Les gateauxV



しらべ

September 04, 2010

森のたまご、神戸牛乳、カルピスバターでお菓子を焼いた。


本番朝にふさわしい詩を見つけたワ。大好きなヘッセ。


《笛のしらべ》
                       高橋健二様訳

夜ふけて、茂みと木立のちの間に
あかあかと窓の輝く一軒の家、
そこに、見えない部屋の中に、
笛ふく人が立って吹いていた。

古いなじみの歌であった。
しみじみとやみの中に流れた。
どの国もがふるさとであるかのように、
どの道もが完結されでもしたかのように。


音楽があると 曲が流れる場所も生き始めるような・・・
知らない空間が 親しいものになり代わるような・・・

上手に申し表せないけれど・・・
其んなコンサートをすること、夢なんダ・・・

本日4時半 大手前大学アートセンターでお目にかかれますように・・・♪

*ババール予告デス・・・♪
*9月4日ババール震災記念
*9月4日ババールコンサート
*真夏の合わせ
*ババール初合わせ

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軍用コップ

August 11, 2010

また軍用・・・♪ 此んな無骨な表情が大好き・・・


幾年か前のあるとき病院でわかった。うんとお水を飲む理由・・・
飲んでも飲んでも身体に水分がとどまらないって。

病気じゃあない。ただ機能が悪いだけ。
これまで通りうんとたくさんお水を飲めばよいだけ。

だから軍用コップは便利ネ。いちどきに600ccが入るのヨ。此れで何杯もゴクゴク。丈夫で軽い。1950年頃から拙宅で活躍してる子。

折れたお花をお庭で救出して活けると、骨太なコップと不思議に美しい相性になる。お野菜スティックを立ててもカワユイの。



キッチンの見せたくない物(3)ダスト周り

August 05, 2010

100年前の棚の上。毎日飲むココア、古くても現役のピッチャー・・・


キャンティのワイナリー敷地で造られたオリーヴオイルは、なだらかな肩の線が大好きで空いても捨てられない。

キッチンの楽しいこちゃこちゃコーナー。

見せる収納の場所でも お雑巾ストックは出しておきたくないですネ。
使ってるのは安価なボトルバッグです。写真のはワイン屋さんの安売りで250円・・・♪

ワイン用縦長袋は畳んだお雑巾を重ね入れるとスッキリね。形違い素材違いのボトルバックに、レジ袋やお布巾ストックを仕分け。

袋ごと幾本もバスケットに立ててます。

*キッチンの見せたくない物(1)シンク
*                 (2)円いの四角いの



輪が繋がってクルンッ

July 26, 2010

好きなものを何十年と追いかけ

ある日偶然に輪に繋がる・・・


学べてなくても、ただ好きなだけでも、なにを成すのでなくても、
こつこつ追いかけて・・・

するとね、沢山のお友達同士が他所のご縁で繋がってると知るような
嬉しい繋がりに出会う。

ランボー作品に出てくるプーサンってどなた?って書いた6月。
そしてバルザック "知られざる傑作" に拘った7月・・・。

老画伯フレンホーフェルの科白に感動して幾つも引用したのでしたが、彼が話してる相手が実はニコラ・プッサンなのです・・・♪

プッサンをローマ風の絵としか知らなかったけど、本当は様々な題材を扱ってたのね。そして私などの想像以上にフランスで知名度が高かったようでした。

大好きな絵と文学がクルンッて繋がった。
女の子はファンシー好きの昔にも、此んな喜びがありました・・・


**


5時前に起きてもお外はもう明るかった。夏ですネ・・・



嬉しいお知らせ

July 02, 2010

夾竹桃が咲いた。

嬉しいお知らせがあった。


6月に受けていた細胞診、初めて良い結果が出ましたヨ! 嬉しくって結果表を冷蔵庫にペッタンした。しばらく眺めていたいワ。イイコトはうんと大きく楽しみたい・・・♪

安堵すると一杯のお茶がおいしいナ。プーランク歌曲をかける。歌詞はアポリネール。機嫌よくなっちゃって沢山おしゃべりする。クズミのお茶っ葉のコト、御ミサのコト、南仏の美術館のコト、読んだ書物のコト。

