Le verreU



エトルリアの壺

April 24, 2010

昨夜はコンサートにお越しくださって、どうもありがとうございました。


聞いてくださったお客様、暖かいムードを作ってくださった実行委員会の方々、とってもおりこうさんで じっと耳を傾けてくれた小さな女の子ちゃん達・・・。お陰様で私自身もとても楽しい雰囲気を味わうことができました。

終演あとは実行委員会の方々ととっても楽しく打ちあげをして、帰ればベッドで開いたメリメ短編。コンサートを終えた日はゆったり夜更かしして良いことにしているのです・・・♪

ロマン主義ネルヴァルのあとにはフランス写実主義が読みたくて・・・。
ソシエテ・ナショナル・リーヴル・イリュストレ版、オーギュスト・ルルー(Auguste LEROUX)の挿絵がとっても素敵な "エトルリアの壺"。

昨夜演奏したショパンと同時期の文学を楽しんだ。


今朝目を覚ますとガラス花瓶のなか、小さなでき事が起こってた。


蕾を挿していたところ、一晩でお花が開いて花瓶の中がぎゅうぎゅうになってたのヨ。花びらの押しっ競、生命の証を見るのは楽しいことネ・・・。

明日はブルゴーニュ君のブログですヨ。



ファーストキッスの相手

April 21, 2010

震災で割れ残った古ガラス。自家製ブラックベリー・ゼリーを楽しむ。


ほんのたまにファーストキッスのお相手は? って問われる。なんとお答えできましょうかって困惑する・・・

皆様はどんなお相手とでしたか? 私は・・・たくさん兼ね備えた素敵な男性に心惹かれること、少なかったみたい。

足りないものに飢えたお人に対して つい助けてあげなくっちゃ! って気持ちを持ってしまったのよ。ファーストキッスも其んなお相手。


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蛙の王子様の童話を読んだの。王子様が蛙の姿に変えられ苦しんでて・・・。キッスを貰えたらば人間に戻れるのでした。

近くにあまり綺麗じゃない水溜りのようなお池があった。蛙さんが卵を産みに来る処でした。お出掛けしてって、蛙さんを捕まえて・・・ 片端からキッスをしたんだわ。

人間の姿に戻してあげなくっちゃ! 助けてあげなくっちゃって一生懸命でした。お馬鹿な子供に蛙さんは迷惑だったことでしょうネ・・・

幾匹か連れ帰ってとても大切に育ててました。そうして気がついた。
もしも蛙さんが王子様になったらば私は興味を失うでしょうって。
好きなのは王子様じゃなくって蛙さんのほうだわって。

王子様も仮の姿の蛙さんも中身は同じと思えなかった。
蛙さんは王子様として当たり前に得た事が自分の力じゃなかったと知った分、素敵になったんじゃないカナ・・・。


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23日は松方ホワイエコンサートです・・・♪
神戸新聞松方ホールチケットオフィス Tel 078-362-7191



クリスマスローズとクロス

April 20, 2010

受難節に咲くキリストの花クリスマスローズ。

ガラスとクロスがよく似合う。


イースターを過ぎてから切花にしてクロスに添えた。

痛みがとても強くって飲み薬が待ちきれないくらいな日だったワ。貰ったばかりの処方箋、薬剤科窓口にグイグイ押し付けながらお願いした。お願い急いで! 今すぐ飲むからお水も頂戴って。

薬剤師さんがたが慌てて飲ませてくださったあと、突然に脚の力が抜けてしまった。爪先からさっと血の気が退くような おかしな感覚。あとにはベッドに寝かされながら私は歯噛みした。

"これじゃあ、おさらいできないじゃない!"


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前日も前々日も痛さでよく眠れなかったから、少ない量の薬剤が大きく出てしまったみたい。

難治の骨髄炎なんてかかりながら、本当のところあまり気にはなってない・・・。気にかかるのは、おさらい時間をどのように割くかばかり。診療のあと いかにして早くピアノにありつくかばかりを画策する。

もしもピアノがなかったら、病気に心配性になってたかもしれないワ。
大好きでとっても大切な存在は大きな力なのね。


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23日夜7時は、松方ホワイエコンサート。

どうぞお出ましくださいね。


〜落合桜 ルーヴル宮の舞踏会〜


日時:    4月23日(金) 午後6時半開場 7時開演
  
  前売り1200円 当日1500円
  神戸新聞松方ホール・ホワイエ
      Tel 078-362-7191
      JR神戸駅、地下鉄ハーバーランド駅より徒歩5分

チケット取扱い:
  神戸新聞松方ホールチケットオフィス
      Tel 078-362-7191
  兵庫県子ども文化振興協会
      Tel 078-361-1152
  
主催:
   神戸新聞社、神戸新聞文化財団、ホワイエコンサート実行委員会
協賛: 
   UCC上島珈琲株式会社
協力:
   神戸コンサート協会、兵庫県子ども文化振興協会



