L'officiel Z



レッスン記録:指番号

September 11, 2014

カーポートを写してみながらの朝。


その昔講師を勤めた指導セミナーの質疑応答のコーナーだった。
お若いピアノの先生が問われたんです。

ドレミを習うはじめに12345の指遣いを習った子が
楽譜をちゃんと読まずに数字を見て弾いちゃう・・・って。


1 = ド、2 = レ、3 = ミ、って風に指番号と音を連動させて憶え込んじゃったって。確か小学1年生って仰ったと思う。その年齢だと五線を読むより数字を見るほうが楽だからか音を読まなくなった、って悩みでした。


5本の指を順に使うドレミファソだけ習ってた時には気づかなかった其の子の楽譜の見方は、指換えが出てきた途端に不備を起こして急にわからなくなってしまったって。
其処に至るまでに数ヶ月が過ぎてしまってたって。


ああ大変・・・先生も悩んじゃって可哀想。
子供さんは大人が思ってもみないような不測の理解の仕方をすることがあって、先生が悩む状相はしばしばですね。おまけに一度入ってしまった事を変えるのはなかなか難しい。

此の先生の相談に乗った時にイチゴのタイを提案したのでした。


レッスン第4回まで指遣いはあえて教えなかった。


小さな生徒ちゃんはメダカのドレミは123の指で、
カタツムリのミファソラシは12345の指で弾いていました。

音と数字は連動してないと知るためにも
最初はその方が良いと思ったんです。


イチゴのタイを使って

  *レッスン記録:イチゴのタイ

メダカ_カタツムリ = ドレミ_ミファソラシ
って弾く時に初めて指順を指示した。

メダカ・カタツムリは123・12345で弾いてたから
123_ のあとに3のところで1に指替えするのは自然ですね。

"簡単〜♪ " の声とともに
123_(3-1) 2345 が弾けました。

"じゃあ今度は、カタツムリの "タ" をタイみたいに弾ける? "

其うしてファで指替えをする通常カリキュラムに添った形の
1234_(4-1) 234 が難なく弾けましたヨ。


この子の場合はご両親様ができたら大きくなってもピアノを弾いていてほしいって希望されてるから、将来的に音楽と演奏を理解する側面からも、はじめに指は順番にって教えてしまうより有用に思えたのです。


指番号は、音のためにある。

音並びでも指遣いは変わるけれど、
音楽は音の並びで形成されていたりはしない。


どんな音が求められてるか、どんなフレーズの表情かに寄って
指を選ぶ。1音ずつ選ぶ。
小さい曲でも将来はそれが当然になる。

今幼くてピアノを始めたばかりで
だから音並びが音階順に用いられた教材も使ってゆくことになるでしょう。
でも '初期の今だけ' 特別に、順に使っておくシチュエーションにあるだけなのだから・・・。指は順番にって言葉は用いたくなかったのです。

すぐに例外が現れて、曲が進めば例外のほうが多くなる。
その時に音並びだけで指番号をつける便宜性を養う結果にしたくなかった。


指を順番に使うほうをむしろ例外として今位置の仮の設定に置き、5回目のレッスンからやっと指番号を憶えはじめました。


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*レッスン記録:イチゴのタイ



レッスン記録:イチゴのタイ

September 09, 2014

今日はお外階段でレッスン開始にするから
自動車を止めたらアプローチのほうへまわって下さいね。


予め生徒ちゃんママへメッセージ。

**


  イチゴの大きい株があるね。

おんぷイチゴを使ってるから小さな生徒ちゃんもイチゴの葉っぱや株の様子を知っています。

  お紐みたいなのがビヨンって伸びてるね。
  先っちょにもイチゴの根っこが生えようとしてるね。


ランナーの先の子株から出た小さな根を見せた。


  イチゴとイチゴを結んでるビヨンってなってるのを
  'タイ' って言うの。(嘘です。ランナーです)

  イチゴからタイが伸びてて、またイチゴが出来てるね。
  これは大きいイチゴの分と、赤ちゃんイチゴの分を
  合わせた長さの音符なの。

  だって此処から此処まで全部おんなじイチゴでしょう?


予め小さなプランターに土を入れて用意してた。
小さな生徒ちゃんは自分の手でタイを千切って
赤ちゃんイチゴを植え付けて嬉しそう。
もちろんレッスンのお土産です。(お土産っていう名の宿題ネ)

  イチゴのタイが伸びる様子を観察してきてね。
  'タイ' って言いながら見てね。

一般的なカリキュラム上ではタイを学ぶのはまだ先です。
今段階でタイを教えたのは憶える事を目的としていなくって別の理由なんです。


ピアノ室で実際にタイを使って弾いてみましょう。


メダカのドレミも、

  *レッスン記録:メダカのドレミ

カタツムリのミファソラシも完璧で、

  *レッスン記録:カタツムリ

その総てを全オクターブのメダカのおうちで弾けます。

  *レッスン記録:オクターブ

つまり総ての白鍵で指示した音が弾けちゃうってことですね。
ピアノを始めて4度のレッスンでマスターしました。すごいワ〜


そこで5度目のレッスンの此の日に行なったのは・・・


メダカ・カタツムリの、
カ・カの間に 'イチゴのタイ' を掛けるお稽古でした。


イチゴは元々 '長さを備えた音符' であるって教えてるから
イチゴ同士にタイを掛けることは本段階でも引き続き使えます。

また、此の度のタイ掛けが判り易いようにと
最初にメダカ・カタツムリの語を選んだのでした。

メダカ__カタツムリって弾けるかな? って問うと
"簡単〜♪ " ですって・・・

お行儀が良くって普段すごく大人しいのに、新しい事を学ぶと何故か急に自信満々になる子なんです。可愛い〜

続きのお話と、本段階でタイを採用した理由などまた後日に。


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レッスンの成り行き

September 07, 2014

今朝は階段のお掃除。


壁面で複雑な形になってる合わせ木の拭き掃除に脚立を上がったり降りたり。くたびれてブログ更新です。

子供さんのレッスン記録なんて付けてみてるけれど未だ未だ得手なほうじゃない。小さな生徒ちゃんのレッスンを凄く面白いって感じるようになったのは、それほど昔じゃあないのです。


25年以上も昔、学生バイトでピアノを教えてた頃は思ってた。
小さな子供さんを教えるのはきっと得意分野じゃないでしょうって。

成熟した大人のかたと、成熟した音楽を分かち合って、
大人のボキャブラリーと大人の感覚を使って
音楽を作るのが自分の守備範囲だって。


大人の方のレッスンの他には、今も変わらずその頃から大好きなのが受験生ちゃんのレッスンです。


広く深く細かくどんどん教えるのが可能で、本人もできる限り多く学びたいって希望してる。まだ難しいカナって気遣いなく、密度濃く目一杯教えられるのが楽しい。

其れらが自分の守備位置だって感じてた。


でも・・・



  帰国後お教室勤めの先生などをお教えするようになって
    何故か音楽指導のためのセミナーなんか持っちゃって
      流れで子供さんの音楽教材CDを出しちゃって