トリオレ作 "アンリ・カステラ" ヴェルコール作 "ヴェルダン印刷所"。占領下フランスのレジスタンス文学に分けられる限られた時期の出版物のおしゃべり。

お茶を啜ってしみじみ言った・・・私フランスを好きだナって。



絵画大好き

June 11, 2010

絵画が好き。

少しも詳しくないけれど大好き。


だからね、絵のこと教わるのが好きなんダ・・・
教えて下さるのは作家さんがた。

プーサンってお人を探してる。17世紀フランスの画家さんですって・・・。
ランボーが "恋人よ、幸せな恋人よ" の自然風景をプーサンの絵になぞらえてたから。

17世紀の似たお名前はニコラ・プッサンしか思いつかなくて・・・ローマ色強いニコラ・プッサンは、何だかランボーの風景に結びつかない気がするナ・・・

ランボーが用いたのは、どんな絵かしらって探してるのヨ。


フランソワーズ・ファベールも、登場人物の言葉を通して絵をたくさん教えてくれた。


ルーヴル美術館のルーベンス室にあるマリー・ド・メディシスの足に戯れる水の精の姿。

フランシスコ・デ・スルバラン (西1598〜1664) の絵画を主人公は "最後の光栄につつまれたスペインの枢機卿" と語る。多分 "聖ボナヴェントゥーラの埋葬" って作品のことネ・・・。

絵に学識ない私が素通りしてたカラヴァジョ (伊1569〜1609 アメリギのこと) を今一度見たいとバロック画集を開かせてくれたり・・・

知らない事ばかり。知って楽しいことばかりの絵画の世界。



アナトールフランスで休息

June 04, 2010

積もった疲労がどっと出て数日。変だわって思ってたら発熱。もぉ〜・・・。


熱でぼんやりな頭をすっきりさせたくて、濃い紅茶を入れた。昔の日本製、多治見のストーンウエアなんて使ってみる。

今年に読んだアナトール・フランスは "アトレバテス人コム" や "ピエル・ノジエール" でした。もう一冊とっても優しい本を開く。ノーベル賞作家さんが年少者へ平易に書きつけた "少年少女"。1886年のお作です。

熱のときは此んなやさしい本が良いナ・・・。
雑誌が苦手で遠く隔てをおき何十年来と家内で目にしない。特に疲れてると隔ての気持ちが強くなる。

散漫なキャプションから遠く離れたアナトールフランスは、厳選した文で静かな世界に休ませてくれる。三好達治様が訳された旧仮名遣いの筆。右から左へ配される古い形のタイトル文字。

簡素な短文から風景と色が浮き上がって見える。長く心に残る風景になる。疲れを取り去ってくれる優れた作と訳・・・やっぱり素敵。

だるさを醒まして、今日は牛君と曲合わせ。



ムーランデループのボウル

May 22, 2010

銀が黒ずんだ古いシュガートング。マカロンのサーブにぴったりネ。
子供のときには もう黒っぽくくすんでた。長い年月カトラリーの引き出しを出入りしてきたトングです。


引き出しの中はほとんど変わらない。変化は古びてく表情だけ。同じ顔ぶれが段々に使用感を強めてゆくの。数は持たずに1つを何千回使う愛でかた、私には合ってるみたい・・・

割れ物陶器は時たま新入りさんが仲間入りする。
スープ皿に皹が入った。お水が漏るから丁度良いわって、蔓植物を植え込んだ。スープ皿の代わりに加わったのは古いボウル。

ムーランデループ1930年〜1950年(推定)は高台に欠けがあって、その欠けさえ経年でまぁるくなってる。ボッホのお皿に合わせた休息時間。

今朝は早くにフルート合わせにお出掛けですヨ。リサイタルが済んでから なんとか譜読みをやっつけました・・・♪ お初合わせの心地良い緊張感・・・行って参りましょ。



フランス名作集

May 07, 2010

カファレルのスイーツが嬉しいお茶時間。おかわりのお茶が沸くのを待つ間、シュランベルジェのお話をした。


フランス名作集なんて買ってみたのです。好きな作家さんは 長編をメインに全集を当たる。読み残してる作家さんのは 此んな短編集の楽しみも良いわネ。

アルフォンス・ドーデ "暴力行為" "嘘をついていた女"。不思議にピュアな気分になった。不幸せなストーリーも、必ず明るい愛情が散りばめられる。それゆえに暖かな読後感・・・

此の短編集でお初に知った作家さんがいらっした。1877年フランス生まれジャン・シュランベルジェ。NRF (新フランス評論 Nouvelle Revue Francaise) 創成メンバーとして お名前しか存じてなかったワ。