《第一部》

 ショパン    ワルツNo.13、No.10、No.8
          ポロネーズNo.2
          スケルツォNo.2

 ピアソラ    ボンソワール
          ナイトクラブ1960

《第二部》

 ドビュッシー   デルフォイの舞姫
            月光のふりそそぐテラス

 ガーシュイン   ラプソディー・イン・ブルー



白いクロス

April 11, 2010

4日も痛みが退いてて 助かったワって喜んだ。

矢先に急な炎症・・・もぅ・・・


教会訪問で求めたりお祝いに頂いたり、いつの間にか増えてるクロス。
一どきにお外に出していないから、取替え待ちのクロスたちは古ガラスに仕舞ってた。

お花を添えたままと気付いて慌てた四旬節。教会では祭壇のお花をなしにする時期・・・仕舞ってるクロスをお花で飾るのは間違ってはいないでしょうかって問うてみた。

そうして教えていただいた。荒野の40日間、飾りは復活祭まで待つのが望ましいかもって。

失敗・・・急いでお花を除ける。復活祭に再び飾り入れて・・・。
そして反省しました・・・


インテリア好きだったりするから

綺麗を理由にほかにも失敗を犯していそう・・・


物知らずを改めましょうとバイブル文化の書を読む。

フランス・ドミニコ会のCerf出版。とても緻密で面白い。差込み写真に使われる資料もパリ国立図書館やルーヴル美術館所蔵のものが並んでて楽しい。

つくづく・・・今頃になって知ることが多すぎる。
反省が多い日曜日。

明後日4月13日はピアジュリで楽しい気分になりましょうネ!



南フランスの大皿

April 05, 2010

濃紺って色が此んなにも明るいイメージを宿すのは、光溢れる南フランスから来た器だから?


お皿の元の用途はわからない。重い器を船で持ち帰った曽祖父は亡くなっていて聞けなかったワ。

壺の受け皿だったの? それとも作業皿? 食材を置くためなら個人宅用じゃあなかったかもしれないの。直径39cmのお皿は お料理を乗せ運ぶには重すぎる。

事あるごとに大きい物が好きと書いてきた・・・田舎者なんだワ。お馬鹿さんなほどに大きな器もやっぱり大好き!

厚い焼き。たっぷり感・・・! 明るく豊かな表情。
ボトルと一緒にグラスを並べ置いたりする。光を吸い込んだ器は、ガラスと相性が良いみたい・・・

曇り空の朝、明るい土地が恋しくてお皿の上のグラスを並べ替えてみた。

*重なりの量感
*大きなキャラフ
*エミール・ゾラの家



香水瓶

April 03, 2010

しゃくなげ、白薔薇、ジャスミン、

ノルマンディーの林檎の木、

小枝の垂下、薫るヘリオトロープ。


プルースト失われた時を求めて終編 "見出された時" に登場する花々。香る花露を香水瓶に閉じ込めたくなる。

美しい装いもたくさん出てくるワ・・・♪ 踊り子のような紗のお洋服、量感あるビロードドレス、髪を結い、赤い靴を履き、オレンジエードを飲んでプチフールをつまむ女性たち。

先日のジュール・ルージュロンの世界のようね・・・

香水瓶に詰めたいの、香りだけじゃあない。香りが想起させる麗々しい世界を小さな瓶に入れたくなる。

香りの小瓶が好きな人は、香りある世界が好きなのカナ・・・

*プルースト "見出された時"
*        "花咲く乙女たち"
*        "ゲルマント公爵夫人"



ヒヤシンスの香り

March 16, 2010

暖かい日と冷たい雨が交互にきますね。

ショパンの音楽の中に居るみたい。


甘いメロディーと激した音の嵐がかわるがわる・・・

今年最後のヒヤシンスの香り。古ガラスから放たれる高い香り。ドライになればより色鮮やかな花びら、瓶に詰めようかな。

骨髄炎って、患部に麻酔をしても効きにくいのですって。お二人のお医者様にそうと脅されて半ば諦めて臨んだ治療、思ったより楽でしたよ。

お医者様では何もせずにお任せするのですし・・・ お医者様と看護士さん同士がお話しなさる患部の様子、ちょっとドキドキな気分で聞いてただけ。

痛み止めをしっかり入れてよく眠れた。麻酔でうんと気持ちが悪い1日を過ごすだけで済みました。


すっかりアルコールを飛ばした

シャンパンミルクゼリー。


此んな緩いものから食べはじめ。あとはね、スープでしょ、プリンでしょ、圧力かけたシチューも大丈夫カナ・・・。タピオカにアイスクリーム、お野菜のムースも!