すると知らないうちに別の形も出てきた。

教え方を伝える指導用セミナー内で、実際に子供さん相手に実践指導するのを勤務講師の方々がご覧になるって格好の講座依頼になった。

それでも指導対象はあくまでも大人の人だった。
そしてセミナーをきっかけに増えた生徒ちゃんは小さな子対象の音楽教室を持ってる人たち。

彼女たちの演奏の上達や手直しがメインのレッスンだったけれど、時々 "此んな風に教え難い子供をどう指導したらいいでしょう? " って質問も出始めて。


教えることに悩んだ人たちが、この子をみてもらえませんか? って自分の生徒ちゃんを連れてくるようになったのが最初だったかな。


私全然専門じゃないと思うんだけど・・・貴女のほうがずっと上手なんじゃない? って戸惑いながらも、どうした運びか小さな子が増えちゃった感じでした。


やってるととっても楽しくて・・・
これからも探りながら試行錯誤して続けてくのかな。

感じ易い大人の方のレッスンはやっぱり猛烈に楽しいし、音楽家を目指す子のコンクール指導はすごく燃えちゃうし・・・
結局全部好きみたいです。



東北支援9.28コンサート

September 05, 2014

夏休みが終わって生徒ちゃんたちの学校が始まった。
夏期に混みあってたレッスンもほぼ平常スケジュールに戻った。


9月末のコンサート曲を準備中。
リンク記事の先生方とご一緒させて頂きます・・・♪

  *9.28 秋の音楽展

  日曜日、午後のコンサートです。
  当日はもっと涼しく秋らしくなってるかな。

東日本大震災への支援チャリティーを合わせたコンサートに
よろしかったらお運び下さいませ。
私はドビュッシー&マクダウェルを演奏させて頂きます。

**


     9月28日 午後2時〜 兵庫県立美術館にて
     "安藝榮子と仲間たち 秋の音楽展"

(チケットノルマがあと少し残っているんです。捌けるよう頑張らなきゃ〜! 知人の方は是非落合まで直接チケットをお申し込み下さいましたら有難いです)

どうぞよろしくお願い致します。



レッスン記録:カタツムリ

September 04, 2014

カタツムリの形をしたカボチャ。
ネコヤナギ君にお願いしておいたのでした。


小さい生徒ちゃんのレッスンでカタツムリを使うからです。


'メダカのおうち' の中で 'カ' の場所は1度で憶えてくれた。
メダカの 'カ' と同じ場所からカタツムリの 'カ' が始まるのです。


五線なんて大人だって何本目の線の何処に何があるって憶え方はし辛いもの。おまけに音符が線の所にあったり線と線の間にあったりして見分け難いでしょう。

7つの音を個別にドは此処、ソは此処って憶えるのは時間がかかる場合があるけれど、2ブロックに割ると生徒ちゃんも掴み易そう。


メダカの3音を完全に憶えてるから、メダカが目印になるようにミを重ねて "カタツムリ"。ミファソラシの5音ブロックです。


メダカは水中を泳いでて、空気層のほうにカタツムリ。
コンプリケーションの元になるから避けてた "上" って言葉は、此のとき初めて1度だけ使いました。

お水の中のメダカ。その "上" の空気があるところまでカタツムリが遊びに来れてる図です。


メダカ同様カタツムリも1度で憶えてくれちゃった。


書くより置いてみる形がゲーム風に感じられるせいか、小さい生徒ちゃんには人気です。

先生がバラバラにしては生徒ちゃんが並べるのを数回。

カタツムリの音に使ってるのは椿の萼ですよ。
なかなか具合良い大きさだし形も可愛い。


この日の宿題は、カタツムリの音を置く復習をすること。
上手に並べられたら、ママにお料理してもらったカタツムリ型のカボチャを食べること。
それから今度のレッスンに、食べたカボチャの種を持ってくることでした。


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レッスン記録:痩せたメダカ

August 27, 2014

ヘチマが成った。
大きくなっちゃう前にミニサイズでの収獲です。


小さい生徒ちゃんのレッスングッズは天然素材にしたいから
此んな実も乾かして色々に使いますヨ。

お花や実には発見がいっぱい。生徒ちゃんが喜んで触れて、匂いを嗅いで、押してみたりしてるのを見るのは私もすごく楽しい。


メダカのドレミを簡単に見つけて弾けるようになって楽譜にも音を置けるようになったから、
次の音へ進むのと平行して学んだのは '痩せたメダカの音' でした。


  痩せたメダカ・・・暗い音並びのお勉強です。

のちに学ぶことになる短3度の把握を早い段階で行ないました。

短音階を先に教わって、ずっと後の音楽高校受験仕様で楽典が出てくる順序もあるけれど、其の順が誰にとっても理解し易い順番かってなると其うじゃないことも多い。

  でも課題が進むほどに辛くなる場合があるのは
    順序のせいだけじゃないのかも。

例えば短音程を掌握することなしに短音階に触れ、意味がはっきりしないまま一定音に機械的にシャープやフラットを付けることになったり、短音階は和声短音階・自然短音階の導音が違うって憶えても気持ちの中で音楽に結びつかない感じがしたり・・・其んな事も思春期に音楽を辞めちゃう原因なのかも。

音楽に纏わるお勉強が、どの場面でも音楽に還れる形を取れたら好ましいのにナ。


生徒ちゃんが習ったフラットに用いたのはグリーンカルダモンでしたヨ。
ビッグカルダモンの音符よりだいぶ小さいです。


フラット付きのドレミは、長短2つの音程のうち '痩せてる' 音程と設定した。

  楽典的には '狭い音程幅' ってなるけれど
  痩せたメダカとは、音程が狭いことに加えて
  mollらしさ・暗みも示唆する仕組みです。

痩せたメダカは音程幅が狭いってだけで痩せてる表現になるのじゃあないから。音程幅が狭い音が感じさせる幽々とした雰囲気こそ痩せた姿だって感じられるように運ぶほうが大きな目的だった。

ずっと後で、短3度っていうのは痩せたメダカの音だったんだな、って思い当たる日がくるといいな。年少さんの今は年少さんの言葉とやり方で。だけど何年後かにもしプロ育成の音楽教育に変わっても幼少時に学んだ事との矛盾はないように・・・
後々に通用するロジックに最初から触れれば楽典で苦労することって少ない気がする。


此の日は長短の3和音を弾いて聞かせ、元気なメダカと痩せたメダカの音を聴き取る音感ゲームもしました。

**


この日の宿題は 'フラットのお茶' を飲んでくること。
ママと一緒にお茶に入れて、お味の印象と共にフラットを憶えてくれるかな。

レッスン用とは別の、冷蔵庫の瓶づめの清潔なカルダモンをママに渡して1時間が終わりました。


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レッスン記録:上の音

August 23, 2014

コーラルピンクが深くなったドライ途中の紫陽花。
涼しい朝です。


昨日の伴奏は弾くのはちょっとだったのに待機時間がやけに長くって疲れを今日に持ち越してしまった。

小さい生徒ちゃんのレッスンの続きでしたネ。


丸い音符はスパイスのビッグカルダモンなんですよ。


一緒に振ってみて中の種の種の音を聞き、
一緒に匂いを嗅いで、音符は素敵な匂いがするねって言った。

ピアノで 'いい匂いの音' を出してほしい。
香りつき音符って面白いかと思ったのでした。

**


音楽教育学で教わったのだけど、小さな子にとって狭い範囲で学んだ事を拡大するのは難しいのですって。代わりに大きな所で得た事を縮小するのは簡単って・・・

だから最初は乗っからなきゃならないほど大きい紙に、3.5cmほどのビッグカルダモン音符を並べる身体ごと使った習得にした。
此うして学んだ事を後に小さい紙に縮める方が容易です。


此の回で気をつけたかったのは音符を置く場所にヒントを与える時の言葉だった。


  《上》って言葉を使わないって鉄則にしてるんです。


うっかり口にしそうになっちゃう単語。でも幼児って一旦特定の単語をマークしちゃうと言い換えが効かなくなっちゃうところがある。場面次第で単語の意味が変わると敏感に気がついて疑問に捕われてしまう時がある・・・
っていうのはあんまり利口じゃなかった子供時代の自分の体験。