お作を読んだのは初めてのこと・・・ジッドとプルーストの影響強いNRF小説らしく、微細な描写は "十八歳の眼"。


例えばドビュッシー・プレリュード "花火" の楽譜のような・・・。


48分音符が29個、38個・・・絶え間なく動きを変えながら連なって、小節は8分の4、8分の3、8分の5と少しも変容を止めない。

細かな音符が動き続け、楽曲の結末が何処へ向かうか見えずに仔細表現の漣に弄ばれながら運ばれてゆくような快感。

本の文字を追いながら楽譜を読むに似た喜びを感じてた。
フランス文学とフランス音楽って、とっても似ているのね。



仏文学を好きなのはネ・・・

May 01, 2010

白いお花ばかりを摘んでみた。

ポロンと下垂のナルコユリ。
ドット模様のスノーフレーク。


蕾と顎が爽やかなストライプのオーニソガラム。
零れそうなブルーベリーのお花のためには オーバル銀器を用意した。

ヴィリエ・ド・リラダン作 "栄光製造機" を読んだ。読後の不思議な満足感は私の乏しい語彙で述べるのがとても難しい・・・


フランス文学は、人間心理を掘り下げ描く面が大変大きいですね。


"栄光製造機" は鋭く大衆心理を筆にしています。象徴主義の代表的な存在のリラダン。大衆を正確に捉えながら皮肉な目も向けます。面白可笑しい行動に揶揄を込め、文明と大衆・行動と心理を題材にしているの。

私たちが大衆と口にするとき、まるで自分たちは大衆の外に居るような表現や心情があるふうですね。でもね、リラダンは私たちが大衆評をするのだって "駄弁" と描くのかもしれない。

フランス文学の面白さの一つは、作家さんが拾いあげてくる愚かな心理を 自分自身も必ず持っていると気付けるところカナ・・・。


**


5月3日のリサイタルに向けてラストスパートです。

お問い合わせ:
 神戸布引ハーブ園 tel 078-271-1160 


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カファレルのお菓子・・・♪

April 27, 2010

ヤマシギ君から豪華な花籠。

気が向いたふうな時に何度か頂いたけど直接手渡されたことはないナ。


すっと受付へ置き、お花なんて知りませんよってクールなお顔で お友達と談笑してる。メッセージなし。どなたにも見える大きさに立てられたお名前だけ。なかなかに格好いい方法かもって思うのです。

手前のお菓子は神戸北野カファレルのレモン・ブリュレね・・・♪

小さい頃はね、刺激物のチョコレートは禁じられてました。クリスマスにイタリアから持ち帰られたオミヤだけ、聖夜だからと特別に許してもらえたの。


其の日のカファレルが、生まれてお初に口にしたチョコレート・・・。


大人になってもなかなか手に取る機会がなかったカファレルが 神戸北野にできたときの嬉しさったら・・・♪

世界中から誉高いジャンドゥーヤチョコレートのケーキ。ぷるぷるの外側は、天井の灯りが写ってしまうのヨ。中はこっくり豊かなブリュレとムース。チョコ好きには とっても嬉しいお味なのです。



オーレリア或いは夢と夢と人生

April 22, 2010

春の朝のテーブル。胡桃のスコーンとトウモロコシのスコーン。
春の夜のおやつ。ティラミス・カプチーノのポップコーン。


ジェラール・ド・ネルヴァル(仏1808年〜1855年) "オーレリア或いは夢と人生" を読んだ。

ネルヴァルのロマン詩はね、象徴的に仄めかす情景が私にはあんまり難解だったから 先に小説でネルヴァルを知りましょうと手に取った。お気に入りの古本屋さんのお二階で・・・。

面白かったの!

文字面を追うと多分に不健康な精神錯乱的思考が垣間見える。けれども狂人と呼ばれた(と、プルーストが述べる)浪漫主義詩人の夢想は 何故だか大きな安定を感じた・・・。

幻影と恍惚の世界に陥りながら、他方で理性が絶たれないところを備えた落ち着き・・・。上手に表現できないけれど・・・例えばプルーストが神経症的に点の微細を連ねる危うさを表現しながら、点を積んで世紀の大作を造り上げる強靭さと安定を見せる風。

まだまだ消化できていないけど、ネルヴァルのロマネスクにちょっぴりだけ近づけた気持ち・・・

*重なりの量感



ザクロが好き

April 15, 2010

早い朝にお医者様へ行く日。


肌寒い宵にこっくりした色が恋しくなった。イースターに使ったガーネット色のキャンドルとお庭のお花。

ディゴワン・カップにブラックチェリー。フランスのティンには大好きな柘榴チョコレートをころころ・・・♪

柘榴って大好き。甘酸っぱくて形もうんとかわゆくて・・・
聖書にもよく登場して、大祭司様の祭服の刺繍も柘榴なのですネ。

お国や地域で物のイメージは異なっていて、植物は正反対の花言葉もあったりする。はじけて赤いものが流れ出る形態から縁起が悪いっていう地域がある一方で、同じ日本でも種が零れる実の開きかたは子孫繁栄のシンボルと喜ばれる土地もある。