大きなキャラフ

March 12, 2010

大きい物が好き。

たぶんね、田舎者なんです。


大小あれば癖のように大を選ぶ。

ブロカントのオーバルプレートはワインボトルも楽々受け止めてくれるサイズ。長さは51cm。重量ある表情。

オードゥーヴルやグラスを並べてセルフサービスに使うと楽しい。


キャラフもつい大きいのに手が伸びる。


高さ28cm、底の直径11cm。厚ガラス。

小さく細く繊細なのって素敵だのに・・・田舎感覚には物足りなく感じ、やっぱり "大" を手にする。感覚に合ったフランスのキャラフ。


バックスタンプも普通のより線が太い。


フランスの物は繊細な品が多いでしょう? とドイツのお人からもアメリカのお人からも問われたりする。

フランスに手が込んだ品は多いワ。けれど繊細って見方は一面に過ぎないって答える。

物を作るl'ideeの多様を繊細と指すかもしれない。其れは状態の表現。特性を繊細と示す場合は褒める言葉になると限らない。

繊細な "状態" を見せることができるものの "特性" は、fin、delicatの繊細と異なると思うの・・・。

特性はきっとね、繊細な物作り作業を支える力じゃあないかしら。其の部分を直接に感じる大きい物に惹かれる。



柔らかなグラス

March 09, 2010

先週より痛みが引いて楽になった。
この隙に猛練習と楽しみを詰め込んじゃいましょ。


ちょこっと覗いた食材屋さん・・・お店へ入ると、新聞で見ましたよ! ってお声がけ頂く。

応援を頂くと、もっと練習を頑張ろうって思う。練習に忙しく過ごしていつもの如くに紙面は見ぬまま過ぎてしまう・・・。

代わりに良き時代の "新しいこと" はうんと読んでる。ペリアスとメリザンド初演の記事は1902年。100年以上前、オペラコミック大ニュース。

1日にたくさんの時間、此の時期の音楽に身を浸しているのに飽き足らず お部屋も読書もベルエポック漬けですよ・・・♪

麗しの舞台写真に添えたのは大好きなラナンキュラス、アネモネ、ストック・・・。お花を受け止めるヴァーズはね、シテ島の小さなお店で見つけたの。

手作りの歪みがつくる陰。柔らかなガラス。



ガーシュインのウイスキー

March 07, 2010

古い無骨なウイスキーグラス。

オールドファッションとタンブラー。


高低のセットでグァバジュースを飲む。
ウイスキーのグラスを見るとガーシュインとヘミングウエイのパリを思うのよ・・・

お酒のエピソードがお山ほどもあると言えばヘミングウエイですね。ヘミングウエイがパリを闊歩した時代、同じ街に滞在していたガーシュイン。お2人ともがパリのアメリカ人・・・

19世紀末に起きた葡萄の不作もきっかけとなってフランスで消費量が増えたスコッチウイスキー。ウイスキーを飲む習慣を得たのちにパリを中心に流れ込んだアメリカ文化としてのウイスキー。

ヘミングウエイもオテルリッツでウイスキーサワーを飲んでましたネ・・・
ガーシュインだって単身訪れたパリで、モンパルナスの灯の元ウイスキーを飲んでいなかった?


ジュースじゃ気分もでないけど

お供はリヨン風ソーセージ。


オリーヴとトマトを混ぜ込んで 歯応え良くぶ厚くカットしてあるの・・・♪

お髭の文豪と、いい男風をふかした様子の若き作曲家・・・お2人のことを考えたグラスの中。

*ガーシュイン "ラプソディー・イン・ブルー"
*アメリカン



赤いクロス

March 06, 2010

アネモネが次々に咲く。

お花にあわせて赤いクロスを使う。


ガラスフュージングの大きなクロス。

お医者様へ行かない日、先生がわざわざお電話くだすった。
点滴あとの変化を問われた。

菌を殺すお薬のお陰、痛みは少し減った。裸足で歩けば響かない。靴を履くのはちょっと・・・。炎症はまだまだ残る。

何をきっかけに痛み出すか自分でもちっともわかんないから困るのよ。でもね、ピアノを弾くのは平っちゃら。ピアノの前でびっくりなくらいに元気ですよ。

今年はソロにドビュッシーを選んだから、デュオではラヴェルも弾きたいナ・・・。ラヴェルのガラス質の音のお話をしてたの、クロスを見て思い出した。

お名前もついちゃった、"デュオ・ババール"
7月7日七夕にピアジュリでお披露目です・・・♪



ラヴェルのころころ

February 27, 2010

シャン・・・シャン・・・

高音を響かせそうなクリスタルガラス。


薄いガラスの透明な音はラヴェルの音楽を彷彿とさせる。

印象に残ったお仲間の言葉を思い出した。クールに振舞っても見えてしまうラヴェルの優しさが好きって・・・

本当ね。私はねクープランの墓を特にそうと感じる。会話を思い出しながらホワイトチョコレートをころころ転がし入れる。

クールなクリスタルガラスの中、ラヴェルの優しいころころ。


**


3日間骨髄の痛みが移った。今までなかったところが痛みはじめた。
そして座薬も効かない強い痛みに変わった。
でも気分は変わらず元気なのね・・・此れが一等問題なんだワ(溜息)

明日はブルゴーニュ君ネ。



デュラレックスとラムネ

February 08, 2010

自動車の運転、できないのよ。

免許だってもってない。助手席専門ネ。


数ヶ月は自動車に乗れなかったの。揺れが大きく思えるバスのほうが平気。何故だか自動車の振動がものすごく骨に堪えてた。

1月からは自動車の振動を受けても痛みが強くならなくなった。少しずつ普通の生活に戻れそう。

週末急に再発した炎症が引いたらば 様子をみてみましょ。


**


古いデュラレックスの中、レゴブロックのようでしょう?
キャンディ・ブロックっていうラムネ菓子ですヨ。

本物のレゴのように組み立てられて楽しいの・・・♪ 硬いラムネの突起と窪みを合わせてパチンと嵌めこめるんです。


甘酸っぱいアブリコのコンポートも

おいしくできあがりました。


お外はうんと寒いから、グラスの中は春の色で楽しみましょ。



ホットウイスキーグラス

January 21, 2010

お庭の水道が凍るほどに寒かった日も、紫陽花は花芽を持ち、薔薇は葉を増やしてた。


イーヨーのお山から届いた今年最後の柚子を絞って熱いお湯で割る。蜂蜜たっぷりネ。

どうして急にまた骨が腫れたの? って思っていたら風邪だった。風邪ウイルスが余分に入ったせいで、普段の抗生剤が効かなくなってたよう。2日が過ぎてだいぶ楽。

ホットウイスキーグラスはセルフブロカントで取っ手が少し歪になってる。繊細じゃない耐熱ガラスが何故か好き。働き者の表情してる。スタイルもよろしくなくてダサ可愛いの・・・♪