  2歳ごろ、音符をお初に習った時に
  《上って何?》って思ってたんです。

《線の '上に' ある音符》とは、'線上' を示すか '線の上部にある線間' か区別がつかなかったんです。

大人にとっては例えば第1線の '上の' 音とは、第1 '線上にある' 音って普通にわかりますね。でも2歳3歳の子供時分は線上と線間が代わる代わる出てくる譜面を初めて学ぶだけで一杯一杯でした。
'上' とは線があってその上、つまり第1間を指すかも? って混乱した体験です。

しかも紙面で '上' は上下なのに、ピアノに向かうと '上の音・下の音' と表す高音・低音は左右を意味する。まだ右と左さえ間違っちゃう年齢で、上下方向左右方向ともに '上' って言われたら何がなんだかでした。


'上' がいっぱいあって判らない〜、って体験から、教える時は混乱させない表現にしたかった。


線上は "線に留ってる子" 線間は "線と線の間の子" など何でも良いから兎も角 "上" って単語を避けようって。

楽譜をわかってる大人は、わかってるところから導き出されるボキャブラリーを用いてしまうもの。何にも知らない真っ白な時には、何が疑問で何が身体に入る形かを考えてゆきたいとまだまだ試行錯誤です。


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レッスン記録:楽譜を作ろう!

August 21, 2014

クマたちにご飯をあげてる生徒ちゃんに言いました。


  今日はお水の様子をよく見ておいてネ。
  水草が浮いてるネ、メダカたちは
  水草のだいたい此の辺がお気に入りって
  自分の居場所が決まってるみたいヨ?

(うちのクマたち、レッスンにも参加して大活躍です)

  ?クマが来たよ


クマのご飯を終えたらばピアノ室でに入って、
大きなロール紙に水色でお水を描きました。


水草が浮かんでたね、って言いながらグリーンの水草を描いたら
紙の上にも 'メダカのオクターブおうち' を作ります。


  *レッスン記録:オクターブ

ピアノ鍵盤に作るおうちと同じライトグリーンの夏糸で
紙サイズに合わせて予め輪を作っておきました。

生徒ちゃんはメダカのオクターブおうち作りがもう御手の物です。


ピアノにも同じようにオクターブおうちを作ります。


鍵盤のオクターブおうちの様子を床で絵に描くから
此んな風にピアノの上と下で並べると理解し易かった。

今日は '4つ目のオクターブおうち' の中だけを絵にします。

大事なのは鍵盤と紙が同じ事柄を示してるって把握してもらうことなので、"ピアノの上のメダカを此処に写そうね" って成り立ちを意識できるようにお話しながら。

**


ピアノでメダカの音(ドレミ)を弾きます。
メダカの音は迷いもなく弾けちゃいます。


次に、今弾いた 'メダカ' を紙の上で作ります。

先回は 'めだか' って平仮名で書くのが楽譜でしたが
今日は本物の楽譜を作るのです。

  *レッスン記録:メダカのドレミ

食卓に自分のお椅子、自分の場所があることなどお話ししながら
メダカもおうちの中で自分のお椅子があるって説明して・・・

どこにメダカの場所を作ってあげようか? って相談(のフリの)形式でメダカの音を置いてゆきました。


できたネ!


立派な楽譜ができました。でもメダカの 'メ' と 'ダ' が混ざっちゃって自分のお椅子がわかんなくなっちゃうみたい・・・だから底のほうの子にもお椅子をあげない?

どんなお椅子にする?
此れどうかな?

アンティークのタルト型にたくさん入れてる木の実軍団の中から
一緒に選んで・・・


シナモンを 'メ' のお椅子にしました。


スティック状に巻いたシナモンじゃなくてホールのままの桂皮を使いました。音符が納まるサイズじゃなくちゃネ。

**


  じゃあお椅子も音符もバラバラにするよ?
  よぉく見ておいてネ。
  メダカの音、今度は1人で作れる?

うん! って何故か自信たっぷりに大きく頷く生徒ちゃん。
いきなり作れるかしら・・・って見守っていたらば


(生徒ちゃん作)


たった1度で本当にできちゃった。

ママがドレミを教えてたのカナ? ってママ席を振り返って聞いてみた。びっくり目でブンブン首を横に振って "教えてないです! スゴイ! " って大興奮。ママ保存用の記念写真をパチリ。

其れから、紙の上に作った楽譜を自分のスケッチブックにクレヨンで描き写しました。
以上の解説はまた後日に。


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レッスン記録:スタッカート

August 16, 2014

夫が好きなブルーとグリーンの紫陽花がドライになった。
綺麗に色が出たのを選んでダイニングテーブルに飾った。


  レッスン記録続きのお話はスタッカートでしたネ。

本来スタッカートの定義は音価の約2分の1の長さ・・・ でもおんぷイチゴを2つ憶えたばかりの子に実践は難しい。

仮に理解できても8分音符の半分の値まで課題を増やすのは、進み方の順として適切じゃない気がした。それでなくても音の数・音符の長さ単位・指番号、と数に支配される科目が多いですもの。混乱させる可能性はできる限り取り去りたい。

じゃあ混乱を避けるためといって、スタッカートを単に "短く切る" って教えるかといえば、此れもNoだった。


スタッカートは記号。・・・じゃあないことをピアノを始めた初期から心に留めてほしかった。


曲の表情があって、其れに相応しいスタッカートがあって、'短く切る' のが目的じゃなく、伝えたいお話を表現するためにスタッカートが意味を持つこと。

スタッカートで弾くことができても、そこに 'ピアノで話したい事' が見つけられなければ単純な跳ねる競技に陥ってしまう。

**


スタッカートの理解はきっと、[一般的には音価の約半分。だけど半分の範疇で長短が加えられる例外も多い] って規定を憶えることじゃない。

何故此処に短い音を求められるのか、何故此処はテヌートスタッカートに近い表情が必要なのかって、小さな子なりに感性で受け止めていくことが、スタッカートを用いる音楽の理解だと思った。


その点を助けてくれるものとして、雫は大変フレキシブルかつエクスプレッション豊かで・・・


留まろうとして震える雫
泥撥ねの勢いある雫
透明な明るい雫
不純物が入った重たい雫
撥ね飛ぶ雫
落下する雫
飛んで消える雫
流れる雫
音を立てる雫

スタッカートが沢山の顔を持つように、雫の表情も数限りない。
生徒ちゃんがスタッカートの選択を迷っても沢山のパターンが話し合える、身近な小さな詩のような題材だから採用した。


もう1点。形相を変化させるオブジェクトを選ぶのは、後に出てくるスラースタッカートやテヌートスタッカートのためだった。


スタッカートを短く切ると教えられて、後に此のスタッカートはあまり短くありません、此のスラースタッカートは切りません、って形が出てきても多分子供は区別できるでしょう。それでも、

  理解の形も美しくあるように努めたいではないか。
  生徒ちゃんが吸収する色んな事が美しく繋がって
  総合的に音楽に結ばれる体験を作ってみたいではないか。

私が子供だった頃、"テヌートスタッカートとノンレガートは、どっちがどれくらい長いですか? " って困った質問をしてた。それぞれの記号は音の長さを示す 'だけのもの' って思い込んでたから。
もちろん此んな質問には先生が何と答えなさったとしても、何処から照らしても正しい答えは存在し得ない。

何故長いのか、何故切るのか、曲が求めるものが不問になったままだと小さな矛盾や本質との差異は一杯で・・・。だから、

**


まだドレミしか知らない小さな生徒ちゃんも初めの [曲の理解] を開始しました。まだたった3音ネ!
元気なメダカが飛ばす 'メダカの雫' のスタッカートを習った後、
'涙の雫' のテヌートスタッカートを学んだんです。


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レッスン記録:メダカのドレミ

August 13, 2014

鍵盤の上にメダカのおうちを作ったあとに出したクイズです。


メダカの 'オクターブおうち' は全部で7つありました。
メダカは1つのオクターブおうちに1匹ずつ住んでいます。
7つのオクターブおうちに住んでるメダカを合わせたら、何匹居るでしょう?

