Les gateaux ⅩⅡ



お箱とお芋

January 15, 2019

お菓子箱を一気に捨てた。


マカロンなど特に好きなお菓子は、食べ終わってしばらくの間、外箱を取置く貧乏くさい習慣があります。

今回は溜めすぎでした。

普通は一定期間が過ぎたら捨ててゆくけど、おんなじお箱で書棚上にピラミッドを作って遊んでたから此んなに溜まっちゃった。

ダメダメ、埃っぽくなるから捨てましょう。


お箱が一瞬で用を終えるのが寂しい気がして置いてしまったのは実は本末転倒な仕業だった。過剰包装をさせてるのは結局自分たち顧客の旧時代的考えなのよね。


お店側だけじゃなく、シンプルな包装を受け入れる顧客感覚を自分たちが作らなきゃなりません。

[パッケージが老舗のお味と結ばれた文化] は19,20世紀手工芸の素晴らしい歴史です。でも21世紀も20年が経つ今の私たちがすべきは、前世紀の習慣を引っ張らず、地球を汚さない急務を優先することだから。

パケ大好き・お箱大好きな自分の愚かさを真に反省しつつ...
'大好き' と '手に入れる' に境界を設け、'観賞' と '使い捨て' の意味を熟思できなきゃ恥ずかしい歳だと気持ちを引き締めないとですね。

お芋の半乾燥バーはブルゴーニュ君が大好きなおやつなの。


お芋をふかしたら、カットしてフードドライヤーで数時間ドライにします。

お芋の種類もネッチリ系やホクホク系があるから時間は様子を見ながら出来上がり予測をして・・・って感じです。

最初にふかし過ぎると崩れ易くなって綺麗なカットができず、写真みたいな失敗図になっちゃうの。もっと上手になったらまた保護施設様へも送りたいな。

**


昨日のお掃除記録。
鯨はキッチン、ダイニング、穴、穴への階段。
フードドライヤーの土台・キッチンテーブル脚・家電用テーブル脚・冷凍庫の外側を拭き掃除。



シネマ記録(26)アデルの茫漠

December 22, 2018

毎年のようにブログに出てくるエス小山さんのクリスマス・セレクション。


去年に引続きシャンパンのマカロンが1等好みでした。香りが良くって上品なパールホワイトが綺麗でした。

**


本当に面白い映画だったと思う・・・
フィルムの中のアデルのように映画を何度も咀嚼したくなる。

私が観てる映画の数って、平均的な観賞数より少ないと思う。
なけなしの経験で映画を語れる筈もないくせに、自分の心と眼を繋ぐ目的でメモのように書き出すのが楽しいのです。


すごく面白かったからもう1度DVDを借りたいと思ってるのだけど、今日は憶えてる範囲で主人公の人格に触れてみたいです。


強い印象を残したのはトマと別れた辺の時間枠に、ベッドに仰臥して泣くシーンでした。

付き合い始めて間もなく何かが違うと感じてた彼女だが、'何が違うか' はその時点で混沌としてた。一人泣くのも直接的に別れの涙じゃあない。

泣きながらアデルの目は茫漠とした想いが去来するように左右に動く。視線がぶれる。我身の何に焦点を当ててよいかもわからない風に。


同じアデルの名を持つ主人公をイザベル・アジャーニが演じた "アデルの恋の物語" でも天井を仰ぎ見るところがあったと思う。


後に狂気に至る精神を宿して怖いほど美しい、どこまでも探し求める魔性の瞳。アジャーニに魅入られて、その場面がベッドだったかカナッペだったか憶えてないけど。


そうそうオードリー・ヘプバーンの "ローマの休日" にもあったのじゃあないかしら? 天井の廻縁の彫刻を首を捻って捉える場面。発見の歓びを浮かべ、明るく人生に挑む若々しい瞳が。


  当作のアデルの目はそのどれでもない。
  何も物語らない目をしてるのだった。


ただ泣く。明確な理由が本人にもわからない。


わからなければアジャーニのアデルはわかるまで探査したでしょうし、ヘプバーンのアン王女は見つけたものを喜んで受け止めたでしょう。

だけど此のアデルは自分でもわからないまま泣く。

カメラをまわす時間の長さがすごい。的を持たない無為無策なアデルを延々と撮る。

泣きながらベッドの下のお菓子を口にするが、お腹が空いたからとか気分転換したいからとかじゃなく、取り敢えず咀嚼する。

  アデルは [取り敢えず] 行動し、
  とった行動に自身の考えが追いつかない。


彼女はクラスメイトにプライバシーを追求されたら [取り敢えず] 答えてしまう。


応じる義務の有無について発言を返すより、突き付けられた問いを [取り敢えず] 処理しなくてはと思ってしまう。


そのクラスメイトの悪ふざけから性癖に気づくことになった彼女だが、同性愛者が集うバーで見知らぬ男が '恋の垣根を超える' など演説を打てば [取り敢えず] 頷いてしまう。