冬の黄色って良いナ。いつのかわかんないくらい古い七宝皿も ガラス質の釉薬。



マーガレットのボンボンケース

November 29, 2009

雨に打たれて香気を放ったラヴェンダー。

濡れそぼり ふっくら開いた金魚草。


生きた香りをガラスのボンボンケースに閉じ込める。ドビュッシー・プレリュードと一緒に・・・。エンボスが可愛い ほんのりサーモンピンクのガラス、音だって一緒に閉じ込められる気がするワ。

ボンボンケースって大好きよ。ルネ・ラリックのこと好きになった初期に魅せられたの。

写真のとは似ても似つかないルネ・ラリックのボンボンケースはね、マーガレットのフリーズ(絵様帯)が成型されてた・・・。空気に溶けてゆきそうなシール・ペルデュは なに色と表せないほど柔らかで、ほんのり茶味ほんのりピンク。

ガラスと見えないほどの たおやかさ。溜息を集めて作ったような高さ13cmの小さなケース。胴と蓋はお揃いにマーガレットがドゥミ・レリーフで刻まれて・・・

1920年6月18日考案、ただ1点だけ製作したモデルでした。
大気との境目を見まごうてしまうようなラリック作品にひき寄せられるの、ドビュッシー世界に似てるからカナ・・・

ギョーム・ジャノーは1931年ルネ・ラリックを讃えて素敵な言葉を残しましたよ。

《厚くて不透明な物質でできているとは信じ難い。そのガラスは雲のかなたの天空、極地の夜の凍った吐息から作られているようにさえ思える。》

痛さで目覚め、頓服を飲んだ朝に。



ルネ・ラリックのフレーム

November 18, 2009

抗生剤を1日止めてみた。

途端の炎症。判断し難くちょっと迷った。


お薬で今以上に免疫が落ちるのは嫌。此のままじゃあ身体がつらすぎるもの。どこから、なにから治すのが先決? って考えた。自分の力に頼りたいな。免疫を上げるのが一番かなって・・・。

痛み止めだけで2日目を過ごしてみた。夕刻に自然に痛みが退いた。嬉しいっ。ちょっといい気になる(笑) 定まらないから症状がどう出るかわからないけれど、あと半日昨日と同じに試して様子をみましょう。


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ラリックのお話の続きネ。

ラリックが装飾を開始したのは1886年、26才の時でした。金銀をはじめとした金具装身具や装飾もたくさん手掛けたの。

大統領官邸やノルマンディー号など建築素材にガラスを用いたことでお名を馳せたあとも、ガラス周りのしなやかな金属細工が素晴らしいと思うの。礼拝堂の祭壇や家具部品・・・ガラスを囲むフレームがとっても好き。

写真はね、名もない鏡なの。お化粧台で毎日使う品。古いし、蓋も閉まりにくくなってるワ。

品格はラリックに遠い物だけど、女性的でどこか東洋の香りがするフレームを見つけると つい思い出しちゃう。ラリックのお陰で金属フレーム装飾が大好きになったの。


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中身がなくなっても大事に取っておきたくなる口紅も、ほら・・・♪


こんな場所に こんなに可愛い装飾を作ってくれたの? って愛しくなっちゃうのです。



クマさんとパシャバフチェ

November 09, 2009

楽しみにしてたバザーもゆけなかった・・・。

前日までもめていたワ。


御ミサとバザー両方の長い時間は無理だから、バザーだけに少し参加しましょうかしらって・・・うふふ不真面目。御ミサよりバザー優先なんて大きな声じゃ言えないの。

結局熱は少しも下がらず諦めた。熱と連動して痛みも続く。がっかりだワ。

でもネ! がっかり気分の朝、お玄関にこんな可愛いクマさんたちが届いてたら? 美味しいお手製カスタードクリームと一緒にカステイラのクマさんがたくさん整列してるお箱を見つけたら?

あ〜ん可愛すぎる。
バザー・・・諦められる。

チャイのグラスはトルコのPasabahce (パシャバフチェ)。お澄ましシーンにも登場できる金彩だけど、ダサ可愛く使うのが好き。小振りでむっくりした形。ソーサーも立ち上がりが大きくて どこかユーモラス。

クマさんに似合ってると思うの・・・。



ルネ・ラリックの装飾

November 08, 2009

大きなダイヤモンドは苦手。似合わないし・・・それに私、石とお話できないの。ぽつんぽつんと小さなカットダイヤを嵌め込んだようなお作は好き。細工職人さんの気持ちとはお話ができるから。