答えは7匹。鍵盤に7オクターブが存在してて
'メダカの音' も7つあることがわかりました。


メダカの音を弾いてみます。


メダカ♪ って歌いながら3つの音を当てます。
はじめだからドレミでいいんです。

7オクターブ全部のおうちの中からメダカのドレミを見つけて順に弾いてゆきました。

ドレミの場所を教え込むのに7回弾かせるよりも、全部のオクターブおうちの中で見つけようとしたら自然に7回リピートできるのも良いカナって思った。


先生がメダカに触ろうとします。メダカの音を弾く生徒ちゃんの指を捕まえようとするんです。
メダカは逃げなきゃいけません。


素早く 'メダカッ♪ ' って弾きながら鍵盤を逃げるんです。
7つのオクターブおうちをランダムに使って、掴まらないように逃げます。すぐにドレミが探せるようになりました。

そして譜面を書きます。幼稚園年少さんだから大きなスケッチブックに[め] [だ] [か]って書くだけ。まだ平仮名しか書けないけど、今段階では此れが '譜面’ なんです。

**


ところで・・・

  メダカが慌てて逃げたら
  雫がピチョンって跳ねない?

最後を 'メダカッ♪ ' って跳ねるお稽古をしました。
其うして '雫マーク' の点を [か] の下に書き込みました。

たくさん 'めだか' って書いて、たくさん雫マークを付けました。


可愛いピンクの実があるのよ、って見せた。
欲しそうなお顔。幾粒かを手に乗せてあげた。


  雫マークと似てるね。
  雫マークを書いた上から貼ってきてくれる?
  ピンクの雫って可愛いから。

セロテープで実を貼付けるのが本日の宿題です。

  この実のお名前知ってる?
  スタッカートの実っていうの。憶えてね。
    (嘘です。ピンクペッパーの実ですヨ。
    ぷちんっとして可愛くて大好きです。)

1個ずつ 'スタッカートの実' ってお口に出して言いながら
ママと一緒に貼ってね、ってお願いして・・・


もうお利口な幼稚園生だしお母様がついてらっしゃるからお口に入れることはないかもだけれど、万が一舐めても胡椒の実なら毒じゃないから選びました。
できるだけ天然素材のみの教材にしたい。

全音域7つのオクターブおうちに住んでる7箇所のドレミと
雫のようにピチョンと跳ねるスタッカートを憶えました。

  スタッカートのお話はまた今度に・・・


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レッスン記録:オクターブ

August 09, 2014

ブーテ・ド・モンヴェル挿絵の楽譜。
小さい生徒ちゃんのレッスンで使ってます。


可愛いけれどチープに陥らないで、西洋音楽を育んだ国と時代のエスプリたっぷりのモンヴェル。良い絵本が大人が読んでも楽しいように素敵な楽譜は大人もわくわくする。

判り良く単純に教える事柄がある一方で、音楽の世界観に繋がる事は子供でも単純化せずにいたい。感じ方の余白を残しながら進める中、精良な挿絵は音楽の印象をそっと手助けしてくれて良いなって思う。


シャンパンクーラーをクマのおうちにする前の写真です。


生徒ちゃんに早い段階でオクターブに触れてもらったお話・・・

**


門を入ると植わってるイチゴで音符の長さをお勉強して
カーポートへ廻った。レッスン開始5分前。

  *レッスン記録:音符イチゴ

一緒にクマにご飯をあげた。

  嬉々として餌やりをする生徒ちゃんに説明したのは
  シャンパンクーラー転用のメダカのおうちは
  オクターブってお名前だということ。

  そしてオクターブの広さは決まってるってこと。

(先生的にはクマじゃなくってメダカって呼ばなきゃならないのが残念でした。後に "メダカ" の3音を鍵盤上で弾いてもらうために3文字音が必要だったから。それに幼児にメダカのことをクマって教え込んじゃ駄目でしょうしネ・・・)


ピアノ室に入って先刻のメダカの様子を話しながら
鍵盤に涼しい色の夏糸でメダカのおうちをつくりました。


紙類に書き込んでしまわず実際の鍵盤で糸を用いる理由は、
オクターブがディスタンスであり音程幅であることを強調するためでした。

'ドからド' = オクターブと、ドを基準に刷り込んでしまうと
後に別の調性を学ぶ時になってドが中心の座標を脱するのに時間がかかる場合があるから・・・

音程はフレキシブルな基軸を持ち、だけどそのディスタンスはメダカのおうちの広さ同様に何音を基軸にしても幅を変えることはないって風に、後年学ぶ楽典との齟齬が生じない形にしたいと思った。

**


ピアノの鍵盤って小さなお子さんにとってはスゴク広いから、
時々1オクターブ違えて弾き始めちゃったりが起きるみたい。
だから最初に全体図を知ってもらって多音域に触れてもらう。

真ん中のド辺りから始めて少しずつ広げる方法も多いかもだけれど、始めに端から端までメダカのおうちオクターブを作りながら鍵盤を旅してもらって、7つのメダカのおうちそれぞれが機能してると知ってもらうほうを取ってみています。


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レッスン前の時間

August 08, 2014

サニタリーのドアの中。
ドライ紫陽花も今年のものに入れ替わった。


コーナーの幾つかをこちゃっとさせたいのに、気がつけばすっきりし過ぎてる。物が少な過ぎるかなあ・・・ 


夫の洗面には生花の紫陽花を活けた。


ドイツで買ったらしい音楽教本を色合わせに使った。
夫専用スペースだから男の子君っぽく・・・

**


  インテリアを考えて、実践して、やり直して
  改善したのにどこかしっくりこなくって
  ふと思いついて何かを足すと急に形になったり
  思い切って引き算したら意外な表情になったり

それって曲作りやプログラム作りによく似てるなって思う。
自分が作ったものに自らが影響を受けるところも。
時期で全く違う好みが出るところも。
終わりがないところも。


音楽が聞こえるような室内を作りたいって思うのに、情緒がなさ過ぎるFix防火窓が。
ヒシワイヤー隠しにチュールを下げた。


チュールはドレスの余りぎれを転用してるのです。
欲しがってたお友達に2巻きほど差し上げて、残したスモークピンクのチュールを彼方此方に。

  朝こんな感じのお掃除や雑事をしたらば
  クマたちのご飯です。

  *クマが来たよ


よく慣れてきて餌の時刻には水面近くで待ってるの。


餌を持つ手を水面に近づけると我先にと寄ってきて、お水に入った指をツンツンつついてくる。

向かって左が原種の黒クマ。右がヒカリグマって種類だそうです。(あくまでもクマと言い張る) 真ん中は水草に咲くお花ネ。

クマの容れ物をお掃除してるとレモンカナリアちゃんが覗いてくれて、続いて水草のお花がお気にいりのカピバラママも見にきた。

**


クマとクマ容器はピアノレッスン材料になるのです。
内容はまた明日に・・・



レッスン記録:音符イチゴ

August 06, 2014

フランスアンティークの音符カード。
昨年、立派な結婚祝いのオマケとしてメルスリーヒゲ様に頂いたのでした。


額装して下さってたのを小さな生徒ちゃんのレッスンで使ってます。個人的に気に入ってるのはmi、la、faのカードかな。


生徒ちゃんが門を入ると脇に苺が植わってる。
四季摘み苺で株も増えてるから常時幾つか成ってます。


  苺を選んで生徒ちゃんに摘んでもらうところから
  レッスンが始まりました。

**


赤くて大きい苺を茎ごと1つを生徒ちゃんがもいで、
まだ青く固い苺2つが繋がってる茎を私が摘んだ。

大きいのが4分音符イチゴ。
青く小さい2つが8分音符イチゴです。


イチゴをぶら下げて入ったピアノ室で、"貴女の大きいイチゴと私の酸っぱいイチゴを交換して? " って言ってみた。


甘くてすぐに食べられるイチゴをまだ固いのと交換するのは気の進まないこと。だから "青いの2つとなら交換してくれる? "