モンテーニュ "エセー" では《スパルタ人は健康なときに葡萄酒を飲むことを嫌い、だから病気にかかったときに葡萄酒を飲ませる》記述がある。

他方アポリネールは《古い芳醇な葡萄酒は空き腹でないと飲めない》と詩に書く。

此の詩は "O Mieux O Pire"。そう、"やれ良いの やれ悪いの" の意。

スペインへの恋(2)グラナダの実



もう一度聞きたい

April 12, 2010

ベートーヴェン交響曲7番をルードルフ大公邸で初演した1813年(公開初演は同年ウイーン大学講堂)、2楽章のアンコールを求められたのでしたね。もう一度聞きたいって・・・。


バルザックを読んでいると其んな気持ちがする。終わらないで頂戴、もっと此の空気の中に居たい・・・って願う。最後のほうになればケチんぼになって、1行を2度ずつ読んで進みを遅くしてみる。

それでも終わっちゃうのね・・・

ゾラの集中力に感銘を受けて、スタンダールに少し苦心した後にバルザック短編4作を読んだ。

"グランド・ブルテーシュ綺譚" "復讐" "フランドルの基督" "海邊の悲劇" の4編が収録されています。

バルザック短編は長編とリズムが少し違ってるように感じるワ・・・。短編は和やかな文体に反してお話の進みは簡潔で、畳み掛けるような力強さも・・・。


"海辺の悲劇" は特に素晴らしかった。

訳者、水野亮(あきら)様の解説を引用致しますね。


《"海辺の悲劇" は単に奇談に終わらずに、もつと廣く人生と交渉を持つ一つの観念につながつてゐる。すなはちバルザックの短篇では、子殺しの事件に重點が置かれずに、もともと神の手にあるべき "裁きの権利" を、人間があやまつて行使した場合、その人間はどうなるかといふ問題の方に、作の中心點が据ゑられてゐるのである。》


心の内は書かれていない。自分の罪を悔やむ人の表情と行動だけ記される。心情を綴るよりも胸に迫る物語でした。もう一度聞きたい物語。

明日夜7時半、ピアジュリアンでお待ちしておりますネ・・・♪



クレイユのお花

February 14, 2010

クレイユのお花カップ♪

HBCM時代のものですヨ。


お花がむくむく大きすぎるのがダサ可愛くて大好き。折角のクレイユだのに此うとダサいのを選んじゃう? ってくらいの むくむく感。
うふふ、そこが良いんですヨ。

赤芽柳のぽわぽわも楽しげに映る。


大好きなディゴワンカップは、

此んな合わせ方してみましたよ。


レトロなNEWCORのふんわりな色使い、古いディゴワンに似合う気がするの・・・

このごろは、ちらしのご挨拶文を作ったり印刷をしたりと長く机作業をしていました。するとついついお菓子に手が伸びて・・・

自家製フィナンシェと自家製オレンジジャムのおやつなど。



ピンクのディゴワンカップ

February 05, 2010

くすんだピンク色はディゴワンのカップ・・・♪


お友達とのお茶会に、あまおう苺のケーキと組み合わせてみたかったの。何故ってほら、お花模様がカット苺に見えるんだもの。たっぷりサイズのカップにミルクティをなみなみと注ぐ。

大きなカップが小さく見える? ちらしの騒動で疲れた身体が大っきなケーキを欲したの・・・。いつもじゃあないのよ。今日だけヨ。

卵黄たっぷりで まったり卵色したババロワは自家製。お部屋が甘い香りで満たされる。幸せ・・・♪

お茶会はじまってすぐにアルス・アンティクアが話題に上った。パリのノートルダム大聖堂中心に展開した12〜13世紀フランス曲。名前しか知らなかったような事、たくさん教えていただけた。

私ね、お人に物を教わるの大好きなんです。アルス・アンティクアと同時に起こってきた世俗音楽のこと、中世絵画のこと・・・知らない芸術世界をどんどん広げてくれるお友達はとても貴重で大切な存在。

2時間ほどの間に本当に豊かな楽しさを貰った。ありがとう。



ホットチョコレートカップ

January 18, 2010

暖かい神戸だった昨日・・・。今朝はどんなお天気? まだ真っ暗ね。


お友達のお手焼きシナモンケーキはスパイスたっぷり。ほっこりしたディゴワンにミルクティを入れた休憩時間。歪んだ手打ち模様の銅トレイはセルフアンティーク。

時々問われるベージュのテーブルクロスのこと・・・。色がちがって見えるのは写真のせい? って仰る方々。ううん、似たのを6枚も置いてるんだワ。

色と大きさが微妙に違う。並べなければ判らないほど少しずつ。長年使い込んでくたっとした手触りで・・・右の写真の風にチェック模様に重ねる2枚使いが大好きよ。どんな布にもよく合うから、色んな場所でいつも2枚重ね。


**


前にご紹介したフランス・サンタマンカップを憶えてらっしゃるかしら・・・


メルスリーヒゲ様にお尋ねしたの・・・此れってティーカップじゃあないかも? って。形や大きさ、シードルカップのように見えませんか?

