸惑いを無きかに扱う酷薄な '夢' そのものが近しく思えた。





■ブルゴーニュ君のプーランク
*お昼寝の曲
*雨の日のお昼寝動画
*可愛い音符


■プーランク楽曲関連
*プーのおしゃべり
*プー "violon" と美容(1)
*プー "violon" と美容(2)

*プー "夢" と靄

*プー&モツと摩擦
*爛熟、プーランクと爛れ
*腹巻FP146
*カラフルな月
*プー "ノヴェレットNo.1" の生地
*プーランク:一篇の。
*純真
*パレ・ロワイヤル
*似てるモノ・違うモノ
*プー、スケールに泣いた日
*モテヘア&モテメイク
*レッスンで泣く
*チャイコと雪とプー


■プーランクの気配
*パリのプーランク
*プーランクとシュレアリスム
*ラファエル前派とカードアイコン
*プーランクのテクスチャー
  *シネマ記録(22)僕のおじさん
*フランスの特権

*プーランクで麻酔
*プーと共感
*プーとペダル
*ダダとプーと苦いコーヒー
  *ババァとおばば
*小さな副作用とプー
*斜め者のやすらぎ


■プーランク歌曲&デュオ関連
*プーランク "ロマンツァ"
  *ロマンツァその後
*フランスとルイーズ
*カフェは難しい・・・
*プーランク x ルイーズ
*神のないルイーズとフランス
*ルイーズのチーズ
*ルイーズの赤
*思い出の硝子瓶 + ルイーズ
*ルイーズのお稽古
*落日の色、ヴィオロン音源up
*プーランク "花" 音源up
  *枯れた花のお手紙
*女心とアンドレ婦人
*PJにてプーランク・マズルカ
*プーランク "草むらの中で"
*舌切り雀、Il vole


■クラブ・プーランク関連
*クラブプーランク中間報告
*クラブプーランク延期のお知らせ
*冬のお腹
*裏切者~
*クラブP第6回ありがとうございました
*12月3日クラブP第6回
*クラブP第5回ありがとうございました
*夜道
*チョコメモ、プーランク、師弟
*プーランクの朝
*打合せ
*クラブ・プーランク5eme
*教養と無秩序
*クラブP4emeありがとうございました
*今日は楽しみましょ~♪
*チェロソナタのピアノパート
*プーランクと遊ぼう4eme
*お出迎え
*ファリャとプーランク
*クラブ・プーランク第4回
*クラブP第3回終了デス
*プーランクで遊んでます
*プーランクと遊ぼう
*デートとクラブP
*クラブPのコンセプト
*プーランク遊び
*プーランクと伊達
*プーランクとカミュ
*プーランクの著作権
*プーランクと運命の人?
*クラブ・プーランク



プー "夢" と靄

December 14, 2018

昨日、靄が立ち込める運河の訪問記を書いた。


'人と防災未来センター' のライトアップが明るかった。

クリスマス前だからってわけじゃなく、プロジェクトによってテーマとイルミネーション変えながら地域交流の目的で通年灯されてる。


ブルーからグリーンへ建物の色が変わると、湿気を帯びた地面から同色の光が照り返す。


後ろ手に運河が流れるが、陸地もお水の中みたいだった。

半月前を思い出しながら写真を見ると水面から音楽が聴こえた。
何の曲だったか数秒間考えた。暈けて見える断片だったものが徐々に焦点が合ってきて1曲になった。


口に含んだ葡萄の香気から詩と音楽が脳内に蘇ったように

  *ジャスミンとイヴ


目的地を定めてないかのようにゆっくり進んでゆく運河と
縦に重なり '和音' となったレッドやグリーンの光の音は、

Durとかmollという概念をとてもつまらないものに思わせた。
この夜の靄が気体か液体か定かじゃなかったように
それは狭間を動きゆく音だ。


ル・コルビジエ風に写る建築前に設置されてる 'なぎさちゃん' (正式名称はサンシスターっていうのだそう) を、美術館前にあるまじき物って疎んじてたけれど、


よくよく見ると思ってたより更に奇態で悪くなかった。

配置と運河までの距離が写真で見るより何段階も悪い均衡になっている事も、不安定で嫌いじゃないと思った。

少女が巨大であるという矛盾もなんだか気持ちがいい。
じゃあ好きかって問われたら、わからないと答える。


例えば・・・たくさんの脚のオブジェに迷い、見上げるとそのどれかが 'なぎさちゃん' の脚だったなら好きになってたかもしれない。それは心動く1つの出会いだから。


私はまだ 'なぎさちゃん' と出会ってないからわからないのだ。
飼い主の顔をそのまま写すブルゴーニュ君の表情が、私の理解の浅さを物語る。

確かな手応えを感じるにも関わらず心を追えば何処かに迷い込むような誘う和音が連なる。



柿の種と和音

December 12, 2018

寒い雨の日の病院でした。
帰ってしばらく眠ってしまった。


お別れした手編みを記念にupしながら。ビーズと襟元が異なるのが3パターンあったから、以前同じの棄ててなかったっけ? って憶えてくださってる方がいらっしゃるかも?


昨日のレッスン記録は2箇所に今後への含みがありました。

'伝える' ための心緒を保ち発展させてゆく課題と別個の問です。


1つ目は、


2)の『生徒ちゃんはスープボウルじゃないシリアルボウル(把手なし)にポタージュスープを入れたいって答えました。いいですね。』って文です。

大きいスープボウルにスープをたっぷり入れたら重くなり、不安定だから片耳(片把手)より両耳がついてると持ち易いですね。
熱々でも手を添えたり持ったりできる。つまり温度を手に伝えないための役割も担う耳です。

対して生徒ちゃんがシリアルボウルにスープをと言ったのは '手で温度を感じたいから' だと思います。

生成りのあたたか色を選んだのも、クリーミーなポタージュスープと答えたのも、掌で熱を感じ、ボウルと共に手の平に湯気を包み込むイメージでしょう。


其のイメージは、手に熱さを感じさせないために耳がついたボウルと根本的に発想が異なりますね。


  これが音の取り扱いというものです。

  スープの熱を何者と捉えるか。

  [今の場合] [其の作曲家の場合] [其の曲の場合] に
  スープはどこに伝熱するのか?

斯く自問なしに自分は音を出すことができない気がします。


これが2つ目の


3)の『温かい和音を温かな音色で弾くのと似ていますね。』の例になります。

平たく申せば [笑顔] という和音が書かれている。
楽しいお話と読み取っての笑顔であるか、悲しいお話と想定しての笑顔であるかで無論質が異なります。

a.楽しいお話の笑顔に温かい声を添えるか
b.悲しいお話の笑顔に温かい声を添え悲しみを引き立たせるか

c.楽しいお話の笑顔に冷たい声を添え皮肉を見せるか
d.悲しいお話の笑顔に冷たい声を添えピリッと突き上げるか

選択肢は此の限りじゃなく、小節の数を掛け合わせれば無限にあるでしょう。

生徒ちゃんが具体的に理解するために柿の種なんてどうかしら?
ピリ辛の '柿の種わさび' と甘辛の '柿の種チョコ' などは '音色にコーティングされた和音' に符合しそう・・・

あんまりロマンチックなレッスンおやつじゃないけど、たまにはいいよね。




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