合意か・相槌は打つが反意か関係なく、相手が喋ったから頷く流れが気づかぬうちに作られる。


私のような頑固者からすると信じられないような行動が重なる。


そんな彼女はエマに好きな科目を聞かれても
'先生に依る・先生が面白ければ科目を好きになる' と答えてる。


相手次第で [取り敢えず] 所感を持つわけだ。
物事が信条で決まってゆかない。

力点と作用点だけあって支点がない人物像みたい・・・


同じ頃アデルは "アンティゴネ" の授業を受ける。
'幼い・小さいことは未熟さに繋がる' と、授業が進む。

彼女の茫漠を未熟さとするなら、成熟のときは訪れるのか。
彼女に対して「総ての卵が孵化するものではない・総ての実が熟すとは限らない」と感想を持った。


*シネマ記録(25)アデルの門
*シネマ記録(24)アデルの気後れ
  ?僕が見た映画DVD
*シネマ記録(23)アデルの生涯
  *映画DVD
*シネマ記録(22)僕のおじさん
*シネマ記録(21)ゾラと失敗
*シネマ記録(20)ムード・インディゴ
*シネマ記録(19)大人は判ってくれない
*シネマ記録(18)あこがれ・アムール
*シネマ記録(17)ランジェ公爵夫人
*シネマ記録(16)セラフィーヌの庭
*シネマ記録(15)フランス組曲
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  *怒られるわ
*シネマ記録(13)赤と黒・他
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*シネマ記録(11)大いなる沈黙へ
*シネマ記録(10)アデルの恋の物語
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*シネマ記録(7) 愛と宿命の泉Part.2
  *フロレットという女性
*シネマ記録(6) 愛と宿命の泉Part.1
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*シネマ記録(4)カラヴァッジョ 天才画家の光と影・他
*シネマ記録(3)エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々・他
*シネマ記録(2)宮廷画家ゴヤは見た
*シネマ記録(1)モンパルナスの灯・他



レッスン記録:食器

December 11, 2018

熱はあるけれど昨日に比べて体調がマシになってる隙に、遡ってレッスンのおしゃべりです。


お茶時間用の白い食器たちを生徒ちゃんの前に置きました。

心の中でどの食器か選んでもらいます。
そして'カップ' や 'スープボウル' などお名前は口にしないで、呼称以外の方法で何の食器かを相手に伝えるの。

外国語授業などでよくある方法ですね。


1)
呼称以外ならどんな方法でも良いんです。
生徒ちゃんは1回目は形を伝えてきました。


スープボウルは '把手が2個あります' って言ってたかな。
ソーサーは '4つの中で1番低いです' などでした。

  これは音読みの感じですね。

4つの食器例にト音記号のlaがあったとして、'加線が2本あります' って伝える感じ。

  その音高を示す形を言ったわけです。


2)
音高などは表せても音楽は把手(加線)の数では語れないから、次は形以外の特徴で伝えてみるお稽古ですよ。


例えば何を入れたいか。
何を入れる物かじゃなく、何を入れてみたいかです。

生徒ちゃんはスープボウルじゃないシリアルボウル(把手なし)にポタージュスープを入れたいって答えました。いいですね。


3)
食器(=楽譜)をよく視て「何を入れたいか」を考えたらば、今度は自己の内側をよく視て、「イメージの理由」を探ります。


ポタージュスープを入れたかったのは他の純白の食器に比べて生成色が温かく感じるからですって。

温かい和音を温かな音色で弾くのと似ていますね。


4)
慣れてもらうための導入に1を通過点にしましたが、大事なのは2と3ですね。


食器(先ほど括弧で括った通り '=楽譜' )は習慣で使っちゃうことは誰しもあります。でも無頓着になるとキリがなく、楽譜にボウルと書いてあれば常にこのボウルだなんて構図になりがち。

お忙しい方は食器を細かく選べない日があって当たり前だけれど、音楽がそうなっては勿体ない。

'この音によって何を感じてるか' を自己の内部からいつも探し出し、それを示せるよう心がけたいものです。


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ケーキとかお砂糖漬けとか

November 22, 2018

1週間ちょっと前だったかな、お夕食準備のあとに時間があったからザクザクっとケーキを作りました。


ポイントは金色のスプーンに乗ってる、ネーブルのピール。


ピールを軽くドライしてからお砂糖漬けでじわじわ濃度を高めた自家製です。


香りと弾力が楽しいの。
細かく砕いて、そのままお口に入れてもクリームのトッピングにしても美味しいのです。


焼きあがった裏面はこんな風。
食感が想像できる裏面をすぐ見ちゃう。変な癖。


卵少なめ・バター多めのクッキーみたいな生地で
サクッと噛み締めるとポロッとほどけるの。

薄めに作って(生地の量に対して大きめの型を選ぶだけです)
170度で40分くらい焼いたかな。


生地の甘みは控えて、いただく前にメイプルシロップをトロ~ンしました。


気温が下がってからは、ご飯作ってる間にオーブンに放り込んでおけばいいお菓子をぽちりぽちり焼いてます。




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