すると教えてくださった。シードルカップじゃあなくて、ホットチョコレートカップですって♪ フランスの冬を過ごす おとっときの飲み物には専用カップがあったのね。

ホットチョコレートはね、昔カトリックの断食を巡って論争になりました。厳しい修養をされる司祭様がたの断食・・・。けれどもホットチョコレートが飲まれる修道会もあったのよ。

《チョコレートは飲み物であり食べ物ではないから、断食のときに口にしても問題はない。》
そ、そう・・・? そうかしら(笑)

固体液体、滋養の有無、断食の意味など2世紀以上に及ぶ論争を巻き起こしました。でもね空腹と寒さを癒すホットチョコレート、断食期間には特別に美味しく感じたに違いありませんネ。



はじっこがオイシイお菓子

January 11, 2010

お医者様もレッスンもなかった昨日は、やっとチラシのゲラ作業を始めることができました。


レパートリー曲群など細かいチラシ・・・こんなの、とっても苦手なのよ。
うちやって おさらいをしたくなるけど我慢我慢。

目がちかちかする作業の間、何度も逃避のお茶休憩(笑)

具合良くアンリ・シャルパンティエさんのアソルティを頂いた。円いお箱って大好きヨ。食べ終わったらばコットンレースを仕舞うのに使おうっと。

こまごましたお茶道具はね、軍用アルマイト皿に揃えてあるの。年季がはいって黒く変色したガーリックプレスは、カルダモンの実を潰すのヨ。小さいグレーターは紅茶にお林檎やジンジャーを入れるときにネ!


シャビーな感じが大好きなピューターのお皿で・・・


パリのオペラ・チケットも壁にぶら下げようカナ・・・なんて考えながら。

近頃ヒットはね、メルスリーヒゲ様より頂いたお菓子なの。広島のTARUHOさんってお店なのよ。焼き菓子と籠と雑貨を扱ってらっしゃるとか。

バターのいい香りがして 果物たっぷり入ってて、家庭的なお味なの。そして何より はじっこが美味しいの!

パンやお菓子のはじっこって大好きよ。TARUHOさんのケーキ、型から盛り上がって はみ出したはじっこがオイシ! うふふ幸せ。


熱いレモネードがとってもよく合いました・・・♪

ひげ様ご馳走様です。



シュトーレン比べ

December 30, 2009

左 ちょっぴり高価なケーキ屋さんのシュトーレン。
右 お友達のオミヤ、カジュアルなパン屋さんのシュトーレン。
対決結果 右が圧勝・・・♪


一口頂いてすぐ好き! って思った。
荒削り。お味が整ってない。イースト臭いって仰るお方が居られそう。スパイスの香もムラだらけ・・・♪

此れって育つシュトーレン。翌日、翌々日と味変わりして馴染んでくタイプ。イーストが生きる余地がたくさん残されてる。


**


14才だったかな・・・今使ってるピアノを与えてもらうとき、父が繰り返しピアノ楽器のお話してくれました。

購入時が綺麗な音で 時と共にへたってゆく楽器は与えたくないと嫌ったわ。初め粗くても年が経つほど音が生きてくるものを探そう、って。

私は若すぎて薄い理解のまま、ただ聞いてた・・・。音に対する経験も浅く、楽器が育ち変わってゆく感じも測りかねてた。

それに父の興味は美しい芸術なんかじゃあなくて。フレームの強度や弦の張力kg重ばかりを言うから、実際に弾き比べてみるまでは内容の少しもわかんなかったのよ。

育つものに興味をもつ初めの一歩だったかしらね・・・。


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シュトーレンは育ったかって?

あのね、わかんない・・・
初日にみな食べてしまったもの。


**


30日は年末恒例、お仲間が送迎つき蟹すきにご招待くださる日・・・♪ 痛みが出てて迷ったけれど、いやしんぼに参ろうっと。
蟹さんのブローチ、木の実のネックレスに合わせて此んな感じ?



サンタマンのボウル

December 20, 2009

古いカフェオレのボウルを手に入れた。

ガサッと粗い肌合い。歪んだ色付け。


メルスリーヒゲ様ご推察によると おそらくはST.AMAND 1920年〜40年のもののよう・・・。バックスタンプがないので あくまでもご推量の範囲です。

たくさんの染み浮きや色付き、皹だってある。だのにテーブルに置くと馴染む・・・不思議なボウル。カルダモンをたっぷり入れた熱くて濃いダージリンがとっても似合う。

木のお匙はボウルより20年ほど年若い。幾度も洗ってFranceのロゴが消えかけてる。せんに祖父母のおうちからやってきたの。


もう一つのサンタマン。

うつ伏せに置くとラインが格好いいバックシャン。


メルスリーヒゲ様が神戸雑貨屋さんツアーにご出張の折に頂きました。1900年〜1930年のバックスタンプですって。

別のお方からの頂き物、サルグミンヌ皿を合わせているとお届け物・・・。
今度はカリフォルニアのLICAちゃまからシーズチョコレート
なんと32オンス(907グラム)の大きなお箱で・・・!