ルネ・ラリックが香水のラベルやボトルを手掛けた時期から少し遡った頃・・・。1886年以来初期の活動は宝飾製作でした。

上流社会では此れまで石の種類や希少性が問われるアクセサリーが主流でした。ラリックは大きな貴石を下げるアクセサリー感と様式を確実に変化させたのですね。

素材の品質に偏っていた時代、石の値より創造性を宝飾世界の中心においたのでした。装身具に造形の芸術を取り入れたお品は 人々の驚きを呼んだことでしょう。

ルネ・ラリックはその芸術性に高い評価を受け、パリ万博の1900年にはアクセサリーの立役者として揺ぎ無い地位と名声を確立するのです。

"ルネ・ラリック様式" とまで呼び指されるようになったアクセサリーは、匂いたつ香気に満ちています。


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バッタンの日から幾日も続く熱にもう飽きちゃった。熱、早くどこかへ行って頂戴。



ガラスのラベル

November 04, 2009

コンパクトは口紅を挿入するタイプの古いスタイル。

筆記体の社名、頭文字など様々なロゴ。


コティーの歴史の変遷を物語ってますね。

ルネ・ラリックのお話の続きネ。ラリックは1908年、当時香水商だったコティーの創始者フランソワ・コティーに出会います。"レ・フルール" ってお名前の香水ラベルの注文を受けるの。

古いラベルってかわゆいですよネ。字体にも模様にも時代を感じて・・・
ラリックはレ・フルールに紙ラベルのデザインをしませんでした。薄ガラスのプレートをラベルにと作ったのよ。なんて麗しい着想かしら・・・。

その頃ラリックはヌーヴォー宝飾の第一人者としてお名を確立していました。クレール・フォンテーヌの個人工房で宝飾製作をしていたの。中ではアクセサリーに使うガラスパーツが作られて・・・

だからガラスラベルって、ラリックにとっては自然な発想だったのかもしれませんね。発売すぐから非常な評判を得て、ガラスの香水ボトル製作にも乗り出すことになるのです・・・

"レ・フルール" に続いて有名な "シクラメン" "アンバーアンティック" など次々に香水ボトルの製作が始まり、ルネ・ラリックをガラス作家へと導いてゆくのでした。

コティーのご趣味も大変なものですね。中流社会にも広まり始めた香水を 芸術作家さんのボトルに詰めて売り出す実験的なお考え。今私たちが美しい香水たちを簡単に手にすることができるのも、フランソワ・コティーとルネ・ラリックの素晴らしいコンビネーションが大きく貢献しているようだもの・・・。

だからコティーはちょっと特別・・・♪ お化粧台まわりに夢を与えてくれた彼らのこと、とても尊敬しているんです。

明日は事件の背景・・・ファンタジーのお話にしましょう。



ラザロのグラス

October 28, 2009

アンティークのカットガラスに秋のお花ホトトギスを活ける。

葡萄酒色の色硝子。幾つも面を持っているのにすっきりした佇まい。


ガレがボードレールの詩を刻印したトリステスほかのもう一体のこと、思い出す。

香水瓶の形をした1900年の花瓶。刻印は "悪の華" 作中の抜粋。
《Parfois on trouve un vieux flacon qui se souvient
時々思い出の詰まった香水の瓶が見つかる。》

お作と同年にパリ万博でシャルル・ルボー氏が買い付けたのでした。

ボードレール "香水の瓶" はね、冒頭も素敵。


《どんな物質でも浸透する強い匂ひがあるものだ。
どうやら硝子にさへそれは滲み込むらしい。》
                             (堀口大學様訳)


この詩は良い香りを描いたものとは言えなくて・・・葡萄酒色のグラスのように多面。
煤け埃にまみれた香水瓶が、持ち主を心に甦えらせる様をうたう。
ラザロ(ヨハネ伝)の屍臭が、生に結びつく様をうたう。

反駁するボードレール。彼の生を生きるさま。彼が詩に用る "毒薬" のワードは毒を制する如くに使われる。


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無色でつるつる薄いグラスは白々した繕いを感じて・・・。選びに選んだ色硝子。複雑な面の重なりは、グラスが望んだ光だけを通すよう。



ヴィンテージ・パイレックス

October 25, 2009

外出後8日続いた熱が下がり、あとにはどんどん加減が良くなってるみたい・・・♪ 鎮痛薬さえ飲めば痛みも少ない。


玉葱、林檎、人参、ハム、卵、胡瓜。具がたっぷりのポテトサラダをたくさん作った。

お片付けはまだ。CDはショパンソナタも2楽章途中。ポテトサラダを小分けする大小のパイレックス容器。蓋を取ればそのまま食卓に乗せられる、縁が可愛いヴィンテージガラス。

気持ち良い光。大好きなブロカントのカットグラスに100%のスパークリングアップルを注ぐ。顔の下半分、病気の麻痺で感覚がないから炭酸は全然感じない・・・

動かせるけれど触れた感覚などがないのヨ。いやあね。
顔を洗うとするでしょう? 洗う手には顔を感じるのに、顔には手を感じないの。すると不思議・・・上手く洗えないのヨ。

手の感覚だけで顔を洗ってると思ってた。でも違ってたのね。顔の感覚でも手の位置を判断していたのねってわかったのよ。

アップルサイダーは Bon appele tite。パリ15区で製造してるんですって。お林檎の味が爽やかなビタミンC入りネ。

ほら、キッチンクロスにもお林檎の模様が・・・
明るい秋の朝に。



ラリックのドゥミ・レリーフ

October 21, 2009

エミール・ガレとルネ・ラリックは、時代を共にしながら大きく異なる芸術家さんだと思います。


森を愛し植物学を綿密に研究して、現れるお作は有機的で時にアヴァンギャルドだったガレ。次々に技法を開発し工業生産の第一人者でありながら、お作は泡の柔らかさをもっていたラリック・・・。