  4分音符1つと、8分音符分2つが等価の仕組みです。

**


イチゴにはお名前を付けました。
4分・8分音符じゃなくって "しぶんおんぷイチゴ" "はちぶんおんぷイチゴ" っていう《名称》として呼ぶことから開始しました。

それは、私が子供の時に音符名称に混乱しちゃったから。

数が大きいほど大きい音符 (長い音符) ならわかるけれど
どうして数が小さいほうが大きいの?? って思ったんです。

私が特別に馬鹿だっただけかもしれないけれど、4分8分の "分" の意味が判らない年齢では、大きい数字=大きい音符って気がしてしまったのでした・・・

だから最初は数字の2、4、8、16を出さずに
イチゴのお名前として憶えてもらうことにしています。


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イマージュと朝顔

August 02, 2014

朝顔が整列したように太陽を向いて咲く。


夫専用のベランダへ誘引してます。
朝ベランダへ出るとお庭から這い上った朝顔が足許に咲くのは気持ち良いでしょうねって思い描き、夏前に早々と昇らせ始めた。

お庭からだけ見える視界。
閉ざされた場所は秘密っぽくて楽しい。
たとえ変哲ない朝顔が巻きついてるだけでも。


朝顔も紫陽花もヨーロッパでよく咲く。
なのに時に日本独自の植物みたいに見取ることがある。


打ち水がしてある辻や、木造の軒が似合うお花って刷り込まれてるところもある。お花が東洋的なのじゃなくてお花の背後の風景が其れらを日本のお花に見せてることに気づく。

ルソー著 "孤独な散歩者の夢想" を読み返した。植物採取を好む彼がたくさんのお花や野の草を描いてる。私たちもよく知る草木、東洋にも多く自生する草木はルソーの書物では大変西洋的な植物になってる。


背景は前景の意味をなんて大きく変えるんだろう。


ピアノ曲のタイトルに、曲の輪郭を作るために読む訳書に、
生徒ちゃんは前景の概念だけを重ねてないかなって考え込んだ日だった。

内的な形象だけに伝え確かめ合うのはとても困難だけれど
叙景として存在するところもある音楽に触れるには、イマージュの審議はどうしても必要だと思う。
背景を掴み損なうと朝顔の俤1つも大きく変わってしまうものだ。

イマージュを象るのは生徒ちゃんにとってもピアノを弾くのと同じほど複雑な難事で、そして同じほど興味深い事みたいだ。



お茄子とレッスンと和音

July 26, 2014

朝パンを1口食べた夫が、昨日と全く別のものになるんだね! って笑った。


朝ご飯はよくある風なごく簡単なアレンジだった。
前夜のクリーム和えの具から

  *空ちゃんのドライビーンズその3

お茄子とズッキーニを選んでクリームを軽く刮げ退けてパンに乗せ、代わりにピッツァソースをかけただけだった。

  夫の発言からレッスンの話題になった。


シャルル・ケクランが《フォーレは新しい和音を創造したのではなく、新しい連結法や調関係の新しい解釈を編み出した》と見たのは、食卓に出る同じ材料の様変わりのような事・・・ってお話。


ベートーヴェンが使用する属7和音は、後に整理された機能和声上の属7和音で、フォーレが同じ組み合わせの音を使っても所謂ドイツ古典を中心にした機能和声の連結の性格を担ってないならもはや属7和音じゃない。

機能和声上の和音とは違うフランス和声としての性格を持つ和音となって、旋法的な性質から切り離せないものに変わり、其れを表す技法の意味が変わってくる。

  わざわざ書くこともない当たり前事項だけれど
  フランス和声の初めに判り良く説明しなきゃねって。


和声とは音じゃなくて、意味であり考え方であり
進行とは音の連結にどういった性格を担わせるかであり


だからフランス近代和声初期に興った '音同士または調同士の "関係" に新たな解釈をもたせる' 起草は重要なところだと思う。


クリーム和えはクリームを食べるお料理じゃない場合が殆どで
私たちの食卓でもお野菜を食べるためのクリームだった。


片やピッツァのほうはトッピングを食べるお料理じゃなくって
生地とピッツァソースをメインにしたアンサンブルのために
トッピング具材がついてくるって考え方ができる。

お夕飯と朝ご飯、2つの食卓はお味が変わったのじゃなくて
具材の意味が変わった。


ほぼドイツ和声だけに触れてきて、今フランスものに取り組みたいって思ってる生徒ちゃんには此んな形で導入ができたらなって思った朝の会話でした。

もう蝉が鳴いてる。今日も暑くなりそうですね。


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レッスン記録:ドレミ

July 19, 2014

ポニーテールちゃんに頂いたグリーンの大きな紫陽花が
蒸し蒸しするお天気のなか涼しそうな表情です。


白からピンクに変わって今はグリーンに変化した。


昨日は音楽史レッスンをしてた。


ノートを執りながらの授業で、ちょっとずつ繰り返しながら進む。1度目にざっと触る時は歴史のおおまかな成り立ちを。2度目3度目と戻りながら段々に詳しく・・・

1度で把握できなくって当たり前なのです。音楽史は巨大な歴史ですものネ。
増えた知識に照らして前のところへ戻るたびに、少しずつ流れが掴めるようになるみたい。

  *音楽史のレッスン


昨日のレッスンは中世を旅しました。


7旋法のギリシャ旋法と教会旋法は違うものってお話と、
教会旋法の表面をざっと撫でるくらい。ゆるい段階。

内容も名称もまだまだ憶えなくって平気です。
聞き慣れない語が並ぶと生徒ちゃんが混乱するから

  とりあえず卵料理で・・・

目玉焼き固焼き・目玉焼き半熟:ドリア、ヒポドリア
ゆで卵固茹で・ゆで卵半熟:フリギア、ヒポフリギア

など4種類の卵料理に置き替えて、正格旋法を固茹で・変格旋法を半熟に仮定して計8種類。こんな形の旋律規範があるよってわかってもらってから


固定した高さを表さない記譜法の歴史を辿って、其の流れからの階名 (音名じゃなくてグィード・ダレッツォ考案の) の発祥のお話。


成人後にやってきた生徒ちゃんのうち今のところ10割が、ドレミの言い方の由来を知らなかったのでした。昨日の生徒ちゃんも例に漏れず、どうしてドレミって呼ぶのかしらって考えたことがなかったみたい。

階名の元になった "聖ヨハネの夕べの祈り" の四線譜バージョンと、カンニング用に五線譜バージョンを見せながら1音ずつ説明。

うんと短いから次は実際に弾いたり歌ったりしてみようかな。
楽しい時間でした。


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9.28 秋の音楽展

July 07, 2014

9月28日 午後2時〜 兵庫県立美術館にて秋のコンサートです。


"安藝榮子と仲間たち" に入らせて頂くのです。

安藝先生にお出逢いしたのは、もう20年近くも前・・・
神戸市企画で始まったシリーズコンサートに 'パリの風' って名付けてくれた神戸市職員さんのお引き合わせだったナ・・・って思い出が甦った。

この度お仲間の隅っこに加えて頂けて嬉しいです。


秋をテーマにした音楽展がソプラノ、コロラテューラソプラノ、ピアノで奏でられます。
お名のある方々ばかりのところに混ざってソロなど、どうなりますことやら・・・


  現実的なお話で、久方ぶりのチケット持ちです。
  売らなきゃ〜!