シーズはアメリカン・ホームメイド・スタイルで大好物♪ ザックザクのナッツ、たっぷりのキャラメル、アーモンドにマシュマロ・・・次は何が出てくるカナって楽しいの・・・♪ それでね、ついつい止められなくなっちゃうのヨ。

感激です。お友達の皆様、本当にどうもありがとう。



スパゲティ皿のチョコケーキ

December 03, 2009

症状悪化ですって。

お医者様にうんと叱られた。


レントゲンを撮ると病原場所が増えてた・・・
先回のレントゲンと見比べて 素人目にもはっきりわかった。

治療に専念してくださいって。怒ってらした。良い調子になったと思ってたのにナ。レントゲンの黒い影、とってもヤな感じだったワ・・・。

がっかりね。でもね心配ないですよ。しばらく大人しくしてれば きっとまた良くなるから。

気分が腐っちゃうときは甘いおやつに限るわネ! キッチンづきのサンルームでお茶準備。此れはネ、ちかごろ気に入ってるイカリさんのザッハ・トルテなの。ビターチョコがたくさんかかって 大きな塊のファミリーサイズ・・・♪

長さがあるトルテ、イタリアのスパゲティ皿に納まりましたよ。ブルーグリーンが可愛くて、お天気良い冬日のカジュアルなお皿。

お皿の模様と色で、楽譜の表紙色を思い出したワ。ムソルグスキー "展覧会の絵"。フランスでオーケストラと弾いた最初の曲。雑誌のように展覧会の絵の楽譜をめくりながら甘〜いザッハトルテね!


此処キッチンサンルームのカーテンはね・・・


古い紬など着なくなった4枚の着物を接ぎ合わせて仕立てているの。古びた布が洋風田舎家っぽく生き返ってくれました。
私も早く生き返りた〜い!

明日はブルゴーニュ君が楽しいお話をネ。



ジョルジュ・ブラックの形

November 06, 2009

プルルン・・・♪ タピオカのプディングを作った。
焼きしめたパウンドケーキには、自家製桃のコンポートと自家製梅のリキュール漬けをたっぷり。


カモノハシちゃんと水クラゲちゃんのご訪問。用意したお菓子にふわふわシフォンやカスタードタルトのオミヤも加わって・・・うふふ幸せなお茶時間。

おむかえしたテーブルに、朝に読んだ詩集があった。わら半紙の詩集なのよ。アポリネールの詩にジョルジュ・ブラックが挿絵をつけたページ・・・。

ざらざらした古紙印刷のせい? ブラック作品と一瞬わからずに、だから改めてよく眺めた。

僅か5フランほどで求めた古詩集。普段見るブラックとは違う茶色紙の上の白黒印刷。インクのかすれ、むら。それで一層 "形" が浮かび上がって見えた。

キュビズム絵画は私には難しくて・・・少しはわかり良い立体のキュビズム建築より遠くに感じてた。20世紀初頭に彼らが生んだ "形" は斬新すぎて革新的すぎて・・・

でもね、そうじゃなかった。ブラックの "形" のなんて活き活きと生命と躍動に満ちていることかしら。わら紙の上に生きてる絵。

アポリネールの形象詩に合わせて、初めてちょっぴり見えた気がした "形" というものの雄弁さ。



ディゴワンのカップ

November 02, 2009

昨夜は痛む時間が短かったのヨ!

お薬もよく効いてる。とってもいい予感・・・♪


こうと書いて翌日ぶり返すたび、嘘つき〜って言われちゃってるから止しましょっと(笑)

複雑な色合いのお花カップを探してたの。ずうっとせんから。大人っぽいのに可愛いディゴワンに巡り会った。一目見て、この子だわって嬉しくなった。何故ってね・・・


ほら・・・♪

こんなふうにセットするカップを探していたのだもの。


大きなお皿は古いSUNNY BROOK The Woodhaven Collection.
オーブンでも使えちゃうのよ。長い年月とても大切にしています。

葉っぱの描き方がDIGOINとお揃いみたいで嬉しくなった。
お皿にお肉を乗せて、カップにソースを入れても良いわネ。
マドレーヌを並べて、クリームのカップを添えても素敵。
なんてかわゆいカップでしょう・・・♪


木の棒つきドロップスはアメリカ "Tea Spoons" ってシリーズです。

かわゆいでしょう? ラベンダー&ハニーのお味ですよ。


一等上のコーヒー缶は大好きなフランスのMalongoネ! 国籍くちゃくちゃも気にしない ゆる〜いお茶の時間。



プルースト「ゲルマント公爵夫人」

October 26, 2009

加減が良くなってきたと昨日書いたばかりじゃあない?