どちらも本当に素晴らしくて・・・彼らを生み出した時代ごと愛してるの。

ルネ・ラリックは女性装身具で大きな名声を得たあと、様々な装飾分野に乗り出します。花瓶やグラス、お化粧周りの小物は大変有名ですね。

1920年代前半の作品は国を渡った個人蔵のものが多いように見受け (個人の印象です。他年の現存作品とのパーセンテージ比較は致さはぬまま) 一度にたくさんのお作を目にすることは少ないけれど、乙女心をくすぐるお品がいっぱいだわ・・・♪

無色不透明ガラスにドゥミ・レリーフ (半浮かし彫り) のシール・ペルデュ (蝋型鋳造) で作られた品々が一等好き・・・。

雨の日の窓ガラスを見るような・・・、朝空が映る湖を見るような・・・、
けぶるように淡く密やかで。

思い出しちゃったヴェルレーヌの詩。


《沈む日》
           
                ポール・ヴェルレーヌ
            堀口大學様訳

たよりないうす明り
沈む日の
メランコリヤを
野にそそぐ。
メランコリヤの
歌ゆるく
沈む日に
われを忘れる
わがこころ
うちゆする。
砂浜に
沈む日もさながらの
不可思議の夢
紅(くれない)の幽霊となり
絶えまなくうちつづく
うちつづく
大いなる沈む日に似て
砂浜に。


幽玄でアンバランスなものに目を眩まされるような感覚。溶けてゆきそうで、物質の境目がなくなってゆきそうな・・・

ルネ・ラリックのドゥミ・レリーフには詩や音楽が閉じ込めてあるように思えるの。



ガレの引用文

October 18, 2009

"エミール・ガレ硝子の魔術師" を読みかける。

先日の続きネ。


ガレのグラス作品に素敵なシリーズがあるの。エマイユ彩と金彩のシリーズグラス7点・・・。そこにね "往年(すぎしひ)の貴婦人たちのバラード" ってフランソワ・ヴィヨンの詩が刻銘されているのです。

ヴィヨンは15世紀最大の詩人と呼ばれます。せんに古いスペルの表現をつっかえながら読んだのはガレをもっと知りたかったから・・・。

"百合のごとかんばせ白く海妖の 声もて歌いし太妃ブランシュ" "ローマの麗人(あでびと) フロラはありや" など7つの詩句で括られています。(日本語タイトル佐藤輝夫様訳)

此の作品を所持していたのが名高いコレクター、シャルル・ルボー。ガレがルボー氏のために製作した小瓶はあまりにも有名ですね。1900年パリ万博出品のボトルモデル (1884年モデル製作。以降複数作品が存在します) はコレクターさん達を熱狂させました。

アシッドとエマイユ彩の淡いグリーン。底は金属箔のアンクリュジオン。前面にチョコレート色で こう書かれています。

《Nulle ame en ce moment n'a droit d'etre mechante》
(今この時には、いかなる魂も邪しまなる権利なし)

エミール・ガレらしい引用文ですね。フランス・ランドックの作家アルフォンス・ドーデ作 "風車小屋便り" に記されている文句です。

ガレが用いる詩句が大好きです。ボードレールへ気持ちを込めた詩も、前述ヴィヨンの美しい表現の引用も、此のドーデも・・・

彼が引いてくる言葉には無垢で清らな想いを感じませんか・・・。



ボタニスト・ガレ

October 12, 2009

博物学者シャルル・フランソワ・ギバルのお名は お耳おぼえないかもしれません。

エミール・ガレのお爺様と申せば通るのじゃないかしら・・・


後にガレが世に送り出した植物学の数々の論文・・・きっかけは植物学協会に属していらっしたお爺様ギバル氏の影響が大きくありました。

ガレが残した論文は新品種、異形種、変異種、種の進化、蘭の受粉・・・花と草木の生命を深く慈しんだ膨大なお書き物でした。

そうして現れたのは、ガラスを溶かし込んだ菫、グラヴュールの木蓮、多層被せガラスの罌粟(けし)、アンクリュジオンの紫陽花・・・

たっぷりとした量感、有機的な質感、並びない技術と表現力、気の遠くなる作品量、書き残された莫大な数の綿密な構図デッサン。

50代で終えた短い生涯の出来事でした。1900年白血病に侵され4年後に世界はエミール・ガレを失います。
この上なく密度の高い創作の人生を送る間、ガレは作品を純粋に見つめ続けます。

作為から遠く、研究を重ね愛し尽くしたガレがガラスに写し取った草花は、生命を持って溢れ出んばかりの様を見せます。

生前ガレのモットーは "わが根源は森の奥に在り" でした。

一個の作品に積み上げられるデッサンの線の数と、そうせずに居られないモチーフへの慈しみがガレのガラスには内包されています。
敬愛し崇める芸術家さんのお姿です。



細工のペンダント

October 08, 2009

七宝のクロス、カレ型の七宝、貝、ドロップ型のあこや貝細工。
宝石よりもこんなアクセサリーが好き・・・♪


ベルエポックには豊かな造形美術が発展しました。豪華な宝石よりも 七宝や貝や擦りガラスをたくさん使って・・・
採掘した価値高い宝石より、工芸家さんのお手を通った装飾美術にずっと憧れているの。