故に、行ってやろうかなって思って下さったお方様、
落合までご連絡くださいませ。

いつものババールアドレス、またはFBメッセージで本日よりお受けしております。静かな秋のはじまりの頃、夏の疲れを癒す音楽会をご一緒できましたら幸いです。

**


宣伝だけじゃ味気ないからお花画像も。


毎年同じ処へ自生してるムラサキカタバミ・・・


カタバミは駆除に困るほど繁殖力が強いって聞くけれど
拙宅のは何年経ってもひょろんと数cm枠にしか咲いてこない。

少し俯いた蕾、可愛いなぁ。



緊張するレッスン

July 02, 2014

サニタリー前のテーブル。


色も光も明るいお水周りへ入る前のワンクッションに、枯れた色合いのデコレーションにしてる場所。

時々ドライフラワーの事などおしゃべりするインテリア好きの生徒ちゃんが居ます。


長く教えてるうちに彼女はママになり
息子ボク君もピアノが弾けたら・・・って望んだのです。


ピアノの先生でもある彼女は幼稚園まではボク君を教えてた。
でも少し大きくなると母子お互いの甘えのせいでつい感情的になりがちなんです、って生徒ちゃん。

其うして、まだ小さくて拙い演奏だけれどボク君にもレッスンして頂けませんかって成行きで・・・


幾日もかけて下準備。
小さなボク君のレッスンはとっても緊張するんです。


受験、コンクール、留学取り組みなどは、難易度が少々高くっても必要な事柄がはっきり見えてる。本人も方向を定めたいと望んで挑むからカリキュラムは組み易いのです。

けれどもボク君たちの場合は何が必要な事になってゆくか、与えてみてから見極める形で・・・ 責任は重く間違えがあっちゃいけないなって緊張する。
受験生が志望校に通るのに必要なことはすぐに見えるけれど、小さなボク君が将来備えるかもしれない情緒の '種' を大事にしながら副うのはとってもデリケートな作業になる。


一方向に引っ張ってしまわないように
音楽が高い心の発達に結ばれるように
意義ある楽しさを感じてもらいながらも
散漫な愉楽で音楽を壊さないように


受験生やアマチュアの方と同じく1人1人異なるカリキュラムを
試行錯誤しながら作って・・・
何年も経たなければ正解だったかどうかわからない。
不安と期待とを抱きながら時々冒険も。

総てのお母様方が此んな気持ちで子育てされるのかな。

ボク君にとって豊かな時間になりますように。


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骨髄炎その後

June 25, 2014

ぽつりぽつり咲いてくる夏の薔薇。


春先のような勢いを失った代わりに、なよやかさを増して
1輪ずつに表情が・・・ 此んな風情も大好き。


5年前から患った骨髄炎は、一時期には進行を止めることもできなかった。治療が困難ですって言い渡された。


骨の痛みは酷かったナ。夜も眠れない痛さだった。
待合いロビーに座ってることもままならず、椅子からずり落ちたまま動けなくて緊急で点滴室に連れてかれたり・・・

日を追って痛み止めが効かなくなってステロイド点滴治療を毎日しなきゃならなかった。外から見えない骨髄で何が起きてるか予測が難しく、MRIや骨シンチグラフィーで信号を拾ってゆくしかなかった。放射線科が苦手になってた。


疲労が大敵の病気って言われながら、本末転倒なことに病院通いに疲れてしまってた。


お医者様は入院を口酸っぱく勧めなさったけれどお稽古がしたくて通院に決めたんだった。

骨髄炎が発覚する少し前、子宮の癌数値が異常に跳ね上がって手術に至ったときと同じく、特別に悲しい想いはなかった。どうにかしてお稽古できれば其れでいいって気持ちだった。

痛み止めが増えていって・・・
幸い胃腸は丈夫なほうみたいで胃炎などもなくお薬の量に耐え切れた。

抗ウイルス薬と抗生物質が増えてたのだけは辛かった。すごい疲労感と気分の悪さと体力低下を感じて、なんとかして下さいって幾度もお医者様に談判した。


難治です、ってきっぱり言われた。


一般的に急性骨髄炎は早く治療を始めれば幾つも方法があるけれど、私の場合は慢性化して完治が難しい状態って説明された。

お師匠様が新幹線でお見舞いに飛んで来て下さったナ・・・


治療を巡って紆余曲折の5年間。
此んなに良くなるって思わなかった。


2年程前からどんどん回復していった。
ちょっと疲れただけで外目にもわかる程に炎症が起きてたのもなくなった。

健康状態次第で多少の炎症があっても間遠に・・・
再発の可能性はあるけれど、一先ずは完治に近い状態になりました。

見守って下さったすべての方々に感謝します。
そして多くの人々の痛みと病が癒されますように。

**


今朝は5時から夫とワールドカップをテレビ観戦・・・コロンビアに3点目を入れられてしまったところでガッカリして投稿です。



レッスン記録:Dur

June 17, 2014

年若い女子生徒ちゃん。
レッスンに来始めて2年になるのかな。


話すように向けると多くおしゃべりしてくれる。
此んな音楽がいいナ、此れは違うナって好みも想いも沢山あるみたい。

  一緒に曲を作る方式でお勉強してる生徒ちゃんです。


弾けてないのに曲想の主張をするのは良くないかも・・・って気持ちをもつ方が多いけど、躊躇うことないと思う。


主張して、其の内容に添った表現を的確に教われば、弾けるようになる早道が見出せるのだから遠慮は要らない。

此の生徒ちゃんはたくさんの主張とたくさんの '好き' を持っていて私も楽しい。

  Durとmoll の意味を話し合って表情を決めるのが
  先週のテーマだった。


うんとお若くまだ短い音楽生活ではDurは明るくmollは暗くってだけを弾き分けてきたみたいだった。


明るい響き全部が明るい表情を持ってるとは限らない事を
おしゃべりした。勿論明るい意味を持ってるとも限らない。

場の思いつき故に相応しい喩えともいえないけれど、白色・お昼間・風・太陽・輝き、など例えばカミュ著 "追放と王国" に多く出てくるモチーフ・・・

《散らばる金色の砂がそれらを黄色に染めている。ただ、風がまっすぐな壁と露台を洗うと、そのときすべてがぴかぴかとした白さに輝く。その青白い樹皮まで拭われる空の下》

             (窪田啓作様訳)

此んな "白色の明るい響き" はしかし、'塩の白' の元に

《切り抜かれた一枚の塩は、南アフリカの国々では、まさに一人の人間の価値にひとしいのだ。物も言わず、喪のヴェールに包まれて》

と続けば違ったトーンになる。


当作品を訳者窪田様が


《その風土は著しく暗い。》
《太陽と風と砂とは、もはや、夏や青春や生の爽やかさを意味しない。"背教者" に於ける太陽と塩と岩とは一つの呪いであり、劫罰に過ぎない。》

って記してらっしゃる。
物語同様曲中にも、暗いトーンを備えた '明るい響き' があるネってお話した。同じDurに数え切れない表情があるって目を向けてみると演奏もきっともっと広がるのじゃあないかな。