夕方までは調子が良かった。


予兆なしに強い痛みが襲ってきて慌てちゃった・・・。取るもの取りあえず横になる。驚いたワ・・・心臓がぱくぱくするっくらい痛くても日曜は休診(涙) え〜ん

お薬を飲んで動けないままに男子フィギュアのロシア大会を観戦。この度は男子に注目です。エフゲニー・プルシェンコ、圧勝でしたネ。
好きだわ・・・プルシェンコ選手その人以上に圧勝をするお方の存在って大好きなの。

見入ってしまう魅力。リンクに入るなり4回転3回転を跳ぶ精神力や、審査員のほうへ詰めて演技をする大胆さや・・・内面の要素が身体から立ち昇るような鮮やかなお方ばかりを好きになる。

登場すると会場が熱く沸立って 演技前の集中に入ると静まり返る・・・そんな風なね、周囲を従わせちゃう濃いオーラの持ち主を拝見できると嬉しくなる。ああ強い! って心動かされることが私にとっては、ああ好き! と同義。


**


プルーストで葡萄のシーンがあったワ。"ゲルマント公爵夫人" の本文中・・・。

フランソワーズは口元の赤いワインとコーヒーの残りをぬぐうと、従僕に葡萄を勧められる。此処にあるような葡萄だったのかしら・・・?

プルーストはね、バイブルに等しいほどの宝箱。麗々しい絵画や書物ってどんなものがあるの? って知りたくなればプルーストに問うと素敵。索引を引くよりもたくさん、美々しい物たちが揃ってる。

プルーストが描くもの、なるったけ知りたいと思ってきた。
"ゲルマント公爵夫人" に登場する豊富な美物たちはネ・・・

主人公が観るラシーヌオペラ "フェードル"。ロマネスク様式の大聖堂。ブリューゲル絵画の顔。ワーグナーオペラ "トリスタン"。ガレのガラスのように雪の筋目が凍った窓。レンブラント絵画。

ヴィクトル・ユーゴーの才覚。ベートーヴェンが気に入った作品巻頭にロドルフ大公の名を記すサイン。ドレフュス擁護論と反論。ラマルティーヌとルソー。ベルナール・パリシーの陶器。

行を進むごと、限りなく増え続ける美品の数々を知ってゆく喜び。私の母校の一つラ・スコラ・カントリュムやオペラ座周辺も登場して・・・

プルーストが記す芸術は強さを宿すものたち・・・そしてやっぱり、ああ強い! って感動が、ああ好き! に変わるの・・・。



プルースト「花咲く乙女たち」

October 16, 2009

ティータイムに加わった1枚のお皿。アンティーク蚤の市の戦利品、象牙色のサルグミンヌ。


理想のお茶時間があるの・・・。マルセル・プルーストが頻繁にテーブル模様を描きます。"花咲く乙女たち" にはこんなお茶時間が著されてますよ。

食堂は "レンブラントの筆になるアジア寺院の内部のようにほの暗い" の。だから此のような照明に・・・幾つもの影がまばらに映る。

それから "つまみ菓子を盛ったお皿" も幾度でも出てくるわ。大概がこんな風なマドレーヌなど焼き菓子ネ。

ナフキンは "スワン家独特の小さな鼠色の麻の模様入り" で、"動かすことのできない整然たる体系をそなえたそんなテーブルの上の一団も、カントの必然の世界に似て、一つの最高の自由意志行為にかかっている" ですって・・・

うふふ、素敵〜・・・♪ スワン家の食卓の足元にも及ばないけれど、自己満足全開で書物の世界を満喫するのよ(笑)

1枚のサルグミンヌは、花咲く乙女たちのジルベルトが案内する食堂にちょっぴり近づけてくれるカナ。

明日はブルゴーニュ君がコイビート君のお話をします。



可愛いの決め手

October 11, 2009

可愛いワって思わず手に取ってしまう布。好むのは似通ってるの。


つい欲しくなっちゃう決め手はね、ちょっと見るとボーダーでよく見ると一つ一つお花の刺繍になってる布。模様の中に可愛いが隠れてるの。

セルフブロカント布でこしらえたキッチンクロスはお気に入りなのです・・・。

ダイニングルームのティーマットはチョコレート色に揃えますよ。
アンティークレースを縫いつけたり革のお花をつけてみたり・・・


秋らしいお茶の時間にしたくなる季節ですね。



プルースト「見出された時」

October 02, 2009

吐き続けの2晩目。よろよろになっちゃったワ。
でもね、嬉しいことがあったのよ。


朝起きるととっても喉が痛い・・・♪ 病気の発熱じゃあなくてただの風邪なんだわって喜びました。基礎疾患があると風邪も重く出るので判かんなかったの。
何はともあれ風邪と知って安心だこと。