19世紀末に工芸家さんたちの尽力でエナメルが復活し、1900年に入ると装身具に用いられるようになります。

下地なしに光が通るようにしたエナメルや、金箔銀箔の上に乗せ光沢を与えるエナメルや。一つの材料に様々な表現を工夫する まさに工芸なんですね。大きな粒の宝石を扱う方法とは主義美学の根本が異なるのね。

ジョルジュ・フーケ、リュシアン・ガイヤールに並んでルネ・ラリックは大好きな宝飾家さん。

憧れのサラ・ベルナール嬢がルネ・ラリック作首飾りと指輪をつけてらっしゃるお写真、ページを開いてテーブルに飾ってみる・・・。



ガレ「トリステスの花瓶」

October 04, 2009

ロンサールの詩は優美で麗々しくて・・・

王宮にも受け入れられたルネサンスの詩人さん。


 *ロンサール

薔薇を愛したお方って人物像が、私たちが何気なく知る姿ですね。
けれどジャン・コクトーは "用語集" (1922年) にこうと書いてる。


《彼は今では大詩人と讃えられてはいるが、
昔、ばらは彼の心を刺すとげだった
血を吐く思いで歌うあの鳥のように。》
                 (堀口大學訳)


少しだけロンサールの生涯に思いを巡らせてみたくなった。典雅な詩のイメージでしか感じたことがない16世紀のお方だもの・・・。ブルゴーニュ君には前ふりをしてもらったのヨ。

国王に遇されながらも 華やかで残酷な宮廷事情の中にあったロンサール。作詩の現れは何ゆえのものだったの?

もっと詩人さんの文字を意志意図どおりに読み取ることができると良いのにと日々思う・・・。


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 *モーリアック

せんにはモーリアックのお作に読みにくさを感じていました。豪奢が描かれてもぱさぱさとして・・・。潤いあるジッドに比べ、美しくないわって大きな誤解をしていたわ。

モーリアックは、カトリック作家として神無きもの、潤い無きものを描き続けた。信仰を持たずに生きるとは何かに切り込んでノーベル賞を授与されました。

モーリアックが取ったのは、お菓子にバターが大切よって言わずにバター無しのぱさぱさしたお菓子を焼き続ける方法。食べた人は、バターが無いってなんて変てこなお味かしらと・・・

無論モーリアックの意図は、足りないものは何かと問い、解くことでした。だのに私は浅はかにも、このお菓子美味しくないのねと避けてしまった。文学や芸術に対して、こんなお馬鹿を何度も何度もしてきたと思うの。モーリアックの何も理解せずに、このお方ってバターの入れ方ご存知ないのかしら・・・って。

文学芸術に対する最も愚かな姿勢だったと思うの。


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 *ボードレール

ボードレールも道徳無きエゴイズムを連ねた手法をとりました。裁判事件に発展したほどに審議された "悪の華" もまた、悪を謳歌する人間への断罪でした。

けれども冒涜を取り上げ綴る手法は背徳とされ、長い裁判を通ることになりました。"悪の華" では罰金刑に処され、"巴里の憂鬱" 出版前に故人となってしまったのです。


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 *ガレ

ガレはボードレールの作品を深く理解し、大きな影響を受けました。ボードレール死後、ガレは深い深い青色の花瓶を発表します。"Vase de Tristesse (トリステスの花瓶) " と題されて "悪の華" の詩が刻まれました。

作品とは何か、と知らせてくれる花瓶です。



ベートーベンのうた

September 30, 2009

"次はいつプティ・パリへ寄ろうかね。"

おじいちゃまがお決まりの文句で拙宅訪問を希望する。


熱でお医者様をキャンセルした日。風邪の熱か骨髄炎の熱かちっともわかんない(涙) 後者ならば少しの熱では安静が第一。ただし熱高くなれば治療・・・それってね、熱が上がってゆく最中に大急ぎで病院へお出掛けしなきゃってこと? やあねえ・・・もう。

丁度良い、おじいちゃまの往診で風邪じゃあないかを診ていただいて決めましょう。

拙宅で栓を抜かないスコッチウイスキー、おじいちゃまのおみやにご用意していました。並べるとあら面白い。ロゴの位置など中途で変わったのね。

おじいちゃまはアプローチで "la butte montmartre (モンマルトル小丘) " の札を指差し確認する。いつも変わらずある札に安心したようにドアーを開くとブルゴーニュ君が待ちきれずに飛び出してお出迎え。

おじいちゃまね、いつも同じ風に習慣を決めて振舞うのがお好きなの。ブルゴーニュ君を従えてお玄関ポーチを通り、小サロンの家具配置を確かめる。窓からお庭を眺めて二つ三つをコメントしたらば飲み物を選ぶの。

自動車でお出でだからマンダリン・シロップをお飲み。お水で割りながら今日の議題を投げてくる。"ベートーベンの歌曲や歌劇をどう思うかね。"