レッスンは感覚の交換の側面が大きいから、此方も生徒ちゃんにたくさん学ばせてもらっています。



薔薇とダメダメ

May 25, 2014

どうしよう・・・ってくらい体調不良が続いた10日あまりを経て
昨日からすっかり元気です。嬉しい〜。


酷いしんどさは抗生物質のせいだったようです。

外出の用は全部キャンセルした10数日でした。


その間には長期予定の整理も。


次のコンサートが終わったら其の次が終わったら・・・って2年も前から延ばし延ばしにしてしまった事があったんでした。

18回目のパリの風のあとは引き延ばしてた編曲にも集中しなきゃなので、2014年一杯公のコンサートはナシねって2年前から計画してました。

9月末に1つだけ旧知の先生の企画のお誘いが魅力的で、お仲間入りさせて頂く事になっています。お知らせは追って致しますネ。


リサイタルが終わったら取り掛かりますって言ってた全部を勢いでやってしまおう! の希望は早くも計画倒れ。


鍵盤の前から切り替えて机の前に居ても集中を欠く。
ちょっと座るとすぐそわそわしてる。

  咲き誇る薔薇に誘われ
    甘いおやつに誘われ
      初夏の太陽に誘われ
        ダメダメな感じです。


薔薇を見て、フォーレが扱ったルコント・ド・リールの "薔薇" の詩を取り出してみるうちに弾きたくなって・・・意味もなくお稽古してしまった。


Es durで出回ってるOp.51-4 "薔薇" の楽譜がふと気になって、ジャン・ミシェル・ネクトゥーの書物を繰ってみればオリジナルキーが Fdur になってて。確認に開いた金原礼子先生の書物も同じくFdur記載。手持ち楽譜がトランスクリプションだったって気づきオリジナル譜を大学図書館に問い合わせ。

そうそうフォーレ歌曲の詩ではレルベルグにもたくさん薔薇が出てきたワ・・・って読み始め、読むとやっぱり弾きたくなって Op.106 "閉ざされた庭" の譜読みが始まった・・・

ダメダメもいいとこ。作業は全然進んでません。


自分のダメさが厭になっておやつで逃避。


もぉ〜・・・尚更ダメ。



人のバッテリー

April 23, 2014

**本日7時半ピアジュリアンライブです


木の実と絵付けボタンとミニチュア本。
好きな物を小さな箱に詰め飾ってみた。

マラソンの高橋尚子選手が共感できる言葉を仰ってた。
《過酷な練習を乗り越えて本番で後たった42.195kmだと思ったら
リラックスできた。》

高橋選手に限らず選手達は皆、本番で走る距離の幾倍も毎日走ってらっしゃることでしょう。身体づくりとトレーニングと走り込みはバランスだって大事で闇雲に長距離を走るばかりじゃあないけれど、練習に本番より多くの負荷をかけるのはメンタルトレーニングにも役立つのでしょうね。

音楽も似たところがあるナ。


1晩のプログラムを1人きりで抱える度に重量を感じる。
暗譜で詰め込んでる音の重さを量ると何kg? って思う。


通しのお稽古を始める前は毎日重たいなぁって思う。
暗譜量と精神力・集中力っていうバッテリー容量は、はじめは使用分保てるかどうかギリギリで・・・

本番よりも多くのお稽古を重ねるのは、プログラムっていう荷を少しでも重たく感じないよう慣らしたいのだったりする。

機械と違って人間含めた動植物たちは、取組みによってバッテリー容量を上げることができるのだもの。無理な取組みで壊れるか、キャパシティーを大きくできるか、両方の可能性があるのも生き物だから仕方がない。


取組んでみて壊れたっていいじゃない、って思うのだ。
壊れて困るほど大層な事は元々していない。
だから今日も恐れず新しい取組みを・・・

  本日夜7時半〜三宮駅前ピアジュリアンにてソロライブです。
  お客様のお越しをお待ちしております・・・♪



色紙展へ

April 14, 2014

愛妻の日に夫がプレゼントしてくれたビバーナムティヌスが咲きました。


  *恋のお花

次々に開く花びらを2人で毎日眺めては、すぐ側に夫が立ってる感慨にくすぐったい気持ちになった。


杏色のクリスマスローズはまだまだ元気。


此の株も2年程前に夫と一緒に植え替えたんだった。


ムスカリも硬い蕾を少しずつ開いてる。


そろそろ寒い日は少なくなるかな・・・


一昨日録音前に神戸三宮さんちかホールで百人色紙展を観てきました。


短い時間しかなかったから超特急。
色んな分野の方々の力作の中、ヘタクソで浮いてる人が1名。

小学校のお教室の後ろに各児童の絵が掲示されたりするのも
ヘタクソで恥ずかしかったナ・・・


なんて思い出しながら
そそくさと立ち去りました。


2012年の写真が残っていたからついでにupです。
好きな色合いは変わらず。


青に少し光が射して、川が流れる街が好きです。
影絵みたいな小さな隅っこに1人1人の生活のうたがあるような
優しいシャンソンみたいな世界がいつか描けるといいな。

神戸の百人色紙展は明日15日までです。

  *4.10〜神戸色紙展



レコーディング終了

April 13, 2014

20歳。お若くって小っちゃ〜いキクイタダキちゃんとポップス録音をしてきましたヨ。


始まる前にお客様のお1人にばったりお会いして差し入れを頂きました。お昼ご飯にってPaulのパンと、いつも行列ができて中々買えない居留地の森谷商店さんのコロッケ。ご主人にも持って帰ってネって夫の分まで頂戴して・・・お心遣いがとっても嬉しかった。ご馳走様でした!

現場一発合わせでキクイタダキちゃんはどんな伴奏づけかも知らずに始まったのに、楽しくスムーズに進みましたヨ。可愛いお声でした。


打ち上げはダーツのあるバーレストランで。


たくさん食べました〜

お昼にお腹パンパンだったのに録音で消耗したせいか、ハイカロリー食ばかり欲しくなっちゃって


色んなカクテルをご馳走になりながら、シメもカマンベールのフライ。油 x 脂のオンパレードでした。


今日はゆったり目のお稽古とレッスンです。



4.10〜神戸色紙展

April 05, 2014

気がつけば4月も5日目になってしまいました。
もうすぐ神戸の百人色紙展が始まります。


毎年ながら拙いヘナチョコ作品を出しています。
どうぞご笑覧くださいませ・・・

  4月10日(木)〜15日(火)
  神戸さんちかホールにて

  10h〜20h (最終日は18hまで)