熱のときオーデコロンで摩擦をして休むと良いと知ったのはモーリヤックでだったかしら。真似てみたくなっちゃった。


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秋口にはカフェ・オ・レ色のお茶時間が恋しくなる。紅茶味のクリーム、バタービスケット。秋の色の味がする。

失われた時を求めて最終巻 "見出された時" のカフェ・オ・レのシーン。

《早朝のミルク・コーヒーの味から、われわれはあの晴朗な白 -- 凝固乳かと見える、縮んだクリーム状の白磁の茶碗で、ミルク・コーヒーを飲んでいるとき、おぼろに明け初める薄明かりのなかで、かつてしばしばわれわれに微笑みかけたあの晴朗な白 -- にたいする、定かならぬ希望をとりかえすのだ。一時間はただの一時間ではない。それは香りや、物の音や、目論見や、風土などでいっぱいになっている甕(かめ)なのだ。》

                                                  (井上究一郎様・淀野隆三様訳)


口元に当たる温度に、取手の感触に、味と香りに想起するものを追うお茶時間。消化できそうなもの、なるべくたくさん摂り込んで早く体力つけましょ。 



キッチンの見せたくない物(2)円いの四角いの

September 15, 2009

キッチンのお悩みときどき伺うの。


一等多いお悩みは、形や大きさががまちまちな物の収納ですよね。キッチンには仕分けが難しい物がいっぱいです。

円いトレイと四角いトレイ、ひと所に仕舞いたくても微妙に重ねられなかったり。ケーキ型も、カッティングボードも、トリペットも円いのと四角いのが・・・。

落とし蓋もつまみが重なりの邪魔をして微妙なポジションね。籠だって平たいのや太ったの、取手つきのも・・・

拙宅のこまごましたもの・・・写真左からティッシュケースでしょう、ジャム瓶蓋の取り置きでしょう、ゼリー型やモールドでしょう。重なりの悪いものはね、浅い籠ごとこんな棚に入れているの・・・


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堅固な樫の棚は鉄のように重く丈夫で、高さは私の腰ほどもありません。だから上は作業台ネ。これって画材棚なの。クロッキー帳やキャンバスを納めるためにと明治時代に親族が注文したのでした。

1段ずつが低くって奥行きは広い・・・キャンバスボードを数枚ずつ重ねたのでしょうね。持ち主が亡くなって昭和に拙宅のキッチンへとやってきたの。

100歳になる棚、お茶の時間の不揃いな物たちを受け持って いい表情で居てくれます。



キッチンの見せたくない物(1)シンク

September 11, 2009

サンルームの記事を受けてお友達がちょっぴり変わったリクエスト。
"普通大っぴらに見せたくないようなキッチンの物を大っぴらに見せてほしいナ。"


どんな物かしらね・・・数十年経たシンクなどかしら?

イギリス製Tropicのとても古いランタンは、お茶と一緒にお庭持ち出し用。風が吹いても消えないからと5,60年も愛用されてる品です。

コーヒーを入れた大きいガラス瓶、駄菓子屋さんにあったような形でしょう? いつの物かわかんないくらい古い日本製。

カッティングボードはパリへお引越ししてすぐ生活に必要で買ったもの。今はパンとお菓子用。学生のときはね、これ1つでお肉からお野菜から何でもまかなっていました。

台拭きはね、使い古しのタオルを縫うのです。だから大きさも厚さもまちまちなの。お水に通されていたタオルはたくさん吸水して使い良いの。台拭きになってからも漂白除菌をしながら随分使っていますよ。

明日はブルゴーニュ君ネ。



タイルのトリベット

September 04, 2009

イタリアアンティーク、2枚の大きなタイル。

表面にはたくさんの貫入。


拙宅にやってきたのは1950年代。初めはお庭に飾られて、私が生まれて今のおうちにお引越し。割れずにちゃんとついてきてくれた。

それからも様々に使われた。水槽の蓋になったり、ワンコのランチョンマットになったりして。表面が脆くなり、余生をお部屋で静かに過ごすことになった10年前。新しいお仕事はキッチンのトリベット。

今日もポットを乗せて思い出語りをしています。
昔 水槽のザリガニが飛び出したがってね、私たちが押えていましたよって。 




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