フィデリオは1度だけ観て好きだったわだとか、9番シンフォニー4楽章はぎりぎりまで器楽にするか声楽つきかを迷ったそうねだとか、身体のあちこちを暖めたり冷やしたりしながら ぼんやりお答えする。ベートーベンはね、2種類の4楽章を1823年までも選びかねた跡があるのですって。

"器楽にした場合のスケッチは、弦楽四重奏15番の終楽章のメロディーになったって聞いたけれど本当かい?" そうよと動かないままカルテットスコアの場所を示すと嬉しそうに取りに行くおじいちゃま。戻ってきながら歌ってる。

カラヤンのアメリカ公演を聞きにいらっしたお話をして下さったり、ロンドンでご覧になったフィデリオのバリトンはお大根だったって陰口をきいたり。

"動けるようになったら僕たちはすぐにパトゥへ食事しに行かなければならないってわかってるね? " とビズをして帰ってった。

おじいちゃまが楽しそうにしていてくれるの嬉しいナ。大切なお友達。ずっと長生きしてほしいワ・・・。



ワンディッシュプレート

September 27, 2009

点滴ベッドは小さいの。針を刺してじっと天井を見ているのが基準だから、診察室のベッドより狭いのよ。
だからね、楽譜を2冊も広げると大変。


弾きたいピアノソロ曲が収録されているのはイタリアのWARNER BROS・・・びっくりしちゃうほどにミスプリントが多いものだから、他出版社の楽譜に照らし合わせて修正作業。

片手には点滴針が刺さっているでしょう? WARNERを広げてるでしょう? 自由な片手で他の楽譜を繰っては鉛筆に持ち替えて修正でしょう?
狭いベッドが散らかるの。

気分が悪くなったらすぐに呼んでくださいと渡されるベル、備え付けの持ち物籠へ放り込んでスペースを作る。看護士さんが見にいらっして "ベルはちゃんと置いててください。" って叱りなさる。楽譜の上にベル置かれちゃう。

狭いったら。目を盗んでまた籠に放り込んじゃう。


**


朝ごはんは点滴ベッドの上みたいなワンディッシュ。

黒パン、卵、サン・トバン・チーズ。それから大好きなブラックチェリー・ジャム。こっくり甘くて果肉が丸ごと入ってるの・・・♪ プレスガラスのお皿を使う。縁の立ち上がりが側面のエンボスに被って、一見上側にエンボスが取ってあるよう錯覚する・・・。

業務用フランスガラスがとっても好き。ポール・セザンヌの絵に出てくるガラスコップなども好きなのだわ・・・♪ "ペパーミントの瓶のある静物" (1890-1894 ワシントン・ナショナルギャラリー蔵) に水道水用キャラフ、ミントシロップ瓶、ざくざく使えそうな厚い脚つきグラスが描かれてる。

ガサッとして色気がなくて 表面に傷がたくさん付いてるようなネ。

右側のお皿は1970年過ぎの日本製。デニッシュ、ブラックオリーブと、頂いたスウェーデン・チーズをお初にお試しネ。Wastgota Klosterっていうのだそう。

スウェーデンでは朝に食べるチーズって伺ったワ。コンテのような苦味とグリュイエール・チーズのような弾力でしたよ。



ハロウィンのお菓子

September 20, 2009

涼しくなってキッチンの作業台に少ぅし色味がほしくなった。

拙宅はね、色があまりないんです。


チョコレート色のリビングルーム
チョコレート色のダイニングルーム
茶色の洗面
茶色とブルーグレーのピアノ室

キッチンはチョコレート色からアイボリー。だからねキッチンクロスが大切な挿し色なの。ダサ可愛いグリーンの2枚は、大切に取りおいてたヴィンテージもの。もったいなくて長い間鋏を入れられなかったわ・・・

思いきって大きく布を断った。2つのクロスを作るため。何故ってね、ハロウィンの可愛いお菓子を頂いたから。


1970年の歪んだガラスプレート。

此れにクロスのお花を透かしてみましょうって。


タグ紐はね、シャンパンタグを縫いこみましたよ。クリコ・ポンサルダンって書いてある。



triompheのキャニスター

September 14, 2009

少しも良くならない痛みを緩和するのに鎮痛剤を首へ直接ってお話、お断りするよう決めたワ。治療ではお医者様が良いと決めなさったこと、迷わず受けて正解だったけれど今度は痛みだけのことだから。


たくさん神経が集まった首、指の神経に影響が出るリスクが0%と言い切れないもの。脚や顔なら平気。だけど指先は別。普通なら変化のうちに入らないようなことだってピアノには許されないから。

効果が低くても良いからよそへ注射して頂戴ってお願いしてきますね。


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快復は思った以上に遅々としたもの。気晴らしにキッチンテーブルのおしゃべりネ。

ガラスのキャニスターは 3/4リットルが入るたっぷりサイズ。シリコン・パッキンと金具でがっちり閉まる。祖父がフランスに居たころに求めたTRIOMPHEの商品です。

蓋にもTRIOMPHEの文字と弓矢のロゴ。気取らない字体がほっこり可愛い。

小さいガラスボウルも時代を感じる厚手です。蜜入れに使っているのヨ。底面のカットが蜂蜜に透ける模様を見るのが好きだから。
木箱でやってきたカナダの楓シロップ、入れてみよっと。

明日はキッチンの見せたくないものパート2にしましょう。




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