*神戸の百人色紙展2014
*雪の日に



楽譜が綺麗じゃない人は

April 04, 2014

楽譜を綺麗に使えない人は上手にならないのよって
子供のころピアノの先生に教わりました。


書きこみをきちんと整理して見直してちゃんと理解したらば
2度同じ内容を注意されることになんかなりませんよって。

《楽譜は音楽そのものですよ》って。
本当ですね。


楽譜のことでたくさん叱られてた子供が大人になりました。

本も激しい様子にしてしまう大人になって

  *僕が思う交通標識

楽譜はもう退いちゃうくらい汚いです。


本や楽譜を傷めないで使うことができなくって、オケで要返却の譜面をよく使われる奏者さんには考えられないほど汚い。


気がついたところを気がついたときのスピードのまま書殴って
曲がおよその完了形に近づくころには酷い紙面になってます。

日を追って考えがかわったり数日前の気づきと違った点が見えたりする毎、新しい注目点に色を入れると幾色になることも。綺麗にしましょうって仰った先生が卒倒しそう。


でも全然違うことを仰る先生もいらっした。


ピアノをパリの作曲家先生に習った時。

《楽譜は音楽そのもの》

だから

《譜面をちぎって食べてしまうまで自分のものにしなさい》




2014年3月と1年間

March 26, 2014

もくもく大きくなったラナンキュラス。
好い香りのヒヤシンス。
テーブルが賑やかになりました。


イーヨーのお山で成ったキウイが届いてブリュッセルの古いレギュミエへ。大きなレギュミエは温めたレギュームの他にも果物を入れたりお菓子を盛ったり大活躍です。


3月もあっという間に過ぎちゃって・・・1年がどんどん速くなりますね。


年度はじめより、新年より、リサイタルの区切りで1年の過ぎゆく様を強く感じてる。同時に此の1年で学べた事・成長した事はあまりにも少ないと反省する季節でもあって

毎年3月4月は大きな反省をするんです。
前年自分に課したノルマが未熟な完成度と思い知り
来年の今頃はもっともっと課題が克服できているようにって願い
乗り越えたい事柄を見つける毎につけ記しておいて
5月4日朝から、次に成就させたい内容をお稽古し始める。

其うして始まった1年が望んだ成長より格段に低い伸び幅になる。
学びきれなかった事、行き届かなかった事、怠った事、もっと時間を費やさなければならなかった事、わかったつもりになっていた事、成長が遅い事、努力が足りない事、意識が低い事、
山のように出てくる。


        今までの失望と、
      次年への期待と、
    未来の理想と、
  今の精一杯と。


みんな合わせて1年が巡り
同じ思いを抱きながら10年20年が巡った。

将来は
どんなお洋服を着るようになってるか
どんな暮らしに変わってるか
どんな身の回り品が好きになってるか
なんにもわからないし考えもしないけれど
どんなピアノを弾きたいかだけクリアな像になってる。

この先事故や病気や加齢でお客様の前では弾けないことになったとしても、やっぱり毎日鍵盤の前に座るのでしょう。これからもずっと弾いていたい。ピアノで悩む幸せをもっていたい。


*2014年2月のベリー
*2014年1月の楽しみ
*2013年年末間近
*2013年12月のお菓子と悩み
*2013年11月夫の好きな秋物
*2013年10月のキャネット
*2013年9月のガラス掃除
*2013年8月の音楽生活
*2013年7月の家事
*2013年6月はじめ
*2013年5月初旬の1日
*2013年4月のカーテン
*2013年3月のシーツ
*春、副業、代り映えナシ
*2013年2月のデスク
*2013年1月とお針ごと
*年頭2013
*2012年12月の反省
*2012年12月のクローゼット
*冬の予定など・・・
*2012年11月 ピアノ室とババールカードVol.10
*2012年10月のベッドルーム
*2012年10月ヴァントゥイユ当日
*2012年9月のペンキ塗り
*PJバーベキュー2012と8月末
*Macへ行こう(12)8月とLion
       ?僕が知ってる8月の嘘っこ
*2012年8月の本番翌日
*2012年7月のリビングルーム
*2012年7月冒頭
*2012年6月
*2012年5月末
*異常食欲、2012年5月
*ちょこっと凝集
*2012年4月
*2012年3月
*2012年2月
*2012年1月
*年頭の記録2012
*2011年12月
*2011年11月



チョコと伴奏付け

February 11, 2014

生徒ちゃんからシェフ小山のチョコレート。


J.CHOCOMANIA.1964 の可愛いお箱。
1口ずつ違ったお味が楽しめた。


今日は編曲・伴奏付けを依頼者と音出ししてみる日。


昨日は加筆とピアノパート練習などに費やした。
クラシック外の曲なので歌謡風を意識しながら修正したり音を加えたり。ピアノ室のテーブルは只今消しゴムのカスだらけです。

音出し後に希望の修正ができるよう、パターンを幾つか頭と手に備えた。譜面お越しは一応でき上がったかな。

完成したらば録音のピアノも受け持つので飛び石で幾日かに渡るお仕事です。その前に歌い手さんと合わせだわ・・・

ピアノ室へ戻ります。
素っ気ない日記になっちゃった。



神戸の百人色紙展2014

February 07, 2014

やってきました。恥ずかしいものを晒す季節。
4月10日から始まる神戸の百人色紙展です。


リサイタル・リーフレットの発送作業は夫が手伝ってくれたお陰でほぼ完了。

  *夫のお部屋とリーフレット作業

同時進行してた色紙も締切に余裕で間に合いそう。
書きつけたかった詩はアラゴン "Cの橋"

詩はとってもとっても素敵だから
文字だけじゃなくて何か添えたいのに
絵は下手で、アイディアはナシで、
とんと才能に恵まれなかったことにがっかりしながら
毎年の如く悩み悩んで出た結論は

    切り絵・・・


アラゴン詩に作曲したプーランクが少ない音でそこはかとないムードを漂わせてる感じは到底伝えきれませんが、詩や曲の空気がちょっとだけ見えるといいなあ・・・


これから落札者様へのお便りを書いて色紙に添えます。

  4月10日(木)〜15日(火)
  神戸さんちかホールにて

    10h〜20h (最終日は18hまで)

此んな拙い色紙を出してるのは私だけですからご安心なさって
他の沢山の先生方の作品をご鑑賞にいらして下さいませ。



ピアノレッスンの主張

January 05, 2014

タピオカちゃんからボンマルシェのお箱が届いた。


夫ときゃあきゃあ言いながら取り出したのは、Le Jacquard Francais ル・ジャカール・フランセの袋に入った立派なテーブルクロスとテーブルナップ。

フランス北東ジェラールメの、ジャガード織の定評高い老舗ですね。


美しいジャガード織でモダンデザインの模様が刻まれてるのに、上から写すとあらら真っ白に撮れて失敗。
また今度撮り直しましょう。


タピオカちゃんありがとぉ!

**


レッスンの生徒ちゃんとの会話。

正解のない曲づくりの最中だった。
2、3のパターンを説明して、どれにしたい? って問うた。
どちらかが正しいわけじゃない。どんなお話を作りたいか次第だ。其うして決めるのは演奏者の生徒ちゃん本人。

生徒ちゃんは、"2つ目のは弾き難いかもしれないけれどすごく素敵な気がするからやってみたいです! " って答えた。私は其れが正しいと言った。

**


どれを選んでも構わない代わりに、決めるときは《自分の気持ちに添うから、より素敵に感じるから、良いと思ったほうを伝えたいから》で選ぶべきであり、其れで選んだものが正解だと言った。

リスクが高いから、やりたいけれど無理そうだから、弾きづらそうだから、の理由で如何なる音楽も選ぶべきじゃない。だから貴女の今の決め方は正しかったって話した。

ピアノレッスンに《本当は此うしたいけれど・・・》なんて要らないと思ってる。《本当に此うしたい》だけを見つめればいい。
無理でもできなくても失敗でもいい。

生徒ちゃんのチャレンジは難しい曲に挑戦することじゃない。
《此う弾きたい》って気持ちを見失わず、気持ちを保持する内に新たに曲調の魅力を発見し続けるチャレンジではないか。


弾きたい形を楽曲検証に添ったものへ向ける手助けが教師の役目。リスクを避けて御座也に曲を形づけるために生徒ちゃんの《此うしたい》を阻む役目はないのだ。
弾きたいイメージを無理だと奪われ "本当に弾きたい風とは違うけれど・・・" とモヤモヤ気分に浸かってる間に本当にしたい音楽がわからなくなってしまうのはとてつもなく悲しいことだ。


《私は此う弾きたい》
とっても素敵な主張だと思